
コルテオ
CIRQUE DU SOLEIL
原宿・新ビッグトップ(東京都)
2009/11/04 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
至高の時間
消してTVで騒がれているからといって、陳腐でない。
ちゃらちゃらとしたものでもない。
本物の、本物による、観客のためへの、最高の表現力。
舞台能への表現者達が、観客をどれほど大切に思っているか、それが強く強く伝わってくる。
物語の成り立ちとしてはいささか単純だ。
もう少し捻りを加えても良いのではないかと思わせる。
だが、随所にちりばめられた隙のない美学に圧倒され、筋書など同でも良いのだ、と最終的には納得する。

ボディーガードマン
Team 紅 演劇部
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
満足度★★★
チラシは好印象
チラシそしてタイトル「ボディガードマン」かっこいいじゃない。この駄目そうなガードマンがきっと大活躍する話なのだろう、いったいいつ本筋のストーリーが始まるのだろうか……。脇筋だと思っていた話が本筋でした。

三番叟・鈴ヶ森・八百屋お七
糸あやつり人形「一糸座」
サイスタジオ小茂根 Bスタジオ(東京都)
2009/03/26 (木) ~ 2009/03/30 (月)公演終了
満足度★★★
消える影
人間の影が消える。
いるはずの操り手がこの世から消えていく。
本当に素晴らしい人形操りだと、ふっとそんな瞬間が現れる。
夢幻の世界への入り口だ。
操り手のスキルにムラがある。
ベテランの見事な表現と、若者達のまだ未熟な表現。
舞台の上で一つになると、どうしても強烈な夢幻へのたびの邪魔になる。
しかし、伝統芸能を引き継いでいく若者がいるということもまた、それは素晴らしい事であると感じる。

ノア版 桜の園
ノアノオモチャバコ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/06/10 (木) ~ 2010/06/14 (月)公演終了
満足度★★★★
もっと和風に
ロシアから日本に舞台を移すというので、横浜の洋館洋室洋服ではなく、和風和室和服を期待していたものだから、登場人物の名前こそ日本人なだけで、原作の世界から抜け切れなさばかりを感じてしまいました。もっと大胆な翻案でよかったのでは。それ以外の芝居や舞台自体は大いにたのしめました。

裂躯(ザックリ)
乞局
笹塚ファクトリー(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/21 (月)公演終了

サウイフモノニ・・・
劇団チョコレートケーキ
テアトルBONBON(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

いつか また逢える
YOU-GO企画
ティアラこうとう 小ホール(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/24 (木)公演終了
満足度★★★
昭和をダンスで彩る
昭和歌謡「青空」から「川の流れのように」に乗せてのダンス公演。もう少しストーリー性がほしかった。曲目、曲順にも。

不滅
鵺的(ぬえてき)
「劇」小劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★
殺人の連鎖
内容は決して希望の持てる舞台ではないが、秀逸な舞台だった。キャストらの演技力は素晴らしい。
以下はネタばれBOXにて。。

2番目、或いは3番目
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2010/06/21 (月) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
仮チラシコメントどおりの作品
前作「世田谷カフカ」はダンス、楽器演奏、映像と舞台のコラージュetcなんでもアリのベクトルが私好みでしたが、今回は至極古典的な演劇にかえってきていました。
おなじみの俳優さんが、それぞれの味を持ちよって登場し舞台を盛り上げます。特に、大倉さんの演じる老人はわかりやすくおいしい役で、何度も場内の喝采をさらっていました。
我が家にも、記憶が1秒しか保てない年寄りがいるので、セリフも間合いも本物みたいだ…と変な感心をしてしまいましたよ。
あと、傾いだ街のセットがとても私好みでした。
差別とエゴは、受け手のリアクションで無効化できるけれど、発している本人が変わらないと差別とエゴそのものは無くならないのでしょうね。そんなことを考えさせられる舞台でした。
テーマを遠巻きにするような運びかたが、好みではなかったせいか、3時間半弱は長く感じました。

火付け屋
空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ここは70年代後半の駒場小劇場か!?
まずは劇中人物「噺屋」そのままな立て板に水の巧みな語り口で引き込み、以降は詩的だったり言葉遊びをちりばめたりと野田秀樹チックな台詞(&展開)満載で「こ、ここは70年代後半の駒場小劇場か!?(笑)」と頬が緩みっ放し。
野田ファンなら一見の価値あり…いややはり必見か?

浦島氏の教訓 公演終了 ご来場御礼
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★
大胆な場面転換
小さな舞台のときはこの方法はなかなかいいかも。結局、私には浦島氏の教訓はなんだったのかはよくわかりませんが、もしかして、女は捨てるな?or人生に無駄はつきもの?(両方かな。。。)楽しい芝居でした。

ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

青面獣楊志
CORNFLAKES
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
部分的に若干の違和感アリ
いわば「中華講談」的な大河物語から「楊志、梁山泊入り決意の巻」。
予習のおかげで「そこはそうしたのね」な面白さはあるもコメディリリーフチームが現代のカタカナ語や固有名詞を時折交えるのは個人的に大きな違和感を憶える。
そもそも水滸伝だし基本はシリアスなんだからさぁ…。

組曲「空想」
空想組曲
OFF OFFシアター(東京都)
2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
19日夜と22日昼に観ました
素晴らしい連作短編集(変則?)。できれば全部の日替わり短編を観たかった。(DVDに全部収録してほしいなあ。)初めて観たこいけけいこさんが特に印象に残りました。

恋する剥製
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

寒い国から来た魔女
羽生一家玉組
ザ・ポケット(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめた
聞けば4年ぶりの復活とか。
だから演出も張り切ったのかもしれない。広くはない舞台を目いっぱいに使い、ダンスまで盛り込まれていて、役者の動きもよかったし、なにより華やかさもあった舞台だ。
初日だったので、緊張からセリフを噛んだのはご愛嬌ということに。
当日パンフには、挨拶文だけでなく役者の紹介まですべて、羽生さんの目線で語られている。力んでいないようで、実はちょっと力んでいるような感じがするけど、読んでおくことでこの座組み(役者)のテイストがなんとなく伝わってきて、舞台も楽しめた。

不滅
鵺的(ぬえてき)
「劇」小劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

寒い国から来た魔女
羽生一家玉組
ザ・ポケット(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★
世界観に入り込めず
残念ながら自分の好みではないタイプの作品でした。
物語としてはわかりやすいのですが、その話を通して伝えたいことが見えてきませんでした。また、美術や音楽も含めて演出が古く感じました。
たくさんの衣装替えや、ダンスシーン、殺陣など、客を楽しませようとする心意気は良いのですが、舞台と客席との間に温度差があったように思います。
初日だったので、これから良くなっていくことに期待してます。

ネバーランド
少年社中
青山円形劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
少年社中の代表作になる!
誰も立ち上がれないほどの熱い思いが、会場を満たしていた。こんな舞台に立ち会ったのは、本当に久し振りだった。
より多くのかたに観て欲しい。特に、普段芝居に足を運んだことがない方。
こんな辛い時代を頑張って生きている、疲れ切ったたくさんの「大人」に観て欲しいと思った。
あの音楽かっこ良さ、照明の美しさ、衣装の繊細さ、俳優達の姿、そしてあの劇場で体験できることを考えると、間違いなくチケット代は安い。
是非、あなたの大切な方と一緒に足を運んで欲しいと思う。
ちなみに私は一人で行って、もの凄く後悔した(笑)。なんならもう一度観に行きたい気分。
そしてこの公演には、私がプロデュースを行っている「青の靴下と鳩と太陽☆PROJECTS」の公演で、チーフ制作をつとめてくれた内山智絵さんが女優として参加していたのと、照明を担当してくれた菅沼玲さんが、スポット操作で参加していた。

ネバーランド
少年社中
青山円形劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
それから、明日までまっすぐに
すごいんです!
ほんとうに、素晴らしいんです!
青山円形劇場が今、(客席も含め)まさにまるごと、夢空間となって、
人々を本物のファンタジーの世界へと、誘ってくれています。
ファンタジーは、ただ、楽しければいいのではないんです。
非日常の世界で遊べればいい、というものでもないんです。
ここにあるのは、私たちが求めている、「本物の」ファンタジーなんです。
孤独や、切なさ、自分の弱さや、醜さ、
どうすることもできない、現実の世界への違和感、
そんな、重力に耐えきれず、崩れ落ちそうな心を
深く理解し、
暖かく手をとり、
縛られていた重力や圧力をを断ち切り、
魔法の粉をふりかけて、
本気で夢の世界へ、一緒に飛び出してくれる、
ほんものの、ファンタジーが、そこにあるんです!
そして、ほんものの、人間への愛が、そこにあるんです!
笑って、泣いて、哀しんで、
切なくなって、誰かを愛して、
歌って、踊って、駆け抜ける
眩しいほど輝きを放つ、
パワフルな舞台、「ネバーランド」で冒険している間に、
ふと、大きな深い「愛」に包まれていることに気づく。
少年社中さんが人々に贈り届けてくれた、社中さんの生み出す「愛」に。
「ファンタジー」って、
人が親元を巣立ち、ひとりで生きていくとき、
とても、とても、大切で、
毎日、毎日、探し求めて止まない、
「心のふるさと」、そのものなのかもしれません。
ここに帰れば、きっと、自分を取り戻せる。
きっと、進むべき道を見つけ出せる。
きっと、ほっとできる。
きっと、甘えられる。
そして、また、歩き出せる。力強く!
それから、
「明日まで、まっすぐに」