満足度★★★★★
それから、明日までまっすぐに
すごいんです!
ほんとうに、素晴らしいんです!
青山円形劇場が今、(客席も含め)まさにまるごと、夢空間となって、
人々を本物のファンタジーの世界へと、誘ってくれています。
ファンタジーは、ただ、楽しければいいのではないんです。
非日常の世界で遊べればいい、というものでもないんです。
ここにあるのは、私たちが求めている、「本物の」ファンタジーなんです。
孤独や、切なさ、自分の弱さや、醜さ、
どうすることもできない、現実の世界への違和感、
そんな、重力に耐えきれず、崩れ落ちそうな心を
深く理解し、
暖かく手をとり、
縛られていた重力や圧力をを断ち切り、
魔法の粉をふりかけて、
本気で夢の世界へ、一緒に飛び出してくれる、
ほんものの、ファンタジーが、そこにあるんです!
そして、ほんものの、人間への愛が、そこにあるんです!
笑って、泣いて、哀しんで、
切なくなって、誰かを愛して、
歌って、踊って、駆け抜ける
眩しいほど輝きを放つ、
パワフルな舞台、「ネバーランド」で冒険している間に、
ふと、大きな深い「愛」に包まれていることに気づく。
少年社中さんが人々に贈り届けてくれた、社中さんの生み出す「愛」に。
「ファンタジー」って、
人が親元を巣立ち、ひとりで生きていくとき、
とても、とても、大切で、
毎日、毎日、探し求めて止まない、
「心のふるさと」、そのものなのかもしれません。
ここに帰れば、きっと、自分を取り戻せる。
きっと、進むべき道を見つけ出せる。
きっと、ほっとできる。
きっと、甘えられる。
そして、また、歩き出せる。力強く!
それから、
「明日まで、まっすぐに」