最新の観てきた!クチコミ一覧

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香華

香華

松竹

三越劇場(東京都)

2010/08/05 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

中村屋の系譜
八重子さんと久里子さんが親子って、不思議ですが、まったく違和感がありません。最初の幕では十代の久里子さんに泣かされ、終幕では四十代の久里子さんに泣かされ、毎度のことながら、やられっぱなしな私です。
山田五十鈴さんの「香華」は拝見していませんが、是非、新派の新しい財産にしていただけたらと思います。
ひとつ残念なのは、今年は英さんの艶姿にお目にかかれないことかな。

また逢おうと竜馬は言った

また逢おうと竜馬は言った

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/07/10 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

初キャラメルボックス
空組を観劇。これがキャラメルボックスかぁ。
ウワサどおり熱い作品、熱い劇団だった。おもしろかった!

たまたまTwitterでキャラメルボックスファンのかたにオススメを聞き
この作品も観に行く決心を。行って良かったです。

そのかたいわく「また逢おうと竜馬は言った」はキャラメルボックスの
王道であると。すっかり気に入りました!

ぎりぎりの日程で行ったので海組は観れませんでしたが、
また機会があれば行ってみたい。

お月さまの笑顔

お月さまの笑顔

経済とH

ザ・ポケット(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度

微妙
単調な感じでサザエサンを観ているような感じでした。
ちょっとチケット代が高く感じたな・・・。
期待していただけに残念です。

『CHORIKO』 チョリ子

『CHORIKO』 チョリ子

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

アングラカラーの強い作風
唐十郎の作品かと勘違いしたくらい作風が似てる。まさにアングラ。キャバレー跡らしい客席と舞台を上手く利用しており、作風にこの箱が妙にマッチして情景を醸し出していた。構造上、舞台が長方形に長いのをまた、見事にセット化し中央に座ると物凄く楽しめる。主役は障害者という設定だが、脚本家のメッセージには障害者を失敗とみている健常者のほうに実は問題がある。という意図があり、その問題意識に感動して泣けた。

素晴らしい舞台だった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

オヤジ狩りのシーンから始まる舞台は秩序のない暴力化した地域でのお話。ここに息づく彼らは自らの世界観を作り上げている。

不思議な能力を持った韓 倁代李(ハン チヨリ)と韓 樹奈子(ハン ジュナコ)。しかし彼女らの母は家族を置いて出て行ってしまう。しばらく3人で暮らしながら「ハン チヨリの名前に子がついてないと女の子みたくないから子をつけてあげて。」とのジュナコの訴えに「チヨリ子」とチヨリの背中に刻んだ父。そして父も同じく二人を置いて出て行ってしまう。「ここで父を待っていろ。」との言葉を残して。

だから二人は運転手だった父、韓 颯馬が残していったトラックの荷台で生活する。二人が住んでる場所はなんだか韓国タウンのスラム街のような湿った匂いのある風景だ。そうして住んでる人たちは異人も異人、特殊な人たちだ。そうして障害者やイッチャッテルような面々も居る。そんな欝な場所を隠すかのように地図に載ってない場所でもある。

ここを舞台に男の借金の為にフーゾクで働く貴子、その貴子を毎晩のように抱くフーゾクのオーナー青木、そしてこの青木がチヨリ子と ジュナコ父、韓 颯馬であった。この物語はチヨリ子の生きてきた記憶を基に、作家になりたい青年、星乃 琥太郎が書き写したものを描いてるようだ。

この地域では一般の法なんて成立しない。独自の法則で独特の治安が守られてるなか、ここで暮らす人々は「理想の世界」を夢見る。その「理想の世界」とは誰もが差別をされない幸せに暮らせる理想郷だ。しかし、ひとたび人が暮らせば多少のもめごとはつきもので、ここでもいざこざが起きて内乱によって発砲騒ぎになってしまう。

これを聞きつけた当局は異常地域の全員を囲い込み射殺という戦乱のさまとなるが、チヨリ子は千尋と一緒に他者から守られて生き延びる。

この物語で透けて見えたのは排他的な扱いを受ける異常地域、つまり異常者と健常者の関係だ。だから、説明の最後の苦言、「 …はぁ…我々の事を健常者だとか異常者だとか 判断するー中略ー… だからっ! キサマらが失敗なんだよっ!」となるのだろう。

だから、ただのアングラやアナーキーだけではない、真面目で真摯なメッセージ性を感じ、う~ん。。と唸ってしまったのだ。
この最後のメッセージで、なんだか幽霊屋敷を観ているような物語だったのがひっくり返って、壮大な物語になるのだから、舞台って面白いじゃないか!



右近健一一人芝居  ウィズ・ヒズ・バンド

右近健一一人芝居  ウィズ・ヒズ・バンド

ukrocks.net

月見ル君想フ(東京都)

2010/08/08 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

超クレイジーナイト!最高!!
超クレイジーナイト!超ロック!最高!
ん?ここは武道館!超盛り上がった!!

最初からフルスロットルではじけまくる
シルバーのキラキラショートオールインワン&ニーハイブーツが
SEXYな右近・健・ヌッツォの3人(3役)!!
LIVEなのか?! 芝居なのか?! 
いやいや三人が紡ぐ宇宙平和ロックオペレッタなのですよ。

いやーどれだけバカ笑いしたか、、涙流すほどです。
右近さんのはじけまくるスピードに必死でついていくかんじで。
シャウト!笑!シャウト!笑!の連続。もぉー快感!!

劇団☆新感線の俳優でもあり音楽部長の右近さんですから
ロック歌わせたら、もちろんスゴいわけです。
BAND3人もレベル高い。かっこいい!

劇団☆新感線のファンの方、はじけたい方にはオススメ!
次も必ず行くぞ!

ネタバレBOX

会場は満杯。立ち見もふくめ150人以上入っていたと思う。
俳優さんもたくさんいらしてましたね。

書けない事が多すぎる(笑)それくらいおもしろい!

奥さまもTシャツプレゼントコーナーに。
右近さん、フォロワー限定プレTありがとうございました!

次がさらに最高のはずなので、今回は満足度★★★★で。

「サンキュー武道館!サンキューTOKYO!」忘れない!

LOVE♥


express

express

PLAT-formance

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

スピーディでうまいコント
PLAT-formance express かなりおもしろかった!

しっかりとしたオカヨウヘイさんの脚本。
オシャレな音とシンプルな空間でスピーディでうまいコントを連続で。
器用なうまいコント(芝居)を見せる安藤理樹さん&吉田能さん。
お二人のメガネ & 金髪という見え方もいい。

後半に向けて1つ1つのキーワードや人物が関連性を持ち始め、
まるでストーリーのある舞台を観ているかのようでした。

expressってタイトルもいいな。
やはり電車つながりの「急行」からきてるのか、
はたまた express の他の意味
「言葉や感情を表や外に表す」「自己表現する」からきてるのかな?

とにもかくにも、PLAT-formance を知れて本当によかった。
王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭に注目しててよかったな。

次も王子小劇場で11月に公演があるとのこと。必ず観たい。

ネタバレBOX

駅と電車内が舞台のコントを10作くらいだったかな。

後半ほんの少しだけ退屈なところもあったけれど、
全体的にはかなりオモシロかった!

安藤理樹さん演じる酔っぱらいと鉄オタ、、うまい!
吉田能さん演じる恐妻家の男もよかった。
二人ともチラシのPhotoよりステキでしたよ。
お姉さん的にはカワイイですかね。
若いのでカワイイとか言われたくないでしょうけれど。

他にイイな!と気になったのは
吉田能さんのつくり出すオシャレな音。
ピアノの旋律が美しい音 etc ...。かなり好み。
電光掲示板の赤い文字。効果的だった。
上部にあったキラキラしたもの。あれなんですかね?
タイトルロゴ、チラシ、web、チケットのデザインも
本職顔負けのオシャレな出来ですね。
なにしろセンスがイイ。

このオシャレ感がポストラーメンズと言われる理由ですかね。
近い感じがする部分もありますが、
PLAT-formanceの持つ個性や力はそれ以上の部分も
可能性もあるように思えました。

ラーメンズ本公演をかかさずずっと観ていますが、
ここで評価したことなかったな。評価してあげなくては、、。
何年分、遡れるのだろうか、、、このサイトは。


あたしと名乗るこの私

あたしと名乗るこの私

上品芸術演劇団

精華小劇場(大阪府)

2009/02/21 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

ひとつと、それぞれと。
最上階のレストランで、にぎやかしくも、たんたんとすすむ会話。
突然、向かいのビルから、人が飛び降りようとする。
そして、別の組の会話へ。
こんなふうに、数組の会話が入れ替わり立ち代り。
でも、それぞれの組が、時々ココロを刺す。
刺されて、心地がいい。

ずいぶん前の観劇で、記憶が曖昧だけど、
山本さんという、長身の男の子の演技がよかった。

四方囲の演劇は、向かいの客の顔が見えて嫌だけど、
今回はあまり見えなかったので、気にならなかった。

珠光の庵(200811福岡)

珠光の庵(200811福岡)

劇団衛星

福岡市文化交流公園 松風園(福岡県)

2008/11/03 (月) ~ 2008/11/03 (月)公演終了

心が洗われるようなお茶会
会場が松風園という、趣のある建物です。清廉な気持ちになります。

「お茶会演劇」ということで、
「お作法わからないけど、大丈夫ですか?」「ドレスコードは、着物ですか?」
なんて事前に確認して不安を解消。

なんの心配もなく、楽しくお茶会に参加、観劇できました。
過去にタイムスリップしたかの感覚も楽しい。

ネタバレBOX

席に通された時点で、ワクワクします。
上演前の待ち時間、役者さんたちが、相手をしてくれます。
遊女のお姉さまの艶っぽさに、くらくら~(///。///)
こういう心遣いも憎いです。

劇中も、座禅を組んだり、お茶を頂いたり と楽しかったです。
着物をきた役者さんの、所作も美しかったです。

設定が、すごく面白かった。
一休宗純が、アニメの一休さんと違い、かなり破天荒な人物だったことは、日本史で習いました。
劇中では、悟りを開き「生き仏」として、あがめられている一休。
瞑想に入ると、、、過去や未来を見ることができ、この世のものではない存在と話すこともできる。

村田珠光の過去を見、亡き「瞼の君」小夜の思いを託される一休。

一休にあれやこれや文句をつけてばかりだった珠光が、
自分自身の道をみつけて、晴れ晴れした様子になっていくのは、すがすがしかったです。

「演劇」という素敵なおもてなしを頂戴しながらの、「お茶会」
気軽にその場に居合わせたお客の顔をみながら、お茶をいただく。
何よりもその「場」を楽しむ。

素敵な時間が過ごせました。
『ラプンツェルの聴き耳』

『ラプンツェルの聴き耳』

ネリム

スタジオアキラ(東京都)

2010/08/14 (土) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

独創的で愉快
有名童話をベースにした短篇集だが、切り口・アレンジにしても各編の繋ぎ方にしても独創的で愉快。
ああいう発想は一体どこから浮かんで来るのやら?
で、次第に小さくなっていったアレの中にいたのがラプンツェルという解釈でオッケー?

絶叫ソング

絶叫ソング

劇団レトルト内閣

ABCホール (大阪府)

2010/07/30 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

エレガンスロック なるほど
とある、演劇関係者に薦められて観劇。
音楽と演劇の融合。
ありそうでない、この劇団ならではの一つの形ではないか。
あまり好みのタイプじゃないけど、手放しに楽しめた。
だけど、派手で輝く裏にひっそりと見える影はいったい。
こんどは、そっちを見たい。

『カガクするココロ』『北限の猿』

『カガクするココロ』『北限の猿』

青年団

AI・HALL(兵庫県)

2009/11/13 (金) ~ 2009/11/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

重量感のある演劇
うわさどおり。役者はこちらを向かない、ただ自然体で話す。
まるで、研究室を覗き見しているかのような錯覚。
音響もない、転換もない、一本の時間の一つの場面のなかで、
これほど、何気なく落ち着いて重みのあるものを、
見ることができるなんて。幸せな時間でした。

さらば八月のうた

さらば八月のうた

劇団M.O.P.

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

さらばの 「ば」
万感を胸にMOPとはさらばです。
みんないっしょの舞台も観おさめかと思うと、やっぱりさびしいぃ。
でも、マキノさんの作品やドリさんや小市さん、三上さん、みなさんにはきっとこれからも舞台や映像で会えると思うので、ここは笑顔で・・・。

ラヴァ LAVA ※演目中止。無料のガムランコンサートを開催。

ラヴァ LAVA ※演目中止。無料のガムランコンサートを開催。

東京芸術劇場

東京芸術劇場アトリウム前 特設テント(東京都)

2010/08/10 (火) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★

LAVA 中止で残念だったけれど
LAVA(ラヴァ )中止は残念だった。
代わりにおこなわれていた無料のガムランコンサート、
真夏にピッタリでいいかんじでした。

ロビンソン&クルーソー Robinson & Crusoe

ロビンソン&クルーソー Robinson & Crusoe

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★

ことばが違っても
ことばの通じない2人の異邦人によるサバイバル・ドラマ と聞いて、
私も語学がそんなに得意ではないので、
3人の異邦人状態になり理解できないのではと
ビクビクで当日券を買ってのぞんだのですが、、、。
そんな心配はすぐにふっとびました。
ことばが違っても、わからなくても通じるのですよ。
子供達がキャッキャ、ケラケラと笑っていて楽しい舞台でした。

ネタバレBOX

英語&ちょっぴり日本語(相当レッスンしたはず)を話す髭もじゃの男
vs チンプンカンプンな言語を話す目がまんまるの男

天災で水没し海に囲まれた屋根の上で
出会い、戦い、分かり合い、必死に生き抜き、夢を語り、
旅立つまでのお話。
「ひつじ」 Les moutons

「ひつじ」 Les moutons

TACT/FEST

東京芸術劇場ロワー広場(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい!一気に童心に帰った(笑
東京芸術劇場 ロワー広場に牧場が。4匹のひつじたちが首のベルをカランコロン鳴らしながら現れ、一気に童心に帰ってしまった(笑 。楽しい。すごく楽しい!黒ひつじが特にかわいい。子供のころマザー牧場とかチューちゃん牧場に行ってドキドキしながらひつじに触ったコトを思い出した。たくさんの子供がひつじと一緒に走り回って楽しさ倍増だった。

ネタバレBOX

クールな羊飼いを、作・演出・振付・美術のダビット・ダンゾン が。
すごくステキ。たぶんオオカミも彼。

ひつじの中には日本人の二宮恵子さんも。

コープスホームページでいろいろ観れます。
http://www.corpus.ca/en/
『CHORIKO』 チョリ子

『CHORIKO』 チョリ子

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

圧倒されました
差別問題と扱ったアングラな芝居で、よくわからないところもありましたが、熱気あふれる舞台に圧倒されました。会場の蒸し暑さも加わって、終演後はぐったりです。カタルシス味わえたけど。

Spicy, Sour, and Sweet

Spicy, Sour, and Sweet

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり快快は、
東京最強のポップだった。それはつまり日本最強でもあり、世界最強にも近いといえるのではないか。
※満足度は快快にタイしてのものです。

ネタバレBOX

B-floor『Flu O Less Sense』は、911の航空機ハイジャック事件を基軸に、執拗に分配される「皿」を食糧という富の象徴、はたまた通貨に見立て、現在も繰り広げられている『タクシン派』と『反タクシン派』によるタイの政治的内紛状態を描いた、とても論理的な作品。たとえるなら、冨士山アネットが燐光群の戯曲で踊る感じ、かな?w

一方、
B-floorと快快のコラボ『どこでもドア』。
こちらでは、ヒロシマ・ナガサキ・終戦記念日には向かわず、
もっと庶民的なタイを描く。
たとえるなら、イデビアン・クルー主宰・井手茂太振付による日・タイコラボレーション作品 『コウカシタ』に近い手触りか?
言葉が通じなくとも伝わる、世界。

圧巻だったのが、観客の拍手とタイのスコールを重ねた風景。
語られる政情不安に関知することなく、晴れていれば物を売り、雨が降れば軒下で凌ぐ。
そんなタイの生活者たちの空気を瞬時に体験できたほうが、政治の話よりも、
親しみが湧くのは必然。
すべては相手への興味を抱いてからだろう、と語られていたように思え、
そこには新しい世界の未来がありはしないか?
15 Minutes Made Volume9

15 Minutes Made Volume9

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

本心や裏を語る6作品
満足度では、ナカゴーが突出。
会話のセンス、微妙な間による不穏な空気感、公園の情景が立ち上がってくる役者たちの細かな
演技に、たぶん、このままだらだらと続いていてもきっと見飽きなかっただろう。舞台に漂う情報量が違いすぎる。

ネタバレBOX


シンクロ少女は、いかにも作り込めませんでしたという体裁。それでも、ときおりも力を感じる瞬間はあって、そのセンスを頼りに次回公演は観てみようかと思った。なにより、能力のある男優をたぶらかしている感に期待したい。

犬と串は、鈴木アメリを筆頭に、役者が適材適所の好演。
演劇ゴアーな人の「小劇場を応援してます」という言葉は、ブブゼラの音のように騒音でしかない、という主張は大いに気にいった。
それに敬意を表して、絶対に応援しないことに決めたけど、いいよね?w

Mrs.fictionsは、おそらく、もっとも優秀な脚本。
それを切なく届けて終幕という構造だけど、6作品の掉尾を飾るという意味では、ケレン味に欠けた印象も。
布団での寝芝居だったけど、
あれを立ってできなかったのか、走りつづけては無理だったのか、
もっと演出に葛藤があってもよかったようにも思う。
ザ・キャラクター

ザ・キャラクター

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

野田というブランド
訳あって2回観劇。別に感激してとかじゃない。

むしろこの作品はいろいろと不完成であったように思う。芝居に完成形があるわけではないが、あまりに不出来が多すぎた印象。脚本の弱さ(史実に縛られ自由が無く、奔放さが無いため辛い。ギリシャ悲劇の必要性や題材との関係性に驚きを見出せない)、豪華な役者活かしきれず(比べるのは野暮だが、それにしても野田の他の作品に出ていた時の方が圧倒的に映えていた役者が多い)、意味のない言葉遊びが冗長(「何の空、上の空、秋の空」とか言葉遊びにもなっていない気が。いい長台詞だからこそ余計)など。

こういう批評する奴はこぞって無責任だとは知っている。ただ野田さんはテレビでも随分偉そうなこと言ってるから、観たままの感想を持って対抗したい。こんな場所見ないだろうが、発信に意味がある。日本人はブランドに盲目過ぎる。観客がもっと正当な審美眼を持って評価しないと、退廃演劇が蔓延る。野田だからいい。蜷川だから凄い。そういう評価は才能を潰すことになるのではないか。

どうぞまだ青い青い浅学非才な若者の戯れ言と思って下さい。
以下は観劇直後にtwitterで呟いた文章の転載。

1回目:6月25日S
流れ流れる情報の中で社会が忘れ始めた過去、同じことが繰り返され得る現代への警鐘。何度でも洗い直す必要のある事件だが、テーマ性ばかりが浮き彫りで史実に縛られ奔放な自由さがない。ギリシャ神話は有効だったのかも疑問。そこに落ち着くのか、と。
アンサンブルは圧倒的だが、そちらに気をとられ過ぎてか役者活かしきれず残念である。これはパイパーでも思った。黒田育世振付の呻きにも似た身体表現と、その動きが物語に繋がってくる終盤は見事。野田の作品には胸にグサッと突き刺さる何かを期待したいのだけれども。勿論この作品にも意義はあった。

2回目:7月11日M
2階サイドシート3000円。初回よりも楽しめたのは、単に体調が良かったのと、演出家としての目線で観たから。「声」が響き突き刺さってくる。宮沢りえの声は本当に貴重な存在。魂から絞り出したような「悔しいよ」の声。震える。
「パイパー」といい「ザ・キャラクター」といい、終盤の超長台詞にどうしても冷めてしまう。なんでだろう、俺の集中力の問題なのか。すべてを一人の独白で片付けてしまうのが気になる。蜷川も似たようなことを言っていたが、その独白だけが、詩のように独立して存在してしまっているように感じる。

電車は血で走る(再演)

電車は血で走る(再演)

劇団鹿殺し

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/06/18 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

初演に増してエネルギッシュ。
初演に続き再演も拝見。初演を観た頃は商業演劇ばかり観ていたので小劇場を知らず、「こんな芝居があるのか!」とただただ興奮していた。普通によく観ていた宝塚歌劇団が、名前をパロっただけで全くもって関係のない宝塚奇人歌劇団として出てくるのもなんだか愉快だったし、そのインパクトの大きさは半端ではなかった。

今回の再演。高校の二年間で数多の小劇場芝居を観、様々な芝居の色を知った上での再観劇はどのように感じるのかと期待と不安で胸を一杯にして劇場に行けば、やはり観劇後には衝撃ばかりが残った。血が沸騰するかのような熱さを感じる。激しい動の中に静が生きる。突飛で衝撃的な展開に、僕は知らぬ80年代小劇場界の熱狂を垣間見るかのようだ。

難を言えば、後半のシーンが少しだれてしまい、劇世界に連れ去られるようなパワーから一瞬なりとも解放されてしまったことであろうか。そのまま終幕まで観客をその背に乗せたまま全力で突っ走ってほしかった。が、まあそんなこと気にする以上に素晴らしく楽しめたからいいのだ。

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