組曲「空想」 公演情報 空想組曲「組曲「空想」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    満足感
    千秋楽に滑り込みセーフで観にいきましたが、パソコンが壊れてネットカフェの細切れ作業が続き、諸事情もあってUPが遅くなってしまいました。
    皆さんの賛辞の嵐で、いまさらもう書くことなんてないって感じですね。
    「全公演通い詰めて観た」という熱心なファンのかたもいらして、世の中には1回足を運ばせるのにも苦労している公演もあるというのに、改めてほさかさんの人気の凄まじさを知りました。
    お芝居の雰囲気もよかったですが、出演者全員が同一劇団員のように心をひとつにした感じの良い客送り出しで、知人と歓談中の人気俳優のかたが一般客が傍を通ると話を中断して、そのお客のところに進み出て挨拶されているのが印象的でした。
    相対的に小劇場系のお芝居の観客は知人・友人が多いので、終演後はみな歓談に夢中で、面識のない客には目もくれないという光景があたりまえになっているなか、この日の客応対はとても心に残りました。

    ネタバレBOX

    短編集ということでしたが、どれも楽しめる作品で、構成も素晴らしく、俳優さんたちも粒ぞろい。
    「晩餐」シリーズが個別にも楽しめるけど、実は1組のカップルに流れた歳月も暗示しているところが心憎い。
    1点細かいことだが、斉藤陽介と林田沙希絵が場面によって衣装のボトムスを変えているが、ワインリストのあるようなフレンチ・ディナーに半ズボンとスニーカー、ショートパンツで入店するのはいくら若者でもちょっと違和感があり、もうひとつのズボン、ミニスカートの衣装でよかったのではと思う。
    全編通して中田顕史郎のギャルソンがとても雰囲気があり、若き日の白井晃を思わせる。最後の「連弾」でこのギャルソンにも素敵なパートナーがいたことにホッとさせられた。
    男2人芝居の「彼に似合う職業」の銃撃戦は異質な作品に思えたが、次の「ありがちベリー」へのつなぎ方がこれまたマッチしていて驚いた。いじめっ子を狙い撃ちする保坂エマがにしおかすみこ風で面白かった。
    日替わりゲストはゲキバカの石黒圭一郎。
    「今から会って」と言う恋人(ハマカワフミエ)に「パジャマに着替えたから今夜は会いに行けないよ」と断った男(石黒)が思い直し、雨の中、全力疾走して恋人のもとに向かう「ランナー」。石黒の熱演とともに映像をも超える躍動感あふれる舞台演出に唖然とした。ミラーボールや霧吹きの使い方も巧い。月に向かって自転車が飛ぶ「E.T」を連想した。
    「ロマンチック主義者のためのささやかな演奏」も、1人だけわざと音をはずす男(斉藤陽介)に惹かれる指揮者(林田沙希絵)が恋の実情を表しており、きちんと返して得意げな優等生の男(石黒)には指揮者がムッとするのがおかしかった。
    大塚秀記の大人の落ち着き、こいけけいこの生活感も捨てがたい。

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    2010/06/29 06:55

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  • KAEさま

    コメントありがとうございました。
    「空想組曲」は凄い人気ですね。ほかのかたも書いていましたが、日ごろ演劇に縁のないカップルにもデートで気軽にこういう作品を観てほしいな、と思いました。その点、カフェ公演にも向いている作品だと思いましたが、いまの人気ぶりじゃお客さんが殺到して難しいかもしれませんね(笑)。

    2010/06/29 14:46

    きゃる様

    千秋楽にご覧になると伺っていたので、きゃるさんの劇評がアップされるのを楽しみにしていました。
    そうでしたか?きゃるさんも星5つだったのですね。何となく、ほっとしました。(笑)

    特に、日替わりの演目の様子を知りたかったので、詳しく解説頂き、少し、想像を巡らすことができました。
    ありがとうございました。

    2010/06/29 13:08

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