最新の観てきた!クチコミ一覧

157741-157760件 / 189887件中
『自分をプロデュース。』

『自分をプロデュース。』

ROCK-STUDY

タイニイアリス(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/16 (月)公演終了

満足度★★★★

コミカル&ややシリアスが好コントラスト
コミカルな恋愛指南パートとややシリアスな劇団内幕パートが好コントラストを成す。途中で脳裏をよぎった虻蜂取らずにならねば良いがという不安(失礼!)が杞憂に終わってヨカッタ。
主人公の家の装置手前を波形にカットしてそれ以外の場も見せるアイデアや、ヘッドフォンで聴いていた曲や着メロがそのシーンとリンクする趣向も◎。

広島に原爆を落とす日

広島に原爆を落とす日

RUP

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/08/06 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

様々に、つかさんの逝去を実感して、
言葉には表せない、絶望的現実を、改めて痛感しました。

この芝居、コクーンで上演する芝居ではないと思う。

そして、つか芝居を演じきれる人と、全く演じられない人が、入り混じり、まるで、舞台の統一感がない。

私が、この作品をかつて観たのは、もう、40年近く以前のことなので、正直、その当時の具体的な舞台情景は覚えてはいませんが、でも、その時には、こんな違和感は感じませんでした。

この舞台で、つかさんの台詞を、つかさんの伝えたいニュアンスで、言えた役者さんは、主演の筧さんと、山本さんと、山口沙弥加さんと、後お1人、終盤近くに台詞のあった若い男優さんのみ。
それ以外の役者さんは、あまりにも、つか芝居の本質とは掛離れていました。

つかさんの芝居は、その上演時の社会情勢や、新たな真実により、その都度変容して行く作品なので、同じ原作でも、全くテーマさえも変容するところがあり、だから、もう、今後、本当のつか芝居を観られることはないのだという、悲しい現実を、改めて、痛切に認識し、悲しさで、胸潰れる思いでした。

カーテンコールでの、見えない人物へのスポットライトは、本当に、その方を失った喪失感で、胸がいっぱいになり、芝居以上に泣いてしまいました。

ネタバレBOX

つかさんの芝居は、昔から、粗筋で説明しようとすると、「何?それ?」って感じになり、とにかく、体と心で、ダイレクトに受け止めるライブ演劇の真髄的舞台なのに、今回の出演者で、つかさんの伝道師になれる役者さんが数名しかいないのは、本当に、悲劇的でした。

ダンスは、お粗末過ぎて、目を覆いたくなるし、もう、学芸会以下。
稽古場で、振りをつけられた直後の、やっと身振り手振りを覚えた程度の所作で、驚きました。地球ゴージャスとか、TSレベルの踊りができなければまして、つか芝居で、踊るレベルではありません。

素人レベルの役者のせいで、若い観客に、つか芝居の真髄が伝わらないのは、本当に、ただただ残念!!

星は、全て、つかさんと、筧さんと山口さんに…。
傷心館の幽霊(高梨由演出)

傷心館の幽霊(高梨由演出)

(株)喝采企画

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

上出来サスペンスコメディ
若干ムチャな部分もありつつサスペンスコメディとしては十分にアリな範囲内にとどまり、キレイに落ちる結末も巧み。
さらに基本的には喫茶店部分ながら、途中では上層階のホテル内に簡単に換装できる装置案にも感心。

『マグダラなマリア』

『マグダラなマリア』

ネルケプランニング

サンシャイン劇場(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

独特な世界
男性版宝塚、と言うとちょっと違うのかもしれないけれど、エンターテイメント性が濃縮された作品でした。
それぞれ歌も踊りも上手いし、幕間にも観客に対して過剰な程のサービスを行っていました。
大人なお嬢様限定のステージと言うだけあって、観客の男女比では圧倒的に女性が多い芝居でした。

ネタバレBOX

舞台は大戦時のヨーロッパでの高級娼館
ドイツのSS将校、ベルギー帰りのスパイ、スペイン人娼婦、日本人、他にもひと癖もふた癖もありそうな国籍も様々なキャラクターが多く、とても賑やかな印象。
役者は全て男性で、少女娼婦や女性将校も演じていたが、とても可愛らしくて驚きました。
ただのドタバタした芝居なのかと言ったら、歌も踊りも素晴らしかったです。
特にマリア・マグダレーナの歌と、エスメラルダのダンスは魅力的でした。

政治的駆け引きや、プロパガンダ制作に対する考え、虐待や少女買春等の問題も多く提示されるけれど、物語の本筋は最終的には全て丸く収まるという、コメディ仕立て。
あんまり難しい事は考えずに、煌びやかな世界観を楽しむ為の舞台だと思います。

下ネタ、オタクネタが多く、意味が解らない人にはまったく面白くないんだろうなと思ってしまう箇所が少しありました。
体を張った突っ込みや、言葉の暴力的なものも多少あるので、抵抗ある人は楽しめなさそうだと感じました
トップ・ボーイズ

トップ・ボーイズ

劇団フライングステージ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/08/05 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

それぞれの生き方
過去にゲイとして生きた人達と、現代をゲイとして生きている人達の2部構成のお芝居。
カミングアウトするかしないか、生き方も考え方も色々あるだろうけど、ゲイではないノンケだって、人それぞれ考え方も生き方も違って、それが当たり前なんだよと思ってしまいました。
それでも、ゲイという少数派に属している場合、まだまだこの世界は生き辛いのだなと感じました。

ネタバレBOX

前半部分では過去に生きた有名なゲイの人々が登場し、それぞれの生前の功績や考え方を披露しあいながら、持ち寄り形式の結婚披露パーティを楽しむというもの。
それぞれ活動していた時代の事なる故人達の掛け合いは、観ていて楽しかったです。
三島由紀夫のデフォルメのされかたが面白く、三島由紀夫の潔癖さやかたくなな一面がよかったです。
フレディ・マーキュリーのパフォーマンスシーンはとても好みでした。
それぞれのキャラクターの特徴をうまく演じていて、各個人の主張ともリンクしている演出が素晴らしかったです。

後半部分は現代が舞台で、結婚式まであげたゲイカップルが主人公。
この主人公は前半部分の結婚パーティの主役だったのだが、前半部分終了時にはこの物語の結末が何となく解ってしまっていたのが残念です。

過去にゲイは迫害されていて、現代は多少は寛容になってきたとはいえ、それでもカミングアウトしないまま隠れて生活をしている人が大部分なのだと思います。
過去も現在もゲイにとって住みやすい環境ではなかったのに、過去に生きたゲイ達に「自分たちは幸せな人生だった」と言い切らせたのは凄いと思いました。
一生懸命生きて、精一杯人を愛して、前進を止めなかった生き方をしたのだろう、そういう人達にだからこそ言える言葉だと感じました。

ゲイが受け入れられる世の中だったら、主人公の二人の結末も変わっていたのだろうか。
考え方が違いすぎる二人だから、やっぱり悲しい結末になってしまったのだろうか。
誰もが自分らしく、偽ることなく生きられる世の中がいつか来る事を願いました。

観劇後、チラシデザインに虹が使われた意味を考えました。
観る前とは虹に対する印象が随分と変わりました。
新明治仁侠伝

新明治仁侠伝

劇団め組

吉祥寺シアター(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

生き方を問う内容
大政奉還、明治維新、国と時代が大きく揺れ動き、その中で生きた人々の思いをうまく纏め上げていたと思いました。
土佐弁や薩摩弁、東京弁の方言の言い回しは素晴らしかった。
独特のイントネーションの言葉をとてもよく消化していて、観ていて違和感を感じませんでした。
2時間ちょっとの壮大な物語でしたが、とても楽しませて頂きました

ネタバレBOX

西郷隆盛が西南戦争勃発に追い込まれ、落命するその時まで傍に仕えた晋之介の生き方と、その周りの人々を軸に物語は展開して行く。
あまり日本史に詳しくない人でも知っているであろう歴史上の人々も数多く登場するのだが、大胆にデフォルメされていてそこも面白さの一つでした。
それでも、伊藤博文はちょっと情けなさすぎるなとか、岩倉具視は確かに京公家だけどそこまでステレオタイプの話し方にしなくても、というちょっとしたやり過ぎ感はありましたが、それさえも解りやすい解釈なのかもしれないと思えてしまいました。

物語の主軸にも絡む大久保利通の隠し子の義明と、徳川慶喜の落胤である狂四郎の対比も見どころでした。
義明は子供染みて我儘で、大人になりきれない思いが情けなく描かれていて、その中に大人の打算が見え隠れする、哀れとは思ってに同情はできないタイプなのに対し、狂四郎はと言えば最終的には自分を捨てた父親も時代も、自分を利用しようとした人間も全てを許し、自ら死に場所を探そうとするちょっと人間らしさが感じられない役どころに感じました。

役者陣はどなたも大変素晴らしく、引き込まれて観てしまいましたが坂本龍馬と岩倉具視の2役を演じた藤原習作さん、晋之介役の秋本一樹さんは特に引き込まれました。
他の役がとても人間臭く、一生懸命時代を生き抜こう、自分の生き方を模索しようとあがいていた中で、一人飄々としていた狂四郎は、やはりあまりにも印象が薄かったです。

殺陣は期待値が大きかった分、それ程重要には感じませんでした。
舞台映えする殺陣ではなかったように思ってしまったので、必要最低限だけでよかったのではと思いました。
故人となった人々が話すシーンでのエフェクトの掛け方や、照明演出は素晴らしく雰囲気の作り方で引き込まれました。
お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと中途半端
チラシ通りで、セットも登場人物も衣装も内容も、ポップでキッチュでキュートな印象。
とにかく音が大きい、声が大きい。
舞台上は大勢の人。
がなり過ぎや滑舌の悪さで台詞が聞こえなくても気にしない、舞台のノリについていけるかどうかが、この芝居が楽しめるかどうかの境界線なのだと思う。

ネタバレBOX

一応のストーリーは、感染者がゾンビ化してしまう新種の性病が渋谷を中心に広まり、その騒動に巻き込まれる若いカップル達の思い、が中心にくるのだろうか。
正直、観終わった後に何か残るものがあるわけではなく、ストーリー自体もそこまで意味があるとも思えませんでした。
カップル達も「私のこころの中のうさぎちゃん」や「チンパジーの素晴らしさ」等の色々な事を言っていましたが、そのにあるかもしれない象徴的な何かを読み解くのではなくて、何言ってるか解らないもどかしさそのものを感じればいいのかな、と思いました。

勢いとノリだけで意味深長な台詞を叫んでいるだけかと思えば、言いたい事があるらしくちょっぴりシンミリとした台詞を織り交ぜてくる。
言いたい事がそこにあるのならばそのまま聞かせればいいのに、とつぜん照れたようにまた大騒ぎを繰り返す。
そこに意味を求めてはいけないのかもしれないが、照れくさい事を勝手に言い放ち、笑いにごまかし無かった事にしてしまうと言うのは、とてつもない置いてきぼり感とあざとさを感じてしまいました。
面白そうで大胆な事をやっているように見える割には、男の子は下着一枚になるのに女の子は薄着の子もいれば、きっちり着込んだままの子がいたり、大騒ぎの動きも見た目よりも統一されている印象を受けました。

大騒ぎの舞台で、役者が色々な事を叫んだり表現したりしていましたが、結局は『そんだけーーー!!!』の台詞に集約されているのかなと思いました。
幸福な職場

幸福な職場

劇団 東京フェスティバル

小劇場 楽園(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

また観たい
「こころに優しいお芝居、いかがですか?」の言葉にふさわしい内容でした。
大不況に見舞われている現代日本。
健常者でも、働く事に意義を見いだせない若者が数多くいる日本。
働くとは、社会との関わりとは、他人との関係を築く事の意味とは、様々な事を考えさせられました。
もう一度観たい作品です

ネタバレBOX

テレビのドキュメンタリー番組でも取り上げられた事がある、日本理化学工業の実話を下敷きにされた内容。
1959年の設定なので私が実際に知る事はできなかった時代ですが、所謂「古き良き日本」の高度成長化時代が時代背景。
今でこそ、障害者雇用の窓口は多少は広がりましたが、まだまだ知的障害者の雇用は少ないのが現状です。
50年以上も昔の日本は知的障害者を雇用する企業はなく、彼等は一生働く経験をすることもできず、自分の家か施設に閉じ込められて一生を過ごすのが当たり前だったようです。
知的障害に対する偏見が今よりも強く、今では放送禁止用語になっている別称を誰もが使用していた時代に、知的障害者雇用に踏み出した日本理化学工業の専務の決断と、辛抱強く頼み込んだ養護学校教諭のお二人の演技に引き込まれました。
知的障害者の聡美役をやった古地香織さんの、演技も素晴らしかったです。
どうしても大げさに演じる方が多く、時にはそのあざとさが見ていて不快感すら覚えるような演技をする役者さんもいるなかで、知的障害者の感情の中にある「こだわり」「混乱」「困惑」を見事に表現していたと思いました。

一回だけ原田が「知的障害者となんか働けるか。介助してたらその分、自分たちの仕事が増える」と反発しますが、同僚の久我の身の上話と説得に合いあっさりと一緒に働く事を認めてしまう。
放送禁止用語を吐き捨てるように使用していた人が、あまりにもあっさりと引きさがった事に少し拍子抜けしました。
偏見をもつ人はどの時代にも、どこにでもいます。
偏見を持って人を判断する人の意見を変えさせるのは、とても難しい事です。
そう言う意味では、このお芝居に出てくる人はみんな「いい人」な印象しか受けませんでした。

全体としては90分の中でとてもよく纏まっていて、観終わった後は前向きな気持ちになりました。
このお芝居を見て思い出したのが、知的障害者の作業所にあった言葉でした。

「よろこび」
私たちの職場には
いろいろな喜びがあふれている

ものを創る喜び
中間達とふれあう喜び
社会の中の一人となる喜び

どんな形にせよ働くという事を
社会の中で私が生きている証にしたい
そんな気持ちで今日もはたらいています


現在の日本は障害者自立支援法案の元で、働きに行っているのにお金を払わないければいけない理不尽さが発生しています。
このお芝居を観る事ができて、様々な事を思い出し、考える事ができました。
何かを感じて考えるきっかけになる、そんな素晴らしいお芝居だと思いました。
多くの人に観てもらいたいです。
再演があれば、誘って観に行きたい人がいる、「こころに響く」そんなお芝居でした。
精霊流し

精霊流し

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/18 (水)公演終了

満足度★★★

女の情念を表す二人芝居
セットの関係だろうか?二人芝居でも広く感じさせないのは、キャストの風格ではなく、舞台セットだと思う。おばばと女の会話劇のみで大きな動きはないぶん、脚本でもうちょっと工夫して欲しかった。普段、上質で度肝を抜かれるような小劇団の芝居を見慣れてるだけに、ちょっと物足りなかったのは事実。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

女は不倫した挙句、男を自分のものに出来ない寂しさから、男の自宅に電話をかけてしまう。電話の向こうから聞こえてくる賑やかで温かな風景を楽しむ声は女の心を突き刺してしまう。投げやりになった女は誰でもいい別の男とも関係し、自分の寂しさの穴を埋めようとするも、その空洞は埋まらない。

埋まらないどころか、ずるずると二人の男との関係を続けてしまう。そんな折、本命の男が女の部屋にやってきて、女を抱き、昨日の男との情事の残り香に感づいてしまう。女は両方の男に嘘の上塗りをしてきたが、ここでバレてしまたものの男は「俺がお前を放っておいたからいけなかったんだな。・・・許す。」とのたまう。

ここでワタクシは、自分も妻が居る身で「許す!」ってなんだよ!(・・)つーて思った。

こうして女は男の居る職場を退職し、更に女には子が宿り自殺しようとしてふるさとの松山に戻りおばばに助けられる。ここでおばばが生きて来た経緯や情念が語られ、女はおばばの励ましによって生きてみようと思い直すという筋。

女が終盤に語る「私はいっぱいの男に想われたいの。私の浮気は許せてもあの人の浮気は許せない。」のセリフは人間の業を思わせて、男をひたむきに想う女とはうらはらに般若の顔が浮んだ。

脚本にもうちょっと動きがあったほうが好みだった。
お月さまの笑顔

お月さまの笑顔

経済とH

ザ・ポケット(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

残念
経済とHさんは、何年か前に「フラワー」という舞台を拝見し、今回のように他の劇団から役者さんが多数参加され、結構おもしろかった印象がありました。その後「ベコニアシリーズ」の1本を観たときに、〝もういいや〟と思ったのですが、今回は新橋耐子さんをお招きしているので、期待を込めて伺いましたが、後悔するほどではありませんでしたが、残念というのが正直な感想です。あの話しに役者さんを呼び過ぎ。自分たちだけでこなすことを考えるべきで、新橋さん、新さん、岡森さんに桂さん、風間さんと、贅沢すぎる。客寄せパンダ的と思うのは私だけでしょうか・・・。

パーティーが始まる

パーティーが始まる

TOKYO PLAYERS COLLECTION

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

201008051430
201008051430@王子小劇場

express

express

PLAT-formance

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

20100813GP
20100813GP@王子小劇場

さらば八月のうた

さらば八月のうた

劇団M.O.P.

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/16 (月)公演終了

201008161400
201008161400@紀伊國屋ホール/札幌、京都公演有り、必見

ピノッキオ

ピノッキオ

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2010/08/17 (火) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

今までで一番のクオリティー!
贅沢すぎるスタッフワーク!生演奏も素敵!今や豊島区の子供たちの夏の恒例行事に。まだ残席ある回がありますので、ご予約はお早めに!

ネタバレBOX

最後のピノッキオたちが語る場面は長すぎたかな~。海に飛び込むシーンはすごい迫力!シャボン玉が可愛いし、イス席には冷たいスモークも噴射されました。
夜も昼も -Night and Day-

夜も昼も -Night and Day-

文月堂

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/14 (土) ~ 2010/08/17 (火)公演終了

満足度★★★★

その時間を描きだす力
観ているときにはややラフな感じがするにも関わらず
終演時に残る感覚がとても確か。

表層的な事象の肌触りが
その重なりが崩れるなかで醸し出される感覚を
しっかりと浮かび上がらせて。

観終わってからじわっと降りてくるものがありました

ネタバレBOX

寓意的な表現の使い方が
作品に風通しを作って
物語の質感を柔らかく作りあげていきます。

ふたつの場面が
ミルフィーユのように重ねられることで
生きていく人々の広がりと個性が
しなやかに醸し出されて・・。
劇団の雰囲気にしても、会社の有りようにしても
浸りきっていた雰囲気や空気が失われていく感覚は
ゆるく崩れるようにやってくる。
そのゆっくりと溢れだして瓦解していくものの
質感に息をのむ。

下世話だったり、生々しかったり、
ときにはなにか痛く滑稽だったり・・・。
都会のさまざまな側面を見せたり・・・。
それぞれのエピソードを素直に追っていくうちに、
むしろ突き抜けることなく、
どこか取り残されたような想いが
汐の引いた砂浜の貝殻のように残るのです。

志をもって上京したとしても
結局は突き抜けることなく、埋もれて、
その時々を場当たり的に過ごしてしまった10年の質感が
終演時にはしっかりと観る側に置かれていて。

田んぼで鳴く蛙たちや
飼われていて逃げ出した蛙の姿が
すっと物語の質感に重なります。

役者たちのお芝居には
線の太さが担保されていて、
ここ一番の腰の入ったお芝居も生きる。

時が満ち、
やがて腕からこぼれおちていく・・・。
どこかあやふやで掴みどころのない時間を
くっきりと描き出す
作り手の力に囚われてしまいました
「ひつじ」 Les moutons

「ひつじ」 Les moutons

TACT/FEST

東京芸術劇場ロワー広場(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

めへぃ~とけた外れの身体表現
とても秀逸な身体表現であり、
ウィットと遊び心に満ちた30分でした。

ネタバレBOX

最初、偶然にその場を通り過ぎて
後半部分だけを観ることができて・・・。

愕然として、
気が付けば、
翌日に再見しに出かけておりました。

大上段に構えることなく
あの、凄いものを目の当たりにした高揚が
とてもナチュラルにやってくる。

演じ手たちの身体の使い方のしなやかさや
30分を演じきる精神的な強さに瞠目したのですが、
それはパフォーマンスが終わった後のこと。
理屈抜きに、その場にいろことが
こんなにも楽しい・・・。

観ることができて本当によかったです。
かもめ

かもめ

TPT

上野恩賜公園・不忍池水上音楽堂(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/19 (木)公演終了

美しかったけど暑かった…
水のある風景を美しく使い、奥行きのある空間が幻想的でした。
そしてまさかあんなに素晴らしい歌声をたくさん聴けるとは。
役者さんがみな日本人離れした美しすぎるルックス。うっとり。

ただ、19時からでも30度以上あった気がする。
無風で不忍池近くだから湿度も異常に高く、ほんとに熱中症になりました。
まあそれは今年の猛暑のせい。これから行く人は気を付けてください。扇子・団扇必須。

15 Minutes Made Volume9

15 Minutes Made Volume9

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★

小劇場芸術の紹介として
よくできていました。
コメディ・ちょっと不思議ホラーテイスト・シリアス・やや不条理など。
バラエティに富んでいて楽しめました。
小劇場は、こんな感じですよという雰囲気はよく伝わった。が
観客サイドも、やはり劇団関係者など多くいそうで、
世間という広大な海に、どうサイン出して見てもらうようにするのか。
宣伝が重要なファクターになるのでは?
などとエラソーに考えたりもしました。
(アフタートークも見ていないくせに・・、すいません)

ネタバレBOX

■わるぐち:気の弱い弟が兄ちゃんにキレて、思ったことズケズケ言えるようになって。兄弟喧嘩で物別れと思わせて、絆の再確認。って感じで上手にまとめて。悪口のバリエーションが豊富で、放送禁止コードに引っかかってるところも、背徳的で楽しめました。兄の「毒のある言葉喋れよ!」で「トリカブト」とか言う台詞のセンスが光っていました。
■OCEAN:よくある(失礼)RPGの世界の実演劇でしたが、始めのナレーションで”こんなしょんぼりな劇団なのさぁ”と紹介された劇中劇コメディでした。芝居は練習足りなくて・・という出来で。小道具の伝説の剣は折れていて。主人公が舞台裏で怪我して、腕がもげても「役者ですから」と、とれた左手もって出演続けた姿は暑かった(^^)。一番受けたのが、この劇団見に来た観客の役の役者さんが。芝居のコシ折る台詞や登場の仕方が愉しかった。「僕は年に300本芝居観てて、今日は招待じゃなかったね。評価は辛くなるよ」と席案内の女性に絡んだ台詞は、大爆笑でした。その後は変な笛での応援でしょぼかったです。せめて観劇中にかかってきた電話に出て「今つまんない芝居観てる最中だから」とか喋らせれば良かったのに!(現実、私は映画館でホントに携帯で会話したおばちゃんに出くわした事あります。)でさらに、ビニル袋から煎餅でも出して食べ始めるとか(カサカサ盛大にノイズ出しながら)すれば良かったのに。そしてラスト、とってつけた様なエコ推進劇でしたと、まとめた所は笑いが締まって楽しめました。
■ジョゼたち:個性的な小学生の缶蹴りを、小学生らしからぬ風貌の方々が演じるスラップステック劇と、お見受けしました。性格の描写が上手に演じ分けられていました。
■性的人間:妻を、目をかけていた書生に寝取られた男の心理を3人の役者が、悲しみ・怒り・好奇心(であってるかな?)で表現してゆく心理劇かな。普通なら妻・間男・主人公の3人で演じそうな所を主人公3人で合計5人で演じてた所がユニークでした。(サザンクロスというアニメの敵役や、エヴァのコンピューターマギなんぞ思い出しました)で詰め寄っていた側が詰め寄られと。割とオーソドックスなオチでしたね。
■漫才:なんか場末のスナックでやってるような、しょぼい芸人さんコンビを上手に見せていました。でもオチがマネージャーのスケジュール調整ミスのみでは、しょんぼりです。DV女とかも楽しめたのに。ただマネージャーさん役の方は、本物みたくらしく見えました。化け方上手!
■僕を寝かさない:夏定番の王道ホラーでした。仲の良い良いグループが集まるも、実は二人だけが現実?であとは物の怪だったらしい。という話。自分としては、何か飲む?で持ってくる毎回異なるミネラルウォーターギャグが楽しめました。それと643ノゲッツーの伊藤さんは声といい、喋り方といい。印象に強く残る方ですね。朴訥とした雰囲気は得意でしたね。

とりあえず、全部の感想です。
芝居の詰め込み方に負けないように、つめて感想述べました(いいわけ)
お見苦しくて申し訳ありません。
TangPeng30 Bグループ公演

TangPeng30 Bグループ公演

TangPeng30 Bグループ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/08/17 (火) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★

刺激的でわくわくする三劇団の競演!
TangPeng30のBグループは、三劇団ともレベルが高かった。四方八方は導入部分の演出が魅力的で、すぐに引きつけられた。その後も役者の演技がうまく、作品全体を楽しむことが出来た。
劇場コミュニティは、マイムやダンスなど体の動きを巧みに取り入れて独特の世界を表現する劇団。今回も随所に斬新な演出が見られさすがだった。体が動く役者というのはやはり魅力的だ。
総合藝術会議は、シュールで幻想的な芝居。イメージが次から次へと飛躍していく美しい舞台。30分では物足りなかった。もっと見てみたい作品だ。
三劇団とも、本公演が楽しみになってきた。

『CHORIKO』 チョリ子

『CHORIKO』 チョリ子

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

演じるパワー
前回はダブルキャストだったので2回観ましたが、今回は「ミミクリ」で気に入った役者さんが出演している☆キャストを観に行きました。主役のチョリコを演じた、東京サギまがいの田中あっこさん、「ミミクリ」で萌え声DJ…そして衝撃の事件を起こした少女を演じた五つ子ニコさん、高橋孝輔さん、名雪佳代さんが出演しています。

やはりすごい世界観でした。演じている役者さんたちは、役が役だけにものすごい精神力もいるように思うのですが、ああいう特殊な役を長時間ブレることなく演じるパワーは素晴らしいと思います。

ただ、「ミミクリ」と違って今回はかなり観ていて辛いシーンが長く続いたので、重かったですね。登場人物の多さも同じだけれど、「ミミクリ」の時は存在理由がハッキリと理解できたけれど、「CHORIKO」ではこの人はなぜここにいるのかな?と思ってしまう人物が数名いました。もちろん全てをセリフ等で説明してほしいとは思っていませんが、ちょっと分かりにくかったです。

それにしても、anarchy filmさんの作品は誰かを誘って観るのには向かない作品ですね。でも1人で観るのもキツイけれど。衝撃度も話としても「ミミクリ」の方が好きだけれど、今後も作品はチェックしたいと思います。

このページのQRコードです。

拡大