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『喪服』『芭蕉と遊女』

『喪服』『芭蕉と遊女』

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2010/08/31 (火) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

綺麗な月でした
久生十蘭、の戯曲。登場人物の腹のなかはまさにミステリー。ミステリアスに演じる俳優さんがまた怪しい。プレスリー流れる時代の磯子、美空ひばり初舞台の頃と場所でもある。
芭蕉、新潟でのワンナイトストーリー。遊女の悲哀を前に、かの芭蕉は一句。芭蕉の存在をどう考えるかで、いろいろな受け取り方ができそうです。
美術が上質。

大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』

大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』

NPO法人FPAP

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

大学生だから出来ること
まず、特記すべきは公演に関わったであろう人数の多さ。
キャストとスタッフ、総計で50名程度という大所帯。

これだけの大学生が、1つの公演を作るために、一致団結したという事実にまず感動です。

公演内容としては、「これからのスタート」としては、十分な公演になったのではないでしょうか。
「これで終了」ではなく、「これをスタート」にして、頑張ってもらいたいです。
大学生だから「できない」、じゃなくて、大学生だから「出来る」こと、
それを十分達成した良い公演だったのではないのでしょうか。

ネタバレBOX

兵庫役をはじめ、荒武者隊の役者さんたちの演技に、好感が持てた。

殺陣は、自分の主観で見れば、100点満点!
とはいえないが、少なくとも、後半の多人数を斬り続ける殺陣は、見終わった後、自分の心臓の鼓動が早くなっているのを感じました。

照明・音響などのテクニカルも、自分たちに出来ることを、精一杯していたと思う。
これを気に、各大学同士で、もっているスキルの交換などを是非していってほしいです。

何よりも、「あぁ、芝居っていいよなぁ」と自分に思わせてくれた公演でした。
お疲れ様でした!
『夜明け前』

『夜明け前』

苗穂聖ロイヤル歌劇団

演劇専用小劇場BLOCH(北海道)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/31 (火)公演終了

観ました☆
初観劇劇団!

BLOCH
大入りの状態で観劇するのは久しぶり!
次回公演があれば、行ってみようかな~と思う。

街【公演終了!ご来場誠にありがとうございました!】

街【公演終了!ご来場誠にありがとうございました!】

ヲカシマシン

タイニイアリス(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★

街ではなかった
おもしろい劇団と聞いていただけに、残念でした。 言葉と役者で魅せるようなものだと思うのですが。 照明音楽にどうも入り込ませてもらえなかった。

ソラオの世界2010

ソラオの世界2010

劇団たいしゅう小説家

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/08/29 (日) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★

観客ほぼ若い女性ばかり。
すごい場違いなところに来たような気がした私以上に、隣の中年以上男性はもっと場違いな感じで、いごごち悪そうでした。若い女性に人気のある劇団にありがちだけど、あまりおもしろくなくても彼女たちはよく笑うので、9割引きぐらいに考えておいた方がいいです。せりふを何人かで同時に言う場面(特にゲームをクリアしていくようなところ)があったけど、ほとんど何を言ってるかわからなかったです。セットの長い四角のパイプを動かして色々なものを表現するのはおもしろかったけど、役者さんは大変そう。浦島太郎現代版みたいな話です。

ライフパスファインダー2010

ライフパスファインダー2010

パスファインダ制作室

吉祥寺シアター(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

満足度★★★

狙いは面白い
郵送されてきたチケットを見たら、裸ではなくちゃんと封がされており、まるでJTBで購入した新幹線のチケットのような扱いがされている。この時点から期待値が高まり、わくわくした気持ちがもりあがりそのまま劇場へ。小劇場の演劇で,、チケット送付の時点からここまで徹底した盛り上げ方は今までになかった。当日は受付からはけるまで、それはそれは徹底しておりまるでTDLにいったようなムードを醸し出そうとしていた。反面、舞台が始まると、ちょっとガッカリ。内容そのものではなく、スピーカーからの音がMAX状態で音が割れて聞こえたりしてせっかくの生演奏が・・・・・。エンターテインメントを狙ったにしてはミスが目立った。とくにマイクを使った役者の歌声など、ハウリングして耳が痛かった。大音量が悪いとはいわないが、もっとメリハリのある音を聞かせてほしかった。帰りも、「いってらっしゃいませ」と、あくまでクルーの対応は搭乗者に対して素晴らしかった。次回作も楽しみになった。

エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2010/08/09 (月) ~ 2010/10/30 (土)公演終了

満足度★★★★

久しぶりのミュージカル
エリザベートは瀬名じゅんさん、トートは石丸幹二さんのキャストでした。
さすがにこなれている芝居で、歌声も圧巻でした。見ごたえたっぷりで満足でした。
しかしながら、やはりというか観客は女性の方が大多数で、男性は少数でしたが、男性にももっと観て欲しいと思いました。

かなりあノ声

かなりあノ声

張ち切れパンダ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/31 (火)公演終了

満足度★★★★

心に強く残る話でした
なんというか、ある意味期待を裏切らなかったとでもいうのか。
話の本筋としてはサスペンスなのですが、
登場人物みなが個性的で、結構笑えて引き込まれました。
自分の人生ゆるぎなく(流されてる方々、半分位いたかな。?)
生きてる連中の、真に人生劇場でした。
いやあ強烈でした

ネタバレBOX

過去と現在が交差する芝居なんですが、
その入り組んだ人間関係や、出来事の連続に圧倒されました。

とあるアパートの1階に住む、離婚したシングルマザーと兄弟二人。
兄はホントは妹が欲しかったと、女の子を誘拐し押し入れに隠します。
父が好きで、その愛情を兄に重ねる弟は。
兄の関心を得るために女の子になろうと女装を始める・・。
その3人家族+押入れ妹足した4人の住むアパートの2階には、
兄の同級生で親友が、弟と住んでいる・・。
その親友君、どうもお母さんと関係があったみたいで・・。
またフリーターとなった2階の弟さん、
伝説の青木さんという、素晴らしいファッションリーダーさんと、
お付き合いはじめてて、現在の時間軸上で帰省した兄を、
ほっといて発情しまくるマイペースアニマルぶりは笑えました。
現在、誘拐された妹は学校に通い。
アパートにはその友人達も来ますが、その中の一人。
携帯をアパートに忘れた男の子が取りに戻った時、
兄に捕まり押入れに監禁されます。
そして、その長男に感心ある。胡散臭い女も監禁されますが。
その監禁も首輪つけて、逃げなければ割りと自由に室内動けるが、
反抗的だと長男に殴られます。
(顔の殴打痕のメイクは上手でした)
夏休みの話で、長男が妹の男友達監禁した理由も、
妹への独占欲らしいのですが、冷静に忘れていった携帯チェックして。
家族が夏休みの間いない事を確認します。
2階の住人は、話し声などで人数のおかしさに気付いています。
長男が親友と母の関係に気がついた花火大会の日、
精神的に追い詰められていた母は、首吊り自殺します。
そしてまた、現在の花火大会の日に、もう一人の監禁された女は。
自らが、離婚した父親の娘で。二人の兄弟の妹だと明かします。
本当の妹が現われて、弟は女装という呪縛から解放されますが。
誘拐されて妹となった女の子は、元いた場所にも帰る事ができず。
自分の居場所が無くなりました・・・。

でラスト!盛り上がったー!!
オープニングにも繋がる、室内にガムテープで拘束された男の子。
包丁持った女の子。今までの事考えると先が読めません。
が、結局女の子は拘束解いて、男の子逃がします。
一人残った部屋に、このアパートでの明るかった昔の家族が現われます。
母・兄・弟皆が明るく話かけますが、それも去ります・・。
そして呆然と部屋の中で包丁を持ったまま立ち尽くしている女の子に、
ベランダから女の子をさらった長男が、名前を呼びます。
勝手につけた名前を・・。

本当に兄は戻ってきたのでしょうか? 幻??
女の子の手は包丁を持ったままです。
セミの声が、うるさく大きくなっていきます・・・・。

うーんホラーでサスペンスな終演でした。
こうして荒筋だけ、自分の印象で表記すると恐い話に思うでしょうが。
けっこうコメディが違和感無く入ってきます。

いきなりストッキングかぶって登場する、弟の女友達。
ベタな委員長キャラで登場するも。
伝説の青木さんのコーディネイトで、美人へと変身する妹の同級生。
その青木さん、衣装といい言動といい。ヅカ系なのに。
やってる事は、下の部屋への不方侵入で醤油の窃盗!
アパートの小窓ギャグ。 などなど上手でした!

舞台について、1階2階のアパートの間取りが同じ設定なので、
正面の障子戸開き、ベランダか壁かで1・2階の表現するのはいいのだが、
部屋の調度品が何も変わらないので、そ・こ・が星1つマイナスです。

間違い探しみたく、ヤカンの形変えたり。
箪笥と冷蔵庫の上は、箱にマットペイントか、
本の背表紙貼り付けた本棚風にするとか。(冷蔵庫上ならレンジかな)
暗転10秒でも変更できる工夫が欲しかった。
冷蔵庫のドアの前も、マグネットシートの取り外しで対処出来ると思うし、
4箇所ぐらいじゃん。あーもひとうあったか。
(うーん流し上の小窓は・・・・日めくりカレンダー式にすればどうかな)
舞台セットのウエザリングも素晴らしかったので、
かえって上記の事が気になりました。

食事や水なんかも、本当に食べ飲みするし。
リアルで上手な演出です。

配役・演技も遜色なかった。 4ツ星がホンに惜しいです。
4ツ半ということでどうでしょうか?

オチのスキの無さに、思わず熱くなってしまいました。
これからも、頑張ってください!
 
good night pillow

good night pillow

演劇研究会はちの巣座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★

彼女のかかえる想いとは。
私たちが知識として認知している戦争とはいかなるものであるのか。ということについて、真摯的に取り組んだ作品であった。
登場人物のそれぞれの視点から夢、現実、記憶が交錯するストーリーの着想は小劇場で上演されていてもおかしくないとすらおもわれるほど、非常によく練られたものだった。
若干、詰め込み過ぎてしまったかな、と感じる箇所もあったので、もう少しタイトに演出することを心がけると同じ作品でももっと洗練されていくのではないかとおもう。

ネタバレBOX

二発の爆弾が投下されたある日。
ゴミ捨て場からひとりの少女を拾ってきた亮二は彼女にミヤコと名付け、ふたりは恋人同士のように戯れていた。幼い頃に肉親を亡くし、兄を何者かに殺された天涯孤独の亮二には、ミヤコだけが希望の光だった。

そんな亮二を咎める夫妻は亮二の兄を殺した張本人たちであるのだが、亮二は兄を殺した罰として、自分の保護者になるよう言い渡したのだった。ふたりに反抗的な態度を繰り返す亮二だったが、それも愛されたいが故の衝動だったのだろうか。

一方、地上戦が激化しはじめた市街地では人々が逃げ惑う。その時の『記憶』彼女のなかに眠る『戦争』を反芻するミヤコ。そんな彼女の姿をつきとめて群がる群衆…。

彼女は敵陣営のミサイルだったのだ。亮二と孕んだ子ども=核爆弾を出産し終えた彼女は十字架に磔にされて死に、ミサイルは生きる…。

二発の核爆弾=ヒロシマ・ナガサキの原発をモチーフを描くこと自体、かなり難儀なことであるかとおもうのだが、独自の注約を入れ、茶化すでもなく肯定するでもなく、ましてや変に同情を誘うのでもなくあくまでこれでよかったのだろうか?と『疑問』として投げかけた点が、非常にスマートであると感じた。
賛否両論はあるかとおもうが、わたしはこういう描き方はなるべく否定はしたくないです。

実は一番気になったのは、何故か(←関西の劇団はおもしろい、という勝手なイメージ先行につき)ギャグが全然おもしろくなかったこと。
特に、戦隊員らがケチャップを血にみたてて掛け合うシーンとか。正直、失笑すらできなかった。あんな中途半端にやるくらいなら、やらなきゃいいのに、とすらおもった。なので個人的には戦隊員のすべりギャグ(?)がてんこ盛りのシーンは間延びしているようにおもえてしまったのが正直なところ。

それから気になったのは、所々で使われる『夢』という語彙。あんまり使い過ぎると、幻想的なイメージが崩れます。なるべく『夢』という単語を使わずして『夢』であることを表現してほしいです。
照明を切り替えたり、ダンスを取り入れたりするだけで同じシーンでも大分変わってくるかとおもいます。
終盤はその辺りのことがとてもスムーズだったので、物語にのめり込めました。
特に、おはじき、赤い糸などをそこら中に撒き散らしてミヤコと出会ったあの頃をファンタスティックに描いたあのシーンは、時計を刻む音も相まってとても刹那的ですてきでした。
1960年のメロス

1960年のメロス

unks

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

骨太な芝居に満足
久しぶりに、骨太な芝居を観たように感じました。
脚本は難解で、パッと観ただけではよくわからない所も多いのですが、
日数が経つにつれ、じわじわと味が出てくるように思えます。

1960年当時の時代の空気感、というのか、
そういう物が、
私はまだ生まれてないのであくまで想像の範疇ですが、
良く出ていたかと。

そして、難解なストーリーを、視覚的に楽しませてくれるのが、
舞台空間の巧みな作り方。

装置を作りこむのではなく、最低限の物のみ用意して、
空間をブラックライトの配置の仕方によって様々に変えていく。
うまい。シビレますね。

演劇観たぜ、って感じがとてもして、
芝居らしい芝居を観た満足感を味わえました。

クモ ≪公演、無事終了いたしました。ご来場ありがとうございました☆≫

クモ ≪公演、無事終了いたしました。ご来場ありがとうございました☆≫

どろっぷすプロデュース

d-倉庫(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

好き。
装置も、照明も音響も役者さんもかっこいい。
映画一本みたような満足感。
してやられたー。

そこか、遠くか

そこか、遠くか

各駅停車

OFF OFFシアター(東京都)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/31 (火)公演終了

満足度★★★★

静と動
一見、いつもと同じで何の変化もないようなのがこっちの日常なんだけど、それでも何かが少しずつ動いているという「普通」を綴った、地味を絵に書いたようなストーリー。奇想天外な事件が起こる非日常だけが演劇的表現の対象じゃないよね。昨日とは正反対のベクトルの作品を見て、演劇の奥深さを感じました。

既に複数の人が書いていますが、もっと内容の宣伝をすればいいのにと、私も思いました。

エンプティ!

エンプティ!

らちゃかん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

下町だが、ちょっとSF
少しSFチックな設定はありましたが、割とベタな下町人情劇でしたが、程よく笑いもあり、また少しホロッとさせる場面あったりで面白かったです。

「精跡-SEISEKI-」

「精跡-SEISEKI-」

角角ストロガのフ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

角田ルミワールド
AVか~~(笑)
まあ、好き嫌いは別れる舞台ですね。
オイラは面白いという以上に、世界観、いや、角田ルミワールドに完全に引き込まれました。
少子化対策の為に、国が指定した女性が子供を産むという最初の設定は途中からどこ行った?(笑)という感じで、精子バンクなど別の話が進んでるとか、ゴチャゴチャでしたが。

女ともだち

女ともだち

劇団競泳水着

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
主人公・美月(大川翔子)の現在、そして10年前から現在までの日常の描く内容となっていましたが、大きな事件などがあるわけではなく、日常ホントにあるような内容を描いてました。
で、大きな事件などないので、つまらないかと言えばそうではなく、物語の世界観にどっぷりはまり込むほど面白かったです。
また、美月自身が若い設定(25、6歳かな?)であるため、10年間を描く中で高校生や大学生時代を描いてる場面がありましたが、若い頃の年代を演じた各キャストとも素晴らしくホントにその年代に見えました。特に美月のいとこを演じた唱世(川村紗也)の中学時代なんて、本当に中学生に見えましたから。

もう少し公演が長かったら、もう1回観たいと思った舞台でした。

カタルシス

カタルシス

GOKAN。

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

近未来ありそう
ちょっと先の未来にほんとにありそうなお話でした。
笑ったり出来るエンターテイメント的な作品ではなかったですが、面白かったです。
ホームレスというか就職志願者というか、そういう各キャラの、何故こうなったかの回想シーンの挿入の仕方は上手いと思いました。

ネタバレBOX

劇中では就職も相当大変になってる設定なのに、大学生達の危機感のない的な描かれ方は少しリアリティに欠けたかな。
人を殺める理由も、興味本位的な感じのほうが強かったし(まあ、殺める(浄化)が正義と思っている感じで書いてはいましたが)
まあ、ここまで就職難の設定になってると、日本経済自身がだめで、派遣村も維持できないような気はするが・・・
十六夜-いざよい-【全日程終了!ご来場ありがとうございました】

十六夜-いざよい-【全日程終了!ご来場ありがとうございました】

劇団5本指ソックス

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

間がうまい
淡々と進む中、間の使い方がうまいな~と思いました。
後は、キャラクターがリアルというか、あぁいるいるって思わず
思えました。

タイムリータイムリー

タイムリータイムリー

劇団ノコリジルモ

甘棠館show劇場(福岡県)

2010/08/27 (金) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★

もっと貪欲汁だせよー!!
このカンパニー初遭遇(第2回公演「オバーサル」)時には、隙あらばボケて笑わせてやろうという貪欲さと、その差し込みどころの絶妙さで、拙い部分はあれど、まんべんなく楽しむことができた。
…んだけど、諸事情で観ることができなかった前作(第3回公演「イカロ・トライアル」)を経て、何が起こったのか、あの時感じた勢いはやや減速したような。
こぎれいにまとまっちゃったような印象を受けてしまった。

ネタバレBOX

未来世界の科学者たちが平成時代の文化について調べる為にある建物を訪れる。
一方で、実際の平成時代に、同じ建物へひと夏の思い出づくりをしようと若者たちが集まってくる。
この二つの世界が、同じ俳優の衣装替えによって同時進行的に描かれていくことになる。

そもそも、このアイデアが、熊谷嬢の作風とは合ってなかったように思えた。
必然的に何名かの役者は次のシーンの衣装替えのためにある段階から舞台を去らなければならないのだけど、その理由づけが「トイレ」だったりと安直なものが目立つ。
後半になるにつれ、理由づけすらも無視して突然無言で出て行くなんて場面も。
観ている側は、ああ、もうすぐ場面が変わるなぁ、と予想が立ってしまう。
このぶったぎり感が肝心のテンポを崩してしまっていた。

中盤ではかなり長い間、平成時代のエピソードが展開するのだけど、ここでは水を得た魚のようにドカドカ笑いを取っていく。
やっぱこっちが本流なんだな、って感じ。

役者のスキルは少しずつ上がっているみたいだけど、まだまだセリフをセリフとしてしか言えてない気がする。もっとうまく消化して自分の言葉にするだけで劇的に変わるはず。
脚本は、舞台設定により説得力を持たせることと、時系列の処理をもっともっと巧くやってほしい。舞台の外側の時間経過を感じさせる力が弱い。
今のままじゃ芝居サイズの不条理コントにしかなれていない。
そっちを目指しているならいるで、笑い自体を貪欲に追求した方がいい。
方向性をソリッドにしていかないと、この先、辛くなってくるんじゃないか。
ログログ

ログログ

キリンバズウカ

シアタートラム(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

ひげきとわらい。
重たい話を無理なく軽やかな笑いに変えられるセンスが良いなぁと。
役者さんも個性が活かされてて素敵でした。

大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』

大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』

NPO法人FPAP

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

立派!!
再現力、それに尽きる。
劇団☆新感線の勢いを、この作品のために集結した、おそらく一度きりのメンバーで、この領域までやれれば上出来でしょう。(なんだこの上から目線)

ネタバレBOX

特に舞台装置をシンプルに構えたのは大きい。
基本を黒で統一し、出捌け口は中央奥に一カ所と、上手下手に黒幕で複数箇所。
激しいフォーメーションに対応した最適な作り。
上方には天井の高さ(=デッドスペースになりがち)を埋めるように古着(?)を縫い合わせた色鮮やかなオブジェ。
そのぶん衣装や小道具の造形には凝りまくってて、相当数のキャラクターを混同することなく見分けられるようになっている。無論、そこには多少のムラはあれど役者の技量もきちんと働いている。

ちょっとBGMのレベル調整や拍子木を入れるタイミングのズレなど音関係の弱さもあったけど、舞台上にはほぼ全力疾走の勢い、パワーが渦巻いてるから、少々のことは気にせずに楽しむことができた。

瑣末なダメ出しなんか野暮野暮。
こういうお祭り事は大いに乗っかってしまって問題ないのだ。

きっとこの作品の参加メンバーの中から、引き続き何か新しいことをしでかそうとする「新しい波」が来るに違いない。
そこがようやくのスタートなんだと思う。
戦々恐々、心待ちにしている。

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