最新の観てきた!クチコミ一覧

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柔らかいモザイクの街

柔らかいモザイクの街

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★

演出がすてき
ちらしを読んで想像したのとはちがったけど、「早織さん」への愛情が感じられる舞台でした。
もう少し「飛んで」欲しかったのは、私の趣味で、作者の意図とは違うのでしょう。

アフターカフェは楽しませていただきました。

この演出家さんのは、また観たい気になりました。

ネタバレBOX

「地域発信型」の意味がどこにあったのかわからず、残念でした。
言葉では「東京」がたくさん出てくるけど、それは、「ここでないどこか」という意味でしかなかったような。

他の方が言う、「時代考証」云々は、あまり気になりませんでした。
早織さんの脳内環境だと思って観ていたので。

終わり近くのテンションの上がったところは、すごいなあとただただ感心。役者さんには満足しました。
やわらかいヒビ

やわらかいヒビ

カムヰヤッセン

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★

見応えたっぷり。
面白い作品って見終わった後に
「あっという間だったな」と思うことが多いんですが
この作品は面白いんだけどお腹一杯になる感じでした。

センの風とムラサキの陽(池袋演劇祭・優秀賞受賞)

センの風とムラサキの陽(池袋演劇祭・優秀賞受賞)

劇団バッコスの祭

池袋小劇場(東京都)

2010/09/30 (木) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

熱い演技と華のある女優陣!!
原子爆弾を研究していた教授と学生のそれぞれの思い、それぞれの行動に感動しました。

ネタバレBOX

原子がぶつかるようなパフォーマンスでスタート。粒がだんだん大きくなっていったので核分裂というよりは核融合かとも、失礼!

最初、教授は戦時下の日本で原子爆弾の開発に没頭するだけの科学者かと思っていましたが、日本でも原子爆弾が今すぐにも作れるぞというメッセージを新聞記事や演劇を通して派手にアピールすることで、アメリカに対する抑止力にしようとしていたことが明らかになりました。

そして、初めから実際には原子爆弾を作れないことが分かっていて、戦争終結を進言していたことに感動しました。

一方、日本の勝利のために研究していた学生の、原爆を積んだB29を撃墜するために特攻機に乗り込もうとする心意気に、特攻隊の無意味さを理解している私も、もしそれが実現していたら数十万人の命が救われたのではないかと思うと心が痛みました。

教授と学生は全く異なる行動を取りましたが、どちらも日本を救おうとする気持ちに変わりはありません。

広島にいた人々は、劇団員も含めて死亡し、飛んだものの目的が果たせなかった学生は生き残り、実家の長崎に向かうという東京から戻ったばかりの教授の言葉に、さらに悲しい結末を予感しました。

演劇を通してのアピールということで、その一環で行われた劇中劇も効果的でした。その劇団には前田亜季さんやもう少し若いころの田中美里さんのような女優さんもいて可愛かったです!!
ギンノキヲク

ギンノキヲク

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい作品
今まで人生で一番いいお芝居を見た。
前半は作家さんの体験に基づいた共感できる素敵な物語。後半は演劇の欲求を満たしてくれて満足。ダンスとカーテンコールも楽しくてw

残念な点は一つだけ。代表の井保さんが出演されてなかったこと。ファンとしてはそこだけ。
一番素敵な役者だと思っているだけに寂しかった。

バニラ

バニラ

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了

満足度★★★

稽古不足?
ストーリー展開は面白かったが、ちょっとドタバタしすぎな舞台だった。もう少し練りこめばもっとよくなると思う。アドリブ(だと思う)場面がチョコチョコあり、面白かったし、役者同士も楽しんでいたような雰囲気でよかった。

バニラ

バニラ

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了

満足度★★★★

前作よりもいい
赤組を観たのですが、前作よりもわかりやすくて面白い。オタク系のコメディだと思ったら、サスペンスになっていたり、妙にシリアスになったりと楽しめました。舞台向かって右脇スペースでの芝居は見難かったのが難点。エロいシーンだったので、首を長く伸ばして見ましたけど。時間があったら白組も観たいです。

野辺の送り―暗殺風聞'84

野辺の送り―暗殺風聞'84

劇団演奏舞台

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★

暗殺の話はきっかけにすぎず、
男女平等などの思想を持った赤松小三郎を慕っていた植村先生という人の話へ移っていきました。

ネタバレBOX

太平洋戦争、安保、三島の自決、国民皆中流意識などについて話が進みました。

漢語(音読み)は強い立場から物を言う言葉、日本古来の言葉(訓読み)は心を表現するものという考え方には納得しましたが、言霊という言い方には反対です。言葉には真実でも偽りでも気持ちは込められますが、呪術ではないんですから、インチキ宗教家のような言い回しは大嫌いです。

文月一花さんの歌が上手いのには驚きました。もっと聞きたいとも思いましたが、それがメインでもないだろうにという気持ちもありました。

全員が舞台上にいて、隅で誰かが誰かをいじって遊ぶとか、寒い冗談を言ってみんながこけたり無視したりする手法はこの劇団の特徴ですが、やっぱり好きにはなれませんでした。

何となく明るくないイメージがありますが、きゃぴきゃぴの女優さんがいてホッとしました。
Project BUNGAKU 太宰治

Project BUNGAKU 太宰治

Project BUNGAKU

ワーサルシアター(東京都)

2010/09/30 (木) ~ 2010/10/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

4作品ともすばらしかったですが、「燈籠」に1入れました!
小夏さんの作品、初めて拝見させて頂きました。
私は学生時代、太宰治の「人間失格」の草稿や、「女生徒」の素材となった日記から創作過程を追うことに興味を持っていた現在31歳会社員の女性です。
演劇はまったく分からないのですが、昨日拝見してとてもすばらしかったので、私も一言感想を投稿させて頂きます。
「燈籠」は4作品の中では一番好みではない作品なので、選ばないだろうなと思っていた作品でしたが、演劇の方が小説よりよくなっているように感じ、「燈籠」を1番に入れました。小説では結末の水野の手紙から女性は救われない感じのする後味の悪い作品でしたが、演劇では少し和らげられて、また主人公の女性も共感の持てる女性に描かれているように感じました。
また↓の方もおっしゃていますが、着物の美しさ、身のこなしの上品さ、音楽の効果的な使い方など視覚聴覚で舞台ならではの楽しさも味わせて頂きました。
他の3作品は題材小説のみを扱っていましたが、「燈籠」は途中、「葉桜と魔笛」や「待つ」など他の女性独白体の小説も入ってきて、「燈籠」にはない妹の設定が入り、物語が作り変えられ、対象作品で一本勝負というルールなら別ですが、結果的に観客に感動を涌き起こし、実際の小説よりいい作品に仕上がっているように感じました。私は個人的に「葉桜と魔笛」が大好きなのもあって不覚にも号泣してしまいました。
また俳優さん、特に女優さんたちが人間的に深みのある演技ですばらしかったです。
しかし、小夏さんがどのようなきっかけで「葉桜と魔笛」などをリンクし、それらの作品をひっぱってきたのか気になります。私は「燈籠」の中の「葉桜」という言葉に「葉桜と魔笛」を想起してしまいますが、作り変えられ新たに創作されていく過程にとても興味がわきました。
その辺り、今日のイベントで直接小夏さんに伺えればうれしいのですが、個人的にちょっと仕事で難しそうです。もしこの投稿に目を止めて頂けたなら、今度コメント頂ければとてもうれしくおります。すばらしい作品をありがとうございました(*^_^*)♪

異種をあわれむ歌

異種をあわれむ歌

ルナ・パンク・ヴァリエーションズ

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★

ほんとにてんこ盛り
SFで、アクションで、きれいなお姉ちゃんたちが出てきて、笑いもあって、家族愛があって、最後には涙まで誘おうって、ちょっと欲張りすぎ!男の夢を全部入れちゃったみたい!SFとアクションときれいなオネエサンの3つぐらいに集中したらいかがでしょうか?

野辺の送り―暗殺風聞'84

野辺の送り―暗殺風聞'84

劇団演奏舞台

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★

詰め込みすぎて・・・
「言霊」「第九条」…いろいろ良いことは言っているけれど、見ている側はよく咀嚼できないまま飲み込んで消化不良。

悪魔の絵本

悪魔の絵本

Theatre Polyphonic

サンモールスタジオ(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★

鍵なし倉庫という前提がそもそも疑問
鍵のない倉庫に置いてある原稿・資料が7年間も手付かずのままなんてありえないでしょ?悪ガキが入り込んで生原稿はごみと化し、そのごみはホームレスが暖を取るのに燃やしてしまうって!ま、運よく奇跡的に残ったとしてもその手書き原稿は財産なので、編集者が自分のものにしたら今度は泥棒です!主役の編集者役の女性の演技が、一本調子でテンション上がりっぱなし、テレビのバラエティ番組のコントみたいな幼稚さ。日本の演劇界の層の薄さと芸能界の浅はかさを感じます。

絶滅のトリ

絶滅のトリ

ONEOR8

シアタートラム(東京都)

2010/09/24 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★★

20100925
。・`ω´・)ノ

バニラ

バニラ

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了

満足度★★★

だまされたと思う。
皆さんおっしゃっているように、舞台外での芝居はほとんど何が行われているか見えずNGです。(あの空間の周辺以外ではどの当りの人は見えるんでしょうか?)だまされた理由はネタバレにて。

ネタバレBOX

「菊池」があまりにもスタトレのDr.スポックにそっくりだったので(意識して髪型とか似せてたでしょう~?)、絶対この経営者側の男女二人は宇宙人だろ~、と思って見ていたんですが、残念、宇宙人じゃなかった。って、勝手に思い込んでた自分がいけないですけど。知ってる人だけがだまされる新手のギャグですか?好きですけどそういうの。
野辺の送り―暗殺風聞'84

野辺の送り―暗殺風聞'84

劇団演奏舞台

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★★

音楽と演技の調和
当劇団初見。
バンドによる生演奏と、演者による演技のコラボが(ミュージカル風に演者が歌う場面を含め)マッチしており、なかなか見事なハーモニーを醸し出していた。

日本人のへそ

日本人のへそ

劇団テアトル・エコー

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/09/18 (土) ~ 2010/10/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

先見
これが井上ひさしの舞台戯曲処女作(?)。1969年当時はかなり過激な内容だったと思うのですが、評判をとりながらある意味「問題」にならなかったのは、テアトル・エコーが弱小だったからなのでしょうか。「アイウエ王」「カキクケ侯」に始まる数々の言葉遊びも、後の戯曲に繋がる感じです。また、音楽が服部公一さん。こちらも後の音楽劇と遜色の無い感じ。また劇中、見舞いの果物籠が届く場面があり、故人・存命を問わず実名だったのに少し驚きました。ブラック、シニカル、下品でドタバタな内容ですが、きちんと成立させる劇団のパワーはお見事です。ストリッパー役の女優さんたちの思いっきりの良さに役者ってやっぱりスゴイと思いました。同性同士のシーンも、よくぞ40年前にこのシーンを差し込んだものと、井上さんの先見に脱帽です。

樫の木坂四姉妹

樫の木坂四姉妹

劇団俳優座

シアターX(東京都)

2010/09/20 (月) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

満足
ベテラン女優さんと若手女優さん。確かな演技に裏付けられた劇団の見事さ。まるであて書きの様に嵌まりこむ安心感。贅沢なひと時でした。名誉のために申し添えれば、各時代の脇を固めたみなさんもまさに嵌まり役。さすが俳優座です。

やわらかいヒビ

やわらかいヒビ

カムヰヤッセン

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★

雄弁な沈黙
近未来の日本が舞台で、エリートが集まる研究所「アカデミー」に関わる人たちの物語でした。
登場人物たちはそれぞれ愛する人のことを思って行動するのですが、その思いがすれ違って悲劇が生まれるという古典的な物語構造を、SF的要素を絡めながら感情をリアルに描いていました。

舞台の手前と奥を仕切るように設置されたシンプルな舞台美術や効果的で、人物の配置や照明とうまく組み合わせて、次々と変わるシーンをスムーズに繋げていました。天井から吊り下げられた竹や日本庭園のような玉石の床などの和風な要素も意外に違和感がなく良い雰囲気を作っていたと思います。最後のシーンの美術もとても美しく、印象に残りました。

激しい言い争いになるシーンが何回かあるのですが、その中に差し挟まれる沈黙の時間が登場人物の心情を強く感じさせて素晴らしかったです。解決されないままの中途半端なエピソードもいくつかありましたが、物語の主軸がしっかりしているので、観ている間は気になりませんでした。悲しい結末ですが、清々しさを感じました。

このクオリティで2500円とは、コストパフォーマンスも素晴らしいと思います。当日パンフに挟まっている人物相関図はネタバレになるので先に見ない方が良いかもしれません。

砂と兵隊/Sables & Soldats

砂と兵隊/Sables & Soldats

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★★

初 青年団
初めて青年団を観ました。

不条理劇のこと、まだあまり良くわかっていないけれど
かなりおもしろかった。
観ていて飽きなかったし、笑える部分もかなりあり、
どこまで、いつまで続くんだろうと思いながらも、
あっという間だった。

さすがココの俳優さんたちはものすごくレベルが高い。
特に石橋亜希子さん、山内健司さんがおもしろい。
ガレキの時に気になった高橋智子さんも。
そして志賀廣太郎さん、やっぱりすごいな。

平田オリザさんの作品、青年団関連続けて観てみようと思う。
フランス語版『Sables & Soldats』も観たいな。

ネタバレBOX

紹介のphotoにもあるように、
本当に砂の中に兵隊が匍匐前進して…。
まさに『砂と兵隊』でした。
砂6トンだそうです。

その砂、砂漠を新婚旅行のカップル、妻(母)を探す家族、
軍にいる夫を訪問しにきた妻が歩いてる。
不思議な光景。延々とくりかえしくりかえし。

後半、軍事オタクの不幸があった女性から
“兵隊の任務とは”の質問に兵隊は
「戦う事ではなく…◯◯する事なんで…」
こんな解答が。◯◯かぁ。かなり脱力した。
でも強烈に印象に残った。
バニラ

バニラ

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了

満足度★★★★

赤組
2回目の観劇。面白い。リピート割。好みの作品。横島さんと伊藤さんの関係が絶妙。

千羽鶴

千羽鶴

演劇ユニットG.com

BAR COREDO(東京都)

2010/09/25 (土) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★★

上質なお芝居でしたが・・・
初見の劇団。芝居としての質は高く、俳優も好演していた。文芸ものに強い劇団のようなので、今後も観続けたいと思う。
今回の芝居はギリシャ悲劇や能とも関連させていたようだ。アフタートークでギリシャ悲劇と能の世界が結びつかないようなことを発言していた人がいたが、いまの演劇人は観世寿夫の活動をご存じないのだろうか。早稲田のかたならご存知かと思うが、観世寿夫は早稲田小劇場とも組んで、ギリシャ悲劇と能楽を結びつけた公演を行っていた。
ただ、今回の公演、観劇環境としてはよくなかったと思う。空調の悪い地下空間で登場人物の少ない緊密な芝居を1時間45分、硬い木の椅子で観るのはきつかった。カフェ公演は1時間半以内に収めたほうがいいと思う(持論なのですが)。

ネタバレBOX

この芝居、能でとらえるとわかりやすい。前シテが太田夫人、ツレが文子、ワキが菊治、後ジテがちか子ということになるんでしょうか。舞台に話の芯ともなるゆき子をあえて登場させないのも、能の手法と共通する。
最初に登場する太田夫人の内海詩野は立ち姿と古風な感じがよかった。女性陣でただ一人洋服姿の文子の高安智実は松下由樹と貫地谷しほりを足して2で割ったような美女で印象に残る。
ちか子の佐藤晃子は演技に迫力はあるが、和服を着ているのにずいぶんと豪快に唾を飛ばすので観ていて興ざめし、閉口した。
アフタートークのゲストは「そこがいい」みたいなことを言っていたが、私はそうは思わない。
花柳章太郎、初代水谷八重子、山田五十鈴、杉村春子、坂東玉三郎、みな名優と言われ、和服の似合う女優や女形だが、いくら熱演しても、傍で観ていて唾なんか飛ばさない。それは女優や女形の最低限の嗜みや心得みたいなもの、しかもここに挙げた人は人一倍衣装を大切にする人です。あんなに大量に唾飛ばしたら、着物にかかって汚れるでしょう。「汚いものも見せるのが小空間のよさ」みたいなことをゲストは述べていたが、そういう問題じゃないんです。和服での演技にはおのずと品や節度が要求されるのです。
ちか子は「女を捨てている」という解釈だが、ちか子は一番女の嫌な部分を持っている、したがって女を捨ててなどいない。杉村春子が映画でこの役を演じているのでお手本に観ていただきたいものです。怖いけど美しいですよ。
菊治の山田朋弘は、台詞が少ない難しい役を巧く演じていた。ラストシーンがアングラ風で面白い。
狭い会場なのに音響が大きすぎて、役者の台詞にかぶせるとまったく聞き取れなかった。
20分のアフタートークがあったが、ゲストが一人で仕切るにせよ、内5分くらいは質疑応答の時間を設けてもよかったのでは。
「原作を読んでいる人は?」というから挙手したが、「いるわけないか」と無視された(笑)。
アフタートークが終わっても、ゲストを囲んで劇団関係者たちだけで引き続き話し込んでいるので、つくづく内輪の公演なのだな、と思った。
ゲストの言動からして私演会みたいだった。
観劇料金としては、ワンドリンク込みであの値段が妥当だと思いましたね。

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