
8:2(ハチニー)の男
東京パチプロデュース
劇場MOMO(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
確かな演技を堪能
解りやすい演技で観ていてまったく疲れなかった。8:2の男が、2:8の男になった時の豹変ぶりにも楽しめた。

スフィンクスと諭吉〜消えちゃった100歳〜
劇団 東京フェスティバル
シアター711(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

ケイジ/LIFE SHARE
EgofiLter
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/10/21 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
参りました
初見の劇団で、それほど期待してはいなかったけど、ストーカーやカルトや引きこもりなんかが混ざり合ったアンダーでディープな世界に入り込んでしまいました。笑い(シニカルですが)もサスペンスの要素もあるし、実におもしろい。寡作の劇団だそうですが、もっと活躍してほしいものです。

激流としるし
play unit-fullfull
調布市せんがわ劇場(東京都)
2010/10/21 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
欠点らしい欠点は無いが。。。
物語が私に入り込む隙を与えてくれないと言ったらいいのか、拒まれているとまでは言わないが、あまり共感できる点が見つからなかった。

しあわせな世界
カラスカ
TACCS1179(東京都)
2010/10/21 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
「しあわせな世界」
友達も少なく家族とも連絡がつかない僕は、
「しあわせな世界」を一人で観に行った。
真っ直ぐに演劇と向き合っているなぁ、
という印象を受けた。
別に新しいことをするでもなく、
演劇っていう芸術を後世に継承していく劇団なんだろうと思う。
演劇って、まずこうなんだよっていう。
悔しくも笑ってしまった。
彼らは発想力ではなく、
持っている演技力で笑わせようとするから、
こうなると分かっていても笑ってしまう。
役者が地に足をついた上で面白い。
描いているテーマが家族、友達の絆で、
何しろ客席に家族連れが多くて。
僕の隣の親子が、
客席で一つの作品を観ながら、
二人とも声を出して笑って、
二人とも音を漏らして泣いていた。
舞台では「しあわせな世界」が繰り広げられていて、
客席でも「しあわせな世界」が繰り広げられていた、それも僕の隣で。
少し若者には退屈な芝居かもしれないが、
そこが「しあわせな世界」になっていたなら、
それでいいじゃないかと思う。

百年の絆―孫文と梅屋庄吉
東京ギンガ堂
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/10/16 (土) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
東洋の王道
中国革命に賭けた孫文と、孫文との盟約に生きた日本映画界の風雲児、日活の創始者、梅屋庄吉の物語。
以下はネタばれBOXにて。。

エコロジー庭国
NYS
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2010/10/22 (金) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
真摯に問いかける問題作
中国が消滅して大量に世界各国へ移住し、流入人口が増加。地球温暖化により北極が消滅し、海面が上昇。海洋に面した国々の人口過密問題が深刻になったという近未来の設定の日本。
政府は国民方舟計画を前提に国民の要・不要の選別を決定。人口の増加によるフリーターの抑制を考え、アルバイト禁止法案を施行。
それに関連して国内各地に「国民資格村」が政府主導で設置され、フリーターは村に送り込まれる。これはその村のひとつの生活を描いている。
少子化が問題になる現況では、人口増加は考えにくいが、SF的ホラー、サスペンス、心理劇がミックスしたようなストーリーにひきこまれる。
小規模のユニット公演ながら、真摯で、演劇でこそ表現できる問題作に挑んだ意欲を高く評価したい。

月が水面に忍び来るがごとく
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2010/10/15 (金) ~ 2010/10/21 (木)公演終了
満足度★★★
現実を信じるか自分の思いを信じるか
100の物証が、すべて彼女の気持ちを否定するものであったとして、あなたはどう判断しますか?
私は、騙されていたとしても、信じ続けます。
それを決めたのは私だからです。
私の愛した女性がそれを望むのなら本望だと思います。
それを疑わなければならない主人公は不幸です。
盲信であれとは言いませんが、相手が自分を好きだからそれに応えたという回答にはいささか悲しい気持ちでした。
まぁ、原作がそうなのでしょうから、仕方ないのでしょうけれど。

どうじょう
コマツ企画
OFF OFFシアター(東京都)
2010/10/23 (土) ~ 2010/10/31 (日)公演終了
満足度★★★★
笑った。
凄く不思議な空間でした。
エロぃ〜っ、いや、そういうわけではない。
人情的〜っ、いや、そういうわけでもない。
でも、面白いということは確実にあって。
凄く不思議で、心地いい違和感の中にいるような90分でした。

カエサル
松竹
日生劇場(東京都)
2010/10/03 (日) ~ 2010/10/27 (水)公演終了
![THE COBE[ザ・コーブ]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/174/stage17400_1.jpg)
THE COBE[ザ・コーブ]
劇団チャリT企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/10/20 (水) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
牛の話ではない
もう少しTHE COVEを皮肉った作品化か思ったが、まったく別物でした。劇団ロロをパロッて口口なる劇団の芝居として演じていた。チャりTとはまったく別物の感じ、こういう劇団でしたっけ。

アタラシイカオ
Neo Mask
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2010/10/21 (木) ~ 2010/10/26 (火)公演終了
“車イス”も“至福のイス”もイイっス!(おいおい)
殺陣がいい。単なる迫力ではなく、恐らくは伝統的な美しさも踏まえているんだろうなあ……なんてことを考えている間もないスピード感(!?)。殺陣だけに終わらず、ちょっと凝った仕掛けまでして楽しませてくれるのも嬉しい(車イス先生!)。ストーリーにもいくつかナゾがあって、ラストに向かって集束されていく面白さもある。が、白紙の状態から見るとナゾだらけでちょっと疲れる(えっ、私の“脳力”の問題!?)。ストーリーの材料ではない、遊びの部分がもう少しあると、疲れが癒えたかも。ちなみに、キンケロシアターを使ってくれること自体、観客に対するサービスで観劇の疲れも癒えるなと、“至福のイス”に体を沈めながら思ったのでした。

百年の絆―孫文と梅屋庄吉
東京ギンガ堂
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/10/16 (土) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
昔の人は熱かった!
だけで済まされない。
国や民族、人と人との繋がりや絆に感動できました。
昔こんな事があって、現代に通じているんですね。
なんと史実のドラマチックな事か、よか劇でした。
でも、音楽劇という割りに音楽少なかった気がしました。
話が話しなので入れにくかったのかな?

スフィンクスと諭吉〜消えちゃった100歳〜
劇団 東京フェスティバル
シアター711(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
確かに公務員って、こんな感じ。
という。まるで見てきたような、というか。
実際に勤めてらしっしゃるような、公務員の日常風景が公演されていました。
その分なんというか、今ひとつ盛り上がれなかった感が否めませんでしたが
結構後半はサスペンス調で盛り上がりましたね。

どうじょう
コマツ企画
OFF OFFシアター(東京都)
2010/10/23 (土) ~ 2010/10/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぶさかわいい人間がいた
役者がよかった。
どの役者もよかった。
観劇直後に夜勤だから、興を削がれたらすぐ寝てやろうとか、
嘗めた態度で観劇に臨んだけど一睡もできなかった。
あっという間の90分。
深いのに重くない。
エロいのにいやらしくない。

橋の上の男・派遣の女・湾岸より遠く離れて ほか
ギィ・フォワシィ・シアター
シアターX(東京都)
2010/10/24 (日) ~ 2010/11/03 (水)公演終了
満足度★★★
ギィ・フォワシィさんに会えた!
「橋の上の男」と「派遣の女」の二作品を観たが、この二作品はふたつでひとつのような作品で、面白かった。
自殺をテーマにギイ・フォワシィのブラックな笑いが楽しめた。
35周年だからか、会場にギィ・フォワシィ氏がお見えになっており、その元気な姿を見られただけでもうれしかった。

いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校
ロロ
新宿眼科画廊(東京都)
2010/10/17 (日) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

地域演劇の人々
弘前劇場
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2010/10/22 (金) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校
ロロ
新宿眼科画廊(東京都)
2010/10/17 (日) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
亀島一徳がいい!
不思議な甘酸っぱさに心ときめく。ナイーブでPOPでキラキラしていて、とても素敵。亀島一徳が今回特にいい。 感受性豊かな駄目男を独特の魅力で演じきった。
北川麗のこの世のものとは思えない妖しい魅力も素敵だった。

銀の鱗に、金の月
白狐舎
シアター711(東京都)
2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
これは幻想という名の現代劇
“龍神と恋仲になった娘が龍神の子を産んだ”という、
一見ファンタジーだけのお話と思いきや、
昔からの村・お家の確執と必死に抗う兄弟・姉妹、
新たな権力による信仰の自由の阻害、
と、人間くさいところが前面に出たお話でした。
龍神信仰のある閉鎖的な村、
その閉鎖的な環境で長く信じられてきたものが突然無くなる。
この急激な変化は現代社会を暗に意図したもので、
時代の流れに翻弄される人々は何を選択し、どう生きてゆくのか。
最後はそんな重いテーマを投げかけていたのだと思いました。
龍の絵が粋でした☆