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【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★

熱演!!
黒のみと思っていましたが白も観劇しました。
前回とても面白かったので今回もと期待していました。
黒の章は凄惨ながらも物悲しく、
白の章は海賊ハイジャック独特の芸術面が光っていました。

途中役者の演技がいっぽん調子の箇所があったが、
のめり込んで見れたのであまり気になりませんでした。

次回の2月の公演も期待しています。

蛇と天秤

蛇と天秤

パラドックス定数

ギャラリーSite(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/15 (月)公演終了

満足度★★★★

大学病院にて
至極不謹慎な話を軽~く演じているのが小気味よいです。最前列で堪能。

THE MIDNIGHT SUN

THE MIDNIGHT SUN

ネオゼネレイター・プロジェクト

小劇場 楽園(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった!
劇場の使い方も良かったですね。柱の左側に座ったのですが、右側からも観てみたくなりました。

マドロス豹十郎

マドロス豹十郎

ひげ太夫

テアトルBONBON(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

女性のみの芝居
女性が男性と女性を演じ分けている。
一人何役もこなしているが、それがおもしろい。
豹変っぷりがコミカル。

組み体操は見事。

そのとき橋には誰もいなかった

そのとき橋には誰もいなかった

オーストラ・マコンドー

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2010/11/06 (土) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

美しい
人の美しさ。人の呼吸の美しさ、が堪能できる。

カトウシンスケはいい俳優だと改めてみつけ直す。
松崎みゆきは予想を超えて成長していた。北京蝶々・私自身の演出・犬と串...作風が変わるといつもちがった姿を見せてくれて楽しいが、ただ変わるという以上の進化をみた。
この二人のだす、意識を研ぎすましてないとノイズとかたづけてしまいそうな微かな仕草と声が、中心にある男と女の物語に深みを与えている。

物語の中心にいない役柄の演者が空間においては中心にいて全ての演者がある意味では主役と言える位置取りをする。それは群像劇というような作劇法の問題ではなく、演出家の社会観の問題な気がする。ものすごく深い世界が構築されていた。

マダムグラッセの家

マダムグラッセの家

劇団大樹

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

調和を奏でる
満月の夜だけ開けるホテル「マダムグラッセの家」
ここに迷い込んだ、迷える大人たちの優しい童話。
ワタクシの観た回は小川紀美代さん演奏によるバンドネオン。アコーディオンに似たこの楽器を初めて見ました。音色もアコーディオンに似てる・・。アルゼンチンの風景を思いめぐらすような素晴らしいひと時でした。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

クロスケはサラリーマンだ。若いころは天文学を勉強し星を観ながら暮らすことが夢だった。しかし現実はどうだ。中学生の初恋の相手とも結婚したが夫婦関係はぎくしゃくし気まずい。そんなクロスケは会議の途中で抜け出し屋上に上がっったことから、いつの間にかホテル「マダムグラッセの家」
に迷い込んでいた。

一方で妻・ユリ子も日々の生活に疲れていた。買い物の途中にふらふらと迷い込んだホテル「マダムグラッセの家」。ここで夫のクロスケと会い、お互いの中学生の頃の幻を夢のように見る。輝く夢と希望に満ち溢れていたあの頃。青い星と赤い星の逸話。

夫婦はあの頃の純真さを思い出し、二人で歩いてきた道のりも思い出す。妻は決して不幸ではなかった。幸せだと心の内を吐く。お互いきちんと向き合えば夫婦はきちんと愛し合っている事にも気づくのだ。忘れかけた大切なもの。それを彼らはここで拾ったのだ。

ホテル「マダムグラッセの家」はこうして迷える人間たちを癒し元通りにさせる効果のあるホテルだ。このホテルに住みつく売春婦や老教授はいわば、おまけだ。笑
ワタクシはどちらかというとマダムグラッセと支配人の夫婦関係を羨ましいとさえ思った。

毎回のことながら花美術のセットは草月流華道家の横井紅炎さんの作品。とにかく素晴らしい。さらにメルヘンの香り漂う舞台セットはやはり童話の世界だ。こういった視点から劇団大樹の舞台は総合芸術の世界だと思う。調和のとれた世界。


銀河系ホームレス

銀河系ホームレス

宇宙食堂

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
スペースコロニーができた頃の近未来のお話。でもあまりSF臭くなくて(いわゆるレトロSFでしょうか)、コメディーがかったファンタジーといったところ。ベタな展開ですけど、結構楽しめました。時々挿入されるダンスがいい。

蛇と天秤

蛇と天秤

パラドックス定数

ギャラリーSite(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

余韻。
パラドックス定数の過去作品を比較すると、確かに若干ライトな後味。
でも、すきです。

面白い。

何回でも観たいですね。(1回しか観れやんだ)

観終わって、何日か経ってもまだ余韻に浸っています。

ネタバレBOX

私のドジっ子属性を存分に発揮し、仕事が終わったのが18:50。
開演を19:30と勘違いし、完全にアウト。(本当は19時開演)

10分遅れて会場に入ってしまいました。(お客様、関係者様各位、大変申し訳ありませんでした)

が、途中から入って「あれれ…」

白衣の方々は居るものの、ここは講演会場?
OHPに懐かしさを感じつつ、直に入ってくるスーツの方々をも併せて
観ると「大学病院内の公開講座」なのかな、と気付く。
(そんな説明台詞があったような)

でも壁も白いんだけど、病院っぽさを感じないんだよな。と思ってたら
そうか、多分「匂い」なんですよね。
病院独特の匂い。まぁ、さすがにむずかしいのは分かってます(笑)

難しい会話劇なんだけど、随所に盛り込まれた「噛み砕いたコトバ」が散りばめられていてとても分かりやすかったです。

そして、毎度思いますが
野木さんの演出に懸かったキャストさんたちが
本当にセクシーなのです。
挙措動作、表情、ぜんぶに夢中でした。

次回の2人芝居も堪能します♪
俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

七里ガ浜オールスターズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

GOOD!
観てよかったと素直に思えた作品。もうちょっと長くてもいいのにと思ったが、1時間の会議のお話なので、70分が適当なのかもしれない。素敵な役者さんが揃った公演でした。わざわざ日曜日に行った甲斐がありました。

ソウシン

ソウシン

劇団うえのの本

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

腹減ったー!!
食べること、生き物の命のことも考える真剣でばかばかしいコメディ。

ネタバレBOX

閉じ込められた空間で、食べるものが無い究極の状態で食べることを真剣に考えた自殺志願者たち、こちらも腹が減ってきました。

アンパンのいい匂いに誘われて、帰りにアンパンを買いました。

ところで、セミナー会場である倉庫は山奥にあるのでクマとか刑務所からの脱獄囚が来ることがあるとさんざん前フリしていました。クマは近くまで来てニワトリを食っていましたが、脱獄囚の方はダの字もありませんでした。いい加減にせんかいっでした!
COVER / Rose+

COVER / Rose+

reset-N

ザ・スズナリ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

20101111dress rehearsal,1700/2000
20101111dress rehearsal,1700/2000

アンドロイド演劇『さようなら』

アンドロイド演劇『さようなら』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/11 (木)公演終了

201011111400
201011111400@あうるすぽっと

Infinity

Infinity

ハグハグ共和国

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「命」「愛」「夢」
昨日、今日、明日。時間は当たり前のように流れていく。その中で命が生まれ、死んでゆく。でも、個々の命に限りはあっても、ココロは無限に広がってゆく、・・・・・確かにいい舞台。扱うのが難しいテーマだと思うけど上手くまとめている。ファッションショーのシーンで、稽古の成果が出たのか、狭い舞台にもかかわらずキレのあるダンスも素晴らしかった。大人だけでなくぜひ子供にも見せたい内容だ。

青年団若手自主企画vol.44「僕らのアルゴリズム」

青年団若手自主企画vol.44「僕らのアルゴリズム」

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

くっきりとした掴みどころのなさ
なにかふわっと掴みどころのない肌触りの内側に
恐ろしくビビッドな感覚があって。

じわじわと伝わってくるものに次第に捉えられていきました。

ネタバレBOX

開演してしばらくは
観る側としてもやってくるものをそのままに受け止める。
終末観の根拠にしても
街のさびれ感にしても
ほわっとそこにあ。

しかし、そのほわっとした感じを裏打ちする
なにかへの従属やつながりなど
言葉のすこし外側にあるような概念が次第に現れてきて・・。
すると
舞台上のその時間を生きる肌触りが
常識的な表現を超える感覚で溢れてくるのです。

なんだろ、
表現する座標が違うことで
隙間にある感覚が伝わってくるというか・・。
現実と内心の間の部屋で
やや内心に向いて過ぎゆく景色を眺めているような感じ・・。

後半からはシーンのコンテンツや
色合い、さらには高まりや沈み方が
一つずつ響いてきて・・・。

深いというわけではなく
ビビットな刹那の感覚の積み重ねだとは思うのです。
でも、舞台には醸し出される色をその場にとどめず、
色を舞台に残して更なる醸し出すような
表現の豊かさがあって。

かなり評価が分かれる作品なのかもしれませんし
そもそも、作り手の意図をしっかりと理解出来た自信もないのですが
すくなくとも、
どこかパーツをミッシングしたような感覚の奥に垣間見える
特別ではない感覚の表現の
ぞくっとくるようなナチュラルさに
心を捉えられたことでした。

なにか、劇症的ではなく
ゆるやかに効いてくるような作り手の鋭さを
強く感じたことでした。
花たち女たち

花たち女たち

花組芝居

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2010/11/04 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

上手いなあ【恋たち】
ずっと気になっていたのだが初めて花組芝居を観た。

『あまうめ』等の他の舞台でときどき拝見する堀越涼さんが、演じられている【恋たち】版のほうだ。

ネタバレBOX

なるほど、花組芝居とはそういう劇団だったのだと納得。

芸達者な人たちが多い印象だ。
別バーションは配役がすべて異なるということだから、その数だけ芸達者がいるということなのかもしれない。
小劇場の舞台であれば、通常何役かを掛け持ちしそうなところを、それぞれをそれぞれ役者が演じるというのは、小劇場ばかりを観ていた目にはやや新鮮に映った。

蔦代を演じた谷山知宏さんは、設定的に三のセンなのか、やや騒ぎすぎの感もあるものの、見た目や動きだけで笑いを取ろうとあまりしないところに、劇団の品のようなものを感じた。

主人公の正子を演じた堀越涼さんは、特に芸者を辞めてからのほうが、逆に物腰や所作に柔らかさが見え、きっと美人で凜とした人なのだろうなあ、ということを感じさせてくれた。
今半の60代以降には、その凜とした感じがさらに増し、美しい老女のように見えてきた。

堀越涼さんに限らず、全体的にきちんと動きがコントロールされていて、メリハリもあり、それは今回のような大きな舞台に映えるものであったと思う。

また、女将や女中など、初めから中年以降の女性ほ演じている役者さんたちは、誰もが無理なく中年女性を演じていて、動きもなかなかだと思った。

役者さんたちの動きや台詞が、次にきちんとつながっていく様は、気持ちいいほどであった。相当の練習も積んでいるのだろうが、上手い人たちが揃っているのではないかと思わせた。

物語は、有吉佐和子原作の2編の作品『芝桜』『木瓜の花』をうまくつないでおり、それぞれの植物が印象的に現れてくる。
明治・大正・昭和を舞台に、純愛と悲哀が芸者だった女性の人生を彩るという、新派っぽいストーリーではあるが、すぐにその世界に引き込まれていった。

それは、とにかくテンポがいい、早いということではなく、緩急の付け方や、役者の絡み方などがうまいのだ。
また、細かい前フリからそれを拾いつつ、物語は進行していく。細やかな感情がさりげなく表現されていたりする。
特に、正子が恋人の歌舞伎役者と別れるはめになるシーンは、ちょっとした間と、まるで大見得をきっているような正子の悔しさが滲み出ているようで、きちんと見せ場になっており、素晴らしいと思った。それは役者と演出によるものなのだが、飯島早苗さんの脚本もいいからだと思う。


身長や顔かたちで、どの役者さんたちも、少女の役はややきついものがあったが、中年以降の役は、ぴったりとしていた。
だから、無理を承知で言えば、正子と蔦代の前半の十代のときだけでも、うんと若い俳優が演じたほうがしっくりきたような気がする(少し前屈みになっていたが、やはり身長や声が気になってしまったのだ)。

大正、昭和の出来事と主人公たちの年齢を重ね合わせて、そのときの年齢を脳内変換しながら観たのだった。
銀河系ホームレス

銀河系ホームレス

宇宙食堂

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

ホントにレトロでノスタルジック
父と娘の邂逅物語が、宇宙ステーションを舞台に繰り広げられました。
でもどこかレトロで、見知った話に思えました。
開演前のコラージュ音楽は、上手で面白く懐古的で気に入りました。
で芝居の方は、うーん・・・SFマニア的には。
いろんな作品のパッチワークのように思えて、
いまひとつ芝居に入り込んでいけませんでした。

ネタバレBOX

骨組みの話が、「ふたつのスピカ」の主人公とライオンさんに被り。
ラストに手にするハーモニカが、プラネテスの妻の遺品探しする、
デブリ回収屋にWり。
銀河鉄道は、登場が唐突に思えて。
ビーグルの行動制御プログラミングでの話は、
ガンダムシードの砂漠戦、初戦での主人公の早口対応にWったうえ劣り・・。
なんか、いろいろツッコミ所が多くて、今ひとつ感が抜けなかった。

リンダさんは、結構お気に入りな性格でしたが。
もっと話の中心部分にかませても良かったのでは?

銀河鉄道の話は、チケットのコントは受けたが。
登場が唐突過ぎて、いまいち感が拭えなかった。
もっとこう、鉄道なんだから、それもパパさん20年も乗ってるのかな(?)。
娘とのランデブーが近付くのを通過駅で表現してゆくとか。
結構味のある車掌と音楽家がいたのに、
使いこなしてない様な気がしました。

後半の盛り上げのひとつ、コンテスト。
今ひとつ何をしているのか、場所・状況の説明が不足してる上に、
緊張感や、スピード感が圧倒的に不足していた。

でも船外(船じゃないのに船外も無いかな)作業用ロボットさんは、
良く動いて、たいしたもんでした。視界悪そうなゴーグル付けてるのにね。

主人公のハッパちゃんは、声が日高のり子さんに
似ている事も含めて、「トップをねらえ」のスポコンもの思い出しました。

あと、音声さん。警官隊の声。出を間違えましたね。ダウト!
それと天井裏歩くような音が頭上から時々してきて、興が削がれました。

SFなわりに、小道具の通信装置とか、凝ってなく。
せいぜい黄色ipadみたいな情報端末も、
名前や使い方説明するべきだったのでは?

宇宙と名を冠するのに、設定に甘さがあるような印象受けました。
SFは考えた設定10として、芝居上で表現するのが1ぐらいになるのでは?
設定が甘い!
コンテストの賞金額にしても、$ですか。元とかにしたり。
通貨は自分の好きな単位での交換とかにしてみたり。
未来性をみせて欲しかった。

ちなみに衣装は100点でした、シリーズものにでもして。
宇宙ステーションでの他の話しにとか、
利用してみてはいかがなものでしょうか?
微笑の壁

微笑の壁

城山羊の会

ザ・スズナリ(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

久しぶりに大満足な芝居!
とても面白かった。
演出、構成、緻密に練られてて、
布石が本当に沢山仕掛けられていて、でも一つもこぼさず、こちらの読みを裏切り、予想外の展開に導く。
次から次へと可笑しなことやややこしい事が用意されていて、玉入れ競争の様にあちこちから投げ込まれ、
凄く攻めの姿勢を感じた。
役者方も味と魅力と実力のある方々。仕事量多くて大変だろうに、とても楽しそうな稽古風景が目に浮かぶ。
元ハイバイと現ハイバイの二人の絡みが本編と全く関係ないのに腹がよじれるほど可笑しかった!ハイバイじゃないから作れる面白さ。
自分の業界エピソードに始まり、集まったメンバーで出来るかぎりのカードを使い切るように満載。
全てにおいて演出家に天晴れ拍手です。
三浦大輔より演出構成が緻密だと思った人は初めてだ。驚いた。


The Blue Dragon - ブルードラゴン

The Blue Dragon - ブルードラゴン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

やられました…
冒頭の映像、中盤のエピソード、と…伏線張られてるのが分かっていても、あのラストシーンは…うーん、完全にやられた…しかも、それこそがメッセージだったりするから怖い!

ネタバレBOX

「ネタバレ」・・・ではないのですが、
この公演、「チケット売切れ」になってて、電話をしても「当日券は本当にわずかしか出ません」と言われて、実はもう行くの諦めた・・・と思っていました。

ところが、
行ってみると、当日券は結構あったし、なんと前の方の席は相当「空席」になっていました。

オペレーション上、なかなか難しいのかもしれないのですが、せめて「キャンセル待ち」をありにするとかして、最後の1席まで無駄にしない広報をしてもらえたらなぁ・・・と思った次第。
五反田団『迷子になるわ』

五反田団『迷子になるわ』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

うーんなんかつまらなかった。
のっけから最後まで興味持てなかった。

脚本は面白くて好きなのだが、、、、、役者かなあ。

主役の人が五反田団的ではなかった気がした。
もっと本当は面白くなるはず。
五反田的じゃなくても面白くやってくれれば何でもいいのだが。
チェルフィッチュっぽいと思っていたら本当にそうで苦笑い。

アフタートークで前田さんが

今日はうまく行ってなかった。作品自体も新い挑戦をしようと迷子になるつもりだったが、いつも通りまとまった出来になってしまいました、すみません。

といっていて汗。
いつもより高い金払って観に行ってるのに。コラっ。

しかし前田さんの人柄による面白いトークと言い訳に聞こえない言い訳にごまかされて、失敗作を見せられたとゆう印象が消え、じゃあ次はがんばってねと思わせるくらいの煙巻きアフタートークで本当にずるい、そして頭がいいんだろうなと思った。

そもそも、アフタートークっていつも疑問なんだが、
あれはこうゆう意味で、ああしたかった、こうだった、と語るのは演出家として負けなのではないか?伝えられてないってことにならないのか?アフタートークを聴かないとわからない作品てどうなんだろ。

面白ければなんだっっていいけど。

いつもアフタートークで解説してる劇団いるけどなんか違うんじゃないかなあ。五反田団がそうだとかじゃなく一般論として。

前田さんがすんごく面白いから前田さんが主役やって欲しいです。

蛇と天秤

蛇と天秤

パラドックス定数

ギャラリーSite(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

社会派エンターティンメント芝居にドキドキ
もう!!野木さんのセンスには、今回も脱帽!!

戯曲を書く段階から、きっと会場選びも、視野に入れているのでしょうね。

話だけ追えば、かなり心痛になりそうな内容にも関わらず、遊び心が随所にあって、深刻な中にも、どこかワクワクする感情が芽生えてしまいます。

「東京裁判」や「棄憶」同様、言わばドキュメンタリータッチの筋立てでありながら、登場人物一人一人の深層心理まで焙り出して行くような、野木さんの筆致には、ただただ感嘆するばかり。
そして、それを、まるで、やはりドキュメンタリーのように、芝居とは思えない所作や表情、言い回しで、リアルな人間像を見せて下さる、役者さん達の力量が、これまた、尋常ならざる表現力で、圧倒されるばかりでした。

野木さんが、当パンで書いていらっしゃる通り、今まで拝見した作品よりは、数等ライトな印象でした。
こんな、社会派の深刻な題材を、こんなにライトな感覚で、照射できる劇作家兼演出家は、きっとなかなか見当たらないと思います。

パラドックス定数の舞台は、今後も、万難を排して観に行きたいと、強く思わせられる、刺激的な作品でした。

ネタバレBOX

細部に亘る、作演の野木さんの、頭脳明晰な工夫の数々に、終始ワクワクしながら、見入っていました。

内容は硬派なのに、何故か、デイズニーランドの参加型アトラクションを観る様な、高揚感がありました。照明の使い方も、実に効果的!!

声高に正義を主張するわけでもなく、どの登場人物の思考や行動にも、人間の持つ、身勝手さや、出世欲、保身、嫉妬等、リアルな味付けが、戯曲・演出・役者の表現力に助けられて、観客の目の前に、自然に露呈されるので、本当に、実際のドキュメンタリー番組でも観ているような錯覚に陥る時が何度もありました。

パラドックスの役者さんは、憎らしい役の方は、本当に憎らしく思えるし、その人が苦悩し、揺れ動いていると、こちらの感情までが、波長を合わせて波立つし、とにかく人間業とは思えない技量の持ち主ばかりで、いつも、度肝を抜かれる思いがします。

とにかく、パラドックス定数未体験の演劇人には、是非一度体感して頂きたくなる、類稀な劇団です。

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