最新の観てきた!クチコミ一覧

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【ご来場ありがとうございました】も字たち

【ご来場ありがとうございました】も字たち

FUKAIPRODUCE羽衣

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

愛おしくって、たと、のと、しと、い。
「やけくそじゃない享楽Ver.」

動いている姿を見ているだけで、気持ちが揺さぶられる。
人が感じる「不安」と「希望」という2面性がそこにあるからだろう。
そして、手作り感ある舞台と、役者たちが「天」へくっと伸びる姿が美しいし、愛おしいと思うのだ。

ネタバレBOX

冒頭の哀愁感とせつなさ溢れる男の姿から、舞台はスタートする。
その要素を背中にきちんと感じさせつつ、猥雑感を生命力で歌い上げる。

突き抜けた明るさではなく、単にせつなさでもない、そのバランスをいつもFUKAIPRODUCE羽衣の舞台に感じる。

「はと」という設定がたまらない。
彼らは何も考えずに動いているように見えるのだから。
だから、「考えすぎ」の人には妬ましくもある。

恋愛や男女関係が物語の中心にあるように見えているのだが、今回の舞台で、その本当の姿が見えたような気がする。
「人」とのつながりに「不安」や「恐れ」を感じつつも、「希望」を持っているということがすべての舞台にあるのではないだろうか。

そうしたいろんな要素を込めた上で、「前に!」という気持ちがきちんと出ているからこそ、胸に響いてくるのだと思う。

だから、ラストはとても素晴らしいと思った。

そして、(後方の席で観ていたということもあるが)小さな舞台とそれを見守る観客を入れた「箱」が、まるで、ムットーニのカラクリ箱のようにも見えてきて、なんだかとても愛おしくなってきたのだ。
お揃いのヘンテコな(笑)衣装を着た人たちが、動く様はキラッキラしている。

そしていもつまでも観ていたいと思ったのだ。

役者では、日高啓介さんの哀愁感(特に台詞回し)が素晴らしいと思った。深井順子さんの上に伸びる様子はいつも本当の身長以上のものを見せてくれる。寺門敦子さんの恋人感(笑)も良かった。そして、伊藤昌子さんの表情は素敵であった(特に笑顔)。伊藤さんは、ホームの「阿佐ヶ谷南南京小僧」で拝見したときに「怪優(快優?)」ぶりが素晴らしいと思ったのだが、その良さがさらに出ていたように思えた。

もう1本の「いじけじゃない虚無Ver.」が観られないのが残念。
The Blue Dragon - ブルードラゴン

The Blue Dragon - ブルードラゴン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

舞台上で表現される「画」は素晴らしい
テクニカルな意味において、計算された「画」作りと、シーンのつなぎ、セットの使い方、どれをとっても素晴らしいものであった。

ネタバレBOX

現代とノスタルジックな意味においてのシノワ風味が、全編に散りばめられており、それがいい色を舞台に添えていた(直接的にも比喩的にも)。

具体的には「書」(劇中では「書道」と訳されていたが「書」では?)や「刺青」といったものであり、それは欧米人にとっては刺激的で興味をそそるものであっただろう。
そして、それらの使い方が効果的であり、文学的でさえあった。

特に冒頭で行われる「書」の説明にあった、「一」の意味さらに「木」の書き方は、物語に意味を持たせていた。
舞台は大きく上下に分かれ、天地を分かつ「一」が大きく表現され、それを常に意識させていたと言っていいだろう。
さらに、妊娠検査薬で現れる「+」という文字の2画目の縦棒は、「木」を書く際の縦線であり、「根を張る」ことである。
妊娠したことにより、中国に残ることを意味づけられ、誰かと誰かが結びついたり、そこに定着することを表している。
そして、「木」は2つで「林」になり、3つで「森」になる。それには4つはないのだ。つまり、ラストで描かれる3つのパターンには、「4」は存在しないことを暗示していたのだ。

「刺青」の「痛み」の伴う「美」というものも、物語を大きく支配していた。
主人公の男性が、それを好んで受け入れている様がすべてを物語っていたと思うのだ。

物語はほんのささいなストーリーだ。
それを台詞等で、観客に機微のようなものを感じてもらいたかったのではないかと思うのだが、単に言葉の問題だけでなく、もうひとつ響いてこなかったのだ。
それは、私が舞台となっている中国と同じアジアに暮らす住民だからだろうか。ちよっとそんな気もした。

全編、映像の使い方が素晴らしい。また、すべてを「見せる」ことで説明的な舞台演出となっている。例えば、空港ならば、雑踏や行き先掲示板、そして、列車に乗り込めばその走る様子などのセットが用意されているのだ。さらにシーンのつなぎ方が、映画等の映像作品と同様な「カットつなぎ」のように見えていた。

そのように「映像的」すぎる演出で、さて、これは本当に舞台にする意味があったのか、と思う場面もあった。
しかし、途中に入ってくる、ダンスが素晴らしいのだ。これが「舞台」であることの意味であったのだと少しだけ納得した。
とにかくキレも振りも素晴らしいのだ。

きちんとしたパッケージ作品であり、確かに「キレイ」ではあるのだが、「人」の「営み」というか、「存在」のようなものが、つるつるした手触りのためか、あまり感じられなかったのが残念ではある。

そして、ラストだが、可能性と最適を見せていたようだが、残念ながら私はまったく楽しめなかった。
アンドロイド演劇『さようなら』

アンドロイド演劇『さようなら』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/11 (木)公演終了

満足度★★

最後列下手寄りだとちょっと厳しい。
「ジェミノイドF」の表情や声が確認し辛いのが残念。

ネタバレBOX

音声が完全にリップシンクロしていないのは、
特に気にはならなかったですが、(アニメとかもシンクロしていない故か?)
感情を読み取るには、眉の動きと目の動きとが重要だと思うのだけど、
細くて色の薄い眉と、黒目がちで目の動きが分かりづらい造形は、
この作品には向いていなかったのではと。
音声に関しては、平田作品なのに空調音が全開だったのと、
俳優の肉声を人工音声っぽくフィルター処理しているだろうけれども、
金属音っぽく空気漏れしたような残響があり、しかも会場がだだっ広い
ホワイエだからなのか、聞こえ辛いのがストレスに。
青年団若手自主企画vol.44「僕らのアルゴリズム」

青年団若手自主企画vol.44「僕らのアルゴリズム」

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★

う~ん。
世界系風?

ネタバレBOX

そうでないにしても、非現実へのかっ飛ばし方が甘い。
平井堅はメチャメチャ面白いのに、1回だけだし。
五反田団『迷子になるわ』

五反田団『迷子になるわ』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

落語っぽいなぁ~。
とニヤニヤしながらラスト迄楽しむ。
粗忽長屋、犬の目、あたま山etcの奇想天外な落語の名作がフラッシュバック!

ネタバレBOX

終演後、前田氏に「物語の構成が落語っぽくて面白かったのですが、
意識して作られたのですか?」と問い掛けると、
ご本人は「全く意識してないです。」とのことで、
さらにビックリ!!
The Blue Dragon - ブルードラゴン

The Blue Dragon - ブルードラゴン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★

演出、役者限りなく良かった…
のだけど、肝心のホンが正直陳腐だと思った。
意外な話をやれ、と強要したいのではないのだけど、これだけ完璧に
近い要素が揃っているのだから、もうちょい何とかなったんじゃないかな、と。
展開が読め過ぎて、途中眠くなってしまいました。

ネタバレBOX

話自体が、見せ方の上手い、手の込んだ「メロドラマ」になっちゃってるのは
女優のマリー・ミショーがホンに関わっているから? 

三展開用意されたラストも何だかな…

1つ目は個人的には「アリ」だと思いました。 こういう話では仕方が無い
展開だと思う。

2つ目。えっと、正直な話完全にバッドエンド、ですね。
少なくとも私はそう思いました。 現実的には一番ありそうな話ですが。。

3つ目。多分、ルパージュはこれを最良として考えていた節があります。
実際、全二つと比べて温かさの感じ方、描かれ方が全然違うし、
特に女性が観たらすかっとする展開な気がする。 

ただ、やっぱり何か腑に落ちなかった。 ご都合主義的過ぎるし。

上記三つの展開全てで、クレールにとっては特に何一つ損をしないものに
なっているのが、腑に落ちない理由なのかなぁ。

観てて思いましたが、「ブルードラゴン」は演劇というより映画なんですね。
あくまで欧米的視点からみたアジア、中国であり、「ラストエンペラー」とか
あの辺から続く系譜の一つです。

欧米人の子を産んだアジア人の娘と、それをおいて国に帰る欧米人の
男と女(三つの展開のうち、一つは違うけど)…って、欧米の映画に
よくあるパターンで、逆の展開って無いよね、そういえば、とついつい
天邪鬼な視点で観てしまうのです。 

いくら、養子引取の問題を背景にしているんだよ、といわれても、
結局は同じ根底にあることだし。 アジア-欧米の戦前からの
長く続く関係性ですね。 とどのつまりは。

ルパージュは言語環境はどうあるにせよ、やっぱり多分に欧米的な演出家。
多分向こうでは絶大な人気があり、評価があると思いますが、
中国という舞台が「欧米人にとって異国的な、変わったところ」という程度の
位置づけで無かったのが残念過ぎでした。

演出は凄かった。 上下二段に分けた舞台空間を変幻自在に下宿に、
空港に、地下鉄のホームに、へと変えていく巧みさや映像との組み合わせ等
実際にあの場にいなければ分からないほど、インパクトのある大胆な
演出でした。 でも、やっぱり映画とか映像寄りの演出に感じた。
それが悪いというわけではないけど。
PUZZLE

PUZZLE

PLAT-formance

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/15 (月)公演終了

満足度★★★★

モードによって…
オープニングもオチも違うらしい。という事で、まずEモード観てきました。舞台美術もPUZZLEのイメージ。初演の時よりカラフルでオシャレ。再演のためオチを知っているネタなのに、やっぱり笑ってしまった…。
Eモードはコンパクトな感じで、もうちょっと観たい…ので、今度はHモード観に行く予定。Eモードからどんな風に変わるのか楽しみ!

合格写真館

合格写真館

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/16 (火)公演終了

満足度★★★★

面白かった!・・・のに
突拍子も無い設定も、くだらないやり取りも、ちょっと大げさな演出もあったりするのに、それも含めてとても笑えたし楽しめた。前公演もそうだったのだが、様々な人物が出てきてハチャメチャになりそうなのに、意外と無駄が無かったり、伏線が上手く敷かれていたりと、作り手の上手さを感じる。観終わった後に微笑ましい気分になるのは、この劇団の作風かな。

ネタバレBOX

なのに、大事なキャストのひとりが噛むこと噛むこと・・・もったいない!小気味良い会話劇のテンポが乱れ、しかも噛んだ後に顔に出るという噛み方もよろしくなかった。公演期間も中盤だというのにいただけない。ただただ残念。
合格写真館

合格写真館

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/16 (火)公演終了

満足度★★★

気になるとこもあるけど
写真館を舞台にした朝ドラ的なお話という感じですね。

そういう意味では安心して見られる作品ですね。

follow the arrows フォロー・ジ・アローズ

follow the arrows フォロー・ジ・アローズ

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★

初マイム
「なるほどね~」っていうパフォーマンスがいろいろ見れて、内容も楽しめました。

なんとなく気分も軽やかになったような、そんな作品かな?

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

七里ガ浜オールスターズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★

今月1作品目
70分という短い時間を楽しく観劇させてもらいました。


Infinity

Infinity

ハグハグ共和国

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

五反田団『迷子になるわ』

五反田団『迷子になるわ』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

 
観劇

五反田団『迷子になるわ』

五反田団『迷子になるわ』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

何かが分からないことが分かった
五反田団の本公演は、初めて観ました。

客入れの景色がかっこよくて、まずはそこで満足。
金曜の夜20:00開演だからか、ほぼ満員。

スタッフもキャストも、ある一定のクオリティを維持していて安心して観られました(お金を取って見せているからプロとして当然といえば当然ですが…)。

普通にしていれば、普通に生きられること、現実に取っ掛かりがないような感覚の浅い深度が、ミリ単位で絶妙に合致してた印象です。
この、何かが分からないんだけど、なんだか分からないって感じ、それ自体が分からなかったので、観ることによって気づけたっていう感じ…。

しかし、隣の人と、さらに隣の人は時々舟漕いでました。どちらもスーツ姿のサラリーマン。何かが派手に起こるわけでもない、それがもちろん良いところだけれども、金曜の夜でしたから…。企業戦士たちにはちょっと荷が重すぎたのでしょうか。
正直、演劇慣れしている人には勧めたいけれど、あまり普段から舞台に興味ない人には「一緒に行こう」とは言い出しづらい気がしました。

来年2月にも本公演が決まっているとのこと、楽しみにしております。

りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

劇団化以降の集大成
劇団化以降の集大成と言えるとてもステキなおはなしでした。

ネタバレBOX

最後のシーンの二人の掛け合いがおかしくてとてもよかったです。

あと、美術がステキだった。
ブードゥー

ブードゥー

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/17 (水)公演終了

満足度★★★★

+コメディ
説明によると「マインドトリップサスペンス」とのことだが、それに「コメディ」も加えたい。俳優達のその場の機転次第で毎回変わるアドリブの部分もかなり多かったのではなかろうか。

銀河系ホームレス

銀河系ホームレス

宇宙食堂

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

サイケ
未来とノスタルジーと小道具のチープ感が絶妙なバランスでミックスされていた作品でした。ノスタルジーを感じたのは1960年代後半のサイケな衣装のせいでもあるでしょう♡。宇宙空間での動きも工夫があってよかった(特に壊れたロボット)。

りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

切なっ!
観劇後、なんか無性に誰かを抱きしめたくなった。
でも、抱きしめる相手がいないので、とりあえず自分の膝を抱える。
俺も、切なっ!

りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

やったぁ!!
面白かった!!!
観劇後のアンケートにも書いたけど、本当に良いもの見させていただいきました。
劇場で思わず泣いてしまいました。
劇団競泳水着、また見に行きたいです!!

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★

熱演!!
黒のみと思っていましたが白も観劇しました。
前回とても面白かったので今回もと期待していました。
黒の章は凄惨ながらも物悲しく、
白の章は海賊ハイジャック独特の芸術面が光っていました。

途中役者の演技がいっぽん調子の箇所があったが、
のめり込んで見れたのであまり気になりませんでした。

次回の2月の公演も期待しています。

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