最新の観てきた!クチコミ一覧

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星のダヴィデ

星のダヴィデ

劇団YAX直線

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/11/17 (水) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

旧約聖書とオズの魔法使いの舞台上での邂逅
「ミシンとコウモリ傘の手術台の上での邂逅」ならぬ「旧約聖書とオズの魔法使いの舞台上での邂逅」。
その意外な取り合わせに加えて、あれこれおバカだったりマニアックだったりな小ネタをこれでもかと言わんばかりに盛り込んだ「ショットガン的手法」がユニークで愉しい。

世界は僕のCUBEで造られる

世界は僕のCUBEで造られる

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターブラッツ(東京都)

2010/11/17 (水) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

SIDE-B
いわば「基本のA、応用のB」といったところか。
終盤でバッドエンド気味に推移しながら最終的にハッピーなラストを迎えるのがイイ感じ。
で、『キャプテン・スーパーマーケット』の劇場公開版(日米)とオリジナル(欧州公開)版の違いを連想。

古いクーラー

古いクーラー

岡崎藝術座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★

やヴぁい!
まったく面白くなかった。ワタクシの観た回は会場もシーン・・。キャストらもきっとやり辛かったんじゃないかなー。高校生以下の観劇者を無料にした心意気は素晴らしかったのだが・・。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

広いステージに一人ずつが「お題」を強いられたようにおしゃべりをする。演劇というより、どちらかというとコントみたいなナリだが、しかしあまり面白くない。

クーラー1のコントみたいなおしゃべりが終わると、次はクーラー2、クーラー3・・・といった風に、舞台を進ませる。菅原と森本の絡みが面白かったぐらいで、その他はなんだか眠かった。

ワタクシの隣もその隣も完璧に熟睡していたようだから、たぶん、この感覚はワタクシだけではないように思う。そんな感じであまり好みではなかった作風。前作品が好みだったので、しごく残念だった・

あるてぽーべら

あるてぽーべら

リブゥ ナチュラリ アクティビリ

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★

なにより驚いたのが…
音響を一切使っていないという点。スピーカーから音が出る事が一切ない芝居にであったのはいつ以来でしょうか??舞台上、舞台裏、そして客席で鳴るどんなささいな音でも作品の一部になってしまいそう…そんな緊張感がとても興味深かったです。

3分間の女の一生

3分間の女の一生

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2010/11/13 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

平和と平等
切り口は面白いですし、
役者も良いのですが、
少し題材を持て余し気味だったような気がします。

最後、ドラマが急展開するわけですが
そこも「3分」でくくってほしかったですね。

ネタバレBOX

アフタートークで、森永卓郎が来てましたが
前回の「パワーオブイエス」の部分が長過ぎです。
やけたトタン屋根の上の猫

やけたトタン屋根の上の猫

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★

前後半で評価が分かれるかな
夜の部を観賞。
前半1時間、休憩15分、後半1時間30分。

原作は読んでません&映画も見てません。

その上で、前半は、マギー(寺島)の一方的なまくしたて。
フツーならあんなに煽り、感情を荒立てたところで
落とし所がないことに気づくものかと思うんですが・・・
なので、ちょいとやり過ぎな感が否めず、
この舞台の世界にのめり込めませんでした。
食傷気味。
(役者の能力ではなく演出、疑問なのは)

後半は、ビッグ・ダディ(木場)と次男のぶつかりあいですが
こちらは良かった!
互いの感情、想い、願いが交叉しぶつかり、
”人間”をあぶり出してます。

ということで前半が50点、後半が90点というところでしょうか。


スーシーズ

スーシーズ

ヨーロッパ企画

駅前劇場(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

出会いは最初が肝心?
夜の部を観賞。

ダメ男とダメ女の半生劇、といったところでしょうか。

ダメっぷりが少し行き過ぎている感があり
しつこいかな、と思うところがないわけでもないですけど
まぁ、全体的に笑えて楽しめて良いかな。。

ネタバレBOX

アフタートークで、演出の大歳氏が
今回の劇名「スーシーズ」の由来話をしてましたが
オチとしてはイマイチ。

劇自体のオチのほうがまだマシかなぁ。
出会い系って。

果実の門

果実の門

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★

スマッシュヒット
昼の部を観賞。

乞局による乞局のための乞局の群像劇、ってところでしょうか。
現在日本の終末を描いているかのようです。
誰にしろ、抱えているもの、人に言えない秘密はあり、
その上で周囲との関わりをいかに維持していくか、
アイデンティティをいかに保つのか、その難しさを見せているようです。


中身ですが、ちょいと癖ありです、好み別れると思います。
なので、自分は乞局好きなので受け入れやすいですが
初見の人やあまり好きでない方には難しいかも。。

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

2回も観てしまった
初日に観て、衝撃を受けた。ここしばらく読んできた本やら、聞いてきた話やら、感じてきたことなんかが、そのまま凝縮されて舞台の上に再現されていたような気がした。・・・で、もう1回観た。・・・最後のシーンは、もはや当分の間、忘れられないシーンとなるだろう。 本来は★満点なんだけど、そうでない理由は、「ネタばれ」にて・・・

ネタバレBOX

素晴らしい作品なんだけど、次の2つの理由であえて満点にしていません。(その1) ドイツ語/ドイツ文化が分からないと、これは完全には楽しみ切れないという気がした。自分は、ドイツ語はほとんどできないので、細かいニュアンスが分からないところが多々あった。字幕も、かなり大胆に省略されている部分がある感じなので、そこに埋められないギャップを感じた。 (その2) 音楽レクチャーは必須と感じた。 事前の音楽解説レクチャーは、チラシにごく小さい字で案内があったんだけど、これはもうオフィシャルに全員向けに行ってもよかった。無粋と言われても、あれを聞いているのと、聞いていないのでは、作品の面白さが相当に違った気がする。ここは、制作サイドの悩みどころだと思いますが・・・2回みて、そう感じました。
りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

丸められずに重なる時間たち
一つずつのシーンに
キャラクターたちのとても実直な時間の肌触りがあって。
それゆえに重なっていく日々に圧縮感のない
肌触りとふくらみが生まれて。

リアリティを持った時間の密度に深く浸潤されました。

ネタバレBOX

冒頭の母娘のシーンに
そのまま取り込まれる。
そこには娘たちの個性と
娘たちから見た母親の姿が
観客に吸い込まれていくための
絶妙な密度で描き出されていて・・・。

その密度の作られ方は
重ね合われていく時間の中に共通していて
まるで魔法のように
それぞれのシーンでの
登場人物たちの感覚が
入り込んでくる。

いろんな工夫が織り込まれているとは思うのです。
時間の経過のなかに
キャラクターたちの想いの根がしなやかに仕込まれていたり、
単純に演じられる個性とは別に
物語のふくらみから滲みだすようなキャラクター達の色や抱えるものが
仕込まれていたり・・・。
個々のシーンでのいろんな距離感の作り方にも
観る側がすいっと呑みこむことができる
ピンポイントに近い絶妙さがあって・・・。
でも、それらは観終わって
彼らの時間を俯瞰する位置にまで連れて行ってもらって
はじめて気づくこと。
この舞台には
押すだけの力技とは違った
シーンごとに物語を客観視させない空気感があって、
個々の歩む時間も
適度に前後しながら
観る側に積みあがっていきます。

その積み上がり方が凄く良い。
なんだろ、シーンごとに
釘を打ちつけられたり鎹をはめられたりして
固定されるのではない、
ひとりの時間の枘(ほぞ)がすっと他の時間にはまって
組み合わされていくような感覚が幾重にもあって・・・。
それらは、重さで作られた
押し込まれるような密度ではなく
あるがままの空気の軽さからやってくる
浸潤力をもった密度を醸し出していきます。

だから
終盤の様々なシーンが
物語られたものを受け取るというより
もっと感覚に近いものとして
観る側に広がっていく。

結婚式でのパティシエのあいさつや想いの吐露に
語る側と語られるそれぞれの時間を染める深さが生まれる。
レストランで何度も繰り返される
その日のメニューを確認する時間を愛でる
ウェイトレスの感覚がとてもビビットに伝わってくる。
そして、さらに伏線を一つ解くような、
中央線がらみのシーンのどこかありふれた光景から
要のようにして広がっていく時間の質感が
観る側にしっかりと膨らんでいきます。

今を受け入れて生きるキャラクター達の姿に
息を詰めるのではなく自然に膨らんでいくような、
少しビターだけれど
でもしっかりとした愛おしさを感じて・・・。

役者たちの力量にしっかりと運ばれつつ
この作り手でなければ
描きえない時間やつながりの質感があることを再認識。

上手く言えないのですが
その語り口からは思いもよらないほど
留まるものをたくさん持った
しっかり心に残る作品でありました。

この作品、是非に
公演期間中もう一度観たいと思います。

◎☆☆○□◎□□

事件母(JIKEN-BO)

事件母(JIKEN-BO)

dracom

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

20101120
。・`ω´・)ノ

これが現実だ-リーディング&yumboミニライブ-

これが現実だ-リーディング&yumboミニライブ-

三角フラスコ

book cafe 火星の庭(宮城県)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/15 (水)公演終了

満足度★★★★

リーディングもライブも
とても良かったです。贅沢なプレ企画だと思いました。披露された戯曲が、ちょっと新しい感じで、」どんな作品になるのか楽しみです!

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

staying alive!
現代を生き続けるということは、カオスの中にあるということ。
一見無秩序にあるカオスは、渦を巻いており、その渦は「町(という「場」)」の中だけで起こっている。

ネタバレBOX

ブッツバッハという町は、ドイツの古い町らしい。
それはそうとして、舞台の上には、発酵組織研究所がデンとしてあった。しかし、その内部は、町がすべて押し込められているようである。
一般住民が生活するガレージ、銀行、街頭、経営者のいる事務所等々。

それにしてもドイツ人はカオス好きではないか。カオスと言っても計算されたカオスとでもいうか(計算されたのならば、カオスというよりはフラクタルなのかもしれないが)。

観ながら感じたのは、ドイツのロック。
例えば、60~70年代のAMONDULLとかFAUSTとかGuru Guru、80年代のEinsturzende Neubauten、(極初期の)DAFなど。
これらはドイツ(西ドイツ)特有の現象で、他国でも似たようなアプローチがあるのだが、やはり独特であり、独自ではないだろうか。
そこにあるのはカオスだ。

それをこの舞台から感じた。
FAUSTやEinsturzende Neubautenのような破壊衝動はなく、AMONDULLのような政治的メッセージがないカオスだ。

現代を切り取る舞台だからこそ、逆にカオスであるのは「現実」ではなかろうか、というよりは、そうあって当然である。

現代を生き続けるということは、カオスの中にあるということ。
一見無秩序にあるカオスは、渦を巻いており、その渦は「町(という「場」)の中だけで起こっている。町は社会であり、今の体制であると言ってもいいかもしれない。
経済の破綻も渦の中だけのことであり、社会からあふれ出ることはないのかもしれない、という予感があるのだろう。
旧弊な社会のシステムの中にすべては留まっているということ。
それはドイツの現状なのだろう。もちろん、日本でも同じだ。

経済の進行による歪みの予測は不可能であり、資本主義も頭がつかえてしまっている閉塞感。
その中にいる「私」は「何者」なのかという問い。消費しているラベルやブランドが私ではないのかという不安。
それらは、混沌としていて、ぐるぐる回るだけ。

一般市民(庶民)の声(歌)は、ささやかで慎ましく、貧相なガレージの中だけで歌われる。しかし、その歌は、事務所にいる経営者(支配階級)が「うるさい」と思うときにはドアを閉められて、聞こえにくくなってしまう。
ドアを閉められるだけでなく、開けることもさえも彼の自由である。

それは、ずっと続いていることなのだという暗示が、ラストに経営者が、チロルの上着に半ズボン、羽根の付いたチロルハットという民族衣装で現れ、庶民が歌うガレージの扉を開け閉めすることで行われる。

2時間を超え、字幕を追いながらの観劇であるが、コロスの導入や、やや(声を出して笑うというより顔をゆがめる感じの笑い)歪んだユーモアが計算されており、とても楽しめた。
そして、弛緩とも言えるような「間」や「繰り返し」が心地好くさえある。

歌がとてもよかった。合唱もだが、経営者の独唱が素晴らしいものだった。
また、合唱がオフの状態で聞こえたり(壁の向こうから聞こえる)、その場での演奏や、壁にツメを立てたり、喉を鳴らしたりするなど、音の聞こえ方(聞かせ方)にも工夫があり実に楽しい。

字幕だが、誤植が目に付いた。これはいかがなものか。訳自体も、例えば、ことわざのパロディのあたりは意訳だろうということで、なんだかなぁだったし。
それと、関係者笑い(1人だけ)も気になった(ホントに笑うところなのか、も含めて)。ラストの拍手が、飛び抜けて1人(たぶんその人だろう)だけ早くて、ちょっと白ける。
毎回思うのだが、こういうのって、舞台の面白みを半減させてしまうことに気がついていないのかなあ。
ノルウェー国立劇場『人民の敵』

ノルウェー国立劇場『人民の敵』

特定非営利活動法人舞台21

あうるすぽっと(東京都)

2010/11/17 (水) ~ 2010/11/18 (木)公演終了

満足度★★★★★

独特の斬新なスタイルに、リズム、持続する熱量が素晴らしい
ノルウェー語で上演(字幕付き)なのに、ぐいぐい引き込まれた!
役者もいい。

ネタバレBOX

温泉施設の専属医師であるストックマンは、温泉施設の水が工場のせいで、人の健康を害するほど汚染されていることをつきとめる。
それを新聞『人民新報』の編集者に伝えたところ、すぐに新聞に掲載したいと言う。また、旅館組合の組合長は、民衆(絶対的多数)の代表として医師の支持を約束する。

その情報を知った医師の兄であり、町長兼警察署長は、町の評判を落とし、町が凋落していくことを防ぐため、弟の医師に事実の発表をやめるように言う。
汚染防止のためには莫大な資金と時間が必要だからだ。
しかし、ストックマン医師の意思は固く、兄の意見には従わない。

そこで、ストックマン医師の告発は、町の評判を下げ観光地としての魅力がなくなる、汚染防止費用のために増税がある、工事中は温泉を休業しなくてはならない、ということになると告げられた旅館組合長や新聞社は、自らの考えを翻し、医師に事実の発表をするなと言い出す。
さらに、医師の妻の父は、汚染源である工場を持つ経営者であり、ここからの圧力もストックマン医師とその家族にかかってくる。

そして、町民集会が開かれ、町の利益を損なおうとする医師を「人民の敵」とする決議を行ったのだ。
医師は温泉専属医師の職を解かれ、教師であるその娘も退職させられてしまう。

そして、医師は決断をするのだった。

そんなストーリーが、本当にまったく何もない、黒い舞台の上で繰り広げられる。。

ノルウェー語で上演され、字幕頼りに観劇しているのに引き込まれる。
古典なので、てっきり重々しくいかにもなスタイルで上演されるのかと思ったら、いい意味で裏切られた。
独特の斬新な演出スタイルがある。
ダンスの様な動きや、登場人物たちの関係性を具体的に見せるような、ねちっこい演出。
一瞬で変わる場所と時間。連続性とスピーディさ。
リズム感と緩急、そして持続する熱量が素晴らしい。
役者も力があるのだろう。特に主人公ストックマンを演じた俳優の、正義への情熱が、抑圧されつつラストに行くに従い、いろんなところから噴き出してくる様が素晴らしい。

「内部告発」という現代に通用するテーマを軸に物語は進行する。
そこで描かれるのは「絶対多数」というものの危うさである。
それは、民主主義の危うさでもある。同時にそれには「古めかしさ」も漂ってしまうのだけど(ラストとか)。
「自由」は「絶対多数」によって脅かされるという事実。

そして、主人公が「正義」のようであるが、追い詰められて発する彼の「正義」の理論は、「少数派」「純血」というキーワードによって、「正義(感)」の危うさまで浮き彫りにしていく。
つまり、「正義」とは今も昔もそんな危ういバランスの上に成り立っているということなのだ。

「内部告発」することが、行為としての、社会との関係における「正義」と、周囲への影響や自己満足(自分の姿に酔いしれる)ということとのバランスというだけでなく、なんかもっと根本的なところにも言及している、そんな印象を持った。

これが今、この舞台を上演する意味や意義ではないのだろうか。

ノルウェー国立劇場『人民の敵』は、とてもよかったのだけど、客席には空席が目についた。「国際イプセン演劇祭」は短期間に集中して上演されるので、時間の都合がつきにくい、それと料金がもう少し安ければと思う。
無次元オボログラフィー

無次元オボログラフィー

劇団108

STスポット(神奈川県)

2010/11/20 (土) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

妙な所がサービス満点!
劇中のスモーク発生が盛大過ぎて、
前の座席の方々が、場外へ退避する事態が発生していましたが・・・。
話の方は・・・、
なんかズレを感じた作風でした。
う~む、仕事放り出して開演時間に間に合わせたのに・・・。
とても残念な気持ちになってしまいました。

ネタバレBOX

OP・EDに黒尽くめの帽子眼深に被った狂言回しが出て来て期待感・雰囲気など盛り上げてくれたんですけど・・。
小さなBer風の店の中で繰り広げられる物語。
店は「地図屋」というらしい。
店のオーナー以下3人の個性溢れる従業員たちの会話や、
訪れる客などにより話は進められるのだが。
キーワードはセンビーンズというスナック菓子と多面体の地図。
どうやら宝の地図らしく、その地図の独り占めを企み、
従業員の一人が暴走し結局皆死んでしまってお終い・・。と思いきや、
どうやら店のオーナーと客がぐるになっての、
従業員と思われた連中の何かしらの治療をしていたが、
失敗だったと判り。幕となる。
うーん空調熱くて、頭が熱暴走してたらしく、
時々眠気に襲われたあげくの話の理解度が先の記述程度です。
そこそこ楽しい個性の従業員さん達と、
某ドラゴンボール内に出てきた仙豆(せんず)をかけて、
麻薬成分配合でと、いろいろしていたようです。
センズパイのぶつけあいなどでの倒しあい
(殺してはいないのかな?よくわからんかった)など、
説明不足や説得力に乏しかった気がします。(意識とんでたせいもある)
結局は、暑さや眠気を吹き飛ばすような魅力は無かった芝居だった。
と結論します。それにつけてもスモークはホント盛大でした。
いろいろ反省すべき点が多いのではないでしょうか?と感じました。
りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

編集力の勝利!
映像向けな話を舞台にした時に大抵失敗するのは、増え過ぎた場面の処理。物語を説明的に展開させ、暗転での切り替えをバカみたいに続けて観客を呆れさせる。
その辺りが上手く処理され高評価を得た2007年上演の“なだれる”越えをついに達成!

ネタバレBOX

場面のつなぎ方では、アクションつなぎが効果的でしたが、
音のずり上げ、ずり下げ、オーバーラップなど
もっともっと、映像の編集手法を上手くパクっていけば良いと思う。
果実の門

果実の門

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

まさに乞局版“わが町”!
まさに乞局版“わが町” 依存症の幕の内弁当&数珠繋ぎ状態に大笑い。
乞局風に書くと“我餓俟(わがまち)”かな?

ネタバレBOX

依存したい相手には、別の依存したい相手がいてと、メロドラマ的設定がオカシサを増幅!
果実の門

果実の門

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

初 乞局…驚愕
洗練された和風のチラシからは想像できなかった…
濃厚な狂った世界が展開されていた。

息苦しさがハンパない。
でも観てしまう、観いってしまう。

過去作から選りすぐりの狂人大集合だったようで、
全部観ていたらもっとマニアックに語れたんだろうな。

りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

やさしくて、涙がとまらない
やさしくて、切なくて、なつかしい。
素直な気持ちで観れた。
涙がポロポロとまらなかった。

劇団競泳水着は今回初見。
上野友之氏の群像劇、ウワサ通りすばらしかった。
キャスティングもすごく良かったと思う。
競泳水着の女優さん3人かわいかったな。

話や人物がスッと自然につながっていく様が
りんごりらっぱんつってことなのかな?
言葉と言葉のつながり、人と人のつながり。

舞台美術、衣装もかわいくオシャレ。
音楽のチョイスもステキ。

余韻を楽しめるやわらかい舞台でした。

幽霊探偵

幽霊探偵

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。
幽霊と探偵という組み合わせが私好みだったのと、知人が出演した「リメイク」が面白かったので観に行きました。
最初はちょっと芝居が合わないかなと心配でしたけど、面白かったです。コメディ部分は、やはり一番笑ったのはロミオですね。ちょっとキャラ設定がわざとらしすぎる登場人物に馴染めなかったのですが、全体的に楽しめました。一緒に観に行った人も楽しんでくれたし、「シリーズで観たい」とまで言ってくれていたのでホッとしました。
ちょっと繋がりのあった村上さんが主役だったので驚きでした。
舞台美術も素敵だったし、幽霊の登場と退場がパターン化しているのにそのたびに面白かったです。

ネタバレBOX

ただ、面白かったけれど、やはりキャラが作り物っぽい登場人物がどうしても気になってしまったのと、回想として描かれる15年前の殺人がずいぶんあっさりと見えてしまったのが個人的に残念でした。全ての始まりである事件だし、そこはもっと重みがあってほしかったなというのと、コメディではあってもやはり自分たちの家族や仲間を殺されているのにみんな優しいというか甘いなと感じてしまいました。私だったらあんな風に何事もなかったように穏やかな笑顔ではいられないなと思ってしまいました。
結局ガクと幽霊の繋がりなどは謎のままだったので、続編があるのかなと思いました。今後の2人の関係がどうなっていくのかも気になります。

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