最新の観てきた!クチコミ一覧

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獣従承知(じゅうじゅうしょうち)

獣従承知(じゅうじゅうしょうち)

角角ストロガのフ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/20 (月)公演終了

満足度★★★

百夜一夜
これはもっとクリアに中身が見えてきていいはずの舞台だと思う。全体を通して前後の因果関係や各空間の関係を上手くさばききれずにごちゃっとしながらもふわっとしていた印象。後半の一部は明確でよかったが。
各キャラの心理の動向、次の動作や言動の動機の筋が把握できず、どうも一人の統一的な個人に見えるキャラクターが少ない。そのため大人数がいっぺんに動いているシーンを観ていても、なんだかスタイルに動かされているなーと感じてしまった。
物語上の必然性はともかくとして、視覚は存外に楽しい。
セットといい衣装といい視覚的な面にはかなり気を配っていたあの中での小道具の主張力。

ネタバレBOX

「ネガティブの倉庫」とか、いや意味は確かに伝わってはいるんだけど…と言葉の使い方も度々気になった。
感覚的に伝わりやすいベターな言葉を逃し続けてる感が歯がゆい。
ラストも蛇足のように思えるのだが。
あなたの部品 リライト

あなたの部品 リライト

北京蝶々

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

取り扱い注意!
的なデリケートな部分を含むテーマを、気を使いながら丁寧に、かつ当たり障りのないものにはせず、しかもエンターテイメント性のあるモノに仕上げているという印象。障害者と呼ばれる人の体の補完の問題は、心の問題でもあること、そしてそれは障害のあるなしではなく、障害者ではない人にも実は同様に存在する共通の問題であるのだと考えさせられる。主人公である義肢装具士の真摯な姿勢が、全体を嫌味のない世界にしていた。

ネタバレBOX

劇中で使われたケータイ女性器(!?)のデキが、とても良かった……らしい(いや、私はそんなにじっくり見ていないので知りませんてば!)。
15 Minutes Made Volume10

15 Minutes Made Volume10

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

新たな出会いが
15分。短くてもたっぷり楽しめました。
新たな劇団との出会いがあって嬉しかったです。。
みなさんいろいろ千差万別で楽しめました。

ぬいぐるみハンターのテンポのよさツボでした!
世田谷シルクにじんときました。。踊りがすてき。
Mrs.fictions、かわいすぎる!!心温まるやさしい空間でした。

ネタバレBOX

少年社中をみにいったけど
正直しょっぱなのせいかいまいち盛り上がらなかった感があって残念。。
あまりこういうの得意じゃないだろうなと思っていましたが~
6月公演に期待☆

田上パルは部分的に面白かった。重力の表現はがんばってるなーと思いました。

トリコ劇場、お腹すくんですけどー!マネして作ってみます!!
今回わりと食事シーン多くて空腹にはきつかった。。
15 Minutes Made Volume10

15 Minutes Made Volume10

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

粒ぞろい
私的ベストはMrs.fictionsというより黒木絵美花さん。可愛すぎるだろ~。
初見の田上パルにもかなり惹かれた。
その他は一応ネタバレへ。

ネタバレBOX

『少年社中』
初見の劇団。正直よく分からなかった。ノストラダムスが新年の15分前にとある劇団に現れて世界を滅亡から救うためにジェンガを強要するという…。
う~ん、分からん。何をしたかったのかさっぱりだ。

『ぬいぐるみハンター』
本公演そのままに勢いあり。おもしろい。
奥さん役の方が可愛かったんだが名前が分からない。

『トリコ劇場』
3姉妹とひとりの男、そこに蒸発した父親が帰って来て…。
短編向きの話しではないと思った。長編で観たい。

『世田谷シルク』
本公演よりPOPな印象。
このへんが戦略的というか、ヤリ手だなぁ堀川炎と思ったりした。

『田上パル』
初見。少年社中と同様に分からないんだが、やっぱり躍動する肉体というのはそれだけで魅力を感じてしまう。本公演を観たくなった。

『Mrs.fictions』
黒木絵美花さん演じる片思いの相手がホームレスになっても思い続けているちょっぴりアホな女性が堪らなく可愛い。

鳥賊ホテル

鳥賊ホテル

プリエール

座・高円寺1(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

「母」ではなく、「父」を語る芝居
結果論かもしれませんが、今回3度目の観劇となるこの作品に、私はそういう印象を待ちました。

実際は、ありえない設定の芝居なのに、私がこの作品に惹かれる理由はそこにあったのだと、今日改めて感じました。

自分の嫌いなタイプの筋立てなのにも関わらず、私がこの作品を愛してやまないのは、私も子供のように純粋無垢な父をずっと愛していたからではないかと思いました。

ですから、この作品を、母を描いた作品と捉えると、評価が下がる理由もよく理解できます。

ただ、今回痛切に感じたのは、この芝居、四男の演技如何に掛かっているという点。
私は、自分の初見だった2回目の上演時の花組芝居の役者さんが演じた四男の演技スタイルが一番好きだったので、その視点で判断すると、今回の芝居のおススメ度は、☆3になりました。

ネタバレBOX

2回目、3回目、今回と、今まで3回この芝居を観ています。
その自分の感覚として、フライヤーに、この登場人物の関係性をばらさない方がいいのではと思っていました。

でも、作者の岡本さんは、それで構わないという意見でした。

今回、先にも述べたように、これは4人の息子の父への思いを描いた作品ではないかと感じられました。
作者が意図したのかどうかは不明です。
でも、そう解釈すれば、4人の共通の母、小泉とわの実像が浮かび上がって来ないことが逆に納得できるのです。むしろ、母とわは、一緒にずっと暮らしている四男以外の兄弟にとっては、実体のない存在なので、だから、母の実像が浮き彫りにならないことが、逆に正当な気がするのです。

息子って、ある年齢になるまでは、父親に対して嫌悪感を持ちやすく、反発したりしますが、大人になって来ると、同性である父を理解できるようになるように思います。

長男が木馬に固執したのは、それが、自分の父との唯一の繋がりだったから。次男が、妻の父親に殴られて、父性愛に感情を揺さぶられたというエピソード。三男が、自分の父を騙した四男の父を憎む気持ち。
四男以外の兄弟は、父に対しての強い思いがあるということが、この脚本には実に秀逸に表現されているように、思うのです。

そういう視点で、この舞台を見ると、やはり、よく練られた脚本だなあと改めて感心します。

ですが、今回違和感を感じたのは、海の書割り。きゃるさんも書いていらっしゃいますが、あまりにも陳腐で、まるで、旅芝居の趣でした。
あれは、海は出さずに、観客に想像させるべきシロモノだという気がします。

Limited Rail

Limited Rail

劇団スクランブル

荻窪小劇場(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

列車の車中と停車している駅が舞台
なのだけど、列車の走っている効果音がしばらく無いので、なかなかそんなイメージにならなかった。しかも、なんの情報もなく、いつの間にか停まったことになっていたりしたので、見る方は混乱するし(芝居の途中から走る列車の効果音が入る場面があったけど、入れ忘れていたのか?) 。せっかく列車が舞台なのだからもっと、列車の旅のムードを盛り上げて欲しかったなあ。その場その場に対応する(流されやすい?)編集者は面白かったし、すぐにチップを要求する車掌はある意味わかりやすい行動だから見ていて楽しめるのだけど、やたら尊大な男(声も不必要に大きい)となぜか列車の床で寝る女は、そんなことをする理由がわからないため謎の存在になってしまい、しかも謎が明かされず、単に中途半端な存在になってしまっていた。3人組の女性の会話は、テンポもよく、感情も伝わってきたので、もっとあのやり取りが見たかった。

ネタバレBOX

最後の方で、ラマ僧(?)のような格好になってしまった編集者の頭からホコリが上がったのは、銃で撃たれた器が割れて遺灰をかぶってしまったためだと思うけど、もっとはっきりわかるように見せないと、せっかくのネタの部分が伝わらない。ところで、カツラがとれて、実はハゲでしたっていう昔ながらのベタなギャグは、この半年に3回ほど目にしたのだけれど、もしや最近の流行なのだろうか???
『ここからは山がみえる』

『ここからは山がみえる』

青年団リンク・RoMT

アトリエ春風舎(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

満足度★★★★

あっという間
上演時間の長さに最初は身構えましたが、リラックスした雰囲気の中でゆったりと戯曲に引き込まれました。黒板を使った演出に技を感じました。

わたしノほしデハ鯨ガおよグ

わたしノほしデハ鯨ガおよグ

コトリ会議

ウイングフィールド(大阪府)

2010/11/26 (金) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
名前だけは聞いていた噂の劇団。初めて観たのですが面白かったです。ちょっと不思議なテイストのテキストを丁寧に演出していて好感が持てました。波にさらわれているような時間が味わえました。

空洞メディアクリエイター

空洞メディアクリエイター

芝居流通センターデス電所

テアトルBONBON(東京都)

2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

屈折度120%
毎回思うのだが、万人ウケする舞台ではない。こういった暴力的な物語を嫌う観劇者もいるはずだから、お勧めは決してしないが、たまに変わった舞台でもみたいな~。と考える人にはいいかもしれない。
ちなみにチョコレートをわざわざ購入してまでも持っていく必要はない。説明文には「芝居中に役者と観客がチョコレートを舐める、いわゆるチョコレートタイムシステム導入!皆様、各自好きなチョコレート持参でお越しください。」とあるが、チョコレートを持参しても終演後、外で勝手に食べな。みたいな感じだった。苦笑!

ネタバレBOX

風音の幼少から大人になるまでの家族や友人達との関わりを描写した物語。

風音は両親から過剰な溺愛を受けて育つ。しかし両親の愛情は風音の周りに居る全ての者達を排除し風音の友達や事柄を結果的に奪い取ってしまうのであった。

だから風音はずっと一人で孤独だった。がんじがらめで窮屈な思いをしていた風音は両親が嫌になって家出をしてしまうが、その先で知り合ったチワワを慕い武道を教わって強くなるも、チワワは決して「その鍛え上げた拳を喧嘩に使っては行けない。」と諭しながら武道精神を教え込む。

しかし、父は風音をみつけるとチワワが愛娘・風音を誑かしたと言い張ってバットで嬲り殺してしまうのだった。何かに付けて風音の周りに居る者を悪と決め付けて暴力を振るう父。その過激な愛情から逃げたい風音。

やがて風音は盲目の女と出会う。これを黒江という。盲目がゆえに感覚だけが研ぎ澄まされて見えないものが見えた黒江は有能なギャンブラーとなるも負けないギャンブラーには既に対戦相手が居なくこちらも屈折していた。そんな黒江に出会った風音は彼女の家で唆されてギャンブルをするも負け越して前歯を抜くマシーンで前歯を抜かれてしまう。

毎回の事だがここの劇団は危ないマシーンを使うのが大好きらしい。前回は電動ノコだった。苦笑! この辺りから舞台は益々過激になって、危険度が高まるが、どうやら舞台で導入される人の殺し方は九州の惨殺事件や、妻がウオッカを夫の鼻から流し込んで殺した事件からアイデアを頂いてるらしい。

終盤、憎んでいた父親と風音のバトルがあるが、まるでゾクの喧嘩上等!みたいなナリだった。そんなだから帰りは原チャリで、ぱらりらぱらりら・・ぱらりらぱらりらと風を振り切って帰りたくなっちゃたわさ。笑

バイオレンスでデンジャラスでホラー的で18禁な舞台だけれど、これだけ壊れたら既に驚異的で不動だとさえ思った。笑  アフタートークは鹿殺しのチョビだったが二人の話は九州の殺しに関する事件に終始し、二人ともこっそりとネットで気持ち悪くなりそうな事件を読むのが趣味だという。流石は鹿殺しとデス電所だな・・。と妙に納得したのだった。笑
でもって、竹内の言うことにゃ、「今回はいつもより増して終盤は爽やかです。」なんつって言うし、それを受けてチョビも「そうですよね。爽やかですよね。」なんて返して・・、どんだけだよ!とKYな身びいきさに突っ込みたかった。笑

15 Minutes Made Volume10

15 Minutes Made Volume10

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

本当に良企画!
15 Minutes Madeは今回でちょうど10回目になるらしい。その記念公演に相応しい豪華な劇団と役者が揃い、6劇団の競演を楽しませてもらった。

毎回思うが、本当にいい企画だ。それぞれの参加劇団が真剣に参加しているのがいいし、運営する側のサポート体制がしっかりしていることがさらにいい。

6つの作品とも楽しめたが、ラストを飾ったMrs.fictionsが意表を突いて、登場人物二人だけのシンプルなラブストーリーを見せてくれた。黒木絵美花さんがとても素敵だった。

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★★

「異常ナシ」 鮮やかさと細やかさと・・・
ある種の輝きと高揚感が残る作品でした。

いまさらながらに
この劇団の魅力を感じることができる作品だったと思います。

アリ・ナシ両方の作品を観終わって、
なにか満ちるものがあって。
解散公演を観るのって
基本的にはあまり好きではないのですが、
今回は観にいってよかったと思います。

ネタバレBOX

入場すると暗い・・・。
そこからドラマが始まっているように感じられる。
開演時間が迫ると客入れと舞台上の動きがかさなって・・・。

とりちらかった舞台、
その場所に一様でない個性をもったキャラクターが現れます。
ファンキーな人物や冷静な人物、
さらには観る側にとってキャラクターが掴めない人物や、
彼らにとっての支柱となるような
世界観を持つ人物も・・。

一見デフォルメされたような人物たちの描写が
次第に観る側に馴染んでいくのは
役者たちの芯に熱量があってぶれないから。
彼らがそれぞれに抱く想いや価値観が
したたかに、そして鮮やかに伝わってくる。

彼らが弄ぶ
世界を滅ぼす力を持ったスイッチを吸引力にして
物語が回っていきます。
冒頭では観る側として
どこか被害者的な感覚があったのが
気が付けば舞台の空気に絡め取られるように
彼ら側に視座が取り込まれいて・・・。

すると、驚くほどくっきりと
個々や彼ら全体の想いが伝わってくるのです。

それぞれの距離感なども
ステレオタイプではなく
互いを照らすように細やかに組み上げられていて。
そこに入り込む外務省の役人(?)や
彼らの枠組みとなり安全弁となる
シャーマンの女性の存在などが
自らのキャラクターや想いにとどまらず
メンバーたちの立ち位置を際立たせていく。

終わってみれば
独立を願う彼らの感覚と
よりどころとなるスイッチの存在が
ひとつの集団のコアを満たすものの
輝きのように思えて。

ただ能天気な突き抜け感があるわけではない。
希望を超える閉塞もしっかりと舞台上には醸されていて。
でも、その中でも、
なにかを凌駕する輝きにこそ
強く惹かれてしまう。
終演後も舞台に醸された高揚に
しっかりと捉えられておりました。

========

それほど昔からを観ていたわけではないのですが
ここしばらくは、何かに強く引き付けられて
足を運んだ劇団の最後の公演・・・。
惜しいなぁとは思う。

でも、この解散公演で、何かが満ちたようにも
感じるのです。

アリ・ナシの両公演を観終わって、
惜しいと思う気持ちが消えたわけではないのですが、
それを凌駕するように
今回のお芝居たち、さらにはこれまでに観た劇団のお芝居を
作り上げ演じきった側と
取り込まれた観る側に重なる時間こそが
とても深く愛しく感じられて・・・。

説明できるような因果も脈絡もないのですが、
にもかかわらずそう感じさせるだけのなにか・・・。
うまくいえないのですが
そういう内外をしっかり持った公演だったと思う。

解散公演というものを観るのって
実はあまり好きではないのですけれどね、
今回の解散公演は観てよかったと思います。
15 Minutes Made Volume10

15 Minutes Made Volume10

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

相変わらず楽しい劇団見本市
6作品ともレベルが高くて、今回も楽しませてもらいました。個人的には、Mrs.fictionsのホームレスになっちゃった同級生を一途に思う女の子の話がよかったです。

繋がらない世界の話【終演しました!たくさんのご来場ありがとうございました】

繋がらない世界の話【終演しました!たくさんのご来場ありがとうございました】

ソテツトンネル

RAFT(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

あとを引く切り口
二つの作品とも
間違いなく浮かんでくるものがあって、
飽きることなく観てしまいました。

良い意味での抜けの悪さがあって
観る側に残る・・・。

ちょっと不思議な質感のお芝居たちでした。

ネタバレBOX

「谷間!やわらかい!お願い!触らせて!」

三女のお友達の印象が強烈で、
その色に目を奪われてしまうのですが、
実はインパクトで勝負しているわけでないことがわかってくる後半には
お友達に加えて
姉妹たちそれぞれの一歩内側の表情が伝わってきました。

表向きとは少しニュアンスの違う
内向きの個性や関係性もすこし篭ったようなヴィヴィッドさで
伝わってきて・・・。
ちょっと前のめりになって見入ってしまいました。

「2010年家族の旅」

家族のもつれる姿は
どこかこっぱずかしく奇異な感じはするのですが、
だけどその裏側にあるそれぞれの家族に対する距離感には
ぞくっとするようなリアリティが織り込まれていました。

家族に対する温度差や理想、
さらにはロールへの意識などが
ある種の粘度をもった感覚として伝わってくる。

終盤、家族のうちから外へと視点が置き換わるところも
スパっときるのではなくじわっと効いてくるような
なにか癖になりそうな
感覚がありました。

2作とも、隠れた比重の高さみたいなものが作品にあって、
良い意味で時間が長く感じられて・・・。

それぞれにもうすこし削ぎ落とすべき
バリのようなものもあったのですが、
それを補うほどに、
個性をもった
あとに絵面が残るお芝居たちでありました。

☆☆★○○○△





夏休み 蝉と一緒に 本を読む

夏休み 蝉と一緒に 本を読む

作戦会議

Ito・M・Studio(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

あなたの部品 リライト

あなたの部品 リライト

北京蝶々

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

なるほど
スペースが無いのを逆手にとった出はけの演出手法は面白い。

ゼロイチ

ゼロイチ

劇団K助

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★

K助芝居の「二枚下ろし」
いわばK助芝居の「二枚下ろし」、通常は混然一体のコメディとハートウォーミングの要素を2つに切り分けてEPレコードの両A面風に仕上げました、的な。
前半のあまりにも典型的な笑劇ぶりに「あれ!?」と思うも、後半になって意図を呑み込み「なるほど!」と膝ポン。

LOVEMAIL from Santa

LOVEMAIL from Santa

劇団EOE

千本桜ホール(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度

ただただ閉口した
リクエストの多かった再演物で初演のコリッチでの評価は☆4つだし、公演3週間前にチケットがほとんど売り切れ状態というツイッターの書き込みにあおられて期待感がふくらみ、観劇して大いに後悔した。
自分の中の生涯ワースト1を更新。
タイトルと「最愛の者を失って2年。あの頃の想いは、貴方の胸にまだありますか?」というコピーからクリスマスにふさわしいハートフルなストーリーを勝手に想像したのが大間違いだった。
「どこまでがノンフィクションでどこまでがフィクションが分からない」というのがミソの劇団らしいが、基礎も何もあったものではない劇団員の酔いしれた素人演技を延々見せられ、途中退出したくて時間を持て余し、時計と天井を何度見たことか。ひたすら耐えた1時間45分。
実力選抜主義で配役を決定する劇団とのことで大仰な公演ドキュメントがパンフとして配られたが、舞台に立っているのが選抜エースたちなら、振り落とされた劇団員はいったいどんなレベルなのか。
高校演劇でももっと上手いと思う。
身内以外でこの劇団の芝居が好きという人の気持ちが私には理解できない。
劇団員全員、他の優れた劇団のWSに参加し、一から勉強し直すことをお勧めする。
自分の中では評価以前のレベルだと思うが、コリッチのシステムだと「評価なし」は「棄権」と同じ扱いなのであえて☆1つとさせていただく。

ネタバレBOX

劇団員のウォーミングアップ風景から始まる。
いちおうストーリーらしきものはあるが、そんなものはこの際、関係なく、「最愛の者」というのが交通事故で亡くなった座長の妻ということはわかるが、それは脇に置かれている印象。
「役の争奪」「演出の悩み」みたいなのが、すべて滑舌の悪いカミカミの早口ことばで、ノンストップで続く。早い話が「演劇ごっこ」だ。
全員が「ハァハァ」と息をし、他人が台詞を言っている間も全員がずっとこの「ハァハァ」を続けているのでうるさいこと!
主役級の演技は悶絶するほどのヒドさだった。比較的マシな古参の山本尚史は声量豊かなのに滑舌が悪いから台詞が届かない。
大木美奈、飯久保和葉、太田まさみのトリオの「ブス」「ブタ」「AKB48」をネタとする寒くてつまらない同じギャグの繰り返しに辟易した。
大木、飯久保はWAHAHA本舗初期の久本雅美と柴田理恵コンビを意識している印象。この芝居で私が唯一息抜きになったのは太田まさみの沢田研二の「勝手にしやがれ」の似てないモノマネだった(苦笑)。
演劇マゾを味わいたいというかたには観劇をお勧めする。

「舞台進行上、終演後の役者面会はご遠慮させていただきます」という前説を意味不明に思ったが、なるほど苦情を言われたくないのかと納得。主宰の顔が見てみたかった。
続・白夜月蝕の少女航海紀

続・白夜月蝕の少女航海紀

月蝕歌劇団

風紋(東京都)

2010/12/05 (日) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

つづきを見届けに
前作のつづきを見届けに「風紋」での実験室公演を観劇。
今回は観やすい席で前回よりも気分よく楽しめた。

回転木馬共和国は…こんなことに。
月蝕歌劇団らしい作品でした。

じゅん役の大島朋恵さんが前回共にすごくイイ。

ヘルター・スケルター

ヘルター・スケルター

ヨシロォの夏は夢叶え冒険団3

中野スタジオあくとれ(東京都)

2010/12/13 (月) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★★

チープ&シュールに爆笑!!
タイトル「ヘルター・スケルター」らしく
まさにしっちゃかめっちゃかでチープ&シュールに爆笑の連続!!

うまい役者が楽しんでバカバカしいことを
全力でやっているのを観るのが好きなかたにはオススメ。

あれだけ連続でしつこく口から水を吹き出し(子供のころドリフで見た以来)しかも下手なんだ…吹き出し方が(苦笑)

そういえば「ヘルター・スケルター」って
ビートルズの曲にもあったなぁ。リンゴが絶叫してるやつ。

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★

異状アリ
解散公演にして初観劇でしたが、
ごめんなさい、わたしには合わなかったみたいです。
1本目以外は面白いと思えなかった。
物語と現実の線引きがキッチリとしていないのが
苦手なのかもです。
「異常ナシ」が観たかったな~。

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