空洞メディアクリエイター 公演情報 芝居流通センターデス電所「空洞メディアクリエイター」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    屈折度120%
    毎回思うのだが、万人ウケする舞台ではない。こういった暴力的な物語を嫌う観劇者もいるはずだから、お勧めは決してしないが、たまに変わった舞台でもみたいな~。と考える人にはいいかもしれない。
    ちなみにチョコレートをわざわざ購入してまでも持っていく必要はない。説明文には「芝居中に役者と観客がチョコレートを舐める、いわゆるチョコレートタイムシステム導入!皆様、各自好きなチョコレート持参でお越しください。」とあるが、チョコレートを持参しても終演後、外で勝手に食べな。みたいな感じだった。苦笑!

    ネタバレBOX

    風音の幼少から大人になるまでの家族や友人達との関わりを描写した物語。

    風音は両親から過剰な溺愛を受けて育つ。しかし両親の愛情は風音の周りに居る全ての者達を排除し風音の友達や事柄を結果的に奪い取ってしまうのであった。

    だから風音はずっと一人で孤独だった。がんじがらめで窮屈な思いをしていた風音は両親が嫌になって家出をしてしまうが、その先で知り合ったチワワを慕い武道を教わって強くなるも、チワワは決して「その鍛え上げた拳を喧嘩に使っては行けない。」と諭しながら武道精神を教え込む。

    しかし、父は風音をみつけるとチワワが愛娘・風音を誑かしたと言い張ってバットで嬲り殺してしまうのだった。何かに付けて風音の周りに居る者を悪と決め付けて暴力を振るう父。その過激な愛情から逃げたい風音。

    やがて風音は盲目の女と出会う。これを黒江という。盲目がゆえに感覚だけが研ぎ澄まされて見えないものが見えた黒江は有能なギャンブラーとなるも負けないギャンブラーには既に対戦相手が居なくこちらも屈折していた。そんな黒江に出会った風音は彼女の家で唆されてギャンブルをするも負け越して前歯を抜くマシーンで前歯を抜かれてしまう。

    毎回の事だがここの劇団は危ないマシーンを使うのが大好きらしい。前回は電動ノコだった。苦笑! この辺りから舞台は益々過激になって、危険度が高まるが、どうやら舞台で導入される人の殺し方は九州の惨殺事件や、妻がウオッカを夫の鼻から流し込んで殺した事件からアイデアを頂いてるらしい。

    終盤、憎んでいた父親と風音のバトルがあるが、まるでゾクの喧嘩上等!みたいなナリだった。そんなだから帰りは原チャリで、ぱらりらぱらりら・・ぱらりらぱらりらと風を振り切って帰りたくなっちゃたわさ。笑

    バイオレンスでデンジャラスでホラー的で18禁な舞台だけれど、これだけ壊れたら既に驚異的で不動だとさえ思った。笑  アフタートークは鹿殺しのチョビだったが二人の話は九州の殺しに関する事件に終始し、二人ともこっそりとネットで気持ち悪くなりそうな事件を読むのが趣味だという。流石は鹿殺しとデス電所だな・・。と妙に納得したのだった。笑
    でもって、竹内の言うことにゃ、「今回はいつもより増して終盤は爽やかです。」なんつって言うし、それを受けてチョビも「そうですよね。爽やかですよね。」なんて返して・・、どんだけだよ!とKYな身びいきさに突っ込みたかった。笑

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    2010/12/17 18:00

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