最新の観てきた!クチコミ一覧

152801-152820件 / 189861件中
愉快犯

愉快犯

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了

満足度★★★

ワークインプログレス鑑賞
スタジオにて、衣装・美術・照明なしの状態での通し稽古でした。ハイテンションな演技に必然性が感じられて楽しめました。
これからどのような変化があるのか、本番が楽しみです。

演技をしていない素の状態の劇団員の人たちの様子が見られたのも良かったです。

スイッチ【公演終了】

スイッチ【公演終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

渋谷 夜カフェLAX(東京都)

2010/12/17 (金) ~ 2010/12/29 (水)公演終了

渋谷のホテル街のど真ん中(?)
みたいなところにある、ちょっとスタイリッシュな感じの、だけど棚にズラリと漫画が並んでいる独特な味わいのカフェが会場であり、物語の舞台も、まさにそんなところらしいカフェ。ゆったりとした空間で、カフェの常連客が遊んでいるという雰囲気。そこで、不思議なことが起きるというわけだけど、ストーリーそのものはとりたててどうって事も無いSF人情物(ん?)。この芝居で、むしろ特色なのは、ストーリーの流れや理解しやすさを邪魔しているのじゃないかと思われる演出。まさに、ホテル街なのに、こだわりのカフェがあって、だけど漫画の単行本が並んでいる……そんなカフェにふさわしい、不思議なバランス。それが楽しめるかどうかが観客の評価の分かれ目になりそうだ。

ネタバレBOX

いきなり出演者が役名を額に貼り付けて行進するんですよ(笑)。何回も場面の巻き戻しをしたり、今の時代に、その巻き戻し演出はいかがなものかと疑問を投げかける仮面の男が現れたり、人形劇始めたり、しまいには、芝居の途中で、劇団で販売しているパンフレットと台本のCMやったりします。ストーリー的には、宇宙人だと言い張る青年が働いているカフェがあり、そのカフェは、カフェのオーナーの死んでしまった弟が書きのこしていた図面に従って作ったものだとオーナーは思っていた。でも、宇宙人青年の不思議な力のせいで、本当は弟が書いたのではなく、弟の友人だった現在の店長が、弟を亡くして死んで落ち込んでいるオーナーを元気付けようと用意したものだったとバレてしまう。自分の力で人を不幸にしてしまうことに悩んだ宇宙人青年は、最後に、自分がオーナーの弟に「スイッチ」し、オーナーたちの記憶を、弟が死ななかった世界に変えてしまう……ほら、SF人情物でしょ?
愉快犯

愉快犯

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了

ワークインプログレス
おぼっちゃま君みたいなナリ。

ネタバレBOX

寿家一族のお話。代々続く富豪なお家柄の寿家はハッピー、ラッキーな事ばかりで不幸なことがない一族だった。祖母、両親、長女の鶴子、そして、まさにおぼっちゃま君状態でだめりんこな長男・亀太郎の家族構成。

しかしそんな由緒正しい家柄の幸せボケしたDNAはストレスには滅法弱いのであった。過剰なストレスを受けるとショック死してしまう男達が多々居たことから、一族の女達は男達に過剰なストレスを与えないように、また、不幸に対しての免疫が弱いため、不幸な出来事から避けるように生きてきたのであった。

しかし鶴子がショック死した場面から物語は一気にその謎を解く為に加速するのだが、とにかくアニメ的で面白い。内容は、そんなことがまかり通ってたまるかいっ!みたいな体で、いちいち大げさなのだ。でもって、いちいちキャストらの仕草が面白くてやっぱりアニメ的だ。

この後、本番まで3週間あるから内容も変わるらしいが軸は変わるはずもなく、きっと、お坊ちゃま君みたいな描写だと思う。どうせなら息子の名前はちゃまちゃまで良かったような気がする。そんなどーでもいいような愉快なお話。

あなたの部品 リライト

あなたの部品 リライト

北京蝶々

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

映画化希望
エロティックな芝居だった。直接的な台詞や演技以上に。
音楽マイケル・ナイマンで映画化してほしい。
岡安さん、セクシーかつチャーミング。
熊川さん、猛禽類の眼差しがいい。
コメディリリーフの帯金さんと、木村キリコさんのちょいキレ具合も良かった。
そして、改めて言うまでもなく金子久美さんはべっぴんだ。
女優陣が美女ばかりで、ルデコさまさまだった。
ただ、上の階のドタバタや音響はどうしても気になった。
痛し痒しでした。

ネタバレBOX

性転換した義肢装具士役の酒巻誉洋さんはいいキャスティングだと思う。
主役のオーラがあったよ。
Re:トライカクテル

Re:トライカクテル

けったマシーン

小劇場 楽園(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

うーん
脚本、演出、演技の連帯感がイマイチ...、
今後、回を重ねることで劇団のウリというかアジというかを
熟成させていってもらえれば!

とはいえ、バーに行くのもいいかもな、と思えた。


森山開次展『ハコ・ヒト・ハコ』 ダンスパフォーマンス2 森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介

森山開次展『ハコ・ヒト・ハコ』 ダンスパフォーマンス2 森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介

森山開次

ギャラリー・エー・クワッド(東陽町 竹中工務店東京本店1F)(東京都)

2010/12/18 (土) ~ 2010/12/18 (土)公演終了

満足度★★★

コミュニケートするダンス
竹中工務店の本社ビル内で美術展を行っている森山開次さんが、ビルのエントランスホールにて行ったパフォーマンスで、全体の構成はあらかじめ決めていて、細かい動きについては即興でやっていたように見えました。音響も即興的な部分があって、ダンスと音楽が主導権を握ろうとしたり、相手のタイミングを窺い合ったりとユーモアのある駆け引きが面白かったです。最後に使うアクリル製の箱がセッティング中に倒れるアクシデントがありましたが、それすらもパフォーマンスの中に取り込み、笑いを誘っていました。

骨をモチーフにした音楽と衣装を使って骨の名称を説明する、角張った動きのダンスから始まり、その次は「骨抜き」と歌われる音楽に合わせて、軟体動物のような動きを対比させていました。
最後のシーンはアクリルの箱の中に入り込み、骨壺に骨を入れる行為を比喩的に描き、同時に箱の中で胎児の様なポーズをして、繋がる命を想像させるもので、とても美しかったです。
観客に衣装を脱がさせたり、曲に合わせて拳を突き上げるように煽るといった、観客との積極的な関わりが上手く行っていて和やかな雰囲気に包まれていました。

この公演の翌日が森山さんの誕生日だったそうで、カーテンコールは花束の贈呈があったりして無料のミニイベントらしからぬ盛り上がり方で、楽しかったです。

鋼鉄番長 ★大阪公演・福岡公演も三宅弘城が【兜剛鉄】を演じます。

鋼鉄番長 ★大阪公演・福岡公演も三宅弘城が【兜剛鉄】を演じます。

劇団☆新感線

嘉穂劇場(福岡県)

2010/12/13 (月) ~ 2010/12/17 (金)公演終了

おとなの文化祭
嘉穂劇場で新感線をみる、というのは、私にとっても夢だったのですが、それがついに実現しました。しかし、いのうえ歌舞伎で来るかと思ったら、ネタものでした。平均年齢over40(たぶん)の役者たちが、本気でバカバカしいパロディだのネタだのを繰り出すおとなの文化祭出し物。over40の私にとってはつぼにはまりまくりで、終始大笑いでした。個人的には歌って踊るかっこいい古田新太がみられて、最高に良かったです。

ネタバレBOX

 同時に、いろ~んなことがありながら、大千秋楽を迎えたこともあって、なんだかうるうるしてしまいました。今度はぜひいのうえ歌舞伎で来てください!あと、土日も公演してください。
お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

初めてだったけど
楽しめました。
若いキャストならではの良さがしっかり出ていて、いいセリフが多かった。それをさらっと言う感じがよかったかな。
芝居のうまい役者が集まっている、脚本のクオリティがすごい高い、とまでは言いませんが、このカンパニーでの最高をみせてもらった気がします。
ただ、あと2・3人キャストを減らしたらよかったかも。いろんな都合があってあの人数なのかもしれませんが、作品・衣装など全て含めてごちゃごちゃしているので、その方がすっきりしたかな。

8人のサンタクロース

8人のサンタクロース

YANKEE STADIUM 20XX

アイピット目白(東京都)

2010/12/17 (金) ~ 2010/12/23 (木)公演終了

ひどい
幕から急に手がちらっとみえたり、スタッフの見切れは当たり前。見切れどころか下手前に落ちたものか何かを取りに、急に舞台にでてきたりする。上手幕は裏にいる人でゆれっぱなし。
照明もひどい。暗転中に急に光ったり、ピンスポはずしていたり。
作品も、この値段をだすクオリティじゃないなあ。あれで休憩はさんでの長丁場は限界。
面白かったのは客入れぐらいかな。客入れもスタッフさんはひどかったけど。
500円で見れる結成1年目のお笑いライブレベル。
一般向けで楽しめる人は楽しめるとは思うけど、値段を下げるかクオリティをあげるかはしたほうがいいと思います。

ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】

ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】

青春事情

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

初青春事情
笑って泣ける父娘の物語。
好感は持てるが、素直に泣けなかったなぁ。
小ネタというか面白会話が芝居の流れを遮断しているように感じた。
オーバーアクトが気になる役者もいたし…。
別の作品を観てみたいと思う。

ネタバレBOX

チープなロボットの見た目と表現はそれほど気にならなかった。
むしろ好演だったと思う。
結局、チラシは何パターンあったんだろう。
ノンアルコールで吐く

ノンアルコールで吐く

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

意外にストレートで
ストレートに面白かったです。

ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】

ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】

青春事情

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱演
役者さんたちのアドリブも入っていたのでしょうか?
笑いあり、涙ありのとても心温まるおはなしでした。ありがとうございました。

ア・ラ・カルト 2

ア・ラ・カルト 2

こどもの城劇場事業本部

青山円形劇場(東京都)

2010/12/04 (土) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

あれは20世紀の終わりに、山田のぼるくんがいたころ
巻上公一さんがひゃあ!

ネタバレBOX

10数年ぶりに拝見する高泉さんは背中にえもいえぬ色気を漂わせた大人の女性でした。
美しきものの伝説

美しきものの伝説

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

こんなに美しい芝居が・・・
舞台セット、うるおいにあふれたネクスト・シアターの若者たち、その時代の衣装、歌、年輪を重ねたゴールド・シアターの老優たち、ストーリーをぴっしり支える現役ばりばりの俳優・・・蜷川さんが誰にも遠慮せず、とてつもなく美しい舞台をつくりました。

この舞台に超人的なヒーローはいません。思い悩み、行動し、失敗し、破滅する向こう見ずな明治・大正の若者たちのあがき、そしてその中から芽生え、今日につながる現代演劇の姿を、すっきりと描いています。その背景には蜷川さんの演劇観がたっぷり盛り込まれているように感じます。

ぜひご観覧を!

-作品№7 改訂再演- 資本主義崩壊のレクイエム

-作品№7 改訂再演- 資本主義崩壊のレクイエム

OM-2

お江戸両国亭(東京都)

2010/12/17 (金) ~ 2010/12/18 (土)公演終了

満足度★★★★

追求するもの
当日配布されたパンフに「前半は抑圧された個の人間から資本主義の崩壊の芽が現われ、街が崩壊し廃墟となっていき、後半では雪のような黒い灰が降る廃墟の中で、生死を繰り返しながらレクイエムを奏で続けるというシンプルなものになっています。」という真壁茂夫の書き下ろしが掲載されている。全体的な描写は演劇というよりも総合芸術という感覚。だから感覚で感じる舞台だと思う。

ネタバレBOX

会場に入ると客席より舞台を広くとったスペースがある。やがて自転車を走らせる男、ベッドでなかなか寝付けない黒い服の女、部屋で雑誌や新聞から女の顔を切り取って机に広げる太った男が現われる。

3人は特に繋がることもなく個々の空間に存在しているところをみるとどうやら街の一角の風景だと察する。その中で太った男が顔に血糊を塗りつけて何かに苦悩するように絶望と恐怖と屈辱の混じった表情を見せながら咆哮する。まるで何かの怪獣がただ行くあてもなく虚ろにうろつき回って滅んでいく断末魔のようだ。

どこにも届かない叫び。誰の為でもない、ただ苦しみから発せられる切り裂くような叫び。ウゥオーン・・その雄叫びは高く透き通り、しかしどこか悲しげな声が会場を渡っていった。渾身の力を込め声の限りに叫び、静寂な空気を揺るがすように、その声は響き渡っていった。

たぶんこれが抑圧された個の人間の表現なのだろう。太った男がその抑圧から開放されたいと、もがくように紙片を投げるシーンでは飛び散った幾千もの紙片が空中を彷徨い、ひらひらと降りてくるさまは圧巻で美しい光景だった。

そして後半は舞台セットを高く積み上げての芝居があったが下からは見えにくい。セリフも良く聞こえなかった。その後、セットは下げられチェロキー族の祭りのようにドンドコドドド・・ドンドコドドド・・とドラムをパーカッションする。インディアン嘘つかない。」みたいな響きが欲しかったのでワタクシ的には太鼓のほうが良かったのだが・・。笑


真壁は「演劇は人気を得ることでもなく、あるいは金儲けの価値に縛られることでもなく、ましてや権力を得ようとすることではありません。人間がまっとうに生きようとする行為をひたすら行うことなのです。」とあり、ワタクシも大いに同感だが、文章の全体を熟読すると、真壁自身が哲学的でひじょうに真面目な人だというのは理解できる。しかし、すこぅし異議がある。
こういった公演を打つにはそれなりの金もかかるということで資本がなかったら公演も打てないのが現状だ。そうして集客力があり観客の支持を得るということは演劇の質も良いということになりはしないか、また成功を夢見るから人は向上するのではないか、とも思う。だから資本主義の半分は良いことと考えて受け入れているのだが。

全体的に芸術的な作品だと思う。演出の技巧には圧倒さた。力強く破壊力もある好みの作品だった。次回も観たいと思う。



池田屋コント

池田屋コント

劇団Spookies

SPACE107(東京都)

2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

久しぶりに
こちらの劇団は数年ぶりに観に行ってきました。

ネタバレBOX

幕末ものがコントになるというのは、多少不安感をおぼえていたのですが、とても楽しく観させていただきました。

残念なのは、現代で一人一人切られていくシーン、ラストあたりの新撰組と攘夷派が激しく言葉を戦わせるシーンが少々長く感じたこと。

それでも見終えて、割と爽やかな気分に。

宮部役の方が一番印象に残りました。
オカン・アルテポーベラ

オカン・アルテポーベラ

ハニュペチョプーニー

atelier SENTIO(東京都)

2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

たなしんおめでとー
開幕も旗揚げ公演がセンティオだったのですが、あの洞穴的空間は結構好きです。いい意味でくだらないコントのオムニバスでもそこには1本筋金が入っています。
今年でしかやれないネタが多いので観るなら今しかねぇ

TIC-TAC 終了いたしました。御観劇くださった方々、出演者、スタッフに心から感謝しています。アリガトウゴザイマシタ。

TIC-TAC 終了いたしました。御観劇くださった方々、出演者、スタッフに心から感謝しています。アリガトウゴザイマシタ。

anarchy film

新宿歌舞伎町特設劇場(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

チックタックチックタックボーンボン。
観る人によって様々な解釈ができるであろー構成で、
人間の多面性が、破壊性が、退廃性が、ぐぐぐぐと胸を突く。
中でも、DV亭主が身重の妻に自分が暴力を振るう理由を、
妻がそれでも離れない理由をとつとつと語るシーンはぐっときた。
ヨリコジュン監督の舞台は3度目だが、毎回オーディションで
選んでいるとゆー役者が皆達者でとてもとても刺激される。
http://hmv.blog65.fc2.com/

15 Minutes Made Volume10

15 Minutes Made Volume10

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

濃密な15分間の舞台表現
 6団体の舞台を一挙に観ることができる。それぞれの持ち味生かした個性溢れる実験的な内容が盛りだくさん。15分間という時間制約の中で、エキスそのものを放出している。15分間の中で、どれだけの表現が可能かを徹底して追求している。寄席で味わう入れ替わり立ち替わりの芸人の芸と、形式的にはちょっと似ている。
 内容的にはバラエティーに富んでいる。ペテン劇あり、夫婦げんかの不条理劇あり、不倫劇あり、夢想劇あり、重力格闘劇あり、悲恋劇ありと、深刻さをばかばかしさで笑い飛ばす活力がいい。
 今の社会状況に抗しようとする力あふれるものを感じる。若い一途な役者たちの挑戦がここにある。というのは、ちょっと感覚として暑苦しいかな。
 あと、一つ注文。若手だけでなく、中年も出演する団体も今後出て欲しい。

ネタバレBOX

 6本中、特にお気に入りは、少年社中「『僕ら』と『ノストラダムス』の1999年の大晦日」と、Mrs.fictions「東京へつれてって」の2本。
 少年社中の『ノストラダムス』役がでかい体を生かし、迫力ある演技が印象的。ペテン師としての嘘臭さが、外国語なまりのセリフまわしからよく出ていた。ジャックバウアーが活躍する「24」(時間)よろしく、「15」分間を意識した芝居構成も秀逸。ただ、ジェンガゲームの失敗の巻き返しのために「ジェンカ」を踊るというのはちょっと安易。もう少しひねりが必要。
 Mrs.fictions「東京へつれてって」は、一途な田舎のキャバクラ嬢「小桜」が、同級生「山瀬」というインテリ風ホームレスを慕うという、ちょっとあり得ない設定にギャップがあって面白い。
 小桜による中学1年生の時から6年間かけて書いた最高傑作のラブレター。小桜は、その告白の返事を高校卒業して何年経ってももらっていなかった。山瀬が居づらくなった故郷を離れて東京に行くことを聞いて、小桜は「東京」へついていくと荷物をいっぱい抱え、けばだったおしゃれをして、登場する。あほと称する小桜は、山瀬に精一杯の想いを伝える。
 山瀬にとって、前向きで疑うことを知らない小桜が愛おしい。
 15分間の小品とはいえ完成度高い。セリフもセンスあふれるものを感じる。
  
ZOMBIE(ゾンビ)

ZOMBIE(ゾンビ)

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2010/12/02 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★

2年半振り
以外と社会派で驚き。深く、くだらなく、面白かった。

このページのQRコードです。

拡大