
リア王
Bunkamura
THEATER MILANO-Za(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
さすがシェークスピアの最高傑作というだけあり、今の感覚で観てもとても見応えのある舞台。
役者も有名どころが多く、演技も見事。
舞台装置も凝っていて、実際に雨が降りそそぐ嵐のシーンは圧巻でした。
とても気になったのは時代設定が近代になっていること。観た感想としてはプラスの意味はあまり感じられず、むしろ古典的なセリフとのちぐはぐさが目立っていました。
同様に、そもそもリア王を大竹しのぶさんが演じる意味もよく分からず。演技は素晴らしかったですが、当然ですが端々でおばあちゃんぽさが出てしまって、それがプラスには感じられませんでした。という感じで独自の変更点に良いところが感じられず、普通にこのキャストでそのままのリア王を観たかったなと思いました

チ。 ―地球の運動について―
ホリプロ
新国立劇場 中劇場(東京都)
2025/10/08 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今年一番の作品でした。
森山未來の身体表現が凄まじい。
物語の原作からの再構成も素晴らしく、
演者、脚本と構成、舞台の演出が一体となって、感じたことのない感情を突きつけられました。

モンゴル・ハーン
サンライズプロモーション東京
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2025/10/10 (金) ~ 2025/10/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
衣装が綺麗で、人数も多いし迫力がありました。
とはいえ、お話の筋が微妙であまり楽しめず。
なんというかよく言えば神話的、悪くいえば愚かで野蛮な人しか出てこない古典的な筋書き。そのためあまり共感もできず、入り込めませんでした。
独特の表現など見どころはあり、歌舞伎などの古典芸能を観るつもりで観れば、楽しめるところはあるのではと思います。

人間になりたがったミミズと、
劇団うぬぼれ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

『鏡涙 うつる月こそ 形なれ』
シーリア企画
Uptown Koenji Gallery (東京都)
2025/10/23 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
わりと普通の演劇でした、演者と観客の距離がとても近いということ以外は。
もっと巻き込まれるかと思っていたのですが。
巻き込まれたかったなあ。

Query
『Query』製作委員会
シアター・アルファ東京(東京都)
2025/10/16 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
老人(岡幸二郎さん)の魅惑の歌声が不思議な世界へと誘う
美しい若者へ変貌した探検家(丘山晴己さん)に近寄ってくる者たち
彼の「若さ」「美しさ」に引き寄せられ焦がる者達のような、若者を惑わす妖しい者達のような
シアター・アルファ東京で、こんな別世界(ミュージカルの世界)を体感できるという贅沢
こんなに近くで、いいの?というギャップにインパクトを感じる舞台でした

恋愛漫画~鳳凰篇~
ライオン・パーマ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

恋愛漫画~鳳凰篇~
ライオン・パーマ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

おっぱい温泉
劇団BLUESTAXI
テアトルBONBON(東京都)
2025/10/21 (火) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Aキャスト版観劇。タイトルから多分このような話になると思っていましたが、個人的な経験も相まって、実に身に沁みますね。じいちゃんの独白には泣けます。乳癌で亡くなった家人もよく温泉旅館に湯治に行っていました。

人間になりたがったミミズと、
劇団うぬぼれ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
社会ドラマか人間(蚯蚓)ドラマか、いずれにしても なんだこれは! と言った おかしな世界に笑っていても、気がつくとザラッとしたリアルな舌触りが残るような作品。この不思議感覚 その形容し難い危うい魅力がこの公演の特長だろう。
歌も踊りも とりわけ上手いとは言えないが、観終わってもサブリミナル効果に支配されているようだ。荒唐無稽の中に、人間とミミズの世界、コミカルとシリアスな境界を飛び越え、誰もが抱く希望に向かって を描く。その描きたいことは、何となく解る。台詞にもあるが「隣の芝は青い」、それは現代日本が抱える社会問題の1つを表しているようだ。
物語の核心までの助走時間が長く、休憩までの前半は冗長に感じられる。しかし後半、説明にある「人間になりたかったミミズと ミミズになりたかった人間」の場面になってからは怒涛の展開。この前・後半の落差が激しい。
また 繰り返しのシーンも散見され、或る意味を持たせているようだが、諄く感じる。構成はコンパクトにして、もう少し早い段階で核心にもっていくほうがいい。遊び心もよいが、観劇歴の浅い観客にとっては 解り易さや適度な心地良さも大切だろう。
(上演時間2時間35分 途中休憩10分)【C】

月は今日も僕を見ている
劇団十夢
キーノートシアター(東京都)
2025/10/26 (日) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
価格2,000円
遠いところにいる人と話ができたら…と思っていた矢先にこの舞台で、泣いてしまいました。劇場内も鼻すすり音で溢れていましたが、単純に悲しいだけの涙ではなく、前を向ける喜びの涙でもありました。

当番の娘
劇団匂組
「劇」小劇場(東京都)
2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
戦後80年、来年は今年ほど太平洋戦争をテーマにしたお芝居はないだろうと思い、歴史をお芝居を通じて理解しようと観に来ました。これまでも広島、沖縄等の戦争のはなしを観劇、今日は初満州はなしです。
これほどまでに重く感じるはなしはありませんでした。それを現代の場面と合わせることで重さが中和されたと思います、ほっ!
これは戦争の時のはなしだけではなく現代でも存在している問題と叫ぶシーンがありましたが、結局人間なんで何年経とうが本質は変わらず、おんなじことを繰り返しているだけ。ゆえに世の中の変化に期待するばかりでなく、自分自身で希望を見つけ、強く生きていかなくちゃいけないだと、強く感じました。
役者さんが、出口でお見送り、距離の近さは、またお芝居を観に行きたいと思わせる大きなパワーです。
また重いお芝居観に行きます~

『鏡涙 うつる月こそ 形なれ』
シーリア企画
Uptown Koenji Gallery (東京都)
2025/10/23 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、喪失と再生---グリーフケアの物語。
「現実」と「幸福」 その実感を失った先に想像を絶する光景がまっている。物語は 男と女の二人芝居だが、中盤迄は男の悶々とした独白が続く。どうして彼は苦しんでいるのか、それがだんだんと解きほぐされていく。何となく既視感がある物語だが、狭い会場で周りから観(眺め)る感覚は、盗視しているようで変な好奇心が湧き、目が離せない。
少しネタバレするが、上演前から黒いスウェットシャツを着た男が 薄暗い部屋の床に寝ている。なにやら独り言を繰り返している。その鬱屈した感情、実は寂寥の裏返し。男の視点で描かれる 愛おしくも残酷な思慕のはなし。幻影へのエモーショナル的な好公演。
(上演時間1時間15分 休憩なし)

おっぱい温泉
劇団BLUESTAXI
テアトルBONBON(東京都)
2025/10/21 (火) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

人間になりたがったミミズと、
劇団うぬぼれ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
発想の面白さ、脚本のしっかりした構造性、構成の妙、これらを活かす演出の細かい点にまで留意した点、演者達の若者らしさと爽やかさ、何れもグー。舞台美術も良い。(追記後送)

恋愛漫画~鳳凰篇~
ライオン・パーマ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
劇団の定期健診というこの作品,検査項目はいろいろとあったようだけど,すべてクリアされていたのではないでしょうか。ライオンパーマさんらしい良質な作品でした。それにしても役者さんたち(特にライオンパーマさんのいつものメンバーさんたち),味わい深いなぁ。過去の作品ではあんな役をやっていたけど...ということを思い出しつつ,やっぱいい味出ているなぁと感心しながら観ていました。また,ストーリーも笑いあり切なさあり感動ありのテンコ盛りで,いま振り返っても感情が動く面白さです。2時間超もなんのその,退屈などありません。次回は5月ですか,次はどう攻めてくるのか,今から楽しみです。

キュクロプス ─貧民街の怪物(東京公演)
清流劇場
駅前劇場(東京都)
2025/10/23 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「タマコさ〜ん、私生きてます〜」
川が決壊して氾濫、河川敷のバラックだけが孤島のように浮かび上がる暴風の中、橋の上に逃がした荷物の見張り番をし続ける80代の老婆。
「タマコさ〜ん、私生きてます〜」と30分毎に橋の上から大声で伝達しなくてはならない。報酬として300円。多分貨幣価値は今の十倍だろうから3000円か。身寄りがなく誰の目にも映らない浮浪者オシズを演じた曽木亜古弥さんがMVP。
ステージ中央に廻り舞台、回転する盆を人力で動かす。ぐるぐるぐるぐる台風で飛ばされかかる危機的なバラックを表現。ぐるぐる回りながらどうにか家を守らねば。SEのせいで台詞がよく聴き取れないのが残念。マイクの音が混ざる。全編この調子か···、と危惧したがオープニングだけだった。
1961年(昭和36年)7月、兵庫県尼崎市武庫川(むこがわ)河川敷、国道武庫大橋の袂にバラックが建つ。屋根に火の玉のようにも見える一つ目のマーク。(現実には集落に1200人程が暮らしていた)。
1895年(明治28年)から川の氾濫を防ぐ為の大規模な工事が始まり、集められた労働者達は河川敷に作られた飯場に寝泊まりした。危険で過酷な作業の為、朝鮮人の割合が多かった。仕方なくそこで暮らし続けた者達が邪魔になれば不法占拠の名のもとに追い払う。
町の住民から「一つ目」と呼ばれて差別されている集落に対し7月28日、国は強制代執行を行なう。半日で解体除去、全ては何もなかったかのように。それは1964年の東京オリンピックに向けた美観整備でもあった。
BC5世紀に古代ギリシアのエウリピデスが書いた戯曲『キュクロプス』。BC8世紀にホメーロスが成立させたとされる叙事詩『オデュッセイア』の第9歌を元に作られている。英雄オデュッセウス一行が乗った船がキュクロプス島に流れ着く。そこは一つ目巨人族の島で洞窟に囚われた一行は次々と食べられてしまう。オデュッセウスはキュクロプスを酒で酔わせ、一つ目を潰して脱出する。名前を聞かれたオデュッセウスは「ウーティス(誰でもない)だ」と嘘を教える。仲間達に「誰にやられたのか?」と聞かれ「誰でもないんだ、誰でもないんだ」と答えて皆が呆れる笑い話に。
今作はこの話の舞台を昭和36年の武庫川バラック強制代執行に翻案。正義の英雄オデュッセウスが愚かな未開の蛮族を成敗する逸話は果たして真実だったのか?そもそも正義とは本当に正しいのか?
開演前に主宰の田中孝弥氏のビフォアトーク。これが秀逸。田中孝弥氏はガタイのいい古坂大魔王。話が面白い。
クズ鉄屋の親方(アンディ岸本氏)とその妻タマコ(日永貴子さん)。キツイ仕事ばかり押し付けられるタマコの弟(大対源氏)と妻の山本香織さん。親方の妹(八田麻住さん)と旦那の辻登志夫氏。皆家族だと信頼し合っては不安に苛まれ、いつか離れることを考えては日々の生活に追われていた。
一つ目の一家は漁師町の着物を古代ローマの軍装風アレンジで着こなす。
代執行の役人達は制服的な青を混じえた服を着る。
アンディ岸本氏はスキンヘッドの川津祐介。愛用タンバリンでの怒りながらの陽気なムーヴが最高。「俺は河川敷の王子様」と歌う。美声。
八田麻住さんは岸本加世子っぽい。左目の充血と常用する杖が気になる。
辻登志夫氏は芸達者で酒飲みの見事な屑キャラ。アコギで歌う「ならず者」が良かった。香港功夫映画でお馴染みの火星(マース)っぽい。
代執行責任者の髙口真吾氏はフット後藤っぽい。
下手でピアノの生演奏、仙波宏文氏。曲が良い。
凄く面白かった。桟敷童子でこのネタをやったらどうなるのか、気になる。差別される側とする側を早着替えで同じ役者がこなす妙味。

恋愛漫画~鳳凰篇~
ライオン・パーマ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
雨の赤坂REDシアター行ってきました。2008年の初演からバンカラ篇、真 に続き4回目の演目なんですね。 期待通り、いや期待以上に楽しまされちゃいました♡
上演時間2時間20分を全く感じさせない 引き込み力!!
帰りに同行者と「あそこは、こうだった! あぁだったのか!」 とアフターまで楽しめました(^^)v

カメレオン探偵
人となり
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
不思議な雰囲気の舞台でした。
ストーリーが難解で、きちんと理解できないまま終わり、終演後もずっと考えましたが分からず・・。
若手お笑いコンビが軸となっていましたが、コンビ愛は伝わってきました。
今後の活躍に期待します。

カメレオン探偵
人となり
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
未知のユニットであり、しかも今回は前2回とは趣を異にする公演らしく、中心を担った出演者の説明によれば「人となり」さんの屋根を借りての公演、という事らしい。以前見たホームページに関心のフックに引っ掛かる何か(約めれば多様な要素から成るパフォーマンスとの方向性)が、今回の舞台に見出せず。と言っても元々不知の製作主体であるから、通常モードとの違いは判らず、推測を諦めた。
お話自体には昔~し大学演劇を付合いで観に行った時のボヤッとした「物語を語り切れてない」薄い感触が残り、加えて自分が疲労ゆえ意識が斑な観劇にもなり、行間に埋めこまれたかも知れないものは読み取れなかった。
舞台の中心は吉本の若手(一年目)の漫才コンビ。二人がまず「前説」的に登場し、「拍手」ネタで引っ張るが、漫才の一節でもやって笑いを取る、はなし(やる必要はないのだが・・芸人でーす、と登場するなら多少の「売り込み」があっても・・と)。入りの「いじり」(観客依存度)を凌駕するストーリーの引きを当然期待してしまうが、こちらの語り口、独特だけれども中々本題に移らずの感。ネタ的な枝葉に逸れて行く。それでも肝心の「物語」のとば口が開かれていれば、長すぎるペンディングも耐え得るのかもだが、「カメレオン探偵」というタイトルの振り=「事件(これは最初に殺人として提示されるが漫才コンビの一人が突然倒れるだけで背景は全く不明)」~「探索」~「意外な真実に辿り着く」といった定型を想像しつつ併走するも、斑な意識ゆえ言い切れる訳ではないが「何が謎」「何がその正体」まで語り切れていなかったのでは・・と思った。
参照事項として思い浮かぶのは、このユニットの出自が多摩美である事。
一度だけ観た多摩美での(文化祭か何かで)本域で作られた芝居というのが、内容殆ど覚えていないが(観た直後の印象だけは残っている)、イメージが飛躍するままにセオリー無視で突き進む、逆に恐れ入ったような体験だった。「意味」の担保を何重にも与えられた確立された舞台とは対極の、無意味という言葉が浮かぶようなパフォーマンスが、学生たちの「熱」(だけ)によって成立しているのは、「天晴れ」これである。
多摩美の伝統が何であるか等は知らぬが、同じく多摩美から出た妖精大図鑑、舞踊という土台はあるがイメージの奔放さの点においては共通すると言えるか。
いずれにせよ、今回「人となり」を知った実感を得られなかったので、別の機会を楽しみにしたい。