
nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/12 (金) 19:00
SNSで感想を見て、半信半疑だったけど本当に涙なしでは観られない作品で、1歩踏み出せなければいつかは後悔につながることもあるんだなと思いました。

オズの魔法使いによろしく
中央大学第二演劇研究会
シアターシャイン(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです。山田ドロシーを始めとした高校生が抱えるリアルな悩み。周りの教師、母親、先輩、友人。それぞれに悩みを抱え、現実に向き合う姿が実に上手く表現出来ていたと思います。人間、助け合って生きて行くものだと教えていただきました。ところどころに笑いもあり、和ませていただきました。案山子田君もやりたい事が見つかって良かったですね。犬岡君は教団を内部告発した人だったんでしょうか?
また、帰りに雨の中お見送りいただき、ありがとうございました。また、行きたくなりました。次回も楽しみです。

『コラソンはデイドリームちう*(中)』
コラソンのあんよ企画
APOCシアター(東京都)
2025/09/12 (金) ~ 2025/09/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
杮落とし観劇です
短編3作品と謳いながら
其の実 幕間やプロローグとエピローグを
足して2時間20分くらいになってたわ
結構な見応え話だったなーと感想
連作であり物語は繋がってます

KAGO
劇団美辞女
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

懐かしき、未来 ‒ a nostalgic future ‒
ゴツプロ!
シアター711(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
凄い一人芝居。作者の深井邦彦氏は鬱の塊を力一杯ぶつけてくるのでこっちは痛くてたまらない。御約束の奴は牛乳だった。過去のトラウマを救い、現在の不甲斐なさを立て直し、未来を明るく見据えたい。誰もが願うそんな気持ちが精一杯作品に込められている。
佐藤正和氏に感服したのは、最後まで一人芝居に思わせなかったところ。感情が波となってうねり、その後ろに情景が確かに見えた。伝える、ということに徹した演出。浮かび上がる母親の陰影。時間の海に漂う自分という乗り物。過去も現在も未来も全てがここに在る。
是非観に行って頂きたい。

『REAL』
metro
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

水中遊覧
すわろす
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2025/09/05 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/09/07 (日) 13:00
価格3,300円
09月07日〈日〉13時公演を観劇。
主人公の中学生:尚子は、真面目でコツコツがんばる優等生。
同じ中学校の女子:郁は、よく授業をサボってひとり屋上で過ごしている。
キャラが全く異なる二人だが、少しずつ仲良くなっていく。
ところが二人には共通点があった。母親が毒親…。
尚子の母(尚美)は、尚を進学校に通わせるべく、勉強でプレッシャーを与える。
尚が心の拠り所としたギターまで取り上げる始末。
郁の母親(薫)は、完全に逝っちゃってる。
会話も支離滅裂。そして娘を砂浜に誘って海に入ろうとする。
二人を中心にしてストーリーが展開します。
古書店の店員さんが、キーパーソンです。
迫り来るような役者さんの演技が、すばらしかったです。
それから舞台美術が良かったです。
多すぎず少なすぎず、どこかしらお洒落で…。
残暑厳しい日曜日の午後でしたが、
心が満たされた一日でした。
ありがとうございました。

今日は、これくらい
サンハロンシアター
OFF OFFシアター(東京都)
2025/09/04 (木) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
色んな人間模様を垣間見れて良かったのですが結末があまり、面白くなかったです。つまり、言いたいことが伝わって来なかったかな。

野良豚 Wild Boar
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2025/09/09 (火) ~ 2025/09/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
無機質なシルバーの机と丸椅子、天井の金網、新聞紙など、シンプルだが印象的な舞台装置で展開する物語は香港の劇作家によるものだが、舞台となる街や登場人物たちの名前は何処とも限定されず一般化されている。中盤の編集長とウェイトレス、終盤の編集長と記者の間の激しい議論がこの作品の本質と思われるが、作者の今の香港を見る冷徹な目が感じられる。最後の2つのシーンも象徴的。決して体制批判一辺倒というような単純な作品ではないのだが、あちらではこの作家の作品の上演が可能な状況ではないらしい。なんと未成熟で浅はかなことか。

守りたい いろいろ
劇団桃唄309
RAFT(東京都)
2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
劇作家・長谷基弘氏の名は結構な昔から耳にしていたが未見だった桃唄309。一公演に短編数本という上演スタイルを続ける劇団の公演情報を今回は珍しく事前に得て、配信ではあるが漸く初めて観た。
他劇団での客演で名をしばしば目にする所属俳優・佐藤達氏は少し前に小松台東で「父」を演じる姿を印象深く見たばかり。その彼が最後にやる余興的な紙芝居(これが中々良い)を入れて6編、狭小空間の代表格RAFTで計9名が入れ替わりつ演じる。短編のサイズ感も色々だが、どれも近未来とか架空の設定のお話。観れば分かる通り、作者の社会的視点が浮上するための設定である。思考実験であり、思考の材料提供であり遊びである。
この肩の凝らない面白い出し物を、灰皿が飛ぶ稽古で作ってるわけない、とは思うものの、どのような芝居観がそこに・・?開幕すると俳優二人がそぞろに出て来て「次はこの演目でーす」と題名を書いた板を無言で示し笑顔で会釈。暗転後芝居が始まる。一つのモデルを確立してる感もあり、日常と微妙に地続きな感覚は、外界と完璧に遮断された空間での芸術性高い芝居とはまた異なる、一つのあり方ぞな、と思わせるものが。(テイストは違うが現代夢現舎にも通じるような。)
画面で覗いた限りの感想だが、年一回のペースでこんな感じでやってまーす、とライフワークなノリと勿論芝居、「気づかねばならんもの」を間違いなくスルーしてる自分を落とし物のように気づかせる静かな佇まいが、あったな。

nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

M ギラコムガングロッホマクベス
DMP舞台企画
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★
舞台として見るにはとても辛いものでした。
好きな役者さんがいるなら楽しめる人もいるかもしれませんが、私にはその役者さんの評価を下げる作品にしか感じられなかったです。
荒削りな感情表現や何言ってるかわからない台詞回しだったり、逆に整ってるけど全くこっちに届かない台詞だったり…
事前に修正できそうな箇所が多数あったように見えましたが問題ないという判断だったのでしょうか。
初見の客側からすると最終的に何を伝えたくてどう感じて欲しい作品なのかわかりませんでした。
あれだけの役者さんが揃っていて本当に勿体ない

CONSTELLATIONS
劇団スポーツ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

七月の歯車
guizillen
APOCシアター(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/08/31 (日) 13:00
最終日に両チームを観劇。
溺愛するあまり娘を束縛どころか軟禁/支配している父親とその娘を解放しようとする流れ着いた旅の青年(と娘)を中心にした物語。
「父」や「青年」の「ちょっと困った部分」が積み上げられてついに……という構成が「典型的な悲劇」で巧み。
観ていて何度「あそこで踏みとどまっていれば……」と思ったことか! ものの見事に術中にはまっているよね(笑)。
また、B・A両チームを続けて観たが「基本形のB、応用編のA」という印象。主にBでは冷静、Aでは情熱的(?)なペペの造形によるものか?
さらに、Bでは華奢な父が体格の良いペペに馬乗りになるからまだイイが、Aだと体格が逆なので殴り殺しはしないかとヒヤヒヤしてしまう(笑)。
あと、「18歳の女性」の使い方と劇中でそれを明かすタイミング/明かし方が絶妙。確かにそのどちらのイメージがあるもんね。
ところで舞台となる地名「くらなだ」、「蔵灘」などと考えがちだが「鞍名田」とかの可能性はないか?(台本ではどう表記されているのだろう?)

野良豚 Wild Boar
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2025/09/09 (火) ~ 2025/09/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
7月に文学座アトリエで観た文学座附属演劇研究所研修科発表会『天保十二年のシェイクスピア』が最高だった。2000円でこんな凄いものを観せて頂いて申し訳ない程。御礼に次ここで演る作品を観ようとチケットを買った。
8月に『5月35日』を観て、今作の作者が同じ莊梅岩(そうばいがん)さんと知って期待大。香港の現在進行形反骨作家。今作『野良豚〈いのしし〉 Wild Boar』は2012年に香港で初演されたもの。もう香港では上演出来ない。莊梅岩さんは今も香港で政府の締め付けと戦っている。母校・香港演芸学院に宛てた公開書簡が話題に。政府が「ソフトな抵抗」への警戒を呼び掛け、呼応した者達は重箱の隅をつつくように行動発言作品への監視を強めた。自主規制の名の下に阻害分断孤立を迫られるアーティスト達。それは芸術の殺戮だ、と。
演出のインディー・チャンさんは香港出身の文学座の演出家、今作が文学座デビュー作。この二人が上演後にステージに上がった!
高度に管理された都市。
ある日、高名な都市工学の大学教授モナムが失踪する。事件性があるニュースなのにマスコミは何処もそれを報じない。「モナム教授に認知症の恐れ」など同じ方角に読者を誘導する情報操作の記事ばかり。大手新聞編集長ユン(清水明彦氏)はモナム教授とその日会う約束があった為、拉致されたと直感。だが書いた記事は空白にされた。義憤に駆られたユンは会社を辞め、自ら新しい新聞社を設立しようとする。妻でカメラマンのトリシア(上田桃子さん)はかつて有能な記者だったジョニー(山森大輔氏)に協力を依頼。ジョニーは相棒のハッカー(相川春樹氏)を呼び寄せ、モナム教授が告発しようとしていた事柄について調査する。そしてかつての女友達(下池沙知さん)とも彼女がウェイトレスとして働く店で再会。
ロバート・アルトマンの『ロング・グッドバイ』のようなハードボイルド風味。主演の山森大輔氏は俗なチンピラ・キャラからフィリップ・マーロウの苦味まで幅広く表現しとても魅力的。陽気な遊び人と信念に殉じる義士の同居した胸の裡。
そしてMVPは下池沙知さんだろう。『廃墟』では若きパンパン役だったが今回は全くの別人。可愛くキュートな女からゾッとするもう一つの冷たい素顔まで。高層テラスでのデート・シーンは映画的。第一幕ラストの遣り取りこそ今作の心臓部になる。
ある意味、『ブレードランナー』的なニュアンスも感じる作品。
是非観に行って頂きたい。
※今の内に観といた方がいいぞ。もうこういうのは日本でも観られなくなる。ネパールの報道で確信した。

カサブランカ
株式会社スタイルオフィス
博品館劇場(東京都)
2025/09/06 (土) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/07 (日) 16:00
劇中何度かリック役の口から「君の瞳に乾杯」等の映画『カサブランカ』に出てきて、今や映画の中を飛び越えて、その台詞があまりにも有名になり過ぎた名言の数々が、あまりにもさり気なく朗読劇の中に丁寧に織り込まれていて、演出家の遊び心を感じて、楽しむことが出来た。
ただ、カーテンコールで出てきて感想を最後に述べた時の時のリック役の廣瀬智紀さんは、大人の色気があって「君の瞳に乾杯」と言うようなキザな台詞が似合う雰囲気と違って、責任感があって真面目で優しいが、どこか着眼点等が変わっていて、劇中とのギャップが面白かった。

nitehi:kedo
こわっぱちゃん家
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すごいお話だった!!
観れて良かったとしか言いようがないくらい良かったのでまだ間に合うから観れる人は、見たほうがいいと思えるくらい良かった。
本当に沢山泣きました。
ありがとうございました。

CONSTELLATIONS
劇団スポーツ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/09/10 (水) ~ 2025/09/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
劇団スポーツの新シリーズ《NOWHERE》第一弾。これまで観てきた本公演とはまったく違うテイストの作品で、一組の男女をそれぞれ3人ずつの俳優が入れ替わり立ち替わり演じる。「星座」というタイトルに相応しく、無前の宇宙的広がりを感じさせてくれた。
それはそうと、出演者欄の田島さんが「甲島」、スタッフ欄の内田さんの名前が「修史」になっているのはなんで……。

われわれなりのロマンティック
いいへんじ
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/08/29 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「規範意識を問う群像劇」
一組の男女の恋愛とも友情ともつかない十余年にわたる交流から、多様な人間関係を提示する秀作である。

カサブランカ
株式会社スタイルオフィス
博品館劇場(東京都)
2025/09/06 (土) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/07 (日) 16:00
かの有名な名作映画『カサブランカ』を朗読劇として演るということで、どんな感じになるものか、想像もできなかったが、実際に観てみて、そんな長時間の劇ではなかったのにも関わらず、そのどこかほろ苦さも感じさせつつ、不穏な戦争の影響も描かれ、愛憎絡み、最後まで誰の言葉を信じて良いのか予測のつかない展開となり、お互いの思惑から、互いに騙し合い、利用し合うといった感じで、物語に深みが与えられ、ただの恋愛物語と言うよりも、終始サスペンスな要素も強かったので、知らぬうちに緊迫した感じに集中させられ、劇に没入していた。
朗読劇な筈なのに、男女のすれ違い
や主人公のリックの過去と向き合うこと、戦争の影が色濃く忍び寄ってきて、ナチスドイツのシューラッサー少佐のナチスドイツに忠誠を誓い、威圧的な態度で、地元警察等に対して接してきて、中立を謳う酒場を経営するリックも密売人でリックと顔馴染みのギレルモ・ウガーテが自身が経営する酒場で捕まり、そのウガーテが国外に出るためのビザ手続きのために関わった亡命者でレジスタンスのリーダーヴィクター·ラズロがかつてリックと惹かれ合ったイルザの夫だと知った。
そのことによって、リックは信念と愛との間で激しく揺られ、ある重要な決断をするに至るまでを丁寧に描いて、リックに関わる人たちの様々な思惑が絡みあっていくのがサスペンス仕立てにされていて、とてもドラマチックで、途中でシューラッサー少佐がウガーテに対する尋問場面で、ウガーテ役の台本を取り上げ、自分の台本を見ずに、堂々と台詞を言う場面や、リックの独白場面で、リックが過去の思い出したくないイルザとの別れのことや現在イルザがラズロの妻だということに思い悩むところで、リック役の役者がそれまでの表情一つ変えず、冷淡ささえ見て取れる無表情で淡々とした物腰や表情から一転し、ボロ泣きして、汗を大量に流し、鼻水を大量に垂らし、啜っては激しく動揺しながら、胸の内を吐露する感じが、人間味を感じ、非常に共感できた。
戦争に運命を引き裂かれ、3角関係に悩まされ、イルザをリックが思う気持ちと、イルザと、その夫でレジスタンスのリーダーのラズロを無事にアメリカに送り届けてあげたい、もう間もなくこのカサブランカも危ないというような思いの間で最後のほうまで決断しきれないリックの歯切れの悪さが人間味があって良かった。
朗読劇ならではの出てくる人物も最小限にして、色濃い人間ドラマ、場所も主にはリックが経営する酒場、ホテルが舞台となり、観ている側も、登場人物たちの様々な思惑を台詞やちょっとした細かい言動を注視しながら、恋愛要素もありつつもサスペンスふるで予測も付かない展開に、息を呑みながら、集中して観れて、途中余りの緊迫感に身体が身動き取れないほどだった。
ここまで、笑いがなくて、観客に良い意味で集中力を強いる劇もなかなかないと感じた。
なので、逆に私は映画の『カサブランカ』は今まで観る機会がなかったが、これを気に観てみたくなった。
朗読劇との細かい違いなど知れる楽しみもあると感じた。