劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演 公演情報 劇団鹿殺し「劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    開演時間からして上演時間短く、エジンバラでやったというので身体系パフォーマンスかな、程度の予測で、濃い味のキツい鹿殺し(実際観劇途中に貧血気味になった事がある)とは一味違うのが観られるかも?と静かに期待を抱きつ駅前劇場へ。
    英語バージョンで現地でやった臨場感も味わいながら、完成度の高いパッケージを楽しんだ。知る人にはこのShoulderPadsと聞いてアレか?と分かるのかもだが、この命名の理由が開演後ほどなくして分かる。
    「目のやり場に困る」系のパフォーマンスは大川興業や東京ミルクホール(のJJGoodman)でこそばゆく目にした記憶が蘇るが、こちらは五人の男が「銀河鉄道の夜」の鹿殺しバージョンの描出というミッションに過酷に動員されるのが見物、飽くまで演劇作品としてドラマ叙述に着地する。主役ジョバンニをやる菜月チョビを懐かしく拝む。彼女の澄んだ歌声に男らのコーラスが重なり、ミュージカルの高揚が身を包む。
    一時間という長さも丁度良い。

    ネタバレBOX

    本作では、カムパネルラを唯一無二の友人と思っているジョバンニが、祭の日の学校帰り、カムパネルラをザネリに「取られた」と吐露するのだが、この台詞が三度程出て来て、脚本的には「言わなくて良い」過剰が、深層の所で(今思えば)示唆していたのが、ある種の同性愛の感情。いや菜月以外の男五人がフレディ・マーキュリーの如くサスペンダー風ゴム紐で「肩パッド」を局部に固定した姿自体が、男性社会(軍隊然り、男色が起こりがち)も仄めかしているが、カンパネルラ(丸尾)のキャラ(最も原作イメージと乖離して見える)を弱々しく「男色」に寄せて造形したのも「今になって」納得な所。

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    2025/12/04 01:24

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