
ゾウガメのソニックライフ
チェルフィッチュ
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2011/02/02 (水) ~ 2011/02/15 (火)公演終了
初見でした。
自分があまり触れたことのない…触れることを避けていた、防御していた部分の感覚に迫ってくる、そのあたりを掘り起こされてしまうような刺戟を受ける作品でした。身をゆだねてしまうとやばい、連れて行かれる、ここで〈自制〉しなくちゃ、という感覚というか…。
で、その〈連れて行こう〉とする勢いは強くないので、気楽に〈自制〉することはできてしまうのです。けれど、おい、そんな傍観者でいていいのかい? なんて声が自分の中から出てくるような…そんなことを感じる公演でした。

FLASH
オフィスエルアール
座・高円寺2(東京都)
2011/02/15 (火) ~ 2011/02/16 (水)公演終了
満足度★★
不完全燃焼?
記憶をテーマに、全くタイプの異なる2作品を上演したのですが、残念ながらどちらも中途半端に感じました。
『赤よりも碧く、なほ、かがやく黄色』
LED式の青信号を見ると苦しくなる症状を患った男のトラウマが明らかになる物語でした。
分かりやすい展開でしたが、台詞回しや台詞の間が上手く行ってなくて、上滑りしている印象を受けました。コミカルな場面や子供時代の場面が役者の色々な演技を見せるために無理に入れているように感じられて、楽しめませんでした。
全体的に演技がオーバーだったので、繊細な部分も観たかったです。
『晩鐘』
ある夫婦の半生を様々な演出手法を用いて描いた作品でした。
文節を壊した台詞、役の入れ替わり、時間軸を行き来する構成、マイム的身体表現など色々盛り込んでいて凝った作りでしたが、手法を通じて表現したいものが見えて来ず、「手法のための手法」になってしまっているように感じました。
生まれ来る子供や晩年を描いたシーンが印象に残りました。スピード感や、ある程度観客を突き放すような思いきりの良さがもっと出てくれば良くなると思いました。

街などない
岡崎藝術座
横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)
2011/02/13 (日) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
大切なものは、目に見えない
大地の上の「領土」とか国境とか
横浜と川崎の市境とか
歴史とか 革命とか
「大切なもの」は、目に見えない、の? かな?
なんていう作品だと思いました。

グレート、ワンダフル、ファンタスティック
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/02/09 (水) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★
何も匂わない
好きな団体なのでほぼ全作品みているのだが今回は過去最低といっていいくらいに不出来。脚本からも演出からも何も感じさせてはもらえなかった。ただ俳優は輝いていたがそれもやはり演出によるものではないだろう。他の方も新しいことに挑戦しているロロと評価しているが自分もそう思う。ゆえに今後に期待だ。満足度は手厳しいが、それは好きだからこそであり、次の本公演を楽しみにしている。

『JACK-MOMENT/宴のあと。』
バンタムクラスステージ
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
せつない
その世界観とストーリー性にぐいぐい引き込まれました。
でも、、、やっぱりラストはちょっと切ないです。
その切ない中にもわずかな希望が見えた所が救いでした。

熱血!夜間学校クラブ!略してヤガク!
川崎インキュベーター
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2011/02/09 (水) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★★
熱い!
IsLand☆12で上演された時より、
熱い作品に仕上がってました。
同じ作品でもメンバーが異なるとこれだけ違うんだと、
実感しました。

悟らずの空
Jungle Bell Theater
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/02/10 (木) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しめた
初めて見る劇団なので、どんな色かもわからないまま
舞台に挑みましたが、素直に笑えました。
面白かったです。
また、公演があればチェックしてみたいです。

TheStoneAgeヘンドリックス「富士山ゾンビ」たくさんのご来場ありがとうございました!
The Stone Age
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑って泣いた
素直な気持ち何も考えずに笑え、
そして、ラストは泣けました。
片山さんが素晴らしかったです。
彼女の声には純真さがあり、
それがキャラの行動に真実味を持たせる。
なので、より泣けるんでしょうね。

アニマルズ
劇団そとばこまち
劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)
2011/02/10 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

流れ姉妹 たつことかつこ 〜エンド・オブ・バイオレンス〜
真心一座 身も心も
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

38.5℃の裸眼
ハイバネカナタ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/15 (火)公演終了
結局は何の話だったのかって部分。
一生懸命に観てると難しい内容に感じちゃうんだけど、俯瞰してみるとそうでもなかった。作風が今のバランスだから分かりにくいだけ。抽象と具象。視覚部分での演出効果と物語部分。どっちかに特化したほうがきっといいんだと思う。既存のものと比べられたら嬉しくないだろうけど、野田秀樹が同じ事やったら多分すげー面白い。野田さんにやってもらえばいいじゃんって意味じゃなく、これは扱い方次第でまだ全然面白くなる気がするのです。ただ、ごめんなさい今は面白くないです。
熱量のある演技を客演陣に任せていた気がして、そこはちょっと引っ掛かりポイント。それに合う人々を呼べているとは思ったけれど、だったらそれを引き受けて回収するべくもっと上の事を劇団員二人がやるべきだったかと。

ロクな死にかた
アマヤドリ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2011/02/03 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
個人的には珍しくリピート。
人数がいるシーンでは前回と違う人を目で追ってみたり。
初日と比べて各シーンごとの繋ぎ部分の癒着率が上がってたでしょうか。役者の演技には安定感があって、誰か誘うならこういう日に一緒に来たいなと思いました。個人的には初日のがむしゃら感とか綱渡り感とかのほうが好きではあるんですけど。
当日パンフレットの役名記載とかが丁寧になってた。公演中に新しいのを作る労力を厭わなかった精神に好感。

俺のお尻から優しい音楽
五反田団
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2011/02/04 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
日本国民みんな観れば良かったのに。
何度吹き出した事か。爆笑はしないのだけど、構って欲しい子どもがいちいち突っついてくる様なウざさ。ふざけやがって。本気でふざけてくれやがって。お前ら最高だ。
凄いなと思ったのが、脚本の作り自体はしっかりと王道の戯曲だった事。運命やら生死やら、ご都合主義を振り切る勢いの展開。小ネタをいくつか省いて英国人に演じさせたらシェイクスピアっぽくなるんじゃないか。なのに改めてあらすじを読んでみると「壊れそうなほど美しい少年大山」の時点で思い出し笑いをしてしまう。くそ。
個人的に大好きな木引優子さんと吉田亮さんを久々に見られて、しかもこんな演目で見てしまった。この気持ちどうしてくれる。ありがとう。

さめるお湯
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2011/02/09 (水) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
結局冷めなかった。
同じく劇中の温度も。あひるの空気感は普段からゆるーくぬるーいものの、今回はそれよりちょっとだけ熱かったかも。せいぜい1℃くらいだけど。前回が再演での今回新作だから気合入ってたのかな?とか思うけど、聞いたら『いや別に』って返されそうだ。そういう人達だ。
ツッコミ役になる事の多い異義田さんがボケ側に。っていうかいつもに増してボケが多かった気がする。ボケっぱなし。あとやさしい発明家だったのかどうかよく分からなかったけど、そのへんはどうでも良かった。
未見の方にどんな団体なのか伝わる様に補足すると、当日パンフレットに『携帯電話?PHS等の音の出る機器の電源は切っていただかなくてもかまいませんが、本番中に音が鳴った場合、役者が効果音と間違って、上演時間・内容等が変わってしまう場合がございます』とか書いてあります。そういうなんちゃら具合。
いつもいい仕事してるテーマ曲。今回のは個人的にかなり好きだった。

道路
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネット世代にもお薦め
この作品、書かれた当時の東欧の政治状況への痛烈な皮肉ともいえるが、閉塞した現代の文明社会を諷刺したともいえるし、より広く「道路は人生そのもの」という捉え方も出来よう。
観る人それぞれに訴えかけ、いろんな観かたができるのだなぁとHPに寄せられた感想や演出家・三由さんご自身の解説文などを読み、思った。
私にはこの不条理劇はネット社会とあまりにも符合する部分が多くて興味深く、暗喩のようで、観ていて背筋が寒くなった。そういう意味からもコリッチユーザーにはお薦めの一作。斬新な演出で見せてくれた三由さんには感謝します。
私が以前からお勧めしているブレヒトの芝居小屋のレトロな雰囲気を今回初めて堪能されたコリッチユーザーのかたもいらっしゃるようで嬉しく思います。都会の喧騒を離れ、時がゆったり流れているようなこの劇場の雰囲気がいつまでも保たれてほしいと願っています。
映像、衣装、舞台装置などにより、いままでのこの劇団の公演とはひと味違った仕上がりになっていて、ふだん新劇になじみがない小劇場ファンにも親しめるものとなっている。
長いステージの両側を客席が囲むかたちの舞台。舞台が道路そのものになっており、客席の背後も道路という設定で、俳優が通る。
メインステージをファッショナブルな衣装の俳優が歩くと、まるでファッションショー会場のような趣。今回のフォークロア調の衣装はアースカラーを基調にした色彩も美しく、秀逸だった。
かのんぷ♪の生演奏も、劇の邪魔にならずに美しくなじんでいた。

バレンタインサミット
乱雑天国
エビス駅前バー(東京都)
2011/02/11 (金) ~ 2011/02/15 (火)公演終了
満足度★★★
豪雪のバレンタイン
19時の回で見終わったら外は吹雪でした。
こういう日に、こういうパフォーマンスを観れたことは
なんか良かったかもしれない。
福田高徳氏を上手く使ってました。

六人のへそ曲り〜明治文豪青春賦〜
花組芝居
「劇」小劇場(東京都)
2011/02/09 (水) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★
着眼点は面白かったが
フライヤーを見たのがかなり前だったので、俳優座とのコラボ企画公演だということを忘れて観ていた。俳優座の蔵本康文、松崎賢吾両氏の演技が花組芝居の面々になじんでおられ、驚いた。途中まで松崎さんは花組芝居の人だと思い込んでいたのだ。各務立基さんが元俳優座だということもアフタートークで初めて知った次第。
近代日本文学史の黎明期を芝居で辿るといった趣向で、自分が高校生のときにこの芝居を観ることができたら、現代国語の副読本であった日本文学史のテキストにより親しみが持てただろうなと思った。
文学の流れということは観ていてとてもよくわかるのだが、芝居としては総花的にいろんな文学者が出てくるだけで物足りない。
肩が凝らない代わり、文学の薫り高さは乏しい。また、劇の性格上、文学論について説明口調のセリフが多くなるのも難点。
いちおう森鷗外(各務立基)が主役で、対立軸に夏目漱石(大井靖彦)がいる構図だが、観終わってから人物の内面があまり迫ってこなかった。

ロクな死にかた
アマヤドリ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2011/02/03 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
私の母(50)の感想です
テーマは“生と死”というとてもシンプルなものなのにワザワザ難しくしているから、作者が「俺って頭いいだろ?」って言ってるみたいで嫌い。

あとのまつりのあとのまつり。
演劇関係いすと校舎
自宅劇場「守田ん家。」(福岡県)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★
プレゼントをもらった気分。
いす校オールスターキャスト!なかんじで、いい味でてました。
さすがの馴染み感。
それぞれのメンバーがプロジェクトへの参加、他劇団への客演やスタッフ参加をしてきた「出稽古」が返ってきてるな~という感じでした。
今年はまた「家出」をするそうなので、とっても楽しみにしています!

悟らずの空
Jungle Bell Theater
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/02/10 (木) ~ 2011/02/14 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しかった!
子どもの頃から慣れ親しんできたお話「西遊記」。それぞれのキャラもたっていて観ていてワクワクしました。八戒さん、よかったなぁ☆笑いあり、涙あり…一緒に観劇した中学生の娘と一緒にいっぱい楽しませていただきました。ありがとうございます!