最新の観てきた!クチコミ一覧

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夜長月

夜長月

表現集団蘭舞

at THEATRE(東京都)

2025/09/13 (土) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Bチームを観劇しました。
3つの短編、朗読劇でしたが、役者さん達の声が良く表現力もありました。
それぞれのストーリーは、ちょっと切なかったり意外性があったり面白かったのですが、短編なので物足りなさも感じました。
小さな会場で、濃密な時間を過ごしました。

オズの魔法使いによろしく

オズの魔法使いによろしく

中央大学第二演劇研究会

シアターシャイン(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
若者の抱える悩み、現代社会が抱える問題、家族や友人との関係等、色々な要素が入っていて、観応えがありました。
個性的な登場人物を、役者さん達は好演していました。
考えさせられる場面、笑える場面も多く、若さ溢れる良い舞台でした。

戦争始まったけど、どうする?

戦争始まったけど、どうする?

ぽこぽこクラブ

吉祥寺シアター(東京都)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

はじめましてで吉祥寺シアターへ、ぽこぽこクラブ。
戦争モノを扱うならば、こまつ座を超えて欲しかったのが第一印象。

ネタバレBOX

戦争モノを扱うならもっと、色々と表現はあるはずだった。主義主張もアイデンティティーも中途半端。

戦争に対しての結論は欲しかった。それが戦争反対で最悪なくても
『REAL』

『REAL』

metro

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

三姉妹が暮らす古い家屋の質屋。次女(サヘル・ローズさん)は帳場で破れた下着を繕っている。時折遠くから爆音が響き、どうやらここは戦地らしい。そこに現れた来客(渡邊りょう氏)は長女(月船さららさん)の行方を追っている。数年前から何処かに出掛け帰って来ないまま。「日本のインディ・ジョーンズ」と称される冒険家兼考古学者らしい。奥では三女(犬宮理紗さん)が臥せっている。幼い頃から憑かれやすい体質の三女、今回は宮沢賢治の妹トシに。客(マメ山田さん)が質札を手に品物を引き取りに来る。重い地蔵を奥から引っ張り出して来る次女だったがそれじゃなかったらしく客は帰る。下手の客席側面、頭上のキャットウォークから月船さららさんが登場。何故か馬の生首を持っている。BGMに乗せ、叫ぶのは『ツァラトゥストラはかく語りき』。名前は日枝(にちえ)=ニーチェ。ツァラトゥストラはゴータマ・シッダッタのように山奥で悟りを開いた。ある朝、太陽に告げる。太陽が幾ら偉大であまねく地上を照らすとしても、それを受け止め感じる者がいなくては何の意味もないのではないか?同じく自分がどれだけ真理を見付けたとしても、それを人々に伝えないことには意味がない。(初転法輪)。ツァラトゥストラは山を降りて町に出る。月船さららさんは滑車に吊り下げたワイヤーロープに片足を乗せて客席通路に降り立つ。

月船さららさんはここ数年で一番美しかった。衣装も綺麗。
ひたすら哲学談義が続くので眠る人もちらほら。三好十郎「廃墟」にも通ずる。
だが妙な面白さがあった。こんなカルトに詰め掛ける観衆。客層は全く読めない。

ネタバレBOX

欲を言えばもっと脚本を練って欲しい。好きな作品のコラージュのようにも見える。哲学なんてどう例えて人に伝えるかの技術論。演劇は転義法(比喩)の最たるものなのだから哲学の視覚化に適している。物語の中にニーチェ哲学を秘匿文字のように刷り込んで欲しかった。

サヘルさんが梨を切り分けるのだが雑。皆で摘むおでんはいい匂いで美味しそうだった。風月堂のゴーフレット。

月船さららさんが姉妹に語る。
超人に至る「精神の三段階」。①駱駝=重い荷物を背負って砂漠を進む忍耐。②獅子=自らの意思で生きる自由を勝ち取る。③幼子=無垢であり、あるがままの世界を受け入れることができる。創造的な知性の獲得。

パンドラの匣を開けて最後に残ったエルピス=予兆。これが人間界に行かなかったお陰で人間は暮らしていける。先が分かったら辛すぎて人間は生きていけないだろう。先が分からないから人間はまだ生きていける。

「よだかの星」と「永訣の朝」をリレー形式で三姉妹が朗誦。

渡邊りょう氏の語るREALはよく掴めなかった。
蛇に舌を噛まれて逆に食い千切るマメ山田さん。

ジェニン難民キャンプの瓦礫で作ったオブジェ、「パレスチナの馬」が客席後方より運び込まれる。これが素晴らしい出来で軽いが人が乗れる程丈夫。
1889年1月3日、ニーチェはイタリア・トリノの広場で鞭打たれる馬に駆け寄り、泣きながら首にしがみつくと意識を失う。元々躁鬱病と誇大妄想が激しかったが、そのまま精神が正常に戻ることはなかった。

ラストは、チェーホフの「三人姉妹」を朗誦。
「パレスチナの馬」に跨った月船さららさん。精神の無垢なる解放。

戦争は止められない。虐殺も止められない。差別も止められない。何も思うようにいかない。正しく優しく平等な世界にはならない。憎しみを捨てられない。恨みを忘れられない。他人を愛せない。他人を許せない。結局何一つ出来ないままだった。
その全てをあるがままに受け入れる。

ゴータマ・シッダッタは「一切皆苦」と説いた。この世の全ては思うようにはいかない、人間は無力だ。親鸞は「他力本願」を説く。自力の考え方の傲慢さを打つ。

ニーチェは「もう神などいない。何かに縛られ従う必要はなくなった。これからは弱さに同情しそれを肯定する生き方はやめだ。『力への意志』を持った優れた者=超人こそが世界を導いていく時代だ。」と説き、見事にナチスに利用された。強く美しく賢い者達が世界を支配するべきだと。弱者はそれを崇拝すべきだと。だがこれは人類の永遠に抱えるテーマだろう。弱く醜く劣った連中をぶっ殺すことで強く美しく賢い者達の仲間入りを果たせるような幻想。ニーチェの人気の核には選民思想がある。

「バイ・バイ・ニーチェ 」 THE STALIN

バイ バイ bye bye バイ バイ
だけど大好きだからもっと遊ぼう
KAGO

KAGO

劇団美辞女

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

同劇団は旗揚げ公演から観ていますが役者の演技どんどんうまくなっていますね。初期の段ボールを積み上げただけの舞台で衣装もジャージのような頃とは段違いですね^^ 初期のころのはちゃめちゃ感というかわちゃわちゃ感がなくなてってきたのが残念ですが、ま、いろんなタイプにチャレンジするのもいいんじゃないかなと。あと、最初のスカパラぽい曲、あのピアノとドラムがすごく全面に出たあの曲、あれをもう一度最後に歌ってももらいたかったなーと。今回は歌もの少なめで残念でした。演出者さんのお母さんをまた舞台に呼んで大音楽会やってください^^

nitehi:kedo

nitehi:kedo

こわっぱちゃん家

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2025/09/10 (水) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

9/14千秋楽

KAGO

KAGO

劇団美辞女

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

オモカジの回。時代劇をやると聞いたときは心配したが、(まあ、うるさ型は色々ケチをつけそうだけど)さほど気にならない作りになっていた。ただ、話の方向が見え始めるまでが長く感じ、そこがちょっともったいないという印象。個人的には、ワタナ・ベリヨ氏の出番がもっと欲しかったかも。

The Breath of Life

The Breath of Life

serial number(風琴工房改め)

OFF OFFシアター(東京都)

2025/09/10 (水) ~ 2025/09/17 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/08/26 (火) 14:00

座席1階

詩森ろばが今後3年間にわたって女性の2人芝居をやっていくという。今作はその第一弾。舞台には登場しない男性の元妻、元恋人の2人による会話劇だ。2時間を超える長丁場で迫真の会話をし続けた俳優二人にまずは拍手。第三弾は書下ろしを予定しているという。

イギリスの小さな島にある海が見える家に訪ねてくる女性。この家の住人がやや年上の元恋人、訪ねてくるのが元妻だ。最初はとてもつっけんどんな元恋人だが、話が進行していくと、やり手弁護士の男性は今、新たな若い恋人と新たな人生を歩もうとしていることが分かる。弾き飛ばされた形の二人の女性。それぞれの男性との生活、出会いの経緯や胸の内などが語られていく。元妻は小説家、元恋人は研究者というキャリアで、会話のスタイルがとても知的であるせいか、最後までとげとげしい印象が抜けきれない感じ。感情を抑え、理屈でそれぞれの生活や恋を語っているようにも感じる。

この戯曲の魅力は、女性俳優二人による会話が寄せたり引いたりする波のように、さまざまなトーンを織り交ぜた展開されるところだ。知的な会話で語られる物語は振り返ってみればとても分かりやすいのだが、会話劇にどっぷりつかっている劇中は、難解な香りが漂い、どう展開するのか読めなくなったりする。ここは、舞台上の二人のキャッチボールを素直に味わうのがベストなのだと思う。
女性しか持ち得ないであろうという感覚で書かれていると思いきや、原作者は男性。普段は味わうことがなかなかない、驚きの会話劇である。

カサブランカ

カサブランカ

株式会社スタイルオフィス

博品館劇場(東京都)

2025/09/06 (土) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

スタイリッシュなアクションリーディング、グッときましたね。

『REAL』

『REAL』

metro

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

metroの『REAL』を観劇。

 長女は不在で、次女が質屋を営みながら、寝込んでいる三女の看病をしている三人姉妹の話。
前作から感じ取れた物語不在の展開は同様で、チェーホフの三人姉妹、ニーチェ、宮澤賢治と時代と場所に関わりがなく、物語に交差するはずがないと観客は確信するが、天願大介という劇作家にかかると全てが交わってしまい、「我々は芸術文学ショーを見せられているのか?」と疑念を抱きながらも、二時間近く付き合わなければならないのが今作なのだ。だからか睡眠薬を飲まされた様に眠りこける観客も多数出てくる(開演前の注意事項で、寝ている人がいたら起こしてください、というお願いがあった)
更にドイル君と垣乃花顕太郎という謎の人物が現れて混乱を極めるが、少しずつ隠れていた戯曲の核が見え始めてくると、俄然面白くなっていくのだ。
 全く関係性がない時代と人物を交わらせて、物語を作ってしまう野田秀樹は天才的だが、どうやらもう一人ここにいたようだ。
ただ物語をあえて作ろうとしない作劇は凶と出るか?吉と出るか?は分からないが、今作は吉と出た為か、ラストに向けて、かなりの破壊力があった。眠気が吹っ飛び、鳥肌が立ってしまったほどだ。
ナビゲーション

ナビゲーション

株式会社 Matsurica

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ロードムービー的なヒューマンコメディ、なかなかに楽しめました。舞台にどんと登場する実車がイイですね。バックの映像と相まって臨場感あります。妙に違和感のある展開でしたが、終盤近くになって、ああそうだったのかと。

Voice Training 2025

Voice Training 2025

虚空旅団

北池袋 新生館シアター(東京都)

2025/09/05 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団初見。いや~期待以上の面白さ。きちんとした作品作りですね。色んなコミュニケーション不全のエピソードが出てきて、身につまされました。

『REAL』

『REAL』

metro

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いや~なかなかに興味深い。アングラ風な舞台ですが、血湧き肉躍るという訳でなく、淡々と話が進んで行きます。これはこれでいいですね。梨とおでんを食べたくなりました。

桜の園、あるいは林檎の園

桜の園、あるいは林檎の園

劇団Q+

小劇場 楽園(東京都)

2025/09/13 (土) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

林檎の園を巡り、(チェーホフの)桜の園のようなはなしが展開される、それがこのお芝居の題名でした。最後にどんでん返しのhappyendとなり、日曜のお昼っぽくなった気がします。
きっとこれからもっとメリハリが出てさらにいいお芝居になっていくのかなという予感を感じました。20平米ほどの舞台での熱演だったとおもいます~

# coming soon ご帰宅準備中♡

# coming soon ご帰宅準備中♡

劇団てあとろ50’

早稲田大学学生会館B203(東京都)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/13 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても可愛らしい衣装、なんとなく懐かしい衣装って感じで良かったです。
一生懸命に演技する演技には感心させられました。
よく考えられた脚本ですね。
素早く場面転換されていてとても良かったです。

ネタバレBOX

最後に素敵な男性が登場するのもありかなと思いました。
関ケ原BOOGIE☆WOOGIE~小早川の場合~

関ケ原BOOGIE☆WOOGIE~小早川の場合~

山川プロダクション

萬劇場(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

小早川秀秋役の役者、とても大将とは思えない演技、微笑ましい限り。
動きやすいように考えられた衣装、ユーモアたっぷりの台詞に演技でとても楽しませていただきました。
脚本、演出、演技最高、あっという間の2時間でした。

『コラソンはデイドリームちう*(中)』

『コラソンはデイドリームちう*(中)』

コラソンのあんよ企画

APOCシアター(東京都)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

落ち着くところに落ち着く幸せな気持ちになれるお話しでした。

『コラソンはデイドリームちう*(中)』

『コラソンはデイドリームちう*(中)』

コラソンのあんよ企画

APOCシアター(東京都)

2025/09/12 (金) ~ 2025/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

現実と幻想の間で揺れ動く、そんな曖昧な世界観を描いた物語。その曖昧さが 人間らしいと言えるのかもしれない。前作「コラソンのおともらち」は3話オムニバスという説明だったが、実は連作のような構成。本作も基本は3話だが、それにプロローグや1話の中に幕間~その① ②を挿入し、2話・3話と続き、最後にエピローグという構成で、少し凝った劇作。

公演の見所は、日常のありそうな出来事を 敢えてリアルに描かず 白日夢のような幻想世界へ誘うところ。リアルに描かない--その舞台の虚構性を前面に出すことで、観客の想像力や思考力を刺激する。基本は家族の在り方を描いているが、そこに潜む表現し難い感情を それぞれのキャストが上手く演じている。その意味で確かな演技と調和している。
(上演時間2時間20分 途中2分程度のリラックスタイム) ㊟ネタバレ

ネタバレBOX

舞台装置は、3話および幕間~その① ②の場景に応じてテーブル、イスそしてベット等を搬入搬出する。場転換が多く 暗転も頻繁にあるが、集中力は削がれない。また 音響/音楽の印象はないが、照明は巧に諧調し 心情や光景を効果的に表していた。

物語は 逃避と願望、憧憬と畏怖といった 相反するような描き。人間の心は複雑、その表現し難い内面をリアルとファンタジーといった観せ方で紡ぐ。全体としては、人の再生・自立へのキッカケと家族の絆が浮き彫りになる好公演。
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概要は次の通り。
0.プロローグ
青澤家の食卓、そこに長女 瑠璃、次女 藍子、そして父の玄太が穏やかに会話している。主な登場人物と 母は亡くなり父子家庭ということが分かる。

1.「A Wonderful Day ~ ワンダフルデイ~」
亡くなった母 青葉は生きているが 余命わずか。今は 草太という男と暮らしている。正面の壁に窓/カーテン影の照明。(黄昏時?)2人の穏やかな会話で和む。安楽死を求めて海外の病院へ来ているようだが、草太が夢落ちすると そこは日本の病院。事務的な男性医師 ブラウン医師/訪問医師(海外と日本)との会話が虚(空)しい。草太は家族 特に娘たちに思いを伝えるべきではないか と提案。遺書代わりに録音を勧める。
青葉は、子の愛し方、接し方が分からず育てられない。その苦悩を夫 玄太に話して 云十年前に離婚した。青葉は自分も母に愛されなかった。ネグレストというの負の連鎖。現実にある家庭(個人)の深刻な問題、それを海外と日本の医療(社会)問題--安楽死を絡めて幻想と現実の間で描く。

幕間~その① ②は、それぞれ或る住宅の街路。訪問医師と訪問看護師の車内での会話。一方的に医師が看護師を詰問し、立場の上下関係を知らしめている。台詞にもあるが、強い口調はパワハラ/セクハラではない旨 事前に言い訳する。幕間は、2話への場所と主役が変わることを意味する。

2.「Un homme et une femme~男と女」
訪問医師 紺田秀一郎は看護師が辞めて機嫌が悪い。場所は大久保公園の近くの某公園。そこに立っていた若い女に声をかけるが…。側壁に歌舞伎町のビル街を映し出した照明。そこへ見知らぬ女が紺田へ近づき、オレを忘れたかと問う。過去の苦い思い出が甦る。女は桜木百々江といい高校の同級生。同時に紺田の意識下に母親の幻影が立ち上がる。今の女性蔑視、弱い者いじめといった態度は 自分の内にある女性(マザー)コンプレックスの裏返し。現実と幻想が混濁した意識下、深層心理の情景。

3.「Too Hasty to Call This,”Fantasy"~ファンタジーと呼ぶには早計です~」
再び青澤家の食卓。プロローグの穏やかな会話から一転、激情が迸る。姉 瑠璃は精神的に不安定で引き籠り。妹 藍子は夜のバイトで昼夜逆転の生活。藍子は母 青葉の記憶はなく、瑠璃に向かって母の面影を聞く。少しでも母の愛情を受けたのでは という嫉妬心から今の生活状況を責める。一方 瑠璃は藍子が如何わしいバイトをしているのでは と詰問する。そこへ父 玄太が妹 橙子(叔母/辞めた訪問看護師)を連れて帰宅。2人の言い分を聞いているが、そもそも子に関心がない。そのうえ、瑠璃が家事や妹の面倒を見て母親代わりをしているにも関わらず、それが当たり前のよう。玄太の困惑した表情/態度が滑稽。

4.エピローグ
橙子は、不思議な女/ニルに頼まれ遺書代わりの録音を…、娘たちへ思いを伝える役目を果たした。不思議な女そしてチャコでありニルは青澤家で飼っている猫=精霊であろうか。そこは観客の感性に委ねているようだ。
次回公演も楽しみにしております。
クジラの歌

クジラの歌

劇団サイエンスフィクション眼鏡

πTOKYO(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シージャックされたフェリーを舞台に、回想を交えつつ犯人たちの意外な目的が明らかになる休憩無し約1時間40分、工夫されたセットが興味深く、終盤迫真の長ゼリフに脚本の力を感じました。

クジラの歌

クジラの歌

劇団サイエンスフィクション眼鏡

πTOKYO(東京都)

2025/09/11 (木) ~ 2025/09/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。
謎めいたストーリーで、どんな展開になるのか、どんどん惹き込まれました。
役者さん達は熱演で迫力満点、セットも作り込まれていて、その世界を堪能しました。
予想外の内容で、ラストは涙腺が緩みました。
素敵な舞台でした。

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