最新の観てきた!クチコミ一覧

142801-142820件 / 190274件中
花と魚

花と魚

十七戦地

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

この1本で、もの凄く好きな劇団になった
とにかく面白かった。
もうワクワクしながら観た。
伝奇的であり、SF的要素に「今」の空気を送り込んでおり、若いながら、熱演の役者たちがいいのだ。

ネタバレBOX

宮崎の漁村では野生動物の被害が出ていた。その被害は、家の外に置いていた貯蔵食物を食べ荒らされるなどだ。
その対応として、野生動物の調査会社から研究員がやって来た。彼は、野生動物から村人の暮らしを守るために、被害状況はどの段階なのか判定する役割を持っていた。
野生動物が人間のテリトリーに入らないようにするのか、あるいは駆除するのかということを判定するのだ。

村では、自然保護の観点からその動物と共存したいと考えている派と、グリーン・ツーリズム等の導入による村おこしをしたいので、本格的な被害が出る前に、駆除したいと考えている派の2つに分かれ、研究員の判定を待っている。

研究員は、村に被害を与えている動物は何なのかが、どうしてもわからない。それを知っているはずの村人たちの口は重くなかなか真相を話そうとしない。

それと並行して村祭の準備も進められていた。代々続く舞を舞い、灯籠の用意をする。ご神体は、村を襲う動物たちに破壊されていた。

ついに、人が襲われるという実害が出たという情報が届き、駆除することが決まる。捕まえて殺処分することになる。研究員はかつて口蹄疫騒動のときに、毎日毎日牛を殺処分していた場所から逃げ出したという過去を持っていた。しかし、それでも自分の役目であると言い、その未知の動物を殺処分していく。
しかし、処分しても処分しても動物は現れてくる。さらにこの村以外の地域にもそれは現れてくるのだった……。

設定は物語に引き込むだけのインパクトがあり、その展開は興味を引きつつ飽きさせないものがあった。

神話や言い伝え、蛭子伝説など伝奇的でSFチックな物語の展開は、どこか諸星大二郎的な印象もあるが、イメージの膨らませ方もいい。
そこに今を象徴するような、賛成派と反対派の対立、デマの誕生と流布、風評被害、行政(政府)の対応、そして、地方の支援や村おこしなどもベースにしつつ、とてもいいところを盛り込んだ脚本だと思う。
もちろん、少々盛り込みすぎな点もあるのだが、それでも110分という長丁場を見事に見せきった。
細かいことを言えばいろいろあるのだが、物語を楽しむという意味でも、エンターテイメントとしても面白いと思う。

台詞により、村内の様子や未知の生物、そして波間に咲く花などのイメージが、観客に中に見事に開花していくのだ。
その表現が素晴らしい。

ラストの展開も、村内だけの閉ざされた設定だったのが、一気に地球規模までも広がるような、演劇的なイメージの与え方が、本当に素晴らしいと思った。
観客に見事に壮大なイメージを投げかけていた。そして、客席で思わず「これは凄い」と唸ってしまった。

役者は、どの人も熱演だった。
中でも、おばさん的な切羽詰まった感がよく出ていた、那美江役の杉村こずえさん、口蹄疫のときのトラウマを抱えながら冷静さを装う北川義彦さん(殺処分以降の表情とか)、ふるさと会の副会長を演じた佐藤幾優さんの抑えた感じ、当初は周囲から軽く見られていることで、投げやりだったが、後半にいくに従い本来の姿を現して来る会長役の向原徹さんたちが、印象に残った。
そして、実際を知らないので、ネイティブな方言とは比較できないが、ほぼ全員の役者が宮崎の方言を見事に使っていることにも感激した。

村に伝わる「舞」が出てくるのだが、コンテンポラリー的すぎるので、もっとお神楽のような「舞」にしたほうが良かったのではないだろうか。
また、言葉でしか出てこない「未知の生物」は、ご神体という設定で登場するのだが、それは直接的すぎるような気がした。
例えば、先に書いた「舞」として登場させるのはどうだっただろうか。練習では衣装等を付けずに、終盤で、ロウソクの炎の中で、魚のような頭(かしら)を付けた舞を舞ってみせたのならば、その姿がシルエットに見えたりして、もっと印象的だったのではないかと思うのだ。
べじたぶるーす

べじたぶるーす

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度

お話優先>リアリティ希少・・・
話はベタな群像恋愛ものでした。
丁寧に作ってるのはわかるけど・・、長いわ!
も少しつめて、現実世界にマッチした説得力持った現実感が欲しかった。
(感じられなかった・・・・)
=感性で、のみの芝居に感じました。
残念

ネタバレBOX

主人公とヒロイン。
好きあっていて、お互い不器用で、くっつかない!(=王道)
なのですが、大人なんで上手にできないっちゅうーとこ理解はするが。
学生時代の、両思いが周囲にのみバレバレとかの鉄板エピソードを、
台詞のみでも多く小出しにして、
観客に投げかける姿勢がもっとあってしかるべきでは?
なんか、メインのはずの話なのに。
そーゆー事で共感できなかったデス。

ヒロインの友人が遊びに来る。
これは理解できたが、2名とも社会人であり。
長期の休暇なのか、フリーターで時間は自己設定なのか?
(一人は会社の退職で逃避と判明=納得)
(でもせめてヒロインが薄々気づいて、
滞在期間の確認するとかするべきだと思いましたね!)
(もう一人は??家事手伝いでしたか?)
会社人間の休暇って、そうそう勝手に取れるものでは無いと思う。
そこんとこの説明はきちんとやって欲しかった。

農業に関しても、あまりに個人過ぎてた・・。
拘り持ったところは個人でも出来るけど、
基本土地が大きいと共同作業の部分も多くなり。
あぁは、いがみ合ったり出来ないのでは?
収穫物=収入の商業でしょ。
拘りもって実験するトコと、儲けを出すトコは異なると思うので。
土地の大きさや、国の補助金。JAからのシバリや強制参加イベント。
(順番性の店頭販売や、無人販売所とかの儲けの台詞とか。)
いろいろ台詞で、説明などするべきだと思っていたが。
まったく出ませんでしたね・・・。 (少しでもいいからと思っていたが)
なので、作地面積の想像も。村の規模も頭に描けず。
芝居世界に入り込めなかった。

昨今の農家は慢性的な高齢化に嫁不足と聞く、
その打開策として、女性誘致の体験農業イベントもリアルであったし。
そーゆー音頭とった人も出たけど、定期的に全国に呼びかけてとか、
台詞での説明もあって欲しかった。

主人公の無農薬に拘る姿勢の説明も欲しかったが、
(工場生産みたく室内での栽培ですが)
(この無菌農業を、ドロップアウトした元エリートサラリーマンにさせて欲しかった)
(土に塗れたいと転職した設定でしたが、儲けを出す農業と。)
(自分の納得できる農業を分けてやるべきだったのでは?)
(野菜枯らしたら無給ですよ!どうやって食べてくんですか?)
(蓄えの切り崩し?補助金の申請?)
(設定に生活感無さ過ぎ)
無菌・無洗浄野菜の市場は確定している!
その追従は?兄弟で土にまみれて作業する意味は?
ぜんぜん見えてこなかった・・・。
基本、農薬を低容量でも用いないと。
植物自体のアルカロイド含有率が増加し、安全に食せないといった事も。
説明など無くて、せめて農薬の使用量での言い争いとかでもしてくれれば、
納得できたが、無農薬・農薬使用野菜の区別しかなく残念でした。

時代も現代だと思ったが、(たしかケータイ使ってたし・・・)
いまどき、店に飛び込んで「事故にあった!」は無いでしょう!
全員のケータイが一斉にメールの着信音出すとか、
(音楽とか効果音は頑張っていましたしね)
ヒロインにのみ(または近しい人か店に)電話がくると思いますが?
演出が昭和ですかい!

頚椎の骨折=普通は死にそうですが、
まぁ無事だとしても、肩と頭蓋骨はボルト固定ですよ通常は?
近未来=高度な医療? えらい短期間に治りましたね。
元通りになるまで、かなり時間要したと演出あってもしかるべきでは?

と上記にあげた事項などが気になって気になって、
群像劇と恋愛話に、頭の焦点が合わずに残念な芝居に感じていました。

他の方々は大人なんでしょうね、高評価でしたし。
自分は正直に、次回に期待と思いました。

【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★

【あずき組:味わい堂々「君アレルギー」】ちょっと蕁麻疹がリアルで…
こちらも、詳しいレビューが出ているので簡単に。

これから音楽会が始まるような椅子やマイクのセッティング
(アフタートークによるとやはり音楽会を意識したとのこと)。

こちらの方が、基本的にリーディングという形で、
振りはほとんどなく(と言っても派手な動きもあるのだが)、
また、話の構成も、ある意味しっかり作られていると言ってよいだろう。

これもアフタートークで登場された作・演出兼出演者の岸野さんは、
お顔のお奇麗な方なのだが、その清楚な容姿と違って、
台詞は意外と過激なものもあったりして・・・。

ネタバレBOX

で、極めて個人的な感想というか、まさに独断偏見なのだが、
ちょっと蕁麻疹というのがなあ・・・と思ってしまった。
知人でも結構苦しんでいる人もいるし、
私も中学生の時蕁麻疹でないけど水疱瘡やって、
かえって小学生より結構重い病状になって、
体中水疱ができたことがなぜか思い出されたりしてしまった・・・。
それでなんか私も痒くなってきたような気がして・・・。

特に最後に、男の子が脱いでしまって、
膚に蕁麻疹が書いてあるのですよね・・・
ちょっとなあ・・・と思ってしまった。
(繰り返しますが、以上は極めて個人的な体験に基づく感想です。)

以上の話を別にすれば、30分ではちょっと短い気がして、
構成が良くできている分だけ、もう少し長ければより充実したかも、とも思った。
【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

【あずき組:蜂寅企画「恋は枯野をかけめぐる」】動物の純粋さに感銘
既に多数のレビューが投稿されていますし、
特にtetorapack様が詳細に筋も紹介されていらっしゃるので、
一応重複は避けます。

初めの部分、ちょっと滑舌が悪かったり
もたつきも若干あったように思いましたが、
ベタな話ながら最後は胸を打たれるものがありました。

文楽など古典芸能でも、「動物の恩返しもの」というのがありますが、
動物が恩を感じて恩返しをする時って、本当に純粋なんですよね。
人間なんかよりよっぽど・・・・・・。

もちろん、それは、そういう純粋さを観客に伝えるだけの技量を
役者がもっていればこその話ですから、
そのことはしっかり申し上げておきます。

ただ、この公演は、アクションも多く、
あまりリーディングという感じはしなかったですね。

ダブルスピーク

ダブルスピーク

SORAism company

萬劇場(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

設定にもろもろがついていってなくて
面白い!といえば面白い。テンポも良く、ストーリーも二段落としで面白いのだけど・・・・。なんというか・・・・自分前押し!という主張が強い感じで、少々くどい強気の芝居が多いので(特に女性陣)観ていて疲れた。そこまでやるならもっと自分を役として引き立てる方法が他にあるんじゃないかと・・・・・。これに対し男性陣はバランスが取れていた。癖のあるキャラの配置も良かったように思う。
なんにしろ全体的に各々の絡み合いがなじんでいないということか・・・・・・
また小劇団の弱さといってしまえばそれまで。予算である!(多分!?演出にその感覚がないという、情けないことではないことを祈るのみ)設定が大企業なら、衣装もそれなりの雰囲気が欲しい。ましてやそのレセプション、みんながみんな(例外もいたが)まんまの服装というのもどうかと・・・・・特に身代わりとはいえ、スピーチをする社長があのスーツということはないだろう。小物・衣装が背景を作れない!!これはきついところ・・・・・・で、身代わりの社長、いい奴なんだけど、あまりにも情けなさ過ぎる。最後の本物と遭遇する手前あそこで“ダブルスピーチ”って意味が形として出てくるのだけど、せめてあそこくらいは本物に負けない“毅然とした、凛としたもの”が欲しい!そこまでの芝居の中では1番強気ではあるが、全体像の中では足りない!気がする。絶えず姿勢が悪くオドオドが消えない。一発でいいから“男の仕事”って感じ魅せて欲しかったなぁ!と思う私でした。





愛・王子博

愛・王子博

INUTOKUSHI

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

・・・記憶から消したい!笑
王子小劇場のドアを開けると、なんかいつもとは違う雰囲気。
劇場への階段には、ルネサンス期の絵画が飾られている。
入場する。
ルネサンス期の名画が数多く飾られている。
ラファエロの聖母子像(だったか?)が、シックな色合い&シンプルなセットに映える・・・なんか「ウチに、こんな部屋があってもいいな」というレベルの舞台セットだ。

開幕。

鈴木アメリさんが登場。

美しい。。。

彼女の目鼻だちの絶妙なバランス&体躯の美しさは・・・ただものじゃない!

おもわず舞台に見入ってしまうボクがいた。。。

ネタバレBOX

その数分後・・・。

どうみても、亀田親父&3兄弟が出場してからラストまで・・・記憶から消したいほどのインモラル!インモラル!インモラル連発!!!

亀田親父(劇中では「亀頭」親父)の記者会見のシーンで爆笑してしまった自分を猛省!

どう気迷ったのか購入してしまった台本を、帰りの東上線内で読んで、上記のシーンが脚本にそのまんま書かれているのを見ちまって、混雑する車内で笑いをこらえ切れなかった自分に喝!

ラストの大乱舞!
作・演出のモラルさんの作品『真面目に芝居もやってきたからよ…ネっ♡』で、
西丸優子さんの超美人顔を間近でみられた至福を、この『愛・王子博』でも味わおうと、最前列に座った自分に切腹を申しつける!
そこそこ観劇数はあるが・・・嗅覚にも刺激を与える芝居は初めてだよ!笑

ま、こういう芝居はアリだよね。

ただ困るのは、いわゆる「名作」よりも記憶に残っちまうことなんだ!笑

「論評する価値ナシ!」というのが、この芝居に対する正しい姿勢のような気がするよ・・・もちろん次回公演も見るけどね(笑)

あっそうそう。

ダッシュ村やジャニーズ、ACのCMに対して、それなりの切り口を見せてくれたのに・・・なぜ、亀田一家の秘密核弾頭、亀田姫月を扱わなかったのか。。。

惜しいよ!惜しすぎるよっ!
さよなら、なつやすみ

さよなら、なつやすみ

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度

私には良さが分からなくて・・・
2日目を観ました。
開演前から寸劇のようなものが始まっているのは意欲的だし、
良いこととは思った。

さて、本番が始まると、とにかく早口の台詞の応酬。
それで、初めの場面のための演出かと思っていたら、
これで最後まで行くのでした。

昔、学生運動というのが華やかなりし頃、「アジ演説」というのがあって、
早口なんだけど、語尾だけ変なイントネーションで延ばす感じの、
まさにそれを思い出しました。

早口自体慌ただしくて嫌いという人もいるかもしれないが、
私は例えば黒柳徹子さんの早口などは、
しっかっり聞き取れるし、1つの立派な話術だと思う。

ただ、少なくともこの日の公演は、早口過ぎて言葉がつぶれてしまっていて、
聞き取れないことも多かったし、
それよりも、聞き取ろうという意欲も次第に減退してしまったのが正直なところ。

ネタバレBOX

大体の筋の流れとしては、韓国が沖縄に攻めてきた
~日本は沖縄の独立を認める(見捨てる)~普天間に原爆がある
~それを敵国ではなく普天間で爆発させる(これも理解不能)
・・・・・・というところまでは理解したのだが、前記のとおり、
聞き取ろうという意欲まで減退してしまったもので・・・。

そして、あらためて、ここの劇団の過去の公演を含め
すべてのレビューを読んでみましたが、
2つ前の公演「LOVEMAIL from Santa」のきゃる様のレビューに、
基本的に同意見です。
http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=87413#divulge

ということで、少なくとも私には理解不能で終わりました。
もちろん、こういう作風をお好みという方は行けば良いと思いますが、
予備知識も無く、何となく行ってしまった場合は、
私のように感じてしまう可能性もあるので、
その辺も考慮されて選択されて下さい。
おもいのまま

おもいのまま

トライアングルCプロジェクト

かめありリリオホール(東京都)

2011/07/30 (土) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

異色のエンターテインメント作品
上演時間を休憩を挟んで二分して、それぞれ同じシュチュエーションから芝居が開始。登場人物の感情や選択する行動によりストーリーの結末が大きく変わっていくという作品。真夜中の侵入者と家人のやり取りに臨場感がある、良質のエンタメ作品でした。脚本は作り込みが甘いです。

一心寺恐怖百物語2011

一心寺恐怖百物語2011

ファントマ

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2011/08/13 (土) ~ 2011/08/15 (月)公演終了

満足度★★★

夏の風物詩!!?
内容が盛りだくさんでイベント的な感じでした^^
演劇「手鏡」は笑いの要素が多くて、あまり怖くはなかったかなぁ^^;
それよりもその後のトークと動画で悲鳴が上がってました~~~!
お盆休みの楽しい一時でした♪

普段はくじ運が悪いのですが
なんと~プレゼント抽選会でDVDが当たりました~!
ありがとうございます!

鳥と戦闘機【初日予約満席になりました】

鳥と戦闘機【初日予約満席になりました】

Common days

TORII HALL(大阪府)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

微妙な心の動き 面白かった。
戦後の話と思っておりましたが、今の話でした。
ポップな感じの始まり、動きが激しいところは、common daysとして新鮮でしたが、その場面を上手く表現しています。 そして人物の心情がゆっくりと時間とともに出てくる、強盗をしてしまう、結婚、親の元へ、住んでいる人は4人になり菜摘の心が揺れ、加西が慰めてる所へ菜摘に好意を持っている三枝が入ってくる、君もこっちへ着て一緒に寝よう、翌日三枝はそこを出ようと決めます。
3人のこのシーンが、とても良かった。微妙な心の動きがとても良かったcommon daysらしいお芝居でした。
面白いお芝居有難うございました 。

ベッジ・パードン

ベッジ・パードン

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2011/06/06 (月) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

これぞ三谷作品
前回の三谷さんの作品がイマイチだったので、ちょっと不安でしたが、今回はとても良かったです。
やはり、この人数で喜劇、というのがいちばん三谷さんらしさが出ますね。全員のキャラクターが活きていたし、特に浅野さんの11役は圧巻。大泉さんは相変わらずうるさかったですが(いい意味で)。
「コンフィダント・絆」に次ぐ、傑作と言って良いのではないでしょうか。

TangPeng30

TangPeng30

TangPeng30【シアターグリーン学生芸術祭】

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/23 (火)公演終了

満足度★★★★

Bグループ、それぞれが全く違う方向で光っていた。
いやすごい、Bグループはあらゆる意味で全く方向性の違う三団体だ。これだけばらばらの三団体の組み合わせは珍しい。それでいてそれぞれが光っているところも驚きだ。学生芸術祭は才能の宝庫だ!とあらためて感動。

慶應大学お菓子な家は、コメディ風味をまぶせながらとてもナイーブな作品。たった4人しか登場しないのにそれぞれが魅力的。特に田中ありすの初々しさと久光裕也の個性が輝いていた。

明治大学コント集団神と仏は、新しいスタイルの笑いを見せてくれた。作演出の中村優作が目指す笑いは世界に通用する笑い。独特の感性が冴え渡った。二本立てだったが、二本目の作品で新境地を開拓した。

日芸白昼夢は強烈なインパクトを残した。この衝撃はバナナ学園を初めて観て以来だ。魔界のヤクザの物語が壮大なスケールで繰り広げられる。とても短編とは思えない。不思議なかっこよさがあった。本公演が観てみたい。

範宙遊泳の宇宙冒険記3D

範宙遊泳の宇宙冒険記3D

範宙遊泳

新宿眼科画廊(東京都)

2011/08/13 (土) ~ 2011/08/17 (水)公演終了

満足度

たいくつでした
20年安泰での芝居が結構面白かったので期待して観に行くも、「マジメなお芝居とか僕らアレなんで、こんな感じでやってますけど、本質の部分はちゃんと判ってますからー」みたいな感じを受けてイライラした。50分程度のお芝居だったけど、観るのが苦痛で早く会場から出たかった。あと、ゲームにそれほど愛情を感じないのにゲーム音を安易にお芝居のアクセントに使うのも、感心しなかった。まぁ、上演している画廊で開催中の今敏さんの展覧会がよかったので、そっちで満足しました。

谷賢一・田中沙織 結婚式

谷賢一・田中沙織 結婚式

DULL-COLORED POP

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/16 (火) ~ 2011/08/17 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題87
とても幸せそうなお二人、ご親族のみなさんも嬉しそう。客席には舞台でお芝居をみた方々。玉置さんのお話にあったように、この時、この場所にいる、ということはすごいことなんだなとあらためて感じました。とりいそぎのご報告です。

三銃士

三銃士

東宝

帝国劇場(東京都)

2011/07/17 (日) ~ 2011/08/26 (金)公演終了

満足度★★★

試練が悲劇的すぎで暗すぎ。あと、冒険を、はしょるな!
「銃士」をめざしてパリに来たダルタニアンは、ふとしたことから知り合った
三人の銃士と立て続けに、当時禁止されていた「決闘」を約束する。
これをきっかけに、彼の、王と国を守り銃士を目指す冒険の旅が始まる。

井上くん主演という若さと存在感と上手さ、
脇にまわった山口さん、橋本さんら、主役級の役者さん達といい、
抜群の安定度を誇る座組み。

チラシとキャストで想像すると、きっと波乱万丈、破天荒、
でも抱腹絶倒の内容を期待したんですが、ちょっと勝手に期待しすぎたか。
4人が旅の途中で一人ずつ減っていく下りは、劇中劇と語りで簡単に
済ませられてしまい、その部分の活劇は見れなかったりして。
「冒険を、はしょるなって。」

なによりも、クライマックスにおきる「試練」が悲劇的すぎて、
全体が暗く重くなってしまった。
まさか、と思った。
もう少し加減してくれても良かったのに。
そうすれば、もう少し軽く楽しくなっていたと思う。

ちなみに、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」は
語訳だという話があて、前半は正しいんですが、後半は違っていて
「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」が正しい、らしいです。
→ http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=4029
(「オール・フォー・ワン」の「ワン」とは「一人」でなく「勝利」を意味する“ Victory ”)

…でも、じゃあ、誤訳の方が、良かったですよね。

ゲゲゲのげ ~逢魔が時に揺れるブランコ~

ゲゲゲのげ ~逢魔が時に揺れるブランコ~

オフィス3〇〇

座・高円寺1(東京都)

2011/08/01 (月) ~ 2011/08/23 (火)公演終了

満足度★★★★

改めて、えりさんの凄さを思う
レストランで、たまたま、この舞台の構想を熱く語るえりさんの想いを座り聞きして以来、観劇の日を心待ちしていました。

えりさんは、確か私と同い年。この作品は、27歳の時に書かれたそうで…。

いやあ、御見逸れしました。

私は、22歳で、放送作家新人賞の佳作を頂きましたが、その後、ラジオの仕事をし、27歳の頃には、普通の主婦で、子育て真っ最中でしたので、当時、同い年のこんな才気ある劇作家が世に出ていたことを知らずにいました。
もし、その時、書き続けていても、こんな凄い作品を物すことはできませんでした。

30年近い時を経ても、全く古さを感じない素晴らしいクオリティある作品でした。

松村武さん、以前からいい役者さんだと感じていましたが、今回益々好きな役者さんになりました。

茶飲め小僧役の女優さん、素晴らしい!と感じ、後で、お名前を確認してビックリ!家族とご縁が深い女優さんでした。加藤亜依さん、凄い存在感でした。
そうそう、加藤さんは、学生時代に、えりさんの目に留ったのだそうで…。

こういう、珠玉をみつける目も、えりさんは凄い才能があるのだと痛感しました。

中川君の歌唱は、やはりいつ聞いても魔法ですね。

ネタバレBOX

昔、流行った感じの手法の芝居でした。

でも、全く古さは感じません。昨日、50代のえりさんが書いたと聞いても、納得してしまいそう。そういう、確かなクオリティのある作品でした。

ただ、残念なのは、小学生達が集団で、ワイワイ騒ぐと、台詞も歌詞もはっきりと聞き取れなくなる点。1年もワークショップを繰り返したそうなので、もう少し、この部分を鮮明に観客に届ける工夫をして頂きたく感じました。

広岡さんが、八面六臂の大活躍で、大変そうでしたが、役を替わる所が、手際がよくないような演出をあえてしていて、そこが、ご愛嬌でした。愉快で、楽しかった!特に、えりさんと母が二人になっての顛末が刺激的!

鬼太郎の中川さんは、下駄での殺陣や、タップ、目玉親爺との腹話術的な声の変化等、歌はもちろん、全てにおいて、見せる芝居が卓越していました。
初演では、この役、誰がされたんでしょう?
今、観ると、中川君以外考えられないはまり様でした。

他には、若松さん、吉田さん、奥山さんの若手3人と、安定の村松さん、馬渕さんに目を引かれましたが、とにかく、茶飲め小僧の加藤さんは、才能満載の張り切り振りが、こちらまでエキサイトする高揚感を与えて下さって、今後のご活躍が益々楽しみになりました。

ストーリー自体の繋がりは今ひとつハッキリとはしないものの、誰かを失う喪失感は、痛いほど、胸に響く素敵な舞台でした。

いつもは好きになれない劇場ですが、舞台の設置が、客席を、いつになく、観やすくしていて、ありがたく感じました。
いつか / タルチュフ

いつか / タルチュフ

こゆび侍

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「タルチュフ」観劇
古典演劇なるものを久々に見ましたが、古臭くもなくシニカルで風刺がきいていて非常に面白かった。
この時期だからとかそう言う訳では無いと思うんですが、この舞台を観終わって何と言うかやっぱりいつの時代も演劇と言うのはある種の思想を含んだ文化活動なんだなあとしみじみ感じました。

ネタバレBOX

2作品観させていただいた感想として強く感じたことは、直接作品とは関係無いのですが、席が何とかならなかったかなと。後、一枚座布団なり何か引くものがあればと良かったのかなと。
奥様お尻をどうぞ

奥様お尻をどうぞ

キューブ

本多劇場(東京都)

2011/07/30 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度

ナンセンス!めちゃくちゃをやりたい…といいつつ、やってることは「モンティパイソン」の真似だった。
「犯さん哉」の続編?のナンセンスコメディ。

冒頭からの原発ネタとか、ドアのパントマイム?とか、結構好き。

皆さんベタ褒めで、大倉さん大好き、平岩紙さんかわいいけれど、

ケラさんは人気作家だから、

以下、言うのには勇気がいりますが…

ナンセンス、めちゃくちゃをやりたい…と言いつつ、

やってることは「モンティパイソン」の真似だった。

特に、王子様などの物語など、笑えるけれど同じテイスト。

「モンティパイソン」を、

そのまんま真似したアニメーションまであって、唖然…。

「モンティパイソン」が好きでリスペクトしているから、自分でやりたかっただけなのか。

いつか / タルチュフ

いつか / タルチュフ

こゆび侍

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「いつか」観劇
福島さんの独特な浮遊感のある芝居がこの話に非常にあっているように感じました。ルデコ独特な閉塞感と主人公の未来に先の見えない感が有りどう落とすのかと観ていましたが、何のかんのでハッピーエンドになっているのも良かったです。

増殖にんげん

増殖にんげん

ぬいぐるみハンター

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/16 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

【おんな編観劇】とても新鮮な公演!
個人的には、なかなか楽しめた!
立ち見の60分公演。
説明文にあるとおり、舞台も客席もない。役者が自由に会場内を歩き回って演じる同時進行型劇である。

当公演はおそらく評価が分かれると思う。
芝居?(エンターテイメント)として、楽しむことが出来るか、
芝居?の世界に入り込めるかがカギ。
自ら楽しもうとする姿勢も大事かもしれない(笑)。

各々の役柄を役者さんが、凄い個性的に演じていた。
最初はメイド喫茶のような雰囲気(私は行ったことはないので違うかもしれないが)かと思ってしまった(笑)。
個人的には、チョモランマさんが特に良かった。
あとはネタばれで。

ネタバレBOX

会場に入ると、ガランとしており座席がない。
(厳密には座れる場所はあるが)
どこに立っていれば良いか分からない(笑)。

芝居の内容は、アイドルの追っかけ(6人)の物語。
アイドル(ジョン満次郎)ファンのライブ当日を描いているのだが、
結局6人のうちの1人が差し入れたおにぎりにジョン満次郎が食あたりし、
コンサートが中止になる。
そして、最後はいきなり60年後になり、当時を6人で振り返り、
まだ現役のジョン満次郎のライブに行くかどうか話をし、終演する。

これはあらすじを楽しむ舞台ではないと思う。
役者が自由に会場内を歩き周り、芝居を行う。
役者とぶつかったり、30cm位前で芝居をするのは、当たり前(笑)。
そういった役者と観客の一体感、臨場感を楽しむ舞台だと思う。
特にチョモランマさんは芝居をしながら、歩きながら観客に話しかけるので、
びっくりしないように(笑)

なので、純粋に芝居をじっくり楽しみたいと思う人には、合わないかもしれない。

それから、芝居は会場内の2箇所くらいで同時に行なわれるので、
いっぺんに全部を観劇することはできないというのも特徴。

どこの芝居を選択するかは、自分次第である。

このページのQRコードです。

拡大