満足度★★★
試練が悲劇的すぎで暗すぎ。あと、冒険を、はしょるな!
「銃士」をめざしてパリに来たダルタニアンは、ふとしたことから知り合った
三人の銃士と立て続けに、当時禁止されていた「決闘」を約束する。
これをきっかけに、彼の、王と国を守り銃士を目指す冒険の旅が始まる。
井上くん主演という若さと存在感と上手さ、
脇にまわった山口さん、橋本さんら、主役級の役者さん達といい、
抜群の安定度を誇る座組み。
チラシとキャストで想像すると、きっと波乱万丈、破天荒、
でも抱腹絶倒の内容を期待したんですが、ちょっと勝手に期待しすぎたか。
4人が旅の途中で一人ずつ減っていく下りは、劇中劇と語りで簡単に
済ませられてしまい、その部分の活劇は見れなかったりして。
「冒険を、はしょるなって。」
なによりも、クライマックスにおきる「試練」が悲劇的すぎて、
全体が暗く重くなってしまった。
まさか、と思った。
もう少し加減してくれても良かったのに。
そうすれば、もう少し軽く楽しくなっていたと思う。
ちなみに、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」は
語訳だという話があて、前半は正しいんですが、後半は違っていて
「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」が正しい、らしいです。
→ http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=4029
(「オール・フォー・ワン」の「ワン」とは「一人」でなく「勝利」を意味する“ Victory ”)
…でも、じゃあ、誤訳の方が、良かったですよね。