最新の観てきた!クチコミ一覧

142061-142080件 / 190235件中
現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2011/08/19 (金) ~ 2011/09/01 (木)公演終了

満足度★★★★

役者がうまい
噛んだり、なるしーのアドリブで吹き出してしまったり、細かいことは多少あれど、それを軽く乗り越えてしまう技量の高さがあった。もちろん、本も演出もよかった。

ダブルスピーク

ダブルスピーク

SORAism company

萬劇場(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

ほのぼの
友人・知人が出演していたため、観劇してきました!

全体的に会話のテンポが気持ちよく、ほのぼの&楽しく観ていられました。
キャラクター設定や行動など、
現実と乖離している部分も、役者さんたちの演技で押し切られた感じがします。

ただ、発声・滑舌が気になるかたがチラホラ…
席は会場の真ん中あたりだったんですが、少し聞こえづらかったです。
後ろの席の人は少しつらかったのではないかと…。

続きはネタバレにて↓↓↓

ネタバレBOX

気になったのが、レセプションの練習シーンで少し中だるみしてしまったかな~というところです。
正直、「ま、まだ続くのか(^_^;)」と思ってしまいました…。

けど、お手洗いのシーン、レセプション後半~ラスト
は面白くてひきこまれました!

役者さんは、個人的には咲谷みうさんが良かったです。


※友人が出演しているため、「満足度」は評価なしとさせていただきます。
決して、「星ゼロ」という意味ではありませんので、ご了承ください。
トラディシオン/トライゾン

トラディシオン/トライゾン

地点

シアタートラム(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

様々な断絶
ダンサーの山田せつ子さんと地点の俳優の安部聡子さんコラボレーションで、ジャン・ジュネの演劇論をテキストにしたパフォーマンスで言葉と身体について考えさせられる作品でした。
山田さん、地点のそれぞれの公演でははっきりとは分からないながらも何となく理解できるところがあるのですが、コラボレーションすることによって逆に理解し難い深い断絶が現れているように感じました。

素舞台の上にはダンサーと役者の2人と中国風の子供の像2体だけが存在し、照明も気付かないほど緩やかに変化し、テキストに出てくるモーツァルトのオペラの曲が客入れ時と最後に流れる以外は音楽なしの空虚な時間・空間の中に響く、独特なイントネーションと分節の台詞回しに心地良い緊張感がありました。
山田せつ子さんのダンスも派手さはありませんが、トラムの広い空間に負けない存在感があり、美しかったです。
安部さんと山田さんのパフォーマンスは直接的に絡むことがほとんどなく、一方が動いているとき、他方は静止したままという淡々とした展開が能の公演のように感じられました。

パフォーマンスの後に、監修の三浦基さんと翻訳・構成の宇野邦一さん(音や照明も三浦さんではなく宇野さんが決定したとのことです)、ゲストの鵜飼哲さんの3人による約1時間のトークがあり、舞台上で起きていた具体的な事象について言及しようとする鵜飼さん、宇野さんに対して、三浦さんが抽象的意味での「時間」や「影」というトピックに話を持って行こうとしていたのが、想像していたのと逆の展開で面白かったです。
いまいち話が噛み合っていないように思えましたが、普通とは異なる切り口でのトークで興味深かったです。

パフォーマンスもトークも難解で、単純に楽しめるものではありませんでしたが、色々と考えさせられる刺激的な公演でした。

LUCK BANK

LUCK BANK

プロデュースユニット四方八方

ザ・ポケット(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

初演だからでしょうか
演者さん自体に言葉が馴染んでなかったような。
「貯幸・借幸」の言葉自体が観ている方にもワンバウンドして
頭に入ってくるようなもどかしさがあって、集中できないことがしばしば。

個人の見せ場は少なかったですが、工藤佑樹丸さんの存在感を感じました。
ここからどんどんテンポがよくなっていくことを願います!

ハルシオン・デイズ

ハルシオン・デイズ

シアターウィザード

銀座みゆき館劇場(東京都)

2011/08/27 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度

基礎からみっちりやり直して
残念ながら非常に不出来。

銀座みゆき館という劇場は、私は初めてで、少々迷って、2~3分ほど遅れてしまった。
案内されて入って一番前に座ると、中は真っ暗で、舞台上に2人の男性が、自殺をほのめかすような場面が始まっていた・・・。

その後、急に舞台が明るくなって、さらに女性2人が加わり4人となる。
衣装や舞台装置は、とてもカラフルで、なんか童話劇か、
幼稚園・小学校物が始まっても良いような雰囲気。

ネタバレBOX

それで、結局自殺サイトを見て集まった男(なぜか現在戦争中で、
非戦闘員として「人間の盾」になれば爆撃を防げると信じている)、
オカマ(一応男?)、クライエントを死なせてしまった女性カウンセラー、
それにその死んでしまった女性が集まっているのだ。

ところが、「泣いた赤鬼」の芝居をすることになって、
劇中劇的に稽古がはじまる。
しかも、この劇をボランティアとして慰問上演する気になる・・・。

ということで、かなり話の展開が唐突な印象。
鴻上尚史作品なのだが、少なくともこの芝居を観た限り、
観ている者への説得性が感じられない。

そして、なぜかカラフルな舞台装置や衣装もちぐはぐな感。

しかも、小さい劇場なのに声だけはかなり大きく、しかも気持ちが籠っていない台詞回し。

一番前で聴いていて、正直うるさく感じたので、休憩時に後ろへ退散したが、やはりうるさく感じたことは変わらなかった。
おそらく、声量だけでなく、イントネーションも含めて耳障り感を感じさせたのだろうと思う。
それに、演技も、残念ながら上手と言えるものではない。

実は、休憩時に客席を見回すと、空席がかなり多いし、これまで述べたような内容だったので、ここで中座しようかどうか迷った次第。
これまでも、前半イマイチでも、後半多少とも持ち直した観劇経験もあるので、まあ残ることにしたのだが、正直、帰った方が良かった・・・。

ということで、第8回まで公演を重ねている劇団のようだが、基礎からみっちりやり直して頂きたい。
『ナツヤスミ語辞典』

『ナツヤスミ語辞典』

演劇集団キャラメルボックス

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/11 (木)公演終了

満足度★★★★

面白かった
中屋敷演出、柿の雰囲気も出しながらもキャラメルボックス色も出てたかな。
(まあ、キャラメルボックス単独では観た事無いんですけどねww)
なかなかによかったです。面白かった。

【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

【全ステージ無事終了!ご来場ありがとうございました】みきかせプロジェクトvol.3 「流星群アイスクリン」

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

両コース観劇
両コース観劇することができました。

ネタバレBOX

ラムネ組
チャリT企画「原発とスーちゃんとビンラディンと私」
3.11の前日から今日(公演毎に公演日当日までとなるかは不明)までを、時系列に説明しながら、劇団員たちの出来事を絡めたドキュメンタリードラマかな。
まあ、チャリTだからこそOKの内容だったかな。悪くはない内容でした。

8割世界「超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸~8割世界みきかせバージョン~」
鋼鉄村松で上演された台本を、今回のみきかせに変更したバージョンをリーディング。
脚本が持つ面白さは失われてなかったように思いましたが、やはり鋼鉄村松で上演されたのを見た事あるので、演じられてるバージョンの方が面白かったかな。


あずき組
蜂寅企画「恋は枯野をかけめぐる」
リーディングといいながら、割と動きのあるリーディングでした。
また、条件にある脚本を持つも、意外な形で持たせてました。なかなかによかったです。
ただ、蜂寅企画さんは、時代劇で殺陣があったりしてる公演をやっているようなので(第1回公演しか観れてませんが)、リーディング公演ではちょっと物足りなさがあったかな。

味わい堂々「君アレルギー」
台本をテガミ状態にしたりとか、本だったり、こちらもなかなか意外な形でした。
最初はちょっとどうかなと思いましたが、終わってみれば面白かったです。
しかし、手紙の順番を間違うと大変な事になりそうだな(笑)
ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/07/26 (火) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

なんとか3コースとも
なんとか3コースとも観る事が出来ました。
いやーお祭りでした(笑)

ネタバレBOX

BLUEコース
「オレンジ新撰組」
面白い事は面白いのだが、小沢さんの出オチネタが強烈過ぎて、それまでの物語がこの場面の為だけに進んできたような感じになってしまったかな。しかし、鶴役を演じた鶴田葵、美人過ぎる。

「天気と戦う女」
こちらの作品は再演となるが、面白さは抜群。
それ以上に、もう椎名さんスゲーとしか言いようのない舞台。


REDコース
「バスケットボールダイアリー」
面白すぎ。それ以上に椎名さん動きがハンパない(笑)

「BLOG~すっかりお馴染みの非日常~」
青春ストーリーぽい仕上がりにしているので、コメディ色は薄いです。
面白いのだが、BLOGというネットの世界を題材にしているので、面白いキャラ達がちょっと活かしきれてない感じがしたかな。


YELLOWコース
「Re:」
面白い事は面白かったのですが、初演で観たよりなんか、夏祭りとか花火大会とかの雰囲気が感じられなかったかな。

「ホームセンターズピリオド」
集団自殺?用の練炭をホームセンタに買いに来た事に起こるドタバタコメディー。
ラスト実は買いに来た理由が違ったのでは?とかのオチを期待していたが、それはそのままだった。しかし面白かった。
夏も

夏も

ロロ

SNAC(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

無題106
XTCから約1ケ月半、ここは2回目。ところが18:30頃、開場が15分遅れるというメールが届いていた。その時間には最寄駅に着いている。もろん会場前で待っている間そんな説明はなかった。一瞬、帰ろうかと思う。小劇団に客(当然、関係者を除く)を客とも思わないようなところが少なからずあるのはなぜか..っていうのは言い過ぎかな?。なので今夜は最初からノリが悪い。

ネタバレBOX

今週は、月「超コンデンス」大勢、火「ウワズミ」2名、水「夏も」7名と、出演数はバラバラなお芝居を観劇。お話の筋がわからなくとも、それに代わるものがあればいいけど、今夜、それはなんだったんだろう。男チームと女チームが並行して話をすすめる、男女間の人格の入れ替え(転校生)、ここらから自分の中でトーンダウンする。

こうする理由はなんだろう、人格がいろいろ憑依してゆくのも映画でよくみるし、つまり、ありふれた素材にしかみえないんだけど、それをどう調理したのかがわからない。ひっかかるきっかけが見えなかった。役者さんには好感がもてるので、お話がダメだったということになります。

15Minutesのときがダメで、水天宮がよくて、今回は・・・。
LUCK BANK

LUCK BANK

プロデュースユニット四方八方

ザ・ポケット(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

よく練られた設定が面白い。
発想が面白く一見ブラックコメディ風味であるが、よく練られたストーリーで色々と考えさせられる深みのある作品。ラストシーンはとても素敵。

LEDの照明が不思議な発色で、幻想的だった。主宰の春謡漁介はちょい役ながら存在感があった。春の日ボタンによく出ている人がこちらにも出ていたが他にも味がある役者を揃えていた。

初日ゆえのリズムの悪さがあったか。明日からはもっと面白くなるだろう。

二万個

二万個

チームまん○(まんまる)

ART THEATER かもめ座(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

キーワードはdocomo携帯Fシリーズ!
今回も抱腹絶倒ですごく面白い! 

しかも終盤の展開にも驚かせられる!! 

今回劇団6番シードの椎名さんがかわいらしく?登場も見逃せないところ!!!

夏も

夏も

ロロ

SNAC(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

こんとん
脳みそがフワフワする。物語を理解しようとし過ぎると迷子になる。僕はなりました。単純に、目の前で繰り広げられる魅力的なカオス感を楽しめば良かったんだなぁ。ラストは圧巻。ドトーのエネルギーハドーホー!!

核・ヒバク・人間

核・ヒバク・人間

非戦を選ぶ演劇人の会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/08/27 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

言葉の力
人々が話し、書いた言葉の引用で構成された朗読劇。そんなシンプルな行為で見える、言葉の力。原発の歴史や、ヒバクの実態、世界の原子力の現場の実態などなど…。膨大な情報が訴えるのは極めて単純な「平和利用しても原子力は人間の手に余るエネルギー」という事実。

思想とか政治とか関係なく見れるところが良いなと思う。フツー、「核兵器」とか「原発」に対して異を唱えると政治とか思想とかがうざったいほど絡んでくるものだけれど。引用した言葉で紡がれるからこそ、客観性が強まるのかな。

「交通事故に遭って怪我した人を見て、道路や車を問題にする前に、治療をすべき」な様に。福島で今も戦っている人達を置き去りにして、あーだこーだ言うべきかと言われると胸が痛い。でも、今回の原発事故を受けて冷静でいられる人は少ないと思う。怖いと思いながらも、知ろうとするか、耳をふさぐかの違いはあるけれど。東京に住んでいても、風に乗ってくる放射性物質が気になるし、食品の放射線量も気になる。ヒバクが怖くて仕方ない。それでも、日本で生きていく以上、客観的な事実を知った上で、自分が何が出来るか考えて行動するしかないのだ。生きていくために。

第1部の公演終盤、たくさんの著名人の訴える「脱原発」の提言には心底勇気づけられる。不安だろうが、被曝しようが、それでも生きていくしかない。問題はどういう社会を望むか、そのためにどう生きるかということだ。

二部の飯館村の酪農家の方の話も聞けて良かった。被災地の現地にいて、風評被害や、同じ被災地の方からも批判されながら、自身の立場から決断して、先陣をきって周囲とつながり続ける姿に頭が下がる。なかなか聞けない話を聞けて、貴重な体験でした。

この公演を見て、自分は何が出来るか。浅学な自分は、まずはパンフレットに載ってる引用された文献を読んで理解を深める所からかなぁ…。何かしたいけど自分の力は余りにも小さい。でも、観る事も一つの行動だと信じて、今後も本団体は応援していきたい。

秘祭

秘祭

ダモアエムシープロモーション 

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/08/30 (火) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

音響も良く、
出だしは好調で引き込まれました。

ネタバレBOX

沖縄方面の小さな島における昔からの因習を守る人々と、非人道的な面に疑問を持った都会人の関わり合いの話。

打楽器の響きで異様さが強調され、真相解明への興味がどんどん湧いてきました。しかし、肝心の秘密の祭はよそ者が来たことで中断されたからと言ってしまえばそれまでですが、単なる踊りに過ぎず、淫微な雰囲気を醸し出すまでに至らず全く拍子抜けでした。

隠し撮りをしようとするプロの写真家がフラッシュ焚くかってんです!

高峯と巫女も恋愛関係になっていたというわけでもなく、人道的立場からの逃避行では盛り上がりに欠けます。

ところで、島民は17人ということでしたが、幽閉された人を除いてもそれ以上だったような気がします。

二人も不審な死を遂げたのに、単に後任者を派遣するだけの会社っていったい。

それに、長期出張だったら日報、週報、せめて月報を提出するくらい当たり前だと思いますが、前任者の仕事振りが全く分からないというのもあり得ないと思いました。

プロジェクターによる映像で様々な場所を表現していました。背後からの映写で俳優に被るようなことが無かったのは何よりでしたが、このような手法自体あまり好きになれません。
ハネモノ/ブルー・ヘブン

ハネモノ/ブルー・ヘブン

Micro To Macro

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★

CCB方式
『毎度おさわがせします』というドラマがありました。CCBの『Romanticがとまらない』が主題歌。そのCCBが劇中にゲスト出演。「あの歌いいねー」「CCB大好き」「今日のゲストはCCBです」とドラマの中で言わせる。無理矢理主題歌とドラマが接点を作った瞬間。これを勝手にCCB方式と言っているのですが(渡辺美里方式でもなんでもよいのですが)、ありふれた、見ているこっちは恥ずかしい陳腐な瞬間。それと同じことが行われていた『ハネモノ/ブルーヘブン』「ハネモンズ好き」「今日のゲストはハネモンズです」ああ、またあれか、と顔真っ赤になって恥ずかしかった。ミクロトゥマクロは生演奏を売りにしていて、前回の短編がすごくよく、生ギターと歌が必然的に溶け合ってる作品だったので、今回も期待していたのですが、CCB方式でがっかりです。今回はわざわざ生バンドが舞台後ろで構えているのですが、作品に本当に必要だったのか?いやなくても全然変わらない。影響がない。必然性がない。前作の短編では生演奏は表現の手段。今回はストーリーの添え物。唯一の救いは、長縄さんの好演。他の方々はいつもの演技でちょっと。いつも同じキャラじゃん、と意識が遠くなりました。

abc★赤坂ボーイズキャバレー~2回表!~

abc★赤坂ボーイズキャバレー~2回表!~

K Dash Stage

赤坂ACTシアター(東京都)

2011/08/24 (水) ~ 2011/08/31 (水)公演終了

満足度★★★★

総勢28名
カッコいい人達の繰り広げる迫力のステージを堪能。客入れ時から俳優達がロビーや客席を練り歩いてジャグリングやコスプレ、女装姿を披露したりと、見に来た人をとことん楽しませようというやる気がぴんぴん伝わって来ました。28人の俳優全員の名前と顔、過去の出演作品を知ってる状態なら、200%堪能出来たでしょう。

秘祭

秘祭

ダモアエムシープロモーション 

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/08/30 (火) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

島なめんなよ
田舎の人のあたたかさと怖さの表裏一体感が伝わってきました。島唄美しかった。
ああいう祭り、ああいう因習を描くのだったら、もう少しエロの要素があったらよかったなあ。

レジデント

レジデント

Gooday Co.

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

脚本が良い
お笑いとかドキドキハラハラするとかそういう面白さではなくて、
大人の話として面白かった。

序盤はエンジンがかからなかったのか、緊張のせいか
噛みはしないものの、ぎこちなさが目立ちましたが、
終盤にかけてだんだん良くなっていき、
脚本の良さもあって、結末まで興味をもって見ることができました。

ネタバレBOX

置いていった人間と 置いて行かれた人間の
擦れ違いのさみしさとフット感じる良い脚本でした。
マイがamazonの袋を開けて泣くという終わり方もとても良かった。
特に何が解決したわけでなく、それぞれが傷を持ったまま
大きな変化もなく、ただある未来を生きるのだろうという
もどかしさとやるせなさが逆に魅力に感じる舞台でした。

ただ男性役の演技が全体的にドライかな、と。
また、タクヤが死の告白をするところが、少しあっさりしすぎているように感じました。
あともう少しテンポがあると見やすいかも。

最初はぎこちなかったものの、
女性二人の演技が良く、個人的には小清水さんが
綺麗で、役にぴったりな雰囲気を出していてよかったです。
言葉にできないものを感じさせてくれた芝居でした。

現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2011/08/19 (金) ~ 2011/09/01 (木)公演終了

満足度★★★★★

コミカルだけど切ない
夏の怪談めいたお話で、映画「異人たちとの夏」をほうふつさせる。
すごく笑えるけど切ない内容。

とにかく脚本と演出がうまい。
同じ役者でもどんどん役が変わって、舞台装置の転換もなく、突然、時間も場所も変わっていくのだが、不思議とついていける分かりやすさ。
その緻密な脚本は、ちょっとしたカンドーでした。

芸達者な役者さんが多くて、どこまでがアドリブか分からない自然な演技で、ものすごく引き込まれました。
今後シリーズがあるならもっと観たい。

秘祭

秘祭

ダモアエムシープロモーション 

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/08/30 (火) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

因習もの
好みとしてはわりに因習ものは好きだったりする。おどろおどろした情景とアングラな香りに惹かれるのだ。今回の物語はそういった意味では祭り、隠された因習、巫女・・と、よくあるベタな内容なので解りやすい。しかし何かが足りない。それは音響に迫力がないことや流される音楽が舞台に合ってないことも大きな理由だが、演出面でも雑だったような気がする。また主演の川島なお美に秘密を握った女の悲壮感や謎めいた表現力が乏しかった。とっても残念。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

すでに、説明に半分以上のストーリーが書かれてあるので、書かれていない物語を引き継ぐ形で。
高峰は巫女としてのタカ子が使命のように代々受け継がれてきた秘密を知ってしまう。それは無差別に島の男の子共を孕むことであった。そうやってこの島は島の人口を維持してきたのだ。巫女は自分の子を育てることは禁じられ島の子として、他の家族に育てられる。そんな因習の繰り返しによって血が濃くなった子供は奇形として生まれ、島にはそんな子供らがいた。ここで思ったことなのだが、奇形を防ぐ為に、むしろ島の外から来た人間の子供を孕ませたほうが物語りとして、しっくりくるように感じたのだが・・。

また、高峰は自分の前任者・井上の死について、島の秘密を知り過ぎた理由で殺されたことも知ってしまう。そんな中、島の村長に決着を付けるべく村長宅に訪問した高峰自身も村長に毒を飲まされ殺されてしまうのだった。海辺には殺された二人を奉った墓が人魚の墓としてある。そんな折、またこの村にリゾート開発の為に人材が送られてくるのだった。

島のしきたりや慣わしに背くことなく脈々と受け継がれる因習を題材に、美しい巫女に心を奪われた外島人が次々と犠牲になっていく物語。島に住む人々の共有した秘密や罪はより一層、島人の結びつきを強固なものにする。その罪が深ければ深いほど、外部に漏れることはないのだ。今回は照明、音響をもっと駆使してくれれば、物語に一層の闇が深まったのだと思う。すごく惜しい。

このページのQRコードです。

拡大