
楽屋
π
ザムザ阿佐谷(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
迫真! かつ質のとても高い演技
場内は満席で、それに節電のためか少々蒸し暑かったが、
90分の公演時間中、舞台を注視し続けてしまった。
笑いあり、迫力あり、人生への省察あり、そして体当たりの演技ありで、
台本も、そして役者の質も高く、素晴らしい内容であった。
私の「今年ベスト5」に入るかも・・・。
また、観終わった後で感じたことは、単なる引用ではなく、
「チェーホフ」的な雰囲気のある演劇であると感じた。
つまり、色々の出来事の後、余韻の中に「何か」を観る者に
考えさせる…というような点で。
なお、以下ネタバレだが、これから観劇予定の方は、ネタバレを読まず、
内容を知らずに観劇されることを強くお勧めする。
ですので、以上に結論的なことを先に申して置いた次第である。

HELLO!
表参道ベースメントシアター
表参道GROUND(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
HELLO!
80分程度。
なんだか淡々としすぎな印象になってしまった。競泳水着は過去2回ほどしか見てないけども、淡々の中にちょっと胸にくるような感じがあったような気がした記憶がある。競泳水着の公演でないから違うのが当たり前なんだけど。
表参道GROUNDは初めて訪れたが、平土間客席はちょっと鑑賞しにくい。あと、客席案内の兄さんが元気(というかやる気)ないなと(ベースメントシアターの合言葉が『表参道から日本を元気に!」なのに)。細かいけど、終演後、客席照明upから終演告知の間があった。ゆるい対応だなと思った。

創作劇シリーズ「楽屋/息子」
劇団演奏舞台
門仲天井ホール<アート・キッチン>(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
息子/音楽とのコラボ良かったです!
生演奏の音楽と効果音を売りにしているだけあって、いい相乗効果が出ていたと思います。「息子」のほうはテーマサウンドもぴったりだったなぁ。楽屋/う~ん、4人の女優さんの声が野太くて一本調子。これ、蓮出家の好みなんだろうか、それとも効果音に負けないように声を出しているうちにこうなってしまったんだろうか。小さな劇場なので、あんな声必要ないと思いますが・・・・・。

(59)6189990111
mimimal
新宿眼科画廊(東京都)
2011/08/26 (金) ~ 2011/08/31 (水)公演終了
満足度★★★★
意外とスゴイ
おちゃらけで、シュールなオタク話かなーと思いきや、結構フカミのある内容に驚き。身につまされながらも、なんか得した気分。しかし桟敷席は腰が痛い。次回作にも期待します。

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ
monophonic orchestra
百想(re:tail別館)(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
遠く
遠くに居ても、想うと つながったり するんだったっけ とか
いろいろと 思い出します。
家へ帰る道を ボーと歩いていたらば、
とても久しぶりに友人と会ったりしてしまいました。
そういう1日 に 観た このお芝居の空気感も 忘れられなそうな気がします。

「ベルナルダ・アルバの家」
ウンプテンプ・カンパニー
シアターX(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
女優たちの競演
ああ、見事でしたね。美術、衣装(フライヤーの白い衣装とはうって変わって黒い喪服で物語りがスタートするなど心憎いばかりです)音楽、照明、そhして演技、すべて一級品でした。不合理な因習と厳格な母親のもと、抑圧される娘達とその性を描いて、見応えありました。紗の布で三つに仕切られた舞台もよく考えられていた。女性しか出てこないこの舞台にさらに濃密度を加えていました。息詰まるばかりの女臭い舞台に花を添えるのは、生演奏のピアノとパーカッション。しかもほとんど効果音としてしか使わない、という贅沢さ。そして清涼剤として時折聞こえてくる小鳥の鳴き声。舞台全体が確固としたデザイン性を持っており、しかもそれが女優達のよく磨かれた演技を活かしていました。ただ、こうした因習のバックグラウンドと母親の強権の存在理由などがいまひとつ分り難く、何となくもやもやしたのも事実。翻訳物の難しいところだと思いますが、何か一つ理解のためのエピソードなど入れて欲しかったです。

ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎
東京演劇集団風
レパートリーシアターKAZE(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/05 (月)公演終了
満足度★★★★
演出が素晴らしい!!
劇団初見であるが、個人的には、とても楽しめた!
とにかく演出の数々がどれも素晴らしかった!!
教科書を読むような「ジャンヌダルクの物語」であるが、
観客を飽きさせない工夫があちこちに。
役者陣も芝居が安定しており好感がもてた。
それから劇団所有の劇場が、気に入った。
こんなに観劇しやすい舞台も珍しい。
きっと劇団が観劇しやすいように、考えて造ったのだろうと推測。
とにかく私の中では、良い劇団に出会えたという印象である。
次回公演もぜひ観劇したい!
あとはネタばれで。

ハネムーン
バカバッドギター
劇場MOMO(東京都)
2011/08/27 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★
honeymoon
前半が退屈な気がしたけども、中盤過ぎからはなかなか魅せてくれた。
ただ、笑い部分惜しいように感じてしまったのが残念。前向きなラストは良かった。

LUCK BANK
プロデュースユニット四方八方
ザ・ポケット(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★
なんか理屈っぽい・・・
LUCK BANKのシステムがいまひとつ理解できず、理屈っぽい話に終始しているカンジで、楽しめませんでした。個々のエピソードの中には面白いものもありましたが。正直ちょっと残念。

レジデント
Gooday Co.
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめました
オープニングでコメディタッチなのかなと思いきや、結構しみじみとした切ないコイバナでした。ファンタジーも入ってるし。みんな素直になれなくて、意地の張り合いだけど、最後に踏み出せてよかったね。楽しめました。

なぞり虫しりきれ蜻蛉
しずくまち♭[フラット]
d-倉庫(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了
満足度★★★★
不思議な世界感
とても変わった劇。哲学的であり芸術的であり、日常を超えた感覚を研ぎ澄ましながら、観る劇とでも・・・台詞も美しいし、台詞まわしも美しい。劇団員は実力者揃いとみました。それに生演奏がまた美しくぴったりとマッチ!
(大音響の舞台は苦手なのです)

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ
monophonic orchestra
百想(re:tail別館)(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了
満足度★★★★
素敵
1週目『ファーファーファーファー,ファーラウェイ』他、観劇。
あの空間、誰かの日常を切り取ったようなお話たちが素敵でした。
2週目も楽しみです。

鉄割あっ!
鉄割アルバトロスケット
ザ・スズナリ(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
36の小作品群で120分駆け抜ける。
初鉄割。どんな舞台かちょっと予習してから観劇。
2~4分程度のコントをテンポ良く繰り出す。玉石混交。

準決勝
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了

夏も
ロロ
SNAC(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
夏の日の妄想
男と女の心が入れ替わるという映画やマンガで非常にありがちな設定の物語でした。最初はパロディ的なムードなのが次第に熱を帯びてエモーショナルなシーンに変貌するロロの特色が良く出ている作品で、シュールでキュートな独特の魅力に引き込まれました。
前半はサブカルを引用した小ネタで笑いを取るところが多く、軽い気持ちで観ていたのですが、後半は風変わりでカオス的ながらも感情が伝わってくるシーンが連発され、圧巻でした。
特にマイクを手に持ち相槌を打ち続ける女性がマイクをオフにしてモノローグを語るシーンに不思議な切なさがあって素晴らしかったです。最後の1人での対話のシーンも身体表現が印象的で美しかったです。
一般的な意味での上手い演技というわけではないのですが、狭い空間の中を駆け巡り、ちょっと下品なことにも体を張り、照明も自らの手で操作するエネルギッシュな役者達の姿が魅力的でした。
今回はビジュアル的な仕掛けを用いた見立て的な演出があまりなかったのが残念でした。
馬と妖精や、時折出てくる朗唱的台詞回しなど、シェイクスピアの『夏の夜の夢』にインスパイアされた作品に感じられました。今後、古典戯曲にも挑んで欲しいです。

夏も
ロロ
SNAC(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめはしましたが・・
今回は直球勝負な感じが好印象だった。けど、やっぱ散らかった感じを受けたり、「その部分、必要なのかな?」というシーンがあったり。それはそれでロロやロロファンにとっては楽しみどころなのかもしれないなぁ、とは知りつつも、残念ながら僕は深い部分での共有はできなかった。ある種のマンガを読んでいる人同士なら判ったり共感できたりしたのだろうか?

『線香宙』/『BLACK BOX GIRL』
獣珍
ワーサルシアター(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
壮大な物語
地上が滅亡して、だけど、人類は地下に潜っていた、そして、再び。。。 完全にSFで漫画的な世界感。 それ自体はすごくわくわくするように思えるんですけど。。。 こういう物語は、その世界を役者が生きなくては成立しないんじゃないかなって思います。パントマイムを使っての表現もそうだけど、役を演じる、パントマイム、ダンス、アクションを魅せるという、豪華なはずのエンターテイメントになるはずなのに、そう成りきらないのは、役者の力量なのか、演出の力量なのか。 とても惜しいなって思いました。
おぼんろにも出演している倫平さんは、おぼんろにはない(可愛い蚕、ヒットラー似の保健所職員)カッコイイ役で、わぁ~ こんな役もできるんだ~と楽しんでしまいました。それに、パントマイムのレベルが高すぎてびっくり。おぼんろでもその片鱗はみることができますが、肉体表現を魅せるような作品に出演している倫平さんも見てみたいなと思いました。

『線香宙』/『BLACK BOX GIRL』
獣珍
ワーサルシアター(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
私の印象とは逆
説明を読んだ限りでは『線香宙』のほうが好みだろうと思っていましたが、実際に見たら逆でした。
『線香宙』は難解。絵的に美しいシーンがステージ上で繰り広げられているのに、ストーリーが頭の中で繋がっていかない自分に嫌気がさし、次の『BLACK BOX GIRL』は逃亡しようかと思いましたが、会場に戻って良かったです。人類再生の壮大なストーリーを堪能しました。

「ベルナルダ・アルバの家」
ウンプテンプ・カンパニー
シアターX(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
禁じられた反動
お見事!の一言。キャストらの演技力といい、舞台装置といい、衣装、音楽、籠の中の文鳥、演出、どれもがまさに芸術の域。物語は名家、ベルナルダ・アルバ家を舞台に、そこに暮らす女たちの逃れられない悲劇を濃密なダイアローグ劇で成り立たせていた。人間が閉鎖的な土地に根ざして生きる矛盾や、それに立ち向かう力強さ、あるいは流されるさまを巧みに描写していた。物語は重い。しかし見事な演技力で観客を魅了した。お勧めの舞台だ。公演時間2時間30分。
以下はネタばれBOXにて。。

レジデント
Gooday Co.
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
なんだかなんだか
みんなすぐ傍らに幸せがあるのになかなか気づかないのね、ちょっとじれったい。未練?下心?男性のドライな態度に、ラストがただの理想でしかないように見えた。いい話なのにもったいない!