
悩殺ハムレット
柿喰う客
シアタートラム(東京都)
2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★
魅力的な女優達
ホストクラブの様な設定で繰り広げられる女優だけで演じられるシェイクスピアは、かなりラフな若者言葉や極端な身体表現が物語に上手くマッチしていて、大音量のテクノミュージックに乗せたスピード感のある展開が爽快でした。
中心にソファが置かれただけのシンプルな舞台で15人の女優達が入れ替わり立ち替わり現れてテンポ良く進行し、物語が分かり易く90分にまとめられていました。半狂乱になったオフィーリアが歌うシーンの扱い方が面白かったです。所々にネタを差し挟み、悲劇ながらも笑える場面も沢山あり楽しかったです。
「〜系」や「〜じゃね?」など現代的な台詞は文体こそ全く異なりますが、元の戯曲を上手くアレンジしていて、あの台詞をこう変えたのかと楽しめました。一見悪ふざけの様でいて、しっかり戯曲を読み込んで各キャラクターが性格づけられ、現代演劇に対しての問題意識も感じさせる、ちゃんとした作品に仕上がっていたと思います。
どの女優も個性があって存在感があり、良かったです。柿喰う客のメンバーは中屋敷さんの台詞回しが板についていて、フィクション性が強いながらも強度のあるリアリティが強く感じられました。オフィーリアを演じた新良エツコさんの歌が素晴らしかったです。テンションの高いキャラクターが多い中、真面目でほんわりとしたホレイシオを演じた荻野友里さんも魅力的でした。
次回は『マクベス』とのことで悲劇が続きますが、喜劇作品だとどのような演出・演技になるのか楽しみです。ぜひシェイクスピア作品コンプリートを達成して欲しいです(年2本ペースでも20年近くかかりますが…)。

ホットパーティクル
ミナモザ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/09/21 (水) ~ 2011/09/27 (火)公演終了
満足度★★
「原発付近まで
物見遊山にいった」っていう
私戯曲を上演して
社会派を騙る羊頭狗肉。
一億二千万人に一億二千万の地震、原発のドラマがある状態で
「自分のドラマだけは特別で、上演して金をとる価値がある」
と判断する傲慢!

100年のI love you
ショウビズ
三越劇場(東京都)
2011/09/06 (火) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★
ふ~ん
そういうものか。
と、なんか期待と違う方向のショーだった。
ところどころはいいけど、全体としてのまとまりがなんか弱い気がしました。

八犬伝―疾風異聞録―
ルドビコ★
原宿クエストホール(東京都)
2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

Dogs 7days
Double Spin
pit北/区域(東京都)
2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
満足度★★
想定内の物語
ヨーロッパ諸国、ドイツ、イギリス、アメリカ、オーストラリアなどの多くの先進国では日本のようにペットショップでの生体展示販売をしていないので、この物語は日本の独特な制度から発したものだ。
以下はネタばれBOXにて。。

キス・アンド・クライ
劇団活劇工房
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2011/09/20 (火) ~ 2011/09/23 (金)公演終了
満足度★★★
役者も良く発想も良いが
中盤までのシナリオは終盤での展開の下地になっているのだが、関係性や状況をしっかり気づけていないので、ドタバタだけが単純に繰り返されているように見えて飽きてしまう。終盤の展開は非常に考えられていて大変楽しめるものになっている為に惜しい。
キスアンドクライの泣いて、喜んでという状況をもっとデフォルメしたほうがよかったと思う。
幕の場面の「本当は」という説明場面は不要に思う。やるなら、ここで泣いて喜んでキスアンドクライといってほしかった。
カオル役の落ち着いた演技が光っている。自分を捨てられればさらに良い。

『南東の風 やや強く』 『この どうしようもない 1日の終わりに』
いわたかproduce
シアター風姿花伝(東京都)
2011/09/23 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★
いわたか 初観劇
2作品それぞれ1時間半づつですが、最後まで集中して観れて心地良い時間だった。(2作品見ると400円割引きでした)【南東の風】では、前半病院の屋上での患者たちの楽しいひととき。と思いきや、それぞれが死と向かい合って、不安の中限られた人生を送っている事に気付かされる。
生きる事について考えさせられる物語。役者さんも熱演で、特に無い高市さんが良かったです。
【このどうしようもない1日】では、不幸な者たちが最後に少し希望が見える心が豊かになる物語。
尚、いわたか この公演の後少しお休みするらしいので、迷ってるなら観といた方がいいですよ。

30&40
劇団東京ドラマハウス
萬劇場(東京都)
2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
リアル
先日クラス会があったばかり。
今日の舞台の出来事は本当にリアルでした。
あの出来事はあの人に当てはまるという例?がたくさんありました。
50代はどうなるのか?帰りにお友達と話ました。

ガチゲキ!!
出会ったら企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/09/17 (土) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
満足度★★★
どろレス×ぬいぐるみ
毎度申し訳ありません、わたくしマクベスもリア王もオセロも読んでません。
ですのでどろレスさんの芝居とオセロの原作との比較はできません。が、名前の割りにこじんまりした感じで、はじけた所がないと感じました。
今日は終演後の投票の時にでていらした、だるめしあんの主宰さんに注目しました。オールナイトフジの女子大生リポーターみたいな風貌で、お、こんな人が主宰か・・・みたいな。

ホットパーティクル
ミナモザ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/09/21 (水) ~ 2011/09/27 (火)公演終了

ホットパーティクル
ミナモザ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/09/21 (水) ~ 2011/09/27 (火)公演終了
満足度★★★★
粗にして野だが卑ではない
この三十路女のジタバタ感は苦笑せざる得ないんだが正直ではある。
佐藤みゆきはちょっと若いかなと思う(瀬戸山美咲の人となりは知らないけど)。
中田顕史郎が効いてる。

どん底スナイパー
モダンスイマーズ
サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)
2011/09/12 (月) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★
古山憲太郎の次回作を観たくなった!
今回は作・演出の蓬莱竜太は一切関わらず、所属俳優・古山憲太郎の初めての作・演出公演。ここの劇団は4人の男優と演出家で構成されていて、残りは客演で賄っている。
舞台の見せ方、展開の流れ、俳優の扱いなどは蓬莱竜太をやや踏襲している感は否めなくはなかった。始まりから60分までが展開になか弛みを感じたが、話の謎が解け始めてからは一気に引き込ませてしまう見せ方は上手かった。多分、それは後半に向けて、蓬莱竜太が決して行わない古山憲太郎の演出方が際立って見えてきたからに違いない。どうしても天才・蓬莱竜太の下で演じていれば影響を受けて、真似をしまいがちだろうが、そこを初舞台で自分の世界を作れた古山憲太郎は立派。
何時見てもモダンスイマーズの男優人は、舞台でしか味わえない心地良い演技を見せてくれる。

ハリーポタ子【大阪】いよいよ大阪千穐楽!当日券あります
石原正一ショー
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/09/13 (火) ~ 2011/09/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
マニアックとことん追求☆
大阪公演の初日と千秋楽を観てきました。
ゲストと小ネタの入れ替わりはあれど、もう初日から全力投球。
初日から千秋楽までブレない舞台で、初日とは思えない、千秋楽がごとし熱気でした♪
タイトルは、ハリーポタ子。
しかしハリポタとは、ほぼまったくといっていいほど、関係ありませんでしたw
全編に渡って、往年の魔女ッ子たちがい~っぱい登場。
しかし中には、それも魔女ッ子というカテゴリに・・・?という魔女ッ子もいたりして。
自分の頭はまだまだ固いなぁと!そうだよ!魔女ッ子なんだよ!うん!
出演陣は、関西小劇場界のめっちゃかわいい女優さんたちが、これでもかというくらいのてんこもり!
その女優さんたちが、懐かし魔女ッ子に扮して、もう舞台上でやりたい放題ですw
なもんで。
東京の方には、だいぶカルチャーショックになるような舞台かと思われます。
大阪でも、石原正一ショー本公演を観た事ない人にはカルチャーショックだったと思うw
もう、頭やわらか~くして、舞台を楽しもう!という気持ちで胸をいっぱいにして、ぜひ恐れず試しに観て欲しい!
ハマる人には、おそろしくツボにくること、間違いなし☆
これほど、舞台上の役者さんたちが楽しそうで、そして観客を楽しませようと心血注いでるのが伝わってくる舞台も、そうそうないかと♪
わたしも、大阪初日&千秋楽と二回観た上で、さらに東京公演も観に行ってきます。
東京バージョン、大阪との変更点が楽しみです!

シャイロック
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2011/09/09 (金) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
娘が観劇?感激?
観に行きました!わが娘が(笑)
帰ってから早速第一声が、「もう一度シャイロック観たい」でした。
原作を読んで向かった娘も内容が違う?と思ったようですが、これまたとても新鮮だったようです。高校生の娘ですが、内容的に少し理解ができなかったところもあるようですが女性の目線でポーシャがシャイロックとアントウニオウを傷つけずに救った優しさ、そして何をやるにしても本気で全力投球する彼女を私は尊敬する。そして観ているとポーシャは清水さん本人?清水さんを知る娘は二人を重ねてしまったようです(笑)
東京演劇アンサンブルの何人かの団員さんと親しくさせて頂いて、目の前で演技を観ることができ感激したうえに、いい刺激を頂いたようです。
自分の夢を諦めず目指す目的ができたようです。
そして観劇した後の食事会にも参加させて頂きありがとうございました。
とても美味しかった、と自慢されました。そして色んな話も聞けてためになったよ。っと満足げです。
私自身もシャイロック観てみたいそう思いました。原作とどう違うのかも興味あります。
是非また再演してほしいです。今度は、ブレヒトまで行って生を観たいです。
最後にいつもお世話になってる志賀サン,公家さん、尾崎さん、清水さん、町田さん、坂本さんにいい刺激を与えて頂き感謝しています。
今後も、うるさがらず相談や会話にお付き合いよろしくお願いします。と伝え下さい。

【御礼-公演終了!】Blue Bird Baby
劇団MAHOROBA+α
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2011/09/23 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
満足度★★★
本の削ぎ落としが甘い
公演時間は1時間45分なのに凄く長く感じた。たぶん、それは観客を引き付ける脚本の吸引力が弱いのだ。元々、ワタクシはファンタジーは大好物なのにだ。
以下はネタばれBOXにて。。

不審なのはそっちの方だ
上田ダイゴ×今井慎太郎トークライブ
ク・ビレ邸(大阪府)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/14 (水)公演終了
満足度★★★★
コスプレは。
何になるのかと楽しみにしていたのですが(笑)
無難に審判らしき格好でした。
あえて、「らしき」と・・・言われなきゃわかんないよっw
今回は、いつもはお二人の楽屋だった二階も急遽、関係者席として使われる大盛況ぶりでした。
わたしはいつもの定位置で、いつもの観劇友達さんたちと大爆笑☆
もう3回目なのですが、まだお二人が言葉につまるところを、見たことがありません!
どんなお題が回ってきても、話をとりあえず始めて続けて落とせる手腕たるや、おそるべし。
その内容のいい加減さも、おそるべし(笑)
今回もめっちゃ笑った~♪おもろたのしかったです☆
もちろん来月も行きますよ~。
とりあえず年内は、毎月第二水曜日開催とのことですので、迷われてる方、お時間都合つく方、ぜひぜひ。

新宿ラブダンディ/新宿ラブプリティ(2演目同時期上演!)
劇団虎のこ
新宿シアターモリエール(東京都)
2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了
満足度★★★
うーん
ハイテンポコメディーということで、笑う準備万端で観たが、ほとんど笑えなかった・・・。
確かにハイテンポではあったが、勢いだけでリアリティーが無くて引き込まれない。全体的に雑な印象が残った。
初日のためか役者もセリフに詰まるシーンが多くて気になった。
マリオのキャラがツボで笑った。

父が燃える日
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★★★
THE家族劇
家族の断面を様々な角度から垣間みれる舞台だった。
ザ芝居、ザ演劇を純粋に心地よく楽しめた。
それは青年座という歴史ある劇団の実力だからなのか、
もしくは脚本の力、演出家のマジック、俳優陣の力量なのかが明確にわからないところが今回の魅力であった。
家族とは絶対的なつながりの中で温かく、そして、はかないものである日常の積み重ねを、『父の還暦を祝う旅行』というイベントを通してそれぞれの人間の心理が最後まで綿密に描かれていた。何気ないことが切なくおもしろかった。最後の60本の蝋燭を吹き消すシーンは、結末を予想できながらも、人々の家族に対する素朴な理想像への願いが込められているようであり、見えない一体感を体感することができた。

ケネス・マクミラン振付「マノン」
小林紀子バレエ・シアター
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2011/08/27 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
貴重な演目バレエ『マノン』
英国ロイヤルバレエ団の傑作の一つ、マクミラン振付のバレエ『マノン』を、小林紀子バレエシアターは見事にオリジナルの演目として消化していた。
マノン役、島添亮子は、映画『ブラックスワン』のニナ役と重なる要素を持ち合わせ、真面目さ故のつまらなさを感じていたが、洗練された踊りの技術とひたむきなキャラクターのイメージは、日本での新たなマノン像を創りあげていた。わかりやすい色気を排除することにより、逆に女の無意識の中に隠れるいやらしさを浮き出たせていたように思う。残念ながら、レスコーとレスコーの恋人役は重要な役柄でありながらその演技力はコピー止まりであり、ウィットに富む酔いながらのパ・ド・ドゥで観客を引きつけることは出来なかった。今後の再演に期待。看守役の冨川祐樹が好演。完全に役を演じきり、悲劇に向けての最後のオブザーバーをつとめ物語に厚みが増した。日本でのマノンの上演が増えることは嬉しい限りである。

櫻の園・ワーニャおじさん
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/30 (金)公演終了
満足度★★★★
ワーニャおじさん
初めて「ワーニャおじさん」を初めての劇団だるま座で観たが、とても分かりやすく楽しめた。
丁寧に造りこまれていて、役者さんも上手くて引き込まれた。
このお芝居を観て、決して明るい気持ちにはなれないけれど、明日も淡々と生きて行こうと思った。
凄く良かったので「櫻の園」も予約した。