【御礼-公演終了!】Blue Bird Baby 公演情報 劇団MAHOROBA+α「【御礼-公演終了!】Blue Bird Baby」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    本の削ぎ落としが甘い
    公演時間は1時間45分なのに凄く長く感じた。たぶん、それは観客を引き付ける脚本の吸引力が弱いのだ。元々、ワタクシはファンタジーは大好物なのにだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    物語は「青い鳥」と「幸福な王子」をMIXしたようなもの。
    「青い鳥」は2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語だ。

    一方で「幸福な王子」は、金箔の王子像が、あちこちを飛び回っていろんな話をしてくれるツバメと共に、さまざまな苦労や悲しみの中にある人々のために博愛の心で自分の持っている宝石や自分の体を覆っている金箔を分け与えていくという自己犠牲の物語。最後は、金箔の剥がれたみすぼらしい姿になった王子と、南に渡っていくチャンスを逃して寒さに凍え死んだツバメが残る。皮肉と哀愁を秘めた象徴性の高い作品だ。

    今回の物語は世界にたった一つしかない「青い鳥」を我が手中に収めれば必ず幸せになれると信じて疑わなかった輩が、いざ、「青い鳥」を見つけても幸せになれないさまを土台に、人が作った「青い鳥」伝説の信憑性や人間本来の持つ残酷さを問い正した物語りで「青い鳥」のBBを主軸に舞台展開していた。

    BBが母親と一緒に居ることが幸せだと望むことや、ラビス王子がラズリ姫を犠牲的精神で支えるあたりは「幸福な王子」の中の王子はまさにラビス王子そのもので、ラズリ姫を献身的に守るのである。

    結局薬局、幸福とは親子愛や兄弟愛を描写していたことから、家族を幸福の象徴としていたようだ。考えてみれば、なんとなく背中を押されて生きている、といった塩梅の味気ない独り暮らしをしている輩は案外多い。家族がいればこそ、誰かを喜ばせる為に、懸命に働くというものだ。家族がいないということは、そういう逃げ腰の生き方に慣れて板についてしまっているのかもしれないのだ。

    この物語はそういった悲哀と滑稽さを交え、本来の幸福の価値観を描写したかったのかも知れないが、役者に吐かせるセリフの無駄が多い。もっと完結にまとめたほうが、より解りやすかったように思う。初見の劇団だったが、その点が実に惜しい舞台だった。

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    2011/09/23 17:41

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  • みささん

    大変遅くなりましたが、この度はご来場及びコメント掲載、誠にありがとうございます。
    本に対するご意見、大変参考となります。
    今後とも引き続き宜しくお願い致しjます。

    2011/10/09 16:40

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