ケネス・マクミラン振付「マノン」 公演情報 小林紀子バレエ・シアター「ケネス・マクミラン振付「マノン」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    貴重な演目バレエ『マノン』
    英国ロイヤルバレエ団の傑作の一つ、マクミラン振付のバレエ『マノン』を、小林紀子バレエシアターは見事にオリジナルの演目として消化していた。
    マノン役、島添亮子は、映画『ブラックスワン』のニナ役と重なる要素を持ち合わせ、真面目さ故のつまらなさを感じていたが、洗練された踊りの技術とひたむきなキャラクターのイメージは、日本での新たなマノン像を創りあげていた。わかりやすい色気を排除することにより、逆に女の無意識の中に隠れるいやらしさを浮き出たせていたように思う。残念ながら、レスコーとレスコーの恋人役は重要な役柄でありながらその演技力はコピー止まりであり、ウィットに富む酔いながらのパ・ド・ドゥで観客を引きつけることは出来なかった。今後の再演に期待。看守役の冨川祐樹が好演。完全に役を演じきり、悲劇に向けての最後のオブザーバーをつとめ物語に厚みが増した。日本でのマノンの上演が増えることは嬉しい限りである。

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    2011/09/23 13:33

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