最新の観てきた!クチコミ一覧

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Giselle in Haunted book store

Giselle in Haunted book store

Colorpointe

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/16 (土) 19:00

歌、ダンス、バレエそれぞれが良く素敵な舞台でした。
各シーンが絵本から飛び出してきたようなファンタジーなエンターテイメント体験を楽しめました。
編曲されたバレエの有名な曲が使われていたシーンが良かった。

寝不足の高杉晋作

寝不足の高杉晋作

アナログスイッチ

新宿シアタートップス(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/16 (土) 12:00

時代背景を反映しながら面白くアレンジされたコメディでした。
人間関係から分かるなあと思わせるシーンがあり、楽しく観劇しました。

ベッドタイムストーリー

ベッドタイムストーリー

南森町グラスホッパーズ

Cafe & Gallery KATACHI(大阪府)

2024/11/15 (金) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

柔らかく 心地の良いお芝居
小説の締め切り 結末に悩む 父の訃報
期待される
遊びに来る 元・ベストセラー作家が邪魔
自然な普通の演技がとてもいい。
一日の終わりにベッドタイムストーリー
子どもを寝かしつけるときのおとぎ話
人生を楽しむにはセンスがいる 頭を使って
このフレーズがとてもいい。
私が退職後のベッドタイムストーリー
楽しむにはセンスがいる頭を使って。

栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

以前の公演も見たのですが、各々のキャラが立っていて今回も面白かったです。
理想と現実というか、社会では綺麗ごとだけではなりたたない・・・
と私なら流されてしまうかな。

ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix

waqu:iraz

スタジオ空洞(東京都)

2024/11/12 (火) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ダンスに、ラップに、芝居。巧みな構成ですね。古典をベースにして、今を感じさせるのがいい。

栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これは実に見事な群像劇。大人の事情は大変だ。組織に属している身としては、ありあり過ぎて、ホントに胃が痛くなるようでした(笑)。

部活から羽ばたけ!Campus☆idols

部活から羽ばたけ!Campus☆idols

藍星良Produce

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キャンパスアイドル青春群像劇、期待以上の面白さでした。アイドル物だけに全体的にポップで華やかなステージなのだけど、抑えた表現ながらエンタメ業界のダークな部分をきちんと描いているのがいいですね。

栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。それぞれのキャラの味がうまく出ていてバランスが取れていました。分かり易いお話しでラストは何だかスッキリした気持ちになりました。

橘に鶯

橘に鶯

露と枕

王子小劇場(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

15日観劇

~幻惑演劇実験集~二千某年のドグラとマグラ

~幻惑演劇実験集~二千某年のドグラとマグラ

月蝕歌劇団

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/04 (月) 13:30

初の白永主宰脚本による公演にして案内役であるアンポンタン・ポカンの紹介により語られる短編2編。
1編目「夢想カルテ」は高取翁脚本で上演もした「ドグラマグラ(夢野久作)」の「ある設定」に基づくものでいかにもここらしい。
それに対して2編目「さんかくのカド。」はもつれた三角関数の顛末でアングラテイストとは無縁、どころか普遍的な感アリ(若干読めたりもするが)。
従来の延長線上と新機軸の2本立て、「蠍座公演」は今後もこの路線か?

部活から羽ばたけ!Campus☆idols

部活から羽ばたけ!Campus☆idols

藍星良Produce

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

部活から羽ばたけ!Campus☆idols

部活から羽ばたけ!Campus☆idols

藍星良Produce

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

タイトルから何となくサクセスストーリーで大団円なラストな感じの作品を想像していたのですが、いい意味でその想像は裏切られ全く違っていた作品でした。
アイドルにまつわる夢と現実、それぞれの登場人物達の想い、そして闇深いまでしっかり描かれていてとても見応えのある素敵な舞台でした!

ネタバレBOX

なかなか難しいかもしれませんが、ライブシーンがオケでのダンスだったので、
生歌でアイドルらしく歌い踊る姿も観てみたかったです!
そのいのち

そのいのち

関西テレビ放送

世田谷パブリックシアター(東京都)

2024/11/09 (土) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/14 (木) 18:00

久々の「ちからわざ」公演だが、すごいモノを観た気がする。(2分押し)97分。
観るべし!
観るべし!!
観るべし!!!
 佐藤二朗主宰のユニット「ちからわざ」10年ぶりの公演ということになるのだろうか。佐藤二朗の脚本は12年ぶりだとかだが、相変わらず人間の弱さと強さを描き、笑わせる部分もあるが、しっかりと恐ろしい物語を展開する。前半はちょっとほのぼのとさせるが、生々しい表現も含め、終盤の恐ろしい展開はちょっとビックリする。宮沢りえも熱演だが、相馬花役の役者(遠い席だったので顔が分からず、どちらの役者か分からないのだが、こういうのは公開してはいけないのか)が見事すぎて、ビックリさせられる。佐藤もしっかり脇を固める。

Endless SHOCK

Endless SHOCK

東宝

帝国劇場(東京都)

2024/11/08 (金) ~ 2024/11/29 (金)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

今月、長い歴史に幕を閉じる舞台ですが、観る事が叶いました。
2階席だったので、しっかりと全体の演出や構成が見えて、その素晴らしさに改めて凄いなぁと感動でした。
圧巻の舞台、ショーでした。感動でちょっと泣いてしまいました。
千穐楽まで怪我や事故などなく、カンパニー全員で駆け抜けてほしいです。

コウセイネン

コウセイネン

演劇集団円

吉祥寺シアター(東京都)

2024/11/14 (木) ~ 2024/11/24 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/15 (金) 14:00

座席1階

小松台東の松本哲也は、「デンギョー」など心に刺さる会話劇で客席のハートをつかむ劇作家という印象だ。今回は演劇集団円とのコラボということでどのような作品となるのか。期待をして劇場に向かった。

主人公は、刑事事件を起こして仮釈放で出てきた男性。一見、事件とはほど遠いおとなしいそうな印象なのだが、酒を飲んだ上での出来事だったらしい。保護司に頼まれ、この男性を雇った電気工事会社の社長も最初はおっかなびっくりという感じもあったが、男性は真面目に働き、会社の仲間に溶け込もうとする。
だが、仮釈放という身の上に、周囲はどう接してよいのか悩む。職場の仲間で飲みに行ったスナックで、男性は酒に口を付けようとしない。ちょっとやんちゃふうの兄ちゃんはおもしろくないようで、ズケズケと男性の起こした事件の中身などに突っ込んでくる。顔見知りばかりの小さな町、という設定であることもあって、あまり触れられたくないことに突っ込まれる無遠慮さとか、反対に腫れ物に触るような周囲の接し方とか、男性には居心地がよくなさそうだ。

犯罪を起こした人に対して持つ怖いという感情とか、「ろくな奴じゃない」という決めつけとか。こうした空気がいわゆる更生の障害になっているのが日本社会だ。出所して社会に溶け込めず、孤立し、再び犯罪に手を染めてしまう人は少なくない。明らかに障害は社会の側にあると言える。
一方、この戯曲では、男性の起こした事件とは関係ないが、別の事件の被害者を登場させている。社会が「更生への障害」をまとっている半面で、事件の被害者も同じ社会の構成員として生きている。社会の側に問題があるという視点で見ていると、被害者がこの男性にぶつける言葉や感情をどう受け止めていいのか、戸惑ってしまう。こうした点をしっかり押さえてあるのはさすがだと思った。

会話劇としては「デンギョー」の方が切れ味があってよかった。先日、殺害されるという事件が起きて注目された、保護司の苦悩がもう少し語られてもよかったと思う。しかも舞台に登場する保護司は若い女性というレアな設定だ。そこまで求めるのは手を広げすぎだろうか。
でも、仮釈放や保護司という通常、演劇ではあまり取り上げられないテーマに真正面から取り組んだ意欲作であることには違いない。

アリはフリスクを食べない 2024

アリはフリスクを食べない 2024

やしゃご

劇場MOMO(東京都)

2024/11/14 (木) ~ 2024/11/24 (日)上演中

実演鑑賞

初日観劇。目の前で流れている涙に揺すぶられ、自分の目から流れてくる涙に抉られ、人と人の間で生きていく以上一つの答えなど出るはずがないと思い知った130分。自分の不足と過信を思い知った130分。
まっすぐ行けば着く道を何度も曲がって遠回りをして帰った。

全員のことを思うと、誰も何も悪くなくて間違っていない。でも、一人のことを想うと、みんなが少しずつ悪くて間違っているように思える。そういう果てしのないことに向き合う作品、向き合い続ける作家と俳優、そしてその奥でまさに今を生きている人々、その存在のことを考えた。答えは出なかった。

その人がもっているものではなくて、その人そのものだけで他者を見つめることができたならどれだけいいだろう。林先生の言葉に頷きながら、それでもその難しさに途方に暮れる。そして、その頷きや途方にすら不足と過信が否めない。足りぬ想像と過ぎる感傷の狭間で私はそう痛感する。観られてよかった。

戯曲も俳優も凄まじい作品だったけど、「満足度」という言葉とその余韻には乖離が生まれる。作品を見て満足するというのはどういうことか、ということについても考えさせられた作品でした。
そういう理由で、やはり今の段階で、”満足度”はつけないことにします。
観られてよかった気持ちとしては星5の気持ちです。

そのいのち

そのいのち

関西テレビ放送

世田谷パブリックシアター(東京都)

2024/11/09 (土) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

静かに地味に始まり、最初は佐藤二朗の「メタボ」を使ったギャグや、大げさな振る舞いが笑いをよぶ。ところが…それは水面下の憎悪と醜悪を隠した、偽りの静かさだった。…ということが最後に突き付けられる。衝撃的な舞台である。佐藤二朗の脚本だが、こんなすごい本を書くとは驚いた。

が軸。「その日の、2日前の午後4時〇分」とはじまる。「その日」とは何か。花の容体が急変?などと思う。ほかにもなぜ山田さんは薬剤師をやめたのか、夫は昔少年刑務所に入っていたが、それはなぜ?と、いくつかの疑問がでるが答えは不明のまな。

花の「賠償金(何の賠償か不明)」で家を建て、生活していることがわかる。夫は賠償金目当て?かと思うと、「愛しているからだよ」と臆面もなくいう。「その日の前日」に、花の「何ふぇち?」という変な突込みから、障害者の性の問題が浮かんできて、かなりきわどい場面も展開する。賠償金をめぐる確執がドラマになるのか、障害者問題が軸なのか、と思うと、「その日」に全く予想外の展開が待っていた。「障害者の性」は、思ってもいない形で、最後の悲劇のひきがねともなる。「その日」衝撃的事実が明らかになって、それまでの穏やかなリビングは一変してしまう。

ネタバレBOX

30年前に、15歳だった和清は、山田のダウン症の7歳の子を、「弱者のくせに」と殺した。山田は、8年の刑期を終えた和清が「償いのために、障害者女性と結婚して一生面倒を見る」というはなしを聞きつけ、復讐のため介護士になってきたのだ。

花は「この人は私には必要なの。許してあげて」と山田に頼み込み、山田も怒りをおさめたかのようだった。
しかし、障害者・弱者をさげすむことで自己のプライドを保ってきた和清の性格は変わらず、花に向けて「犬も濡れるんだよ」とうそぶく。それを聞いて、山田は…まさかの結末だった。

そして、エピローグ的に花が継父とともに、母と継父の家に引っ越す光景を描いて終わる。
光の中のアリス

光の中のアリス

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

シアタートラム(東京都)

2024/11/01 (金) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あまりに鮮烈な身体と言葉の端々を間に受けて、私は今どうにかもう一度本作を観劇できないものか考えあぐねている。凄まじく受け取るものが多かった。だからこそ、拙い私の一度きりの感度では正直追いつけないところがあった。
そのままにして余韻に任せることが観劇のスタンダードな在り方かもしれない。だけど、私はあの身体、言葉、あの瞬間にもう一度会わなくてはならない気がしている。焦燥に近い。そのままにはしておけない。
この作品のことをもっと分かりたい。あの身体を、言葉をもっと分かりたい。見つめたい。

"思い出"が一人で持ちきれないそのことと同じ様に、一度では持ち帰れないものがあった。
"思い出"が決してなぞれないのと同じ様に、二度観たところで最深部まで辿り着けるかなんてわからない。
だけど、それでも、まだ"思い出でない私"は今それを求めている。

光の眩しさが翻って残酷さになることをまざまざと握らせられながら、また、影の寂しさにやがて光のきらめきを思い知らされるように、生と死や動と静が、消えゆき生まれゆくあらゆるものが目の前で縁取られ、そして呆気なく溶けていった。その質量に、重量に私の心身は一度で耐えうることができなかった。
そういうことなのだろうか。わからない。わからないけど、本当はそれが全てなのかもしれない。

記憶する限り、辺りが真っ暗闇に包まれる暗転や、そこから分かりやすく晴れるような明転はこの舞台にはなかった。なのに、ここまで光が差し、翳り、失われていく瞬間が私には刻まれている。
そのことが私の中には何より深く残った。その残像がいつまでもくすぶって、あの光と闇の狭間から発せられた声が何度も私の中をリフレインする。そうだ、身体や言葉は元より、「声」が鮮烈な舞台であった。

一人の俳優から放たれる、温度も湿度も強度も違ういくつもの声、声、声。
ある時は身体をうんと伸ばしながら声をぎゅっとひそめ、またある時は身体を縮めながら声をひろげてゆく。
4名の俳優、そして2人の演出家の操る身体の所業の大きさに感嘆する他なかった。その波及をもっと見つめ、掬い上げられるだけの余裕が欲しかった。
人間のことも、世界のことも、まだ知った気ではいられない。
この作品はそんなことを私に強く伝えた。

私はこの作品をもう一度観ることができるだろうか。あの光の外から、その中の眩しいまでの残酷と切実に再び立ち向かうことができるだろうか。俳優も凄まじくエネルギーを要するが、観客もまたそれを要する。死に向かって生きるということは等しく凄まじい。そういうことをやり抜く作品なのだと思った。抜きん出た俳優の技と業に拍手をまだ送り足りない。

追記。
近親に耳が聞こえづらい人がいて、とくにこの1年一緒に過ごすことが多く色々なことを知った。音楽がとても好きな人だからもう少し先になりそうだけど、一緒に舞台を観る日もきっとくると思う。田中結夏さんの舞台手話通訳の回に観劇できてよかった。

おかえり未来の子

おかえり未来の子

D地区

王子小劇場(東京都)

2024/11/02 (土) ~ 2024/11/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一言では言い尽くせない余韻に導く意欲作。
関西での上演が中心とのことで初の観劇でしたが、緻密で丁寧な会話劇とそれを縁取り、時に取り残すような音や光の使い方も含めた演出も冴え渡り、戯曲も演出も俳優のお芝居も素晴らしい作品でした。

主題は宗教二世とその家族。実家から逃げるように上京した兄と実家に残された妹を巡る物語。
環境や出自からの「逃れられなさ」を描くとともに、兄から妹に向けられる父性のような愛情や愛着を掬いあげることによって、より人物やその関係の解像度が上がり、そのことによってさりげないセリフに仕組まれた奥行きにも気づくことができるようになっていて、デザインとしても巧みな戯曲であると感じました。

「宗教二世めが僭越ながら申し上げます。あなた方は、それを、お分かりにならない」
キャッチコピーにもあるように、その実態を知った気でいる観客に、より深淵を覗き込ませるような作品でした。
最も素晴らしいと思ったのは、誰か一人を悪者にするわけではなく、かといって過度に情をひけらかすでもなく、短い上演時間の間にも一人一人にそれぞれ生きてきた背景が浮かび、それに裏打ちされた人物像を演じていたこと。そのことによって、どのシーンを切り取っても重層的なドラマを感じることができました。

自分の知らないとこですごい戯曲や演劇がこうして生まれているんだと痛感。
今後の作品も楽しみです。

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

チャミチャム

水性(東京都)

2024/10/29 (火) ~ 2024/11/02 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

瑞々しく、芯の強い3人の俳優の瞳の輝きと揺らぎに照らされ続けた1時間。校庭も部室も屋上も渡り廊下も全部が見えた。恋も失恋も友情も、放課後の賑わいも、一人になった時の静けさも全部があった。
劇中歌であるハイロウズの『青春』の歌詞に擬えるなら「時間が本当にもう本当に止まればいいのな」と、思わず願う程に見渡す限り全てが世界だった、それだけで目一杯だった"あの頃"があった。多分どこかに私もいた。

誰かのしたためた言葉や歌の中にふと自分を見つけるとき、それは救いであり、祈りであるように思う。町を映す透明のガラスの上をすべるクレヨンの文字を眺めながらつくづくそう思った。

水性はやはり、その瞬間にしか味わえない刹那的かつ詩的な反応を生む場所だし、それをしっかりと気づかせる演劇もまた素晴らしい。ロロの三浦さんの紡ぐセリフの豊かさに改めて気づく観劇でもあり、その魅力が最前世代を生きる俳優と演出家によって瑞々しく新たに彩られる意義も感じた観劇でもあった。
若手の俳優陣によるこういった企画はとても貴重。
作品が時間を越え、世代を越え、幾重にも拡がっていく可能性をも秘めた企画だと思います。次回にも期待!

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