abc★赤坂ボーイズキャバレー Spin Off ~2回裏!~―喝!&勝つ!―
K Dash Stage
博品館劇場(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
裏方さん
夏に赤坂ACTシアターで見た作品の裏方さんの物語で、イケメン俳優が多数出演していた「表」版のような派手さはないものの、コクはこっちのほうがあった。アングラ小劇場と商業演劇の中間的な存在か。
たびたびオトメそして旅
合唱団るふらん
第一生命ホール (東京都)
2011/12/09 (金) ~ 2011/12/09 (金)公演終了
満足度★★
旅する乙女
クラシック系ではない音楽家が作曲した合唱の為のオペラで、バンドの演奏を伴ったリズミカルな音楽に乗せて女性の心情が描かれていました。
舞台前方中央に傾いて立った門があり、奥には雛段が組まれたステージを白のワンピースの上にコートを羽織った26人の女性のみの合唱団が様々なフォーメーションを作ったり、移動しながら歌い演じて展開する作品で、「桔梗/帰郷」、「銭湯/戦闘」等、言葉遊びの多い歌詞や台詞を通して、移ろい易い乙女心がユーモラスに描かれていました。が印象的でした。
音楽はサンバや、サルサ、タンゴ等のラテンミュージックをベースに、ワーグナー、ラヴェル、ボブ・マーリーの引用を織り交ぜたもので、シンプルなユニゾンが多くて聴き易かったです。ピアノ、ベース、ドラムの3人がビートを引っ張って行く、きびきびとした曲調が爽快でした。
音楽作品としては楽しめたのですが、演劇作品としては面白く感じませんでした。歌が1曲終わる度に転換の為の時間があるため、ドラマとしての連続性がなく盛り上がりに欠けていたと思います。おどけた雰囲気の演技が多く、もっとシリアスな表現も見せて欲しかったです。結構台詞が多かったのですが、回しがぎこちない人が多くて残念でした。
残響のせいで台詞が聞き取りにくく、明るい木の色の空間では視覚的に密度が薄く見えたので、コンサートホールではなく演劇用の劇場で上演した方が良さそうに思いました。
誤/娯楽
黒色綺譚カナリア派
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★
これで見納め
人口263名の天王寺村に受け継ぐ因習に縛られた人たちの物語。
幕後、赤澤ムックが三つ指をついて挨拶する姿が印象的な公演だった。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
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会場に入ると、頭に鳥かごをかぶり電柱に縛り付けられ微笑む娘に、棒でつついて叫ぶ母親。まるで籠の鳥ならぬ、籠娘なのだが、この娘が「お役目果たし」といわれ、森や山に捧げる人柱だ。この「お役目果たし」に選ばれた娘を、村中が神の子と称し、村の未来永劫の栄えの為に人命を犠牲としている。
お山には化け物がいると信じて疑わない村人はスピーカーから流れる教祖まがいの言葉のとおり、「お役目果たし」を出し続けてきたのだった。体のいい人殺しだ。村の住民はこの村を畜生の村だといい、実際に住んでる住人は缶詰泥棒、淫乱、知恵遅れなどの何処かしら欠陥のある人たちだ。
そんな村に赴任してきたお役所役人も、この村には何の問題もない・・と見てみぬふりをする。そんな村では既に人口が減って、村長が言うには「村ってのは生きているんだ。人口が減ることもあれば増えることもある」とのたまう。
そんな人柱を題材に娘の母親が一芝居をうって、「自分以外は皆、死んだからお役目果たしが出来ない・・。」と訴え、全員で村を捨てて逃げるという結末。
公演時間90分ほど。出来たらキャストに役柄も載せて欲しかったところ。
今後、ムックこと金糸雀はちょっと遠いところへ飛んでいくらしいが、何処にいても幸せであって欲しいと思う。
ニュートンの青いリンゴ
タマコロ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★
私はクリスチャン
ではないので、サンタさんとは相性がよくないようです。
探索
城山羊の会
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2011/12/01 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★
まあ満足
アダルトな感じ。というか私たちが普段見ている小劇場演劇が子供っぽいのかな。
まあまあ、おもしろかった。
映画も見てみたい。ミツコ感覚とかいうの。読売新聞におもしろいとか書かれてた。
ネタバレBOX
モリモトさんにも星あげてもいい。
というか、開演前の観客へのお願い言うのに、舞台に飛び乗った瞬間に、あれ?と思ったよ。
線路は続くよどこまでも
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
シアター711(東京都)
2011/11/22 (火) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
うわ~(゜o゜)
一人芝居っぽくない演出方法でしたが(落語だから?)
そこが、また面白く、時には悲しかったです・・・
上演後、一緒に観劇したおじさんは泣いてました。
(静かに泣いておられるお客さんも数名)
確かに、そっと涙が流れるようなお芝居でした。
観に行って、本当に良かったです。
傷心館の幽霊
劇団 浪漫狂
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2011/10/20 (木) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
バリコメディ!
劇団浪漫狂NEOといえば第27回公演「新・五月晴れの青い空」を観てからなんと2年半ぶりだ。当時は古臭い笑いのネタの乱舞で劇団側は必死に笑わせようとしているのだが、客席はシーン・・。あまりにも痛々しい舞台だった為、ワタクシ自身、遠ざかってしまっていたわけだが、久しぶりに観ようと思い劇場に足を運んだ。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
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傷心館の幽霊はいくばくかの小劇団で公演しているが、決してホラーではない。むしろコメディだ。
何かに導かれるように傷心館に集まった2人の女と1人のオカマ。オカマのリリーは浩に騙され店の権利証を売られてしまう。信用金庫勤務のOL・美里は不倫相手の上司・寺田に騙され大枚を巻き上げられる。そして丸友商事秘書課勤務のOL・京子は婚約者である銀行の頭取の息子・洋介に破談を言い渡される。
「死にたい・・・」とまで呟いていた彼女達だったが、傷心館のオーナー・絹子に、「無駄死にするまえに騙した男たちを懲らしめてからでも遅くない。」と説得され、近所の村野一家もこれに賛同し復讐劇を計画する。それは自分達を騙した男達を招待しての『復讐パーティー』だった。
浩と寺田に対する復讐劇は、まさにコメディなのだが、浩はヤクザに脅された挙句、オカマにされてしまう。一方で寺田は美里の亡霊を見て失神し、恐怖に慄き返金し自首する。そして京子は今でも洋介を愛しているという理由から、復讐心で彼を酷い目にあわす事が出来なかったが、同じように洋介にも破談せざるを得なかった理由が明らかになり二人はめでたく結ばれる。というオチだ。
観ていて絶妙にスカッとする幕引きだった。そしてオカマのリリー役のJ田平の演技がサイコーに素敵だ。マッチョなバディに程よくこんがり焼けた皮膚のカマ風味が女装している姿を想像してほしい。無駄に気持ち悪いことこの上ないオカマなのだ。笑
そして佐伯卓郎(亡き傷心館のマスター)の存在感の無さは、あまりにも素晴らしい。彼は死んでるのに成仏できない、云わば死にぞこないで、未だに傷心館をうろつきまくっているのだが誰も気が付かない。まあ、幽霊だから気が付かないのは当然なのだが、何をするでもない只、そこに居るだけだ。黒いマントを着て。
ワタクシも最初は気になっていたが、そのうち幽霊が動いても立っていても、殆ど気にならなくなった。とにかく目立たない顔立ちなのだ。だから彼が役者を降りてひっそりとリアルに戻った時、駅で見かけても、あるいは、道でぶつかっても、あるいは犯罪を犯しても、殆ど記憶に残らない顔なのだ。
メフィストフェレスはこんな奴だったのではないだろうか、と思った。悪魔は決して目立たない。悪魔でございますという顔もしていない。いつのまにか、百年の知己のような顔をして静かに隣を歩いているのだ。笑
そんなこんなで無茶な想像もしながらひじょうに楽しめた舞台だった。コメディとしても面白い。そして登場人物もそれぞれがインパクトがあって笑えた舞台だった。次回は紀伊国屋ホールで公演するという。大丈夫か?!
観に行きたいと思う。
音楽劇『夏の夜の夢』『十二夜』
Studio Life(劇団スタジオライフ)
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/10/22 (土) ~ 2011/11/08 (火)公演終了
満足度★★★★
十二夜を観た
双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラの乗った船が嵐に遭い、ヴァイオラはイリリアの海岸に打ち上げられる。彼女は消息の分からない兄を死んだと思い、身を守るために兄そっくりに男装してシザーリオと名乗り、イリリアの公爵であるオーシーノに小姓として仕えることにする。
そもそもこの物語はあまりにも瓜二つな双子の兄妹が発端となる恋物語だ。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
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オーシーノは伯爵の娘であるオリヴィアに恋をしていたが断られ続けており、オーシーノは、オリヴィアにこの求愛の手伝いをさせる。密かにオーシーノに淡い思いを抱いていたヴァイオラはその命令に苦しむが勤めを果たすべくオリヴィアに会いに行き、使者としてやってきたシザーリオにオリヴィアは心を奪われてしまうのだ。
一方でオリヴィアの執事であるマルヴォリオは、道化師のフェステ、オリヴィアの伯父トービー、彼の友人アンドルーの三人が毎日飲んだくれていることを説教する。これを恨んだ3人はオリヴィアの侍女のマライアと共に、仕返しをする。それはオリヴィアが書いたように思わせる偽恋文を彼に拾わせるのだった。「もし私の愛を受け入れるのなら、黄色い靴下に十文字の靴下留めを身につけ、微笑んで下さい」と書いてあり、彼はオリヴィアの前で実行するが、気違いと思われ、真っ暗な檻に監禁されてしまう。
一方、ヴァイオラがてっきり死んだと思っていた双子の兄セバスチャンは、別の船の船長アントニオに助けられており、彼と共にイリリアにやって来ていた。
場面は変わって、オリヴィアの求婚を巡ってアンドルーはシザーリオに決闘を申し込む。しかしシザーリオのことをセバスチャンだと思い込んだアントニオが割って入り決闘を止め、ヴァイオラは彼が自分の事をセバスチャンと呼ぶのを聞いて、兄が生きていることを知るのだった。
その頃イリリア見物をしていたセバスチャンは、偶然にオリヴィアと出会いセバスチャンは見ず知らずの美しい姫に求婚されて夢ではないかと戸惑うも、その申し出を受け入れる。オリヴィアはシザーリオに今まで頑なに拒まれてきたこともあり、相手の気が変わらぬうちにとすぐに結婚式を挙げてしまう。
その後オリヴィアと出会ったオーシーノは彼女に求婚するも、いつも通り断られてしまう。さらには彼女が自分の小姓を夫と呼ぶのを聞いて、裏切られたと思ったオーシーノはシザーリオに激怒する。しかし身に覚えのないヴァイオラはそれを否定するが、今度はオリヴィアが裏切られたと叫ぶのだ。そんな口論の最中にセバスチャンが現れ、一同は驚くのだった。ヴァイオラとセバスチャンは互いに素性を確かめ合い、別れ別れになっていた兄妹と知る。こうしてオーシーノはシザーリオが女だと知り、改めて求婚し二組のカップルがめでたく誕生した。
スタジオライフといえば宝塚の男バージョンみたいな劇団で有名だ。故にキャストの全ては男ばかりなので女役も彼らがこなすが、いわゆるこれらのオカマが実に美しい。
ヴァイオラ(シザーリオ)役の松本慎也は絶世の美女だし、セバスチャン役の関戸博一とも瓜二つだ。
またマルヴォーリオ役の坂本岳大のキャラクターの立ち上がりがとても素晴らしくて笑えた。
元々、『十二夜』は喜劇だが、スタジオライフ風に味付けするとものすっごくコミカルで楽しい。舞台セット、衣装、照明、音響、全てが秀逸でエンタメミュージカルだ。
そして初日のこの日はサー・トービー・ベルチ役の笠原浩夫が座った途端にパンツの尻が20cm以上も破れ、下着がまるで見えるというアクシデントがあった。このアクシデントを笑いに変えて彼自身が道化に徹するキャストとなった。観客の笑の渦を全て吸収していたが、これがあった為にむしろ楽しめたし、顎が外れるくらい笑い転げてしまった。
暗転後、彼はカーディガンを腰に巻いて登場し、それでも動きによっては白いパンツが見える。苦笑!
そしていよいよ次の暗転でパンツを履き替えて登場しちゃったから、ワタクシはものすっごく残念だった。笑
そんなこんなでとにかく笑った!舞台だった。
スタジオライフ、素晴らしいです。次回も必ず観ます。
でもって、笠原浩夫、がんばれ~~~!!
リーボア・ヴォイクト
おちないリンゴ
Com.Cafe 音倉(東京都)
2011/10/22 (土) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
奇奇怪怪
アンデルセンの名作「人魚姫」をモチーフにし、映像をコラージュしたオムニバスストーリーというキャッチだったが、特に「人魚姫」というイメージは生まれなかった。「人魚姫」という狂気的で純粋で一途で我の強いキャラクターは確かに魅力的だが、かくゆう人間だってよほど奇奇怪怪だと思うのだ。笑
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
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「青い鱗」
とあるホテルの一室。一世一代のプロポーズに見事玉砕直後の男(中村祐樹)が一人。そこに現れたのは招かざるタイ人のデリヘル嬢。タドタドシイ日本語を話すサラピョン(木村佐都美)が実にキュートだ。青い鱗を纏った彼女の言葉に次第に男は癒され励まされる。
「Wishcost」
「変わりたい」鏡を見てつぶやく整形女。ユキの部屋に転がり込んでるヒモ男・陽一はゲームをやりながら、まともにユキの話も聞かない。いつも二人でいるのに孤独だ。そんなヒモ男はタマエと言う家出少女の面倒をみてやるなんて言い出す。ユキに何の説明もなくパジャマ姿でヤマンバメイクのタマエ(木村佐都美)が突然訪れ、ユキをおばさん呼びしながらずかずかと上り込んで来る。しかしユキはタマエを使って自分を変えるきっかけを探していたのだった。そしてこの馬鹿王子から離れることを決意する。
「生まれて、もう何百年。後、ひと月で十五。」
老女・ハナサン(木村佐都美)は海を見つめながら何時間も砂浜に座り込んでいる。
そして彼女はそこに愛しい人がいるかのように、
「誰もいない無人島であなたと二人きりで暮らしたい。毎日すき焼きを食べて、接吻して、毎日海で泳ぎ裸足で恋を語り合いカモメのように歌いながら、ずっと二人で・・。」
と繰り返す。それはもう死んでしまった人を何百年も待ち続け、いつか逢えることを楽しみに生き続ける老女のお話。
3話全てに登場した木村佐都美が実に素晴らしい。ガングロタマエからタイ人のデリヘル嬢、そして老女と変化しながら魅せていた。ワタクシがキャラクター的に好きだったのは、なんつったってデリヘル嬢のサラピョンなのだが、シュールな会話の間があまりにも絶妙でコミカルだった。そういう点では1話も2話もコメディなのだが、3話で「待ち続ける女」という一途さに清々しく胸打たれたワタクシは、その情景を想像し、しっとりと、そしてどっぷりと浸かることが出来た。
今回の箱だが、段差のない平面に丸椅子を置いただけだったのでとにかくキャストが見辛かったのが難点。前列は桟敷席にするとか、工夫して段差は作れないものだろうか?
あるいは舞台を高くするとか、なんらかの方法を考えて欲しかった。
ここのキッシュ300円は絶妙な美味さ。後で下北沢に行った折に、また食べようと思う。
ワタクシ、常連客になっちゃう。
ニュートンの青いリンゴ
タマコロ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
元気が出る
若いパワーに圧倒されてあっという間に終演。
なぜか元気が出るお芝居。
相変わらずの池亀ワールド炸裂で堪能した。
元気の無い人、悩みのある人オススメ。
何も考えず楽しんだ。
ノマ
リクウズルーム
アトリエ春風舎(東京都)
2011/12/02 (金) ~ 2011/12/06 (火)公演終了
満足度★★★★
全く意味不明
だが、なぜか面白かった。
当日パンフに助けられながら、舞台装置の仕掛けに驚いたり、何となく分かるストーリーとあふれ出てくるセリフが良かった。
不思議な感覚。
二手目8七飛車成り戦法
劇団鋼鉄村松
ザムザ阿佐谷(東京都)
2011/12/02 (金) ~ 2011/12/05 (月)公演終了
満足度★★★★
ボス村松氏の
将棋愛を強く感じた。
自分も将棋は少し分かるが将棋界の事情や対戦などリアルな内容で良かった。
このままリアルにいかない作風の劇団で脱線の話が自分にぴったりの世代で笑った。
楽しかった。
次回作も期待!
HARD DAYS 騎士
無頼組合
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/12/02 (金) ~ 2011/12/05 (月)公演終了
満足度★★★
うーむ
自分にはヒットしなかった。
説明的なセリフが多くて冷める。
リアリティが感じられず、かと言って笑いを取るのもイマイチ。
狭い舞台で仕方ないが殺陣も中途半端。
ハードボイルドさはあまり感じなかった。
もっとコメディーにするかシリアスにするかした方が良いかも。
日本の問題
日本の問題
ザ・ポケット(東京都)
2011/11/27 (日) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
8劇団連続
同じテーマ、同じ舞台セットで各劇団の個性が出て面白かった。
ストレートな主張があったり、シニカルな笑いだったり。
自分の好みはAチームはDULL-COLORED POP。
Bチームはミナモザ。
未亡人の一年
シンクロ少女
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/11/30 (水) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
良かった!
前作よりも性的な描写が無くなった分、物語に深みが出て引き込まれた。
過去と現在のシンクロが見事で素晴らしい。
堪能した。
たゆたう曾祖父
さるしげろっく
テアトルBONBON(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
ジーンときました。
たくさんの人が出てきて、一人何役もして、楽しいだろうな。
ネタバレBOX
曽祖父を知らなかったのは三女だけってそんなあ。
『その妹』と同じような時代背景、シベリア出兵したときに妊娠を知らせなかったとは、うーん信じられない。
大正時代の一人娘の相手の俳優さんが平成の三女の編集者ってことは、三女と編集者が結びつくのかなって少し想像してしまいました。
たゆたう曾祖父
さるしげろっく
テアトルBONBON(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★
大団円
最後に怒涛のごとくでした。(以下、ネタバレBoxにて)
ネタバレBOX
頻繁に衣装替え(着物着るの早いな~)している割には大正時代が感じられないので、もう少し演技で大正の雰囲気を出してほしかった。曽祖父のことを知らなかったのが三女だけだったっていうのも、バイトさんの噂話をみんなが信じてるのも「え~、それあり?」って感じ。
河童夫人
猫の会
劇場MOMO(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっと寒い一日の
そんな淡々とした情景。
ネタバレBOX
別に誰かを待っているというわけでもない女性が河川敷のベンチにいて、行き交うホームレスや様々な人たちと接する話ですが、そんな女性と一日過ごして、ああこんな情景を舞台にするのもありだなと思ったホームレス出身の作家が舞台化したものを観ているのかもしれない…。
河川敷の特質でしょうか、少し社会から離れた住人たちでした。ソーラーパネル付きでエアコン付きのホームレスの小屋かあ。
作家の浮気相手がライバルと思い込んだ人に刃物を向ける異常さはいいアクセントでした。
結局河童夫人って何だろう。
Bonehead -ボーンヘッド[失策]- 【再演】
演劇レーベルBo″-tanz
d-倉庫(東京都)
2011/12/01 (木) ~ 2011/12/05 (月)公演終了
満足度★★★★
スピンオフ
本編を知らなくても充分楽しめました。
ただ、アクションシーンがもう少しあれば、緊迫感も増してよかったかと....
あと、マリアの年齢設定が.....気になってしまいました。
溶けるカフカ
カトリ企画UR
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/10 (土)公演終了
満足度★★★★
「孤独」に「福音」が降り注ぐ--「現在進行形」の未完
カフカの小説から、再構成された舞台。
台詞と演技と空間から、観客は「どのキー(鍵)」で読み解いていくのか。
それが楽しみのひとつでもある
ネタバレBOX
「プロメテウス」「幽霊」「バベルの塔」など、短編小説のキーワードが聞こえてくる。
ああ、これは、そういう「構成」の作品なのだと理解した。
(つまり、地点の『――ところでアルトーさん、』 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=17564 や『あたしちゃん、行く先を言って-太田省吾全テクストより-』 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=12633 に似た感じな)
さらに「変身」「審判」「城」のテキストも聞こえる。
つまり、1つの方法として「カフカを(あるいはカフカの作品を)粗く削り出す」ということではないか、ということだ。
「作品=カフカ」であるかどうかは別にして。
さらに、それは「カフカを削り出す」ことで、「観客の中に何を生み出すのか」ということでもある。聞こえてくるキーワードと演技(動き)(空間)を通して、観客が「何をつかむのか」ということだ。
作品としては、「観客との関係」があるということは当然だが。
もちろん、「テキストを選び」「演出している」のだから、「何を知らせたいか(感じてほしいか」という、)「用意された作品(公演作品)の読み方」はあるのだろうが、それは観客の手元に届いた時点で変容するのは普通だ。
今回の公演では、演技だけでなく、舞台となる場所が、「教会」である。さらに「震災被害の後」のような動画が、舞台後方に流れる。
こうなると、「教会」は「鎮魂(の場)」として、床にばらまかれた「紙」は「瓦礫」に、「プロメテウス」や「バベルの塔」は、たちまち「近代化の歪みとその滅亡の象徴」となってくる。
そういう「キー(鍵)」で読み解いていくことも可能だし、またそう読み解けていく。
すべての(芸術)作品が、そういう「観客の持っているキー(鍵)」によって開かれていくものである。
(あたり前すぎる話ですみません)
カフカの不条理は、とても否定的な不条理という印象がある。
理由もわからぬまま否定されてしまうということで。
ここに「震災」を結び付けるのは当然だろう。
舞台上でしつこく「繰り返される」演技やパターンにも、それが見て取れる。
しかし、そこに見えて来るのは「疎外」と「孤独」だ。
真面目そうな男と、それに絡む3人の男女たちは、最後まで誠実には交わっていかない。ちゃかすような、ふざけるような。
さらに彼らたちも、実は一体感があるようでない。
否定的な空気の中にいて、さらに常に自己否定されているような感覚が襲ってくる。
そこには「絶望」は感じないが、「孤独」はある。
舞台後方に流れている「災害後」とどこかの「街」(ニュータウンみたいな)の画像は、同じ空間に前後するのだが、交わっていかない。
どちらが「前」で、どちらが「後」なのか、ということもある。
つまり、「再生」なのか「滅亡」なのかは判然としないわけだ。
しかも、その中に、なぜか「孤独」が見えてしまう。
まあ、結局、それが「震災」というキーよりも、「私がこの作品の見るためのキー(鍵)」であったということなのだろう。
今回の作品には、「鳥籠が鳥を捕えにでかけた」とある。そこがキーになったと言ってもいいだろう。
「不在」「空白」そういうキー(ワード)だ。
失ったモノを「求めて」なのだが、すべては「投げっぱなし」で「答え」などない。それがこの作品ではないだろうか。
と、書いたが、本当は「宗教」が語られているのではないか、とも思ったのだ。
それはつまり、祭壇にスピーカーが置いてあるのだ。何かの信仰の象徴のように、だ。
音(楽)の出るところ(スピーカー)が、神の居るところ。
そこから「音(楽)」が教会内部から外へと響く。
まるで、「孤独」と「不在」と「空白」の地に、「福音」(音!)が響くようにだ。
意図していたのかどうかはわからないが、実に「宗教的」。間違っているかもしれないが、「すべては神の思し召し」「神に包まれている」、がひとつの答え、今の答えなのかもしれない。
そうなると、「場」が「舞台」と「観客」とに2分されていたことに違和感を感じてきた。
それは、そこ(舞台)にあるのは、「展示物ではない」ということだ。「体験」であり、「今」なのだ。
だから、「福音」はすべての人の上に降り注ぐべきであり、観客もカフカに溶けていくべきではないか。
つまり、客席は、会場の隅に追いやるのではなく、会場全体に、デタラメに散りばめてあるべきではなかったか、と強く思った。
まあ、この作品自体は、完成型ではなく、カフカの『城』や『審判』同様に「未完」というところではないだろうか。
「現在進行形」の未完として。
公演の内容として、付け加えるとすれば、とても良かったのは、ビジュアルだ。
「画」として。
この公演は、ビデオ収録していたが、「まさか役者のアップとか撮ってないだろうな」と思った。とにかく「引いた画」、視野を「常に」広くして、全体をいつも見ていたいということ。すべてのバランスが、つまり、「非常口」や「ピアノ」、「つり下がる電灯」、そして役者の「形」と後ろに映し出される画像のすべてが美しいのだ。
インスタレーションってな感じでもある。
それを、ぼーっと、見ているだけでも楽しい。
あと役者の佇まいが面白かった。キャラが(本人の?)滲み出てくる。
URという企画は期待したい。今回のように、(たぶん)重なり合うことのなさそうな、作・演と役者のコラボが楽しめそうなので。