最新の観てきた!クチコミ一覧

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『サマータイムマシン・ブルース』

『サマータイムマシン・ブルース』

東京農業大学 農友会演劇研究部

農大劇研アトリエ(東京都)

2011/10/06 (木) ~ 2011/10/09 (日)公演終了

フットボール
かつて、この部活の先輩が、演劇をフットボールに例えて、稽古中ひたすらチームワーク、チームプレーとサッカー用語を交えながら演出をしていて、
そして出来上がった作品は、上手い下手の尺度で言えば、あまりお上手ではないのだろうけれど、
しかし大学生の若さと情熱が結実した、
後にも先にも「あの瞬間」「大学生のあの時期」にしか出来ないモノであった。
そんな事を思い出し、少し羨ましくも思えた、爽やかな作品でした。

ガラスの動物園

ガラスの動物園

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2011/10/22 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

幻惑
舞台を覆う紗がかかった幕をズッと凝視していると、なにかがズレて行ってしまうような、そういう不思議な感覚を与える美術。そのままズレてズレて、どこか遠い処へ連れて行ってくれても、コチラは覚悟は出来ていた、もう少し、踏みとどまってしまった。

父、カエル。

父、カエル。

のりしろチップス

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/11/04 (金) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

へそがえる?
人情味あふれるファンタジーでしたね。笑えて、ちょっと泣けました。ラストシーンでは昔のCM「おへそがないのはかえるだよ」(コルゲンコーワだったかな?)を思い出しました。

スーパーソニックジェット赤子(大往生) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】

スーパーソニックジェット赤子(大往生) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】

ミジンコターボ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑わせもらいました
男版がカッコ楽しくて切ない話でしたが、こちらはカワイ楽しかったです。
おバカ感丸出しで突き抜けている話を役者さん皆さんが、本当に楽しそうに演じているのが観てとれて気持ち良かったです。

ネタバレBOX

開演直後の竜崎さんの「しかし、犬で電車止まるかねえ。ナウよ、ナウ」のアドに、その電車に乗ってた自分はほくそ笑んでしまうとともにスゲエなと感心しました。
シャッフル

シャッフル

劇団スパイスガーデン

東京タワー 1F 特設ホール(東京都)

2011/10/28 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

【Cチーム】観劇
忠実な観客の心理を突いた展開にはしてやられました。

ネタバレBOX

「記憶喪失なんてそうそうあるもんじゃないよ」、ホントそうですね。多重人格だと初めっから存在そのものを疑って掛かるのですが、記憶喪失はドラマの中でよく見掛けるため、そういう設定を受け入れてしまいました。確かに実際に記憶喪失の人を見たことはありません。

それはそうとして、記憶を呼び戻すための作戦が小芝居を打つことでしたが、その劇中劇のようなシーンでセリフを憶えられない一人がいて、その所作がとても面白かったです。

どんでん返しの連続は、伏線の回収もあり良かったですが、所詮悪知恵による騙し合いなので、感動めいたものはありませんでした。

ところで、登場してきた瞬間からスーツの背中に横シワができていたのは残念でした。
遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』

遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★

欠落の軌跡と失速感
1986年、日本ではアイドルの岡田有希子が飛び降り自殺し、海外ではチェルノブイリの原発事故が起きた。

15年前から現在に至るまで、「欠落」の軌跡を追う不条理劇。

上演時間が長時間ということで、二の足を踏みかけたが、まったく時間を感じさせず、あっというまの2時間30分だった。

観てよかったと思う。

劇を観ながらも、自分の人生を振り返り、特にあの狂おしいまでのバブルという時代の違和感に想いを馳せた。

3.11以降、繁栄を尊び、走り続けてきた日本を振り返るなかで、バブルの時代を再検証しようという動きが評論や文学、演劇の分野でなされている。

この作品もそのひとつだろうか。

世代によって受け止め方や評価が分かれるような気がした。

ある若い演劇人は「まったく無意味な作品」と切り捨てていたが、1986年の時点で幼年期だった人には共感しにくいかもしれない。

ネタバレBOX

人々はビルから飛び降りるのだが、また、ビルへよじのぼってきて、会話を始める。

夢の中の出来事のようだ。

「なぜ、アイドルの自殺なのか」と思ったが、人気の絶頂期に、まさに失速して死を選んだ人気アイドルの事件は、衝撃的だった。

人がうらやむような華やかな芸能界で彼女は「欠落」を感じていたのかもしれない

当時、岡田さんの周辺をよく知る人が私の上司だったので、事件直後は職場でもその話題が出たので印象に残っている事件だ。

超多忙で失速を許されない職場で、休憩時間に彼女の死について話すとき、私たちは少し我に返っていたように思う。

彼女はバブルを迎える前に失速し、死んでいった。

チェルノブイリの事故はショッキングではあったが、どこか他人事だった。

劇中でも、「いつのまにか忘れ去られた」と言われている。

そのあとにやってきたバブルの時代。

「インクスティック、タンゴ、朝まで踊ったわ」という女子高校生の述懐に、ウォーターフロントに次々現れた蜃気楼のような建築世界を思い出していた。もっとも、これらは仕事で取材したが、当時、私自身は遊ぶ暇はなかったが。

ビンゴゲームの場面が出てくるが、これもバブル時になぜか流行り、違和感を持った記憶があるが、それを描くことで、意味不明の熱狂が再現される。

ビンゴゲームも台紙に穴をあけていくのだが、この「穴」に欠落感を見出すことができよう。

劇中のビンゴゲームの商品は、それだけでは使えない欠落したものばかり。

その欠落感に気づかず、「物質の繁栄」を私たちはありがたがっていたのかもしれない。

最後の商品、空中高く吊られた大きな箱は、棺のようでもあり、パンドラの箱だろうか。

シャツの欠落した片袖をつけるよう注文する女性のことを「忘却の灯台守」と名乗る女がすぐに忘れてしまう。

記憶の欠落である。

「欠落」の暗喩に、女性たちが椅子を触りながら、同種類のシャンプーとリンスを同時に使い始めるとシャンプーが先なくなり、余ったリンスはお父さんが別のシャンプーと対で使うという

話をし、「お母さんが使うのはちょっと高級なロクシタン・・・」というところで止まる。

個人的には、へぇーと思いながら観ていた。

最後に安全な南の島に逃げてきたと思った学者が実は東北の震災で死んでいた、という展開になる。

安息の土地など、私たちにはもう残されていないということか。

失速し、ビルから飛び降り、ビルの屋上でまた語り合う欠落した記憶の中の人々。

彼らと同様、欠落した記憶の中で、私たちは生きているのか、死んでいるの

か、そして、これからどこへ行こうとしているのか。

深いところの記憶が呼び覚まされたような作品となった。

探偵御膳

探偵御膳

チーム半月

MOVE FACTORY(大阪府)

2011/11/06 (日) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★

あ、確かにほっこりするわ
初見でした。
チームというのがぴったりくる、良い雰囲気の劇団さんでした。
但し、コメディで笑いを沢山取るには、もう少ししつこさやあざとさが必要な感じがしました。

とても好感が持てますし、気長に見守っていれば、大化けするかもと期待できます。
青田買いするならお早めに。

横長の舞台と客席は狭い空間を上手く処理した物だと感心しましたよ(^_^)v

秋涙

秋涙

劇団だるい

東京アポロシアター(東京都)

2011/11/04 (金) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

知的で洗練されたコント
男性メンバー4人が脚本・演出しながら演じる。

「男子校のノリ」という感想を多く聞いた。

言われるまで、あまり意識しなかったが、潔く、そんな雰囲気もあったかもしれない。

旗揚げ以来、ずっと観てきて、最初のほうの公演はやりたいことをやっている印象だったが、

回を追うごとにコントが洗練されてきたと思う。

今回はかなり、大人向けにレベルアップされていた。

いまや、多くの人にお勧めしたい内容になっている。

「秋涙」はシュールレアリスムにもかかっているそうだ。

ただ腹をかかえて笑うコントではなく、小気味よい知性を感じさせるところが「だるい」の魅力だ。

ネタバレBOX

「意味屋」この作品のみ小林早苗が担当。笑うセールスマンみたいなエスプリのきいた作品。

映像をうまく使い、巨大カプセルを飲み込む場面が可笑しかった。

「余興」(大島健吾・作)

会社の同僚の結婚式の余興を始めようとした男性2人の哀歓。

大河内健詞は出てくるだけで可笑しい。彼のスカート姿は東大の「ウワノソライフ」以来。


2分間のショートコント4本では中野和哉の「法廷」がミヒャエル・エンデの手法でかみ合わない言葉の面白さを狙った。

大河内作「貧乏兄弟」の会話は、ドリフのおバカな兄弟を思わせた。


「餅つき名人」

ケータイゲームを実写で見せる。

大河内作品のバカバカしくも大真面目でナンセンスな可笑しさ。

「直江兼続」

佐溝貴史・作の戦国コント。これもドリフのような可笑しさがあるが、裸になっても品を失わないところがいい。

「アダムとアダム」(大河内健詞 作)

これも裸コントだが、「アダムである」という台詞の繰り返しでつづり、哲学調で面白い。


「秋涙」

同じ女性を愛した男4人の独白。中野作品には珍しく、センチメンタルで演劇に近い。

まさに「秋の涙」という感じで、彼らの前に湖が見えるようなすがすがしいエンディング。




ノーション:ダンス・フィクション

ノーション:ダンス・フィクション

チョイ・カファイ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/11/07 (月) ~ 2011/11/08 (火)公演終了

満足度★★★

詐欺
筋肉に電流を流し、その刺激で身体運動をコントロールする技術を用いて、映像や言葉を使うことなく直接的に振付を人に伝達するシステムのデモンストレーションで、偉大なダンサー/振付家の動きを電流のオン/オフのデータに変換してアーカイブ化するという、刺激的なプロジェクトで、とても興味深かったです。

筋肉に電流を流す実験の歴史のレクチャーから始まり、システム開発の経緯、実験の過程が映像と共にユーモラスにプレゼンテーションされ、後半は女性ダンサーが装置を身に付けて、実演が行われました。
コントロールの精度が非常に高く、サンプリング対象となった、ニジンスキー、土方、ピナ等のダンスの映像と、電極を装着したダンサーの動きがほとんど同じで驚きました。

…というのは全部嘘で、実際は電流で動かされているのではなく、単純に動きを覚えてコピーして踊っているだけという、人を食った様な作品でした。
電流による身体制御の作品を作っているステラークさんや真鍋大度さんの仕事を知っていたので、装置を見た瞬間にこの程度の装置では全身を制御するのは無理だと分かりましたが、タイトルに「フィクション」とはあるものの、作中ではフェイクであることが明かされないまま終わるので、騙されてしまった人がいたかもしれません。

システムが偽物だったのにはがっかりしましたが、身体とテクノロジーの関係、振付の記譜法、本物と偽物、など様々なトピックについて考えさせられる、コンセプチュアルで愉快な作品でした。

不文律

不文律

643ノゲッツー

劇場HOPE(東京都)

2011/11/01 (火) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

医学と倫理の攻めぎ合い
極力笑いを抑えるどころか、怖ろしい限り。

人が様々な病気から生き長らえてる裏に、
大なり小なり数々の先人達の犠牲があって、
我々は生きているということを
忘れてはならないと思わされた。

最後の西尾医師の姿、
収容されていた子の
代わりとなったのであろうか。


メインステージから演者が移動して、
ガラス?越しに見せる演出は
怖さを増してました。

話は重いが施設にいる子達はみんな個性的でイイ。

「蝶々が見える」と言っていた桜井あかね、
金髪姿はお人形のようで可愛かった!

説教強盗

説教強盗

劇団ダミアン

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2011/11/06 (日) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ロマンティズムの復権
戯曲に隠される知的な遊びと、演出奥田のメタ部分が調合され、美しも力強い「説教強盗」となっていた。アングラのイメージが強かったのだが、どストレートの舞台。女優陣が美女揃いで、後半は彼らとともに、あの女を追いかける自分がいた。アートスクエアであの美術は今後見られないであろう。なにより、このメンバーでの公演というプレミア感。

ネタバレBOX

客席によって見え方がまるで違う舞台。場面によっては左右の奥席では、かなり表情が見えにくい。

Surprise Guest どっと COME

Surprise Guest どっと COME

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2011/11/05 (土) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

最初ドタバタかな~って
それが倍々でドタバタになってきて、そのうち超ドタバタになってきて、やがて信じられないくらいドタバタになってきて、もうドタバタもここまで来ると半端じゃない!
神がかり的?感動しました・・・・。役者さんたちがんばりました。すっごく面白かったです!

いつも誰かのせいにする

いつも誰かのせいにする

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

やっぱり好きなんだけど、、、
やっぱり箱庭大好きです!
内容、演技、舞台、どれをとってもすばらしい出来だと思います。
前回見に行った時もめっちゃ感動しました。
だからこそ、今回、とてもおもしろいテーマだったので迷わず観劇してきたのですが、終盤のまとめ方にもうちょっとインパクトが欲しかったというのが正直なところ。
この劇が箱庭じゃなかったら大満足で終わってたと思うんだけど、箱庭専用の満足基準によりこの評価になりました。
次回も絶対見に行きます!!!

天守物語

天守物語

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2011/11/05 (土) ~ 2011/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

妖艶
泉鏡花の『天守物語』。夢か現かを錯覚させるような芝居であった。
篠井さんのあでやかな姿が幻の世界へいざなう。国立中劇場の舞台を使い心は芝居の世界にワープしたような不思議な感じであった。

リタルダンド

リタルダンド

キューブ

PARCO劇場(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

いい作品でした。
私は、設定に全く違和感を感じませんでしたし、芝居の世界にすんなり入っていけました。吉田鋼太郎、一路真輝は好演でした。歌が入るのはどうなのかと思っていましたが、こちらもすーっとその世界に入っていけました。若年性アルツハイマーという深刻なテーマを扱いながら、深刻さの中に救いを描く、むずかしいテーマですが、音楽を入れてよくつくられたと思います。

いつも誰かのせいにする

いつも誰かのせいにする

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

メッセージ性・・・
久々にメッセージ性の高い舞台を見させていただいた、という感じです。
同じ時間をかけて、中途半端なメッセージをなんとなく伝えられるより、
このくらいきっぱりしているほうが、スッキリしてていいと思います。

『南東の風 やや強く』 『この どうしようもない 1日の終わりに』

『南東の風 やや強く』 『この どうしようもない 1日の終わりに』

いわたかproduce

シアター風姿花伝(東京都)

2011/09/23 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

両方観ました
両方観る事できました。

ネタバレBOX

「この どうしようもない 1日の終わりに」
4組のイマイチなオトナたちのある日の物語。
中心となる組の物語はなく、どの組もメインなんだろうと思われるが、個人的にはOL達の物語が中心なように感じる。
ビルの屋上の感じの舞台セットもそう感じさせる一因か。
また初演と比べ、関係性のエピソードを薄くしていたような。
初演とはまた違った感じでした。

「南東の風 やや強く」
初演も観ておらず、またあらすじ等も意識していなかったので、重い題材を扱ってるとは思わず予想外の内容でした。
ただ、重い内容ではあるのですが、重く感じずに見えたのはよかったと思います。
いつも誰かのせいにする

いつも誰かのせいにする

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

スリリングな会話劇
映画製作会社を舞台に、それぞれ嫌な一面を持った人達を笑いをふんだんに盛り込みつつシニカルに描き、オーソドックスな会話劇ながらも脚本・演出・演技ともクオリティが高く、スリリングな展開に一瞬たりとも目が離せない、完成度の高い作品でした。

タイトルの通り、責任を人のせいにしようとする人達の物語をメインに据えつつ、芸術と仕事、デモ活動、匿名のネットコミュニティー、メディアによる煽動など今日的なトピックにも触れていて、それらが散漫にならずテーマに収束して行く脚本が面白く、かつ心に刺さる鋭さがありました。
緊張感のあるオープニングから、それまで俯瞰的な立場で観ている観客を終盤にフォーカスされる人物と同じ心境にさせる手法など、演出もスマートで素晴らしかったです。

劇場の形に対して斜めに配置し客席まで張り出したインパクトのある舞台に事務室と応接室が高低差を付けて区切られていて、その2部屋を照明効果と合わせて巧みに使って、時間軸をジャンプしていく演出が見事でした。それまでの世界観を変える、終盤の空間の使い方がとてもスタイリッシュで格好良かったです。
演出家自身の選曲による音楽もセンスが良く、テンションが上がりました。

役者達の個性的でかつ自然な演技が曰くありげな登場人物をリアルに描出していて、物語の世界にストレスなく没入出来ました。
菊池明明さんのボケキャラっぷりと小林タクシーさんの小物感が楽しく、片桐はづきさんの寂しさを感じさせる姿が印象的でした。

いつも誰かのせいにする

いつも誰かのせいにする

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★

あえて・・・
やはり大賞劇団なので厳しく評価させてもらいますが・・・設定があまりに、学生演劇っぽいというか。取材ってガッチリやられたのかな??用語は確かに業界用語使ってるんだけど、ディティールや問題に対する解決策にいたっては吉本新喜劇並の浅はかさ(新喜劇はそこをあえてやって設定で無駄に悩ませないようにして笑いに特化させてるわけだからいいんですが)正直ないと思いますよ、この脚本は。セットも素敵だし、役者さんも良い芝居されてる方いっぱいいらっしゃいましたし。(個人的には小林タクシーさんが好きです、あの感じで空気を抜ける役者さんは小劇場界で中々いないんじゃないですか?もっと色々に出て欲しいです・・・)箱庭は何回か観させてもらってるんですが、だいたい悪い時は、1個の台詞で説明した気になってる時が最悪だと思うのです。だから、他の人の感想読んでも(人のせいにしてすみません)ちゃんと理解してる人が全然いなくて、敢えて言わせてもらうと、雰囲気なんですよ全てが!!空気を伝って感情や情景を客に届けずに、台詞の意味だけで話を進めてるから、雰囲気は分かるんだけど、ちゃんとした核の部分は伝わらない。☆5個つけてる人も感想読むと、「それ☆5か!?」と思わずにはいられない(また人のせいにしてますが)逆に言うと、その雰囲気力が半端ないってのは確かです。だから、観れることは観れるんです。楽しいような気にもなれるんです。それは凄いとは思います、思うんですが・・・もう1段上に行けるはずなんですよ!!台詞でどんだけ、「何を見ていたんですか」って言ったって、こっちも意味としては分かってるけど、気持ちは全く動かないんですよ!もったいなさすぎですよ!!ほんとに!

ネタバレBOX

冒頭の沈黙のやつなんて、雰囲気オンリーじゃないですか?あれ、どういう意図あるんですか?いや、意図というか説明は色々できるんですけど、今回の芝居のどういう役割を担ってるんですか??マイケルジャクソンが冒頭フリーズするのには、むちゃくちゃ意図がありますよそれは!!でも、あの2人があそこまで沈黙でひっぱって、結果男が女を引っ叩く・・・いやいや、どうなんですか?手っ取り早い裏切り&インパクトの一番近いところ。というか、本当に意図が知りたいです・・・演出自体は凄く面白いんですが、時空が飛ぶときのあの扉ドン!とか、ああいう表現は露骨すぎるというか、これ雰囲気云々と結びついてくるんですが、今回の演出は、演出してますよ!!っていうのが伝わりすぎてる気がして・・・酔ってる感じが。セットも素敵なんですが、そういう目で見ちゃうと・・・酔ってる感じが・・・ラストなんて極みだし・・・革命とか・・・ちなみに、そういう映画が当たると思ってるのが、残念すぎます・・・興収いくらいくと思ってるんですか?すみません、何か変ないちゃもんみたいになってきたので、ここらで・・・本当は☆3.5なのですが、大賞受賞後ということで厳しくさせてください。すみません。
太陽龍

太陽龍

劇団龍門

しもきた空間リバティ(東京都)

2011/11/04 (金) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★

村手先生最高です!
村手先生のスナックのママという衝撃の出演。そして何より芝居を楽しそうにやっていらっしゃいました。台本もいいです。
ただ、セットが無いと臨場感にかけるかな?と思いました。

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