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ピカレスク・ホテル

ピカレスク・ホテル

ジェイ.クリップ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

劇場に一歩足を踏み入ればそこがピカレスクホテル
ベルボーイさんが開場お手伝いして、束の間のお嬢気分。
初演が20年前なので何となく、バブルっぽい片鱗があったような気もするがそこは劇場マジックにかかったせい、と思うようにしよう。
ちょっと刺激的でエロいけど力を入れず笑わせてくれる一話の「リボン、ちゃんと結びなさい」と倦怠感丸出しの絶妙な会話が堪能出来る二話の「男か、女か、」
どちらも面白かった。
上演時間約90分。

ネタバレBOX

「リボン〜」
出張先で男が毎回利用しているサービス頼んだら、来たのはかつての教え子だった。確かにセーラー服着てるけど教え子成人してるしって、ここに来てこんな格好で話し合い。要所要所で学校時代のやり取りがつい出たりして、なんだかんだで昔話に花は咲く。結局知らない間柄でもないし、メンズマッサージ受けたりして。
一歩間違えれば犯罪スレスレだけど、システム変わった事も知らなかった真面目優しい男のおかやまさん。
そんな男が調子乗ると一瞬でS嬢に豹変する内田さんが良かった。
非喫煙者ですが、煙草の紫煙が舞台上にほんのりと漂っていたのも、良い場面に見えた。もうこんな場面に出くわす事もなくなるんだろうな‥。それぞれのこれからが幸せであれば良いなと思った結末。

「男か、女か、」
交際12年目のカップル。
男は過去にも彼女にプロポースしたものの、なんだかよくわからない理由で断られ続け、恋人状態のまま。今日こそは!と決意したもののやっぱり「離婚するのが見えるので無理」じゃ、付き合っている意味ないから別れようと口にした途端、「なんでなんで?」と引き止める。
そこらへんの内容が巷で会話してるカップルと何ら変わりないように聞こえ妙に笑える。
悩みまくる長谷川さんとひょうひょうと説き伏せる江口さんの掛合が何とも面白かった。
彼女のケータイ追跡機能と仕事相手とはいえ、女と会うのは禁止!
宇宙の「ウ」!
『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しさが倍増していた
今日は、小林肇さん目当てで、2回目の観劇でした。

先日より、ずっと笑いどころが満載になっていました。

先日は、数人、まだ固く、ぎこちない感じだった役者さんも、今日は、皆さん、その役その人に見えました。

好きなシーンがたくさんできて、話を知らずに観た前回より、ずっと笑って観ていられて、幸せ感アップ!

作者石原さんと演出雄太さんの味のブレンド具合が、いい感じに交じり合って来たみたい。二人が煮詰めた出汁がいい味になって、そこへ、彩りよく、たくさんの役者さんのエッセンスが加味されて、なかなか絶妙な味わいでした。

ネタバレBOX

お遊戯のシーンの役者さん達の風情が、自然になって、それだけでも、心がウキウキしました。

一芯さんの惣介に演じてる感がなくなって、本当に、博愛主義の旦那さんに見えました。だから、家宝に拝む場面や夫婦の接近場面に嫌らしさがなくなって、作品世界に広がりができていました。

岩滝さんのちか先生と、吉岡亜沙美さんのみき先生の小競り合いも、自然さが増して、舞台に弾みをつけていました。

廣島さんの玲子先生が、その二人を諭す場面が大好き。吉岡和浩さんの酔っ払い振りが好き。日高さんの美奈子先生と、智恵野さんのあやめ先生のタンバリン練習場面が楽しい。
小早島モルさんの徐々に悲壮感漂っていく表情の変化が秀逸。
松木さんのすみれお姉さんが、惣介を出鱈目話で説得して行く間の取り方が好き。今野コーチが、子供からもらった虫を握り締めて足掻いてる場面が可愛い。
智恵野さんのあやめ先生の天真爛漫さが愛おしい。(昔愛読していた「チッチとサリー」のチッチみたい)

そして、初めて舞台を拝見した時から、注目していた小林肇さんの主任さん、啓司さんとはまた違ったスパイスで、良い味付けになっていて、これは見逃さなくて大正解!キリン組に外された時の哀愁に満ちた表情に和みました。
肇さんには、これを機に、8割の常連さんになってほしいなと思いました。
虎ニじいさんは、啓司さんの方が存在感あったけれど、主任さんは、どちらもそれぞれの味があって、美味でした。

最後の皆さんの歌声が今も、頭の中でリフレインしています。
たった一人の戦争

たった一人の戦争

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2011/11/18 (金) ~ 2011/11/28 (月)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい試み
テーマといい、
かなりガッツリしたもので良かったです。
一つ欲を言うと会場が広すぎて、
もっと凝縮するような感じで観てみたかった。

ルート99

ルート99

さいたまゴールド・シアター

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

質の高さ、見応え有り
登場人物の構成が多面的で最初混乱しかけたけど、なんとか話に追いついて見ていた、と思う。
舞台という虚構の世界の話のはずなんだけど、沖縄の問題とか今の日本の放射能汚染とか透けて見え、舞台上の役者さんと見ている観客の状況は常に背中合わせと感じた。
劇中劇の場面で、島民の方がステージを囲み見ているシーンがあるが島民の何名かほんとに楽しそうに見ているのが微笑ましかった。
役所の人のカワバタさんが良いキャラw、ドラマ「相棒」に出演されてた益田さん、声に張りがあって良かった。
男性では、毎回倉澤さんと遠山さんが何故か気になっている。

ネタバレBOX

カメラマングループ、ミラの家、島民、基地内で働く人、市役所職員、他所から来た劇団員とスタッフ、基地に反対する地主。

ミラの家/劇団制作と市役所、2組の姉と妹と立場。
制作の姉の芸術を追い求める姿に、手に掴めそうで掴めないもどかしさが、いつも呆然と見て結局舞台の内容を理解出来ないでいる自分に重ねそうになった。
姿を現さない(現せなかった?)恋人のタチバナを忘れる事を選択した姉とヨシユキのこれからの関係。
ヨシユキと与平の真面目さ故の行為。
ミラの妹の悲しさ。
毒まんじゅうばらまいて逮捕された2人。
強制的に土地を奪われ、そのまま物故者となり紋付袴の礼服姿で亡霊となって島の現状を嘆き訴える地主達。
毎回裏切られ、解決策のない「善処します」の一語で片付けられ答えが出ないまま日々が過ぎていく空しさ。
白地の布に吹き付けられるミラの姉の鼻出血。その様子が日の丸に見え、いろんな物に汚染されつつあるこれからの日本の様子にも思え心苦しくなった。
コッコの挿入歌もちゃんと聴いとけば、もっと違った印象になるんだろう。蜷川さんの終盤BGMは代わり映えなかったけど。

ゴールドシアターのダンスレッスンや発声練習等の風景は見応えがありました。
次回作も期待。
いつも誰かのせいにする

いつも誰かのせいにする

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

ラスト
もっと落として欲しかった。
セットや演出は好きなだけに、
突き刺さるような終わりを期待してしまいました。
でも凄く面白かったです。

土管2011

土管2011

劇団B級遊撃隊

座・高円寺1(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
ストーリーが交錯して、つながっていく瞬間がドキドキした。面白かった!

土管2011

土管2011

劇団B級遊撃隊

座・高円寺1(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
ドキドキするストーリー、ワクワクする装置、とても面白かった!

ネタバレBOX

でも、あそこから出てくるのは予想できました。笑。
楽園王+劇団ING進行形「新・芸術とは・・・?」

楽園王+劇団ING進行形「新・芸術とは・・・?」

楽園王

上野ストアハウス(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

面白歌舞伎
なかなか見応えがありました。
三作品繋げたことで多少混乱はありましたが、
【芸術とは】を見せてもらいました。
『仮病ガール』の方も楽しみです。

死の町

死の町

劇団チャリT企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

最後に笑うのは誰か
「3・11」以降、テレビや新聞しか見て無い人と、自分で情報を精査する人との較差はあまりに大きい。政治とメディアの癒着、本当の事は知ろうとしないと知れない。とても大事な事について「死の町」は警鐘を鳴らしている。そして、こうした問題は演劇だからこそ効果的に伝えられるのだと思った。今、演るべき、見るべき演劇だなと思った。あっという間の、1時間。

『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

穏やかに和ませるコメディ
物騒なタイトルと殺伐チックなチラシで、脱力系ホンワカ笑いの8割世界っぽくないのかなと思いましたが、やはり、ブラックな風刺を折りませていながらも全体としてはほのぼのとしていてて安心して観れるコメディでした。

主役の奥山智恵野さん演じるさわやかでどこか抜けているヒロインと佐倉一心さん演じるヒューマニズムの塊の様な夫の夫婦は人間の人間による善意と言った感じで好感が持てました。

欲望という名の電車

欲望という名の電車

劇団青年座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

これぞ素晴らしい舞台!
2列目で見た。
高畑淳子!の演技が冒頭から素晴らしい。
共演者の演技も素晴らしい。
神野三鈴!宅間孝行!小林正寛!山本道子!
音楽・生演奏も素晴らしい。
小曽根真!
演出も素晴らしい。
鵜山仁!
装置、島次郎!も音響も照明も良い。
素晴らしい舞台。
終盤、狂気の世界に入り込むブランチが痛々しくて涙が出た。
まぎれもない名作。

誤/娯楽

誤/娯楽

黒色綺譚カナリア派

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度

演技が良くない
暗転が多すぎる。
照明に難あり。
作演出がいただけない。
帰りに東大の学食行った。

パンドラの鐘

パンドラの鐘

護送撃団方式

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2011/11/17 (木) ~ 2011/11/20 (日)公演終了

満足度★★★

パンドラの鐘
若さが伝わってきました それが、今の劇団の素晴らしさ!
どんな劇団になっていくのか、楽しみにしてます。
楽しいひと時をありがとうございました!

ルート99

ルート99

さいたまゴールド・シアター

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!!
年を重ねるってなんてステキなんでしょう。さいたまゴールド・シアターのみなさまがキラキラかつギラギラしていました!
岩松さんの戯曲が素晴らしく(沖縄とは言っていないけれど、それは沖縄の基地問題が舞台)、それに対応できるほどの人生経験が彼らにありました。

「仮病ガール」

「仮病ガール」

楽園王

上野ストアハウス(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★

なるほど。
笑えるお芝居かと思っていましたが、意外と泣けたりして。伝えたいことがいっぱいあって、あれもコレも問いう感じ。けっこう真面目でメッセージがいっぱい。もう少しくだけてもいいのではと思いました。

クライベイビーさようなら【公演終了致しました。ご来場ありがとうございました!】

クライベイビーさようなら【公演終了致しました。ご来場ありがとうございました!】

エレクトリック・モンキー・パレード

劇場HOPE(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★

おもしろかった!
お話の内容がマンガのようにぶっ飛んでいましたが、おもしろかったです。イイ音でしたが、ストーリーとの違和感があり、もったいないなぁと思いました。

死の町

死の町

劇団チャリT企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題227
受付の5分ほど前に5階へ上がるが、狭い…5人でいっぱい、会場のドアを開けるのもひと苦労。先に受付(チケットは整理番号付)、中に入ると左側に椅子席2列(奥は3列かな?)、右、柱を挟んで椅子が7脚。<作品内容>そのまま、時間にして1時間。著名人(名うての探偵ばかりがこの時のために集結)が真相を暴く…ことになっている。報道されたもの(「死の町」発言)、その経緯を検証し、真実を明らかにする。これを報道(再現ドラマ)というカタチに倣って観客に問う。って、いたるところで笑ってしまう。あちこちに仕掛けられたツボにハマる。記憶はアナログ、固定するまでにデータはある面劣化、簡略化され、繋ぎ直され、他の記憶と溶け合い、刺激がなければ深く沈み層の底辺でだんだんと薄れてゆくのだろう。とても面白かった。20:57終演

ネタバレBOX

内山さん「兎ノ刻 ートノコクー」、杉村さん「花と魚」...。

さまざまな「人」が登場します。けっしてソックリさんではありませんが、よくダシが効いているというか、よい味付けでした(ここは個人の味覚によりますね、きっと)。

名探偵揃いなので、目にも鮮やかな推理が溢れんばかりに、とはならず、観客と一緒に首をひねるばかり。珍妙な推理も含め、繰り返される再現ドラマを通じてわかりやすく、また、いろいろな横道を示しながら筋道を伝えています。

指をならしキューを出す、さっと足を組み役柄を代える、柱の後ろで上着を着替える。

新聞各種、12/7の日付、オリンパスの記事がみえる。

コナンが上手のドアを閉めたのは、閉め忘れていたからだろうか、開演直後から気になっていて、ここから出入りするのかと思った。

ニュートンの青いリンゴ

ニュートンの青いリンゴ

タマコロ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ニュートン
キャストもみんな魅力的で、ダンスにお色気サービスシーンもよかったです。ただ、途中に何度か登場するニュートンが、あまり効果的でなかったのと(ラストの万有引力の解釈が良かっただけに残念でした。)、勢いがあって良いのですが、もう少し脚本もねって、細かい演技(加藤さんは良かったです)があればなお良かったかと思いました。

LINX’S~03(ゼロサン)公演~ 

LINX’S~03(ゼロサン)公演~ 

演劇ソリッドアトラクションLINX’S

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/11/18 (金) ~ 2011/11/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

次回にも期待
ショーケース演劇祭りなので次回は全く違う出会いが出来る。
演劇を好きになってほしい石田1967の熱意も見所のLINX`S。
もっともっと観たかったです。

次回も必ず!

久保らの歩く道

久保らの歩く道

コーヒーカップオーケストラ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/12/05 (月) ~ 2011/12/07 (水)公演終了

満足度★★★★★

コーヒーカップオーケストラ版スタンド•バイ•ミー!!
人生ちょっとしくじってて、うっとうしくて、でも憎めなくてちょっぴり愛らしい奴ラの無茶ぶりが二乗三乗と上乗せさせられていくハイパー青春友情物語。これはもはや、コーヒーカップオーケストラ版スタンド•バイ•ミーではないか!!

ネタバレBOX

この公演は、モリサキミキさんを客演に迎え、日替わりゲストとコーヒーカップオーケストラのメンバーのみ、という少数編成。私の観た日のゲストは、はえぎわの踊り子ありさん。およそ2年前に高円寺の明石スタジオでみた公演の時にもありさんがご出演されていた。確か、主人公よりも怪力っていう女子高生の役。浮世離れした能力を持っているのだが、そこにはリアルな苦悩と葛藤と、それを裏切るカリカチュア的なポーズが交錯し、ありさんが登場すると場の空気が締まったことを覚えている。逆に言うとありさんなしではちょっと持たないようなシーンもあった。
それが、どうしたことだろう!
2年前に観た時とは比較にならないほどに、面白かったのだ。それは、コーヒーカップオーケストラのメンバーがめちゃめちゃがんばってるその『必死』さをあえて隠さなくなったこと、舞台上では無遠慮でいることに後ろめたさがなくなったこと、そして何より『久保ら』を演じた3人がとても楽しそうだったことにある。ひょっとしてそれはこのはなしが『友情』をテーマとしていたことに起因するのかもしれないのだが楽しそうな雰囲気を演出するというのは、下手したら内輪ノリになりかねないし、はしゃぎすぎると無理してる感が見え透いてしまうから、さじ加減が実は結構難しいのではないかとおもうのだが、これは、よかった。
相変わらず(?)あくは強いものの、奇をてらうことに頼りすぎず、高校時代に出会った久保、岡本、野島、の人生を、天国にいる『久保ら』が回想するという視点からストレートに描いていた。
その中身は、野球のルールを知らないのに甲子園に行く野心だけはもっていた高校時代の野球部での練習風景や、ファッションデザイナーになんてなる気もないのに離れがたくて同じ専門学校に通っていた頃、好みのタイプの女性のはなしで日が暮れるまで盛り上がったこと、とかそんな、なんでもない日常の1コマの、くだらなくて、ばかばかしくて、でも彼らにとっては特別なひと時で。
それから社会に出て、久保は貿易会社のリーマン、岡本はヒモ、野島は芸人と、それぞれの道を歩み、疎遠になって、再会して、一年に一回会うようになって...と関係性が変わっていく時間の経過が『銀河鉄道の旅』になぞらえられていた。
これは、久保らの人生とあるいて来た道をあらわすとてもいいアイデアだったとおもう。それに、『銀河鉄道』のレールが描かれた黒い箱。これをいくつか組み合わせ、教室、会社、居酒屋、と舞台空間を変化させていく方法はシンプルだが、それぞれの場面での個性(気質)や振る舞い(喋り方/しぐさ)は『会わない時間』を経て考慮されたものだった。
登場人物の造形がしっかりしているのは2年前にみた時にも感じたことだったが、今回はクリヤマチ●キ、エビヅカ、迷彩服の女、ガイドと、アクセントとして登場する者たちが、久保の同僚であったり、野島がナンパした女であったり、ストーリーテラーであったりと、すくなからず、久保らとかかわり合いのある人々であり、その背景に加えて、気持ちをみせるようにしていたので、たとえそれが、チープなカブリモノや、一発ギャグ、場の盛り上げ係であったとしても、単なる色物扱いにも『なんとなく面白い』という曖昧な笑いになることもなかった。これは、とても重要なことだし、2年前との大きな変化だったといえる。

特筆すべきは、『銀河鉄道』のモチーフを、それを用いた具体的なドラマとして、物語の流れに組み込み、成立させたことにある。
それは、芸人•野島が余命いくばくもない少年のために銀河鉄道に乗ったトウメイ人間と戦うという舞台を同僚と観に来ていた久保が劇場で岡本と再会したことをきっかけに、久保ら3人が学生時代の時のように、1年に一回集まるようになったということ。
その舞台は、岡本の妻•佐々木が脚本を手がけたものであるのだが、佐々木は野島が学生時代ナンパした女であったという繋がり。
彼らを繋げた心温まるこのエピソードには、もうひとつのドラマが隠されている。それは、佐々木が手がけた舞台を「あまりおもしろくない」作品として、みせていることだ。たとえば「セリフの途中でふと鼻を噛む」という1シーンは、「リアリティ」の使い方としては間違ってはいないのだろうが、ほんとっぽくすることに一体何の意味があるという、リアリズム的描写へのアンチテーゼを感じるし「病気がちな少年」で泣き落としをはかろうとすることは、やや戯画的な処理がなされてはいるものの、今日における悲劇的設定としての常套句に疑問を投げかけているように思えるし、それらをあえて「ギャグ」のポストドラマとして提示させることはなかなか、キレのある表現だとおもう。
更にこれと関連する、佐々木が手がけ、野島が出演する本能寺の変をパロった殺陣シーンに笑いのエッセンスを取り入れた寸劇的なフリス●CMのシーン。
あーあれのアンチテーゼね、とわたしは勝手に理解したけども、おもしろくもない脚本家が、テレビ業界にも幅をきかせ、公演を行えば即日完売、というのは現実でもよくあること。そういう俗っぽさを斜めに構えるアナーキーさが、コーヒーカップオーケストラには、実はとてもあるような気がしている。良い意味で、強かなのだ。

ジローラ●を敬愛しまくりで愛読書がレオン、なのに仕事ができない同僚エビヅカに先を越され、人生ちょっとしくじり気味の久保を、スマートなボケによって演じた前田さん、
実家は酒屋だったのに、酒飲みすぎて倒産させてしまい、女に喰わしてもらってるが、なんだか憎めない岡本を、不意打ち的にボケながら、役者に何かと無茶ぶりさせるポジションの宮本さん、
受けた仕事は断らないという芸風で、一世を風靡し、しかも低身長でそんなにイケメソでもないのになぜか昔からモテまくりで、スーパースターの異名(芸名)を持つ野島を、数々の無茶ぶりもエベレスト級の自尊心で超えまくる後藤さん、の掛け合いはもちろんのこと、
佐々木役とガイド役を兼任したモリサキミキさんの一生懸命さ、野島にフラれたことに腹をたて、よりを戻さないと殺すと脅し包丁を振り回す迷彩服女を熱演する踊り子ありさんの破壊力により、舞台はより、マジカルな空間に。
ほんとうに、とてもたのしかった。
そして、冒頭でみた久保らのシーンが、ラストでは、とても染み入る光景と変化していて、ベン•E•キングのスタンド•バイ•ミーのメロディーを耳にたぐり寄せながら、あたたかな気持ちを胸にその場を後にしたのだった。

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