最新の観てきた!クチコミ一覧

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歯に衣着せない

歯に衣着せない

劇団あおきりみかん

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/12/17 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

これは面白い!!
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
とにかく強烈なインパクト!!
いや~、笑った笑った、楽しかった!
言いたいことを言うって、凄いことなんだな。
観ていてスッキリした(笑)。
歯衣神社お参りしたくなった、怖いけど(笑)。
名古屋の劇団であるが、また、ぜひ東京に来てほしい!!

ネタバレBOX

おおざっぱであるが、歯衣神社にお参りすると、本音で話をしてしまうという話。

<良かった点>
・脚本がとにかく凄い!
なんだこの溢れるようなセリフの洪水は(笑)。
脚本・演出の鹿目由紀さん、名前覚えました!
・役者陣も凄い、この脚本に食らいついていくとは。
主役を演じた役者さん、お見事&お疲れ様!!
・公演後、役者さんがモリエールの階段に並び、観客をお見送り。
劇団の皆様、ありがとうございました!
とても気持ち良く、観劇できました!
うつくしい世界

うつくしい世界

こゆび侍

サンモールスタジオ(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

美しい世界
ダークファンタジーな美しい愛情の話か。かなり面白い。衣装センスも良い。

ネタバレBOX

空気が配給制の世界。女王に気に入れられると金貨がもらえる、貧富の差がしっかりあって、なんだか息苦しい世界。そんな世界は、「バラ」と呼ばれる人間によって保たれている。「バラ」は、くうきにんげんで、褒められると身体が膨らみ、新鮮な空気を放出するが、今の「バラ」からの空気放出量が減ってき始めていた‥。
女王・カストー(笹野鈴々音)に仕えるルルート(古賀裕之)の子・ニカロ(猪股和磨)は、くうきにんげん。ルルート夫婦はそれを秘密にするため、笑顔でニカロを罵る毎日。ニカロと同級生のピコ(浅野千鶴)と病弱なその妹のウピ(小石川祐子)は、貧しいながらも明るく生きていて、あっけらかんとしたピコはニカロと仲良くなる。しかし、ニカロの秘密がバレて、ウピとニカロとルルートがつかまってしまう。ピコは駆けつけるも、ニカロを「バラ」として生かすか、それとも死ぬか迫られる。ピコは、ニカロに告白してニカロを爆発させようとする。

話の設定とか登場人物とか終始惹かれるものがあった舞台。特に終盤の、ニカロへの「好きだ」連呼シーン。ニカロの笑顔と、ルルートの満足げな表情が印象的。ピコの爽やかで穢れない愛情があふれていた。

女王の付き人的なドッコ役の永山が、色々と良い味を出していた。いい感想じゃないかもしれないけれど、好きだ連呼シーンが、「ラピュタ」のバルスシーンにかさなっているように、終演後ふと思った。
うつくしい世界

うつくしい世界

こゆび侍

サンモールスタジオ(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

最後は来ました
ファンタジー世界だけど、今の世界から連想出来る正直悲しい世界。嫌な事ばかり起こる中、たった2回しか合ってない2人なのに最後の強い信頼というか思いが胸に刺さります。クリスマスに恋人同志で見る事も○なんですが、それだけじゃない深いお話しです。ホント最後が少し解り難い部分があるのと佐藤さんが結局話せたのがなんとなく背景が欲しい・・・。バンザイ合唱団と楽しい歌でストレス解消出来たかもしれません。

一九一一年【ご来場ありがとうございました!】

一九一一年【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい作品!
個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
100年前の実話を描いている。
上演時間2時間。
本格的な芝居を観劇したい人にオススメ!

ネタバレBOX

舞台が真ん中にあり、四方を座席で囲んでいる。
その座席の後ろにもセットがあり、劇場全体が舞台であった。

<良かった点>
とにかく脚本、演出、役者陣が素晴らしかった!
いやあ、本当に観入った!!
大日本帝国の司法制度、組織の一員としての仕事を遂行するということ、各々の立場を見事に描いていた。直近で観劇できて、贅沢な時間であった。
観劇後、「私たちは、果たして今自由であるのだろうか?」と考えてしまった。

<ちょっと残念だった点>
・劇場全体を使用しているため、どこに座っても観にくい場面がある点。
魅力的な演出ではあるが、結構観にくい場面があったため気になった。
・私が観劇したのは夜公演であったが、開場10分前だったせいか王子劇場の中に入れなかった。王子劇場に行ったことのある人なら分かると思うが、長い階段があり、その下で受付をする。寒い日だったので、せめて階段で待ちたかった。。。
私が行ったときには10人は並んでいたので、結構長い時間寒い中待っていた人がいると思う。
ただ、今まで王子劇場で外で待ったのは初めてなので、何か事情があったのかも。
ウズキちゃん

ウズキちゃん

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

洗練
小ネタやギャグの乱れ打ちは変わらないんだけど、
ひとつひとつの精度が高くなっている。
これは劇団員の身体能力の高さと無関係ではないと思う。
ナンセンスの書き手に対しては賞賛にならないかもしれないけど、
犬と串は確実に洗練されてきている。
なんて言ってたら、次はメチャクチャかも(笑)

ネタバレBOX

今回、上半身すら裸にならなかった!?
結局、アメリの由来は何なんだろう?
タッパー!男の器

タッパー!男の器

動物電気

駅前劇場(東京都)

2011/12/10 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

動物電気☆初観劇‼
初めて動物電気☆観て来た♪女優さん☆み~んな可愛いかった♪男も女も全力全開カラダ張って、超パワフル‼照明撤収とか地味にこみ上げて来たしww本編に関係ないドリフ的なコントもめっちゃ好きwww座ってるお尻が痛くなるけど、そんなの忘れるくらいテンポ良くおもしろ爆弾が投下され腹筋割れるwwお尻に優しい喚起タイムもあるので安心!とにかく、くだらないんだけど、めちゃくちゃ笑える(思い出しても可笑しいww)1度だけでなく何度も見に行きたくなる♪残念ながら飛行機の時間があって2回見れなかったけど…東京に住んでたら気軽に是非観て欲しい‼お値段もリーズナブルだし!笑って幸せになれるよ♪

『 GIFT -Love begets love- 』

『 GIFT -Love begets love- 』

劇団PEOPLE PURPLE

HEP HALL(大阪府)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

分かりやすい
「良かった」その一言です。複数のストーリーが絡み合うんですけど、ごちゃごちゃせずに、分かりやすく飽きることなく観れました。役者さんの演技もすばらしく、ホロリとさせられる場面も多々。すばらしい。今回の大阪公演は2年ぶりとのこと。次観られる機会まで、首を長くして待つとしましょう。

RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

パルコ・プロデュース

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

皆さんが書かれているとおりで。
笹本さんのやらかしてるのと藤木孝さんのスマートダンディズムが素適。映像もよく出来てるなと。

【無謬】 公演終了 皆様にご来場下さいまして誠にありがとうございました!

【無謬】 公演終了 皆様にご来場下さいまして誠にありがとうございました!

いきずり(劇団はへっ 改め)

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2011/12/17 (土) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★

静寂と絶叫の狭間で
説明には、日曜はスクールバスが出てないので普通のバスで、と書いてありましたが、田舎なのでバスが1時間に1本しかなくて連絡が悪く、結局行きも帰りも歩きました(その間、バスには追い越されず)。

日曜日の大学構内は暗くて怖く、人の目につく所に案内図がないから、徳望館がどこにあるのかわからずしばらくウロウロ(会場でいただいたチラシの裏側には分かり易い地図がありました)。殆ど不審者と化してたと思いますが、4人組の男女に場所を訊いたところ、校舎のむこうの道を渡ったところにある建物とのこと。やっとたどり着きました(次回からはもう大丈夫)。

で、お芝居の方ですが、筋も衣装もステージセットもとことん無駄をそぎ落とし、超シンプルにまとめた極めて抽象度の高いものでした。無謬とは一種の幻想かと思いながら帰りの電車に乗って帰宅。

終演後にオマケで演じられた喜劇で緊張がほぐれました。

一九一一年【ご来場ありがとうございました!】

一九一一年【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★

本当の裁判
四方から舞台を囲む座席とその周りにも廊下状の舞台があって、観にくいなと思ってたけど、途中から気にならなくなるくらいの面白さ。充実の120分。

ネタバレBOX

俗に言う幸徳事件について、その予審を担当した若手判事の田原(西尾友樹)の苦悩を中心に描く。

国が人を殺す‥その過程を克明に提示する。100年も前の日本のことではあるが、やはり現代日本でも、形は違うにせよ、往々にしてありそうな気にさせる。現場の人間に命令を出す上司の上に上司がいてさらにその上に‥というように、皆圧力によって動き、社会が成り立っているのだろうか。一番上の人間(今回は元老・山縣有朋)も、みな仕事をしただけ、と言っていたように、おそらく本気でそう思っていたのだろう。善悪や倫理といったものでなく、単なる恐怖(もしくは一種の使命感?)で人間は動くもので、その恐ろしさを味わえた。結審後のワインとか。(天皇は事件や裁判の内容なんて正確に知るはずもないんだろうけどね)

こんな状況を達観した菅野(堀奈津美)の表情が凛々しく舞台を照らす。終盤に田原が吐いた嘘も、菅野は理解していたと思う。だからこそ、田原らの状況をがんじがらめといい、自分は自由だと、田原らは哀れだと、言い切れたんじゃないかなと。
GOLD~カミーユとロダン~

GOLD~カミーユとロダン~

東宝

シアタークリエ(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★

201112171800
201112171800

GOLD~カミーユとロダン~

GOLD~カミーユとロダン~

東宝

シアタークリエ(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★

201112171300
201112171300

ネタバレBOX

なんで GOLD ~なのか家に着くまで気付かなかった。
ルート99

ルート99

さいたまゴールド・シアター

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい・・・。
年を取ること、生きること、成長し続けることの素晴らしさを強く感じさせてくれた感動的な舞台でした。震災後の社会不安が一層強くなるこの昨今に観られて本当に良かったです。沖縄問題に挑む人々の姿はそのまま私達の未来の姿を示唆していて、どのような思いで生きてきたか、その上でどう行動するか、そしてこれからどう生きるべきかを、若い恋人達に準えて心に訴えかけられて、えもいわれぬ清涼感に包まれました。ここ数ヶ月で、絶望と希望を描いた舞台はいくつも観ましたが、初めて「演劇で表現する」というその理想が昇華された思いです。素敵な舞台でした。さすが蜷川さん演出。

ネタバレBOX

川口覚くんが素晴らしかったです!3年前の初舞台から、独特の清涼感はそのままに凄い勢いで飛距離を伸ばしてます。次回の舞台は蜷川ハムレットでの主演と聞いて楽しみすぎてもう死にそう。
スネークライク・デートコース

スネークライク・デートコース

ブラックエレベータ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

無題233
これは、Googleの地図ですね。14:00受付、開場。今日は椅子席だけですね。拡大された、渋谷駅を中心とした地図。手前側はパルコパート1、Loftなど、柱の横にはモアイ像とハチが鎮座。14:32開演、前説によると100分。不器用な人たちのお話。

ネタバレBOX

渋谷というと、ユーロスペースやイメージフォーラムで映画、bunkamuraでコンサートか絵画展くらいか、昔はNHKホールや公会堂でLiveだった。なので、作中にでてきた場所は知らないのです。

さて、開場すると役者さんたちが地図の上に。寝ていたり掃除をしていたり。小さなモニュメントやビル群。ボードケーム感覚での1日。

少し散漫な印象を受けましたが、いろいろなやり方があっていいと思っていますので、結局は「好き/嫌い」...。

「創設者」がそれほどコントロールしているようには見えませんでしたが、(私には)そのほうがよかったのかもしれません。指示された通り、全部御見通しの1日なんて退屈ですよね。

一九一一年【ご来場ありがとうございました!】

一九一一年【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★

裁定
刑法73条。企んだだけで極刑。無法で権力の暴力で有罪のみ。この闇を知っただけでも観劇してよかったと思う。今も有るであろう国家の名の下での闇。見えないのか見ないのかそれも罪。
俳優の熱演もあって2時間は長く感じないが観辛さは感じる。

スネークライク・デートコース

スネークライク・デートコース

ブラックエレベータ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★

なかなか楽しめた!
個人的には、なかなか楽しめた!
学生時代の淡い感情を思い出した。
また、クリスマスデートを疑似体験した感じがした(笑)。

ネタバレBOX

<良かった点>
役者陣がなかなか個性的で愉快だった。
なんだか会話劇のようになっていたが、にやりにやり笑えた。
中でも李そじんさんが魅力的だった。

<ちょっと残念だった点>
・ギャラリーを、映像と地図で実際の渋谷の街に錯覚させるという説明であったが、これは出来ているとは言えなかった。。
映像もわずかだったし、ボードゲームでは厳しいかな。
・もっとコンパクトな芝居にできたのではないか。ちょっと長く感じた。
ノマ

ノマ

リクウズルーム

アトリエ春風舎(東京都)

2011/12/02 (金) ~ 2011/12/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

今更だけど・・
そういえば自分も観てきました。

いつも春風舎に行く前には、江古田の古本屋につい(計画的に)よってしまい、
この日も買い込んだ美術の洋書や落語やサイードの本などを抱え込んでひいひい辿り着いて、
おまけに10分遅刻してしまいましたが(汗
逆にプロットなどをきっちりと組み上げていく舞台と違い、
遅れても途中からでもすっと入れました。

・・そういう意味では、遅刻者にも優しい舞台だなと。

ストーリー自体は当日パンフに書いてあったので、ちらと見て話の流れはすぐ理解できました。

台詞そのものは直接状況を説明しているわけではなく、
コトバのいくつかが物語に引っ掛かっているだけなんですが、
そのやり取りを聴きながら、
「・・この物語にランダムにあちこちの本から文章を引き抜いてきて当てはめていくとして、
ここそこに、いま目の前に出されている文章をパッチワークして貼り付けていく様子を思い浮かべると、これはなかなかのセンスなのでわ?」
・・というような気になってきました(作者の思惑通り?

・・ほんとたとえばなんですけど、
例えば、ゼーバルトなんかが、
旅路の果てに色々な歴史・物語を標本のように本の中に組み上げていっているとしたら、
作者はそうしたなかにある必然性やセンチメンタリズムなどを一切排して、
物語に偶発的にセンテンスをつなぎ合わせていくときに現れる驚きや彩りを観客と一緒に楽しんでいるのではないかという気になってきます。
そういう意味では、なんかバロウズのライブペインティングを、目の前で
(当日パンフの物語に、目の前で、役者の口から飛び出る台詞でビシバシ彩っているという意味で・・)
やっているみたいな雰囲気にも感じられそうな・・。

・・まぁ、こういった物語、あまり肩ひじ張るとかえってとっつきにくいかもしれませんが、
ストレートな舞台だと、10分遅れただけで全くついていけない、ということが、
こういった舞台のように、物語より演出(・・というかコトバ遊び)でみせようという舞台の場合、
割とついていくのは容易・・というかたいして変わりない、というのは、
演劇作品としてはなかなかのアドバンテージだと、自分は思うんですけどね(苦笑

ちなみに、この舞台を観ていて、
物語のなかに充満している毛色の違うセンテンス群の嵐を眺めていると、
ふとなんとなく自分の足元の古本の束のセレクションに似ている気がしてきたものなので
・・ちょっと、評価が甘くなったかもしれないことをここに付け加えておきます(苦笑

・・ちなみに観劇後にジャンプを買い忘れていたことに気づきました(笑
まぁ、そんな感じで良いんじゃないかな、と、自分は思ったものですから。

スネークライク・デートコース

スネークライク・デートコース

ブラックエレベータ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

思いどおりには ならない 
ゆるふわ も いいですね。 

ネタバレBOX

ゲームのコマは、
自分がコマだと 思っていない ので、
勝手に動き出して 行ってしまう感じが 感じられました。

なんだか かわいい?お話 で、楽しかったです。
『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

一般客が心底楽しんでいた舞台でした
観劇3回目なので、統括を。

最初は、こなれていなかった部分もあり、やはり、雄太さんの作品ありきの8割世界かな?とも感じましたが、観る度、深さを感じる石原戯曲の虜になってしまいました。

終演後、後方席から、名前を呼ばれ、すぐにはどなたかわかりませんでしたが、息子の幼稚園の同級生のお母様で、卒園後、20年振りぐらいに会う
旧友でした。

何でも、「ガム噛め!」でファンになり、今回も劇団からのメールで上演を知り、遠くまで、観にいらしたそうで、終演後の表情が、目がキラキラして、楽しそうでした。
昔は、映画ばかり観ているヒトでしたが、8割世界のお陰で、芝居の楽しさに目覚めたとのこと。嬉しそうに、「ガム噛め!」のDVDを買って、帰って行かれました。

石原戯曲は、登場しない人物までが愛おしくなる、秀逸な作品で、そこに、各役者陣が命を吹き込み、まるで、実在するかのような保育園風景を見せてくれました。

あ、そうそう!一つ思ったこと。すみれお姉さんの惣介への冗談話、3回とも、お客さんがクスりとも笑わなかった、あさりがほたてになるって話、あれは、はまぐりぐらいにした方が笑えそうに思いました。それだと、鰤とハマチの例もあるし、惣介が信じてもおかしくないけれど、あさりとほたてじゃ形状が違い過ぎて、観客も無反応でいるしかないのだと感じました。

今日で千秋楽なのがとても残念!
この舞台、きっと、たくさんのヒトを演劇好きにする資質を備えた作品だと思いました。

ネタバレBOX

この舞台に登場しない、きらりちゃん一家、れいこ先生と前髪だけのスーパー店長のご主人の夫婦関係、岡島さんの別居の奥さんや、娘のりなちゃんの心情…、そういう、話題だけでしか登場しない人間や相互関係までが、きちんと掘り下げて描かれていて、登場キャスト以外の人物までが、気になり、愛おしく感じる、素敵な脚本でした。

ずみとじゅんちゃんがデートで行ったケーキ屋さんのケーキも食べてみたくなるし、久保さんが資格を取れるかも気になるし、水原コーチは、無事、婚約者とよりを戻せるかしら?とか、とにかく、細部のその後までに、たくさん興味が湧くのです。

水原コーチの、スナイパーに対するプロとしての厳しい視点や、世界の格言等、雄太さんの脚本だと、かなりちゃらんぽらんに描かれるのではと思うような、枝葉末節までが、きちんと描かれていて、ありえなさそうなストーリーに、リアルさを感じさせます。

惣介の「大きな栗の木の下に」論も、本当に、そういう解釈が成り立ちそうに感じさせられてしまいました。

いやあ!ホントに、観れば観る程、味わい深い素敵な作品で、惣介の台詞ではないけど、小劇場の芝居が、皆この作品みたいに、心底楽しめる舞台だったらいいのにと、心から、感じました。
8人の女たち

8人の女たち

Quaras

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

豪華女優さんたちを、床続きの低い舞台で、目の前で!
オチを映画で事前に知っていたのが、まず残念でしたが。
50音順でしか並べられないような(しかもこの順序が偶然にして絶妙)
豪華8女優の競演に、即観劇決定。

舞台を中央に、普段ステージ奥になる部分にも普通の客席を配置した、
前後の囲み舞台(G2によるとバトルのリング)、しかも最前列での鑑賞。
すぐ目の前での女優さんたちに、釘付けです。

そして8人がほぼ均等の役割のウェイトになっている。
中ではマイコさんが初舞台とは思えぬ堂々として、メリハリのいい演技が良かったです。
牧瀬里穂さんは珍しく妖艶で、態度の悪いところもいい感じ。
荻野目慶子さんのいかにも大仰な芝居はコミカルで、好きです。

でも、全体としては公演開始直後だからか、何かちぐはぐな演技といった印象。
実際取っ組み合いや、叩き合いもありますが実際に叩いているわけでもなく、
いまひとつ上辺の演技に見えてしまう。

残念なのは、ラスト。
「溜め」も何もなく、ササッと終わった感じでした。

また、女優さんが舞台脇で待機しているのはいいけど、客から見えるので、
タオルとドリンク補給は白けてしまいます。

トマは「罠」で有名で「罠」は頻繁にやっていますが、
私は「罠」と「ダブル」と本作しか観ていないので、
トマの他の作品も是非観たいです!!

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