最新の観てきた!クチコミ一覧

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火葬

火葬

らくだ工務店

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了

満足度★★★★

濃密な会話劇
キャスティングが素晴らしく、狭い体育倉庫を舞台に展開される会話劇のテンポ良さやユニークな展開を堪能しました。ふだん見ることの無い教職員の素顔を垣間見たような劇でした。テンポ良く、それでいて濃密感溢れる会話と平然と背中を見せて演技する役者さんたち。すごい会話劇です。「火葬」のタイトルにふさわしくラストは衝撃的。

ネタバレBOX

う~ん、星4つにしようか5つにしようか迷ったのですが・・・・。これだけ緊迫した会話劇だとほんのわずかな台詞の噛みも気になるのと、作者の実体験をもとに書かれた脚本であるだけにまださまざまな感情が渦巻いている感じで、カタストロフィーが感じられないのが残念。すごくナマな感じがしました。作者がまだまだあのころの自分の感情や記憶を昇華しきれていないような。昇華されることなど無いのかも知れないが、お芝居として人に見せる場合、このプロセスを経ないと
敏感な人間にはきついかも。(ちなみに私はかなり鈍感なほうです)
浅草版・くるみ割り人形

浅草版・くるみ割り人形

Project Nyx

吉祥寺シアター(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

寝不足で寝てしまいました
最初と最後しか見れませんでした。
ごめんなさい。

TRINITY THE TRUMP-トリニティ・ザ・トランプ-

TRINITY THE TRUMP-トリニティ・ザ・トランプ-

ピースピット

HEP HALL(大阪府)

2012/01/22 (日) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

初演より
個人的には好きかもしれない。全体的に大人な雰囲気があり、いい感じがした。結末はやはり悲しいものだけど、初演では見落としていた伏線がわかったりしたので、観にいってよかった。まだまだ続く『TRUMP』の世界、また観にいきます。

ネタバレBOX

男性バージョンしか観てませんが、正規キャストとリバースキャストとの大きな違いは衣装の色。正規は濃紺、リバースは紅。それだけでもテンションがあがりましたが、それだけでなく、リバースで澤田さんが演じるラファエロ役にはやられました。今までにない優しく知的な印象のあるラファエロ。ただ強いだけでなく弟のウルに対しての思いやりが伝わってきて心奪われました。鈴木さんのラファエロも素敵なのですが、個人的には澤田さんの方が好きです(苦笑)
おてあげラプソディー

おてあげラプソディー

春の日ボタン

「劇」小劇場(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★

今回は笑いに特化?
従来は「コメディ」にとどまっていたところ今回は「ファルス」の域に達するまで笑いに特化して新境地を拓いた感じ。
その一方、一話ごとに張っていた伏線を最終話ですべて回収して大団円を迎えるスタイルは健在で、その鮮やかさに舌を巻く。

ネタバレBOX

特に女性陣にキャラが強烈で玲のイッちゃってる眼、早紀のキャラ、リサオの男前ぶりが印象的な中、進の音楽に対する志がイイ。
で、リサオの想いが報われないのはどーよ?と思ったが思い起こせば和志と上手く行きそうだったのでやはりすべてが丸く収まるのね。
ネガヒーロー

ネガヒーロー

プロペラ犬

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

後味は良いよ。
以前より気になっていたプロペラ犬。なんなんだ!!…。と思っていたら一人笑い始めてました。アクションも見ごたえあって、芝居では泣かせて、手に汗握り「レッドガンバレー!」と声かけるほどじゃなかったけど、観劇後なんかスカッとした気分になりました。やはりヒーローものは楽しいですよね。

寿歌(ほぎうた)

寿歌(ほぎうた)

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/01/05 (木) ~ 2012/02/02 (木)公演終了

満足度★★★★★

大満足!!!
なんともとても魅力的なキャストを小規模な劇場で観れる ということでチケットをとりました。

上手バルコニーの真ん中くらいだったけど、ほとんど見切れることもなく観劇できました。

いくつかの劇評で わりと辛口のコメントが多かったみたいだけど・・ *papasan*的には 十分満足できました

なにしろ 1979年の作品ということだけど 時代がいつなのか? どこの国なのか?  はじめはピンとこなかったのですが・・

核兵器の最終戦争によって ボロボロになった世界・・

きっと東西冷戦の真っ最中であったろう この時代の未来への黙示録的なメッセージがたぶんに含まれているのでしょう。

その絶望的な空間の中で ただ "ひたすら明るく 生きる" ひたすら "前へ進む"
希望と生命力 というものが後半にわかってくるにつれて 「すごいなぁ」 と思いました。

堤 真一、戸田恵梨香 の なんとも明るい軽快な関西弁の理由もラストにはうなずけます。 これが標準語ではダメたったのでしょうね。

おりしも 昨年の大震災からの原発問題とも 絡みがあって あえて今 これを上演したのかな!?とも思えます。。

この手の作品は ストーリーの良さではなく、作者の訴えたいものが 感じ取れればいいタイプのお芝居だろうけど 今回は とってもピタッときた感じで 上演時間が1時間20分 という小作品ながら 満足度がとってもありました。

とーーってもシンプルなステージだったけど衣装やあのリヤカーの中のものの色彩感がとっても印象に残りました。

そして、なんだか あの「猿の惑星」のラストシーン 自由の女神が砂浜に横たわっているシーンとシンクロしてしまったのは *papasan*だけでしょうか??

『渡り鳥の信号待ち』

『渡り鳥の信号待ち』

世田谷シルク

シアタートラム(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

地方バージョンも観たい
東京の小さな劇場で凱旋公演しないか?途中難解なシーンあったが多分原作に隠されているのだろう。再読してみよう。チラシ写真からは想像できない主宰の可愛らしさに驚いた。お気に入り団体(主宰)に即決!

オカエリ! 【ご来場ありがとうございました!】

オカエリ! 【ご来場ありがとうございました!】

劇団与太組

小劇場 楽園(東京都)

2012/01/24 (火) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

!!!
同じような繰り返しはしつこい。

ネタバレBOX

病院から連絡が来て作家の最期を看取った生き別れた息子が、父親の生き様を知るためにアパートを訪ねるが、作家が失踪したのは自分のせいだと考えている芸術家の卵である住人たちは口ごもり、要領を得ずもやもやしながらも、最後息子の告白で真相が明らかになり、このアパートが、行ってらっしゃい、お帰りなさいという実家的な意味合いもあるよということで、息子の父親に対する確執が和らいだという話。

住人が後悔の念を話す件は、6人全員が順番に登場して話すことになるので何ともしつこく、前作でも数人が同じように騙されていましたが、全く同じ手法でした。役者を公平に扱おうとするためか、作者の温情がむしろ逆効果になっていると思いました。

!が雨だとは思いましたが、様々な雨の呼び名も結局は何だったのでしょう。前作の北海道の地名もそうでしたが、言葉遊びもしつこいと思いました。
熱海殺人事件~モンテカルロイリュージョン~

熱海殺人事件~モンテカルロイリュージョン~

THE EDGE

EPOK(大阪府)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

取り調べ室でそれぞの過去が見えてくる
初めての会場でした、こんな所にも有るのですね!!
面白い物語でした
木村伝兵衛 部長(盛井雅司) 元 棒高跳び早稲田の木村 6m88の壁
速水 刑事(倉増哲州) 山形の死神 兄は速水雄一郎 天才棒高跳び選手 速水雄一郎は木村伝兵衛に殺された。
水野 刑事(水木たね) 木村伝兵衛を慕っている。元100mハードル選手
大山金太郎 容疑者(白井宏幸) 元 棒高跳びの選手 オリンピックの補欠
立花五郎 発見者 
山口愛子 砲丸選手(水木たね)

二つの事件が交差、取り調べ室でそれぞの過去が見えてくる、嘘と虚勢がしだいに剥がされ、裸にされていく。「熱海殺人事件 モンテカルロイリュージョン」何所かで何かで見てたかも、読んだかも?
面白かった。

敗者髪切りは、・・・うーーん まあ そんな感じでしょう。
たとえば、チョコレート入りのラーメン、カスタード餃子、ノニジュースかけご飯を完食して頂くとか、私は、こっちの方が観てみたいですな!! 

時刻表のない駅

時刻表のない駅

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/01/21 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

好みが別れそう
ひとりの国会議員が自殺をする とい場面からはじまります。

女性記者とカメラマンが 彼の故郷である「子出村」で取材をはじめると 次第に その村の 変な部分が明らかになっていく・・・

今では廃線となっている「子出駅」を舞台に その村に古くから つづいている 普通ではない真実・・

というようなストーリーだったのですが、 テーマや廃駅 という時間の止まった場所での設定ゆえでしょうね、

2時間という時間全体に ゆっくりと展開されていきます。

後半の真実が徐々に明らかになってくるにしたがって ようやく 「そうなんだぁ!!」 的に納得できるのだけど

65%くらいまでは きっと個人的な好みなんだろうけど やや まったり過ぎたのかなぁ・・ と感じてしまいました。

最近は 台詞も早口で 若さガンガンタイプのものを多く観ていたからかもしれないけど。

ラストの とっても真摯なテーマ を際立たせるために あえて前半部分は もっと軽いノリ のほうが良かったのかなぁ・・・   なんてえらそうに言ってしまった(焦)

でもでも 駅舎のセットなどなかなかしっかりとしていたり、作品としの芯はビシッとしていると感じられたので、

また次回作品などチェックしたいなぁ と思いました。。

愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★

外は寒かったけど・・・
去年の「ここは世界の果てっぽい」からのバジリコさん。
今回はめっちゃスピーディーかつアクティブな作品でした!!!

駅前劇場では珍しい(?) センターステージ形式の舞台。

役者さんたちが 上・下手のほかに正面奥からの出、ハケなので 展開が早い!早い!!

映像ならCGを使うようなシーンも かぶりものや小道具でイメージを増幅して攻めてきます。

笑いと 「大切な人守る」というメッセージのバランスが絶妙な感じで、 いくつかのサブストーリーと絡みあいながら、"愛" をテーマに
「これでもかっ!!」 て攻めてきます。

『ヒーローは格好わるくても、汚い手を使っても何と言われようとも、ただ愛するものを守ればいい!!』、

大切なものだけを守る 世界の平和を守らない リアルなヒーロー。 にとっても共感しちゃいました☆☆

*papasan* ご贔屓の阿久澤菜々ちゃん 「時計しがけのオレンジ」ばりのメイクとステッキなどなど・・

本当はとっても小柄なのに とっても大きく見えました!!

もちろん 他のキャストさんたちも それぞれ めっちゃ キャラ立ちしてたし、上演時間 2時間10分 時間を感じさせないものでした☆

懐かしいメロディーとともに 繰り広げられた とっても熱い舞台でした★

何かの美味しいキッサ店

何かの美味しいキッサ店

シアターまあ

ザ・ポケット(東京都)

2012/01/24 (火) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

毎日が楽しくなる話
すごい好きな内容でした。
日常の暮らしを丁寧に描かれていて、
こんな喫茶店、
本当にあるなら、行きたいなぁ。と憧れます。
いや、たぶん。きっとあるに違いない。

ある女

ある女

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/02/01 (水)公演終了

満足度★★

ちょっと・・・
正直、私には合いませんでした。
タイトルからしてまさに「女性」向けのお話だったと思います。
結婚、離婚、不倫・・・
私自身、どれも経験がなかったので、感情移入できなかったです。
周りの方が笑っているのに、自分はなんで笑っているのかがわかりませんでした・・・

舞台としての完成度はそれなりに高かったと思います。
女装しているのも忘れるくらい主人公(タカコ)がほんとうの女性に見えました。

ネタバレBOX

また、映像のほうが魅力的で、映画を見ているような感覚になりました。

良く言えば、「演出に凝っている」
悪く言えば、「映像に逃げている」

どう捉えるかは、一人ひとり違いますが、
私は、若干後者の意見に近いです。

「わざわざ映像にしなくてもその場で、演じればいいのに・・・」
と観ながら思っていました。

『渡り鳥の信号待ち』

『渡り鳥の信号待ち』

世田谷シルク

シアタートラム(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった
大人数で走るのが良かった。
ダンスが良かった。
何度か笑った。
初演のDVD買った。
原作からはかなり離れて、自由に創作している感じ。

コーカサスの白墨の輪

コーカサスの白墨の輪

糸あやつり人形「一糸座」

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2012/01/22 (日) ~ 2012/01/25 (水)公演終了

満足度★★★★

舞台の上の活気がとてもいい
ブレヒトの音楽劇。
ラストはお馴染みのストーリー。
舞台の上の活気がとてもいい。
音楽劇であり、生演奏もあるし、歌もいい。

ネタバレBOX

産みの母と育ての母が、子どもを両側から引っ張る、というあの物語。
いろんなところで使われることの多いエピソードだ。

舞台の上の活気がとてもいい。
音楽劇であり、生演奏もあるし、歌もいい
そして、小さな人形と人間のコラボ舞台なのだが、不思議なことに最初からあまり違和感を感じない。
女性が男性を、あるいは逆を演じているのにも違和感を感じないのと同じだ。

物語は、産みの母と育ての母の対決が最後の山場になるのだが、軸は育ての母の、苦難の逃避行であり、その女性と誓いを交わした兵士との恋愛の物語でもある。

育ての母・女中グルシャを演じた高畑こと美さんの強い存在感が、大勢の出演者の中でひときわ光っていた。特に領主の息子である赤ん坊を、結局自分の子として育てようとしてからの強い意思のようなものがみなぎるところが素晴らしい。
そして、彼女の恋人・シモンの斉藤悠さんとの様子が爽やかなので、後味もいい。

ただ、途中から終わりにかけて、裁判官に祭り上げられた男がクローズアップされてくることで、なんとなく焦点がぼやけてきたのは少々残念。
せっかくグルシャのキャラクターに観客が惹かれてきて、とてもいい感じに盛り上がってきているのだから、もう少しグルシャの視点からの強調がほしかったと思う。

結局育ての母のもとに子どもは戻ってくるのだが、どうしてそうなったのか、がきちんと台詞で示されていなかったようなのだが…。

舞台の構造上の問題なのか、台詞が聞き取れない個所が多すぎた。反響のせいなのか、何なのか。台詞が聞こえなくてもストーリーはわかるとしても、やはり台詞はきちんと聞き取りたい。


舞台の内容は大満足だったのだが、受付があまりにもお粗末だった。
大勢の観客に慣れてなかったのか、軽いパニックだったのかもしれないけど…。
シーザー真田

シーザー真田

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/01/21 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

帰りながらの、思い出し笑い
なんとも言えぬ普通な感じがうまい。
「なんとも言えぬ普通な感じ」と言われてもアレだけど、佇まいというかそんなことだ。
役者の佇まいを、台詞のやり取りで楽しむということ。
肩に力が入ってないように見せるうまさがある。

ネタバレBOX

舞台は桜田ファミリーサーカスののテントにある、舞台の控えの間のようなところ。
サーカスで働く人々の話。

タイトルの「シーザー真田」が主人公というわけではなく、群像劇というほどの大げささもない。
そこに集う仲間たちの「ある1日」と言ったところか。

中には声を出して笑ってしまうシーンもあるのだが、概ね帰宅途中とか、家でお風呂に入っているときとかに、ふと思い出して、笑ってしまうような類の面白さがある。

特に今回のこの作品はそういう要素が詰まっていたように思える。

例えば、舞台はサーカステントの控えの間なので、サーカスが行われていたり、練習が行われているときの、舞台から聞こえたり、見えたりするいろいろなことで、舞台の様子をうかがい知ることになるのだが、それがとてもいい。想像をかき立てられる。
例えば、社長の現役感とか、観客の頭の中だけのもの凄さなど。
あるいは、本番中の出入り前の表情とその変化は、当然そうくるだろうな、と思って観ていても、思わずニヤリとしてしまう。
そのニヤリが、思い出し笑いになってくる。
リングマスター真田(服部ひろしさん)が言いかけた台詞や舞台袖での入口での変化は、今思い出しても可笑しい。

それと当たり前のシーンであっても、台詞の間やタイミングのうまさで、何気ない会話を表現していく良さがある。役者が演じるときに、肩に力が入ってないように見えるというのもいい。

大きなエピソードや展開は特にない。以前観た作品のいくつかも、同様だった。
ブランコ乗りの葛藤も一見すると、それほど大きなわけでもない。あっさり解決してように見えるし。

つまり、そこにあるのは、普通の会話の面白さだったり、普通なことの面白さだったりする。毎日繰り返されるある1日なのだ。
ちょっとしたバカバカしさはあるものの、あえて無理に笑いを持ってこようとしないところの巧みさが、役者がいいから出せるのではないだろうか。
哀愁とかそんな方面へ向けることもできる設定なのだか、それも選択しなかった。それは不思議でもあるのだが。
しかし、作れば簡単にできそうな大きな山場を排し、役者の佇まいの良さをうまく見せていくということが、この劇団のポイントなのだろう。
それは成功していると思う。

どの役者にしても、アウトラインがくっきりと脳裏に残っていくのだ。

敢えて言えば、シーザー真田の娘がやって来ることで、「何かが起こること」を期待していた観客の1人としては、特に何も起こらないことは少し残念でもある。

ただし、娘とシーザー真田が昔付き合っていた彼女が2役なので、結局結ばれてこの娘が生まれたのではないか、なんていう想像はできるのだが、そういう面白さの「余白」はあるのだということで。

「桜田ファミリーサーカス」って「サクラダファミリア」からだろうけれど、なんとなくダジャレ責めが多いような…笑。
明けない夜 完全版

明けない夜 完全版

JACROW

シアタートラム(東京都)

2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★

芝居は【完全版】?でも・・。
芝居としては、昭和のレトロ感たっぷりで、役者さんを始め舞台・照明・音響、殆ど完璧で良い作品であったと思います。(☆4つ)
但し、客席の一部のお客さんの立場より・・完璧への拘りも必要ですが、折角の良い劇場でも、箱に合せた舞台設営の心配りが・・。
広い舞台の中央にセットがあり左右5~6mは空きスペース。客席上手側の前方付近から舞台を見るとセット(レトロで大型なデレビ・ステレオ+その先に応接セット)の背中が視界を遮り、更に平場から約70センチ程せり上がったメイン舞台は最前列からは略目線と同じ位置となり、左斜めを更に見上げる状態で、斜め目線の右半分は、一体何が起こっているのやら、もうさっぱりで・・下手の演技も見辛く、首と眼が疲れたので、途中で観る事を諦め聞く事にしました。めちゃくちゃ見易いシアタートラムの最前列で、あの有名某劇場の2Fサイド席より視野が狭い客席へ導かれてしまうとは・・。上手字幕の略正面で字幕が良く判った事と、上手奥の廊下導線で目隠しを、し損なった通路途中の一部が良く見え、次の登場人物がいち早く判りはしましたが・・。
顔は正面、聴覚を研ぎ澄ませながらでも、芝居は良かったので、リーディング劇であったと思う事にしました。目出度し、目出度し。。
<終演後>
芝居のキーポイントとなる下手側“資産家”の玄関ホールを拝見しましたが、お手伝いさんが掃除に時間がかかり、玄関外側の帰宅した子供の影が全く見えない様な作りでは無く、どちらかと言えば狭い玄関で、益々セットの整合性の無さにビックリしました。それよりも2階の空中回廊の無駄な立派さには・・。元々の良席をハナモズクさんに譲り、追加最悪席を下名が進んで選ばせては戴いたのですが・・。(大人げないでしょ)
この様な場合、客席を敢えてブランクにする良い劇団さんも存在します。空いている後方席への誘導もありかと・・。(ほんと、大人げないしょ~。)
終演後のアナウンスの声の挨拶、多分、子役の“吉水さん”と思われますが、救われた感がありホットしました。
又、ロビーにて、『ホントウの間柄(シアターまぁ)』で好演されていた「聖ルドビコ学園」の“上杉さん“をお見かけしました・・とさ。目出度し~でチャラ。
<ハナモズクさんのコメント>
サスペンスでしたが、役者(女性)さんの感情剥き出しの演技(愛するが故の憎しみ)良かったですね。女性を庇ったのは愛するが故なのか・・、甘すぎるやさしさの果て、結局子供が犠牲になってしまう。残念・・・。。☆3

奥様お尻をどうぞ

奥様お尻をどうぞ

キューブ

本多劇場(東京都)

2011/07/30 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★

普通、ごく普通の別冊コント集
<奥様お尻をどうぞ>
「ショートコント?」「取って置きの小ネタ」等、がやりたかったのでしょうか?
もっと、ありえない事とか、ハャメチャさ、を期待しておりましたが・・。
「ハイブロウ」・・?“古田さん”プロレス復興活動は、是非お願い致します!“八島さん”客演より本籍地を何とかせにゃ~、・・のお二方はいつも通り(古田さんのパンツ姿も想定内)、“大倉さん”のアドリブを期待していたのですが稽古で作り込むタイプかと・・。
然而、素人ながら矢張りここの“スタッフさん”は凄いですね。
混乱醒めやらぬ“山路さん”のチャレンジャー精神に 拍手!
<ハナモズクさんのコメント>
初めてでしたが、気楽に拝見させて戴きました。アドリブもあり楽しめました。面白く、笑わせて戴きましたが欲を言わせて戴くと、次回は下ネタをもっと減らした方が良いと思います。☆2

「エダニク」「サブウェイ」

「エダニク」「サブウェイ」

真夏の極東フェスティバル

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

勿論「エダニク」の一点張り!
作“横山さん”、演出“上田さん”、“夏さん(椅子の座り方を含め、チャラい青年実業家)・原さん(何気ない素振の全身演者)・緒方さん(成りきり職人さん)”適役お3方の演技を含め、全く申し分の無い秀作。以前、「食の安全」を勉強していた頃、食肉加工センター(最新鋭設備導入)の見学会に参加した事を思い出しながら観させて戴きました。最後は、若き事業家“夏さん(元クロムモリブデン)”が、真摯に職人“緒方さん”の教えを乞う為に、作業場へ向かわれたもの・・と思います。
本作は、確りとした取材に基づいた渾身作で“横山さん”の引出の多さに驚かされました。何時観ても飽きない作品作り、これからも期待しています。併せて「売込隊ビーム」の無期活動休止明けを切に望んみます。
<アフタートーク等>
「芝居流通センターデス電所」“竹内さん”舞台全体が血糊ベッタリの展開を予想され(結果:ハズレ)、御自信の演出であれば必ずその様に演出されるとおっしゃっていましたが、本作で使われた「牛の延髄(実際に牛の他の部位を購入され使用)」等グロテスクなものに関しては、気持ち悪いので「NG」と、常人の理解を超えた?演出への拘り・・、そして「劇団鹿殺し」“丸尾丸さん”、“原さん”と同じく関西学院大の御出身で「劇研究部」と「サークル」の違いこそあれ【ガチ・タメ】との事、相変わらずの生真面目そうなお人柄を表すコメント・・等々、本作の関係者各位を含め個性の豊かさを垣間見る事が出来た、とても面白いイベントでした。
出口ロビーにて「クロムモリブデン」の“久保貫さん”をお見かけしました。舞台と同じく、熱く語っておられました。
<ハナモズクさんのコメント>
幼い頃、実家で両親と祖母が赤牛を食用として育てていました。愛情一杯に育てていましたが、農作物が不作の年は生活していくために・・、牛の解体の細かなところまで描かれ、脚本・演出、役者さん達の演技もとても旨く、良い芝居でした。☆4

イエスタデイ

イエスタデイ

ブラジル

座・高円寺1(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

お笑い、ドタバタだけでなく
家族の絆にホロリとしたり、ハラハラしたり目の離せない話の展開だけでなく、それに負けない特に女優陣の強烈な個性で楽しませてもらいました。

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