最新の観てきた!クチコミ一覧

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彼女のためなら、たぶん死ねる

彼女のためなら、たぶん死ねる

スマッシュルームズ

シアター711(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

711のイス
変わりましたよね、いいですね。小劇場関係者の皆様にはこのイス問題を真剣に考えてほしいです。2千円・3千円もしくはそれ以上払ってパイプいすでは、新規の客を呼べますか?

ストーリーはありがちな気がするし、一人目のコメントの方が関係者に思えるので高評価するのが惜しい気がするのですが、好みなので☆5個で。

橘さんはノゲッツーのときより1段か2段くらい上にいった感じですね。

あ、それから源氏名は”げんじめい”ではなくて”げんじな”です。

白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

総論賛成各論反対?
少年ジャンプのノリにも通ずるファンタジー気味な冒険譚であるストーリー自体は悪くないし、犬やペンギンの擬人化(←当日パンフでワカるのでネタバレではないと判断)はむしろ楽しくて好きである。
がしかし、当日パンフで「史実とは異なる設定があります」と断っていてもここまで荒唐無稽なハナシの主人公にロアール・アムンゼンを名乗らせるのはいかがなものか?
まぁ、平井太郎が活躍してしまうような(笑)芝居もあるのでそこは譲るとしても、遭難死した(←これも当日パンフでワカる)先代隊長の名前を「フリジョフ・ナンセン」にすべきではないと考える。悪質な妨害(詳細はネタバレにつき略)をする英国隊の隊長がスコットではないのだから。
さらに、アムンゼン達の支援者である裕福な婦人が「ヤバい」なんて口走るのはそれこそヤバいだろう。
ついでに言えば英国隊の隊長が口にする「とんでもありません」は間違った丁寧語とされており、モノ書きには使って欲しくないなぁ。
かくて評価悩んだ結果は「評価不能」。決して「星無し」ではない。
蛇足ながら『白夜王アムンゼン』というタイトルなら「史実に基づいたフィクション」の域にとどめるべきで、この内容なら主人公の名前(やタイトル)を「アムンドン」「トムンゼン」など似て非なるものにすべきだったのではあるまいか?(余計な世話だ)

ヌード・マウス

ヌード・マウス

Théâtre des Annales

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/01/24 (火) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

いかにも谷賢一作品
ベースとなる題材が脳科学だけに序盤は理系で硬質な印象(装置や照明もそれに輪をかける)だが、物語が進むにつれて「家族」や「人と人とのつながり」「愛」などの主題が浮き上がってきてあたたかい感じに変容する。この味わいはまさに谷賢一作品、的な?

ネガヒーロー

ネガヒーロー

プロペラ犬

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

温かく見守りたい
どちらかと言えば長編コントに近く、そのユルさ・ヌルさはキラいではない、どころかむしろ好きなんだが、それで135分はちょっと…。
特に序盤のエピソードがほとんど活きていないのが残念で、全体の構成が上手くないなぁ、と思っていたら、脚本は水野美紀自身だったのね。(←事前に見ておかなかった)
本作は水野美紀の脚本家兼任へ向けての「習作」と割り切って「温かく見守る」というのが正しい受け止め方であろう。←贔屓目丸出し(爆)

シーザー真田

シーザー真田

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/01/21 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

派手さはないが丁寧なツクリ
サーカス版バックステージもの。派手さはないが、丁寧に作り上げられた感覚に好感を持つ。
また、一輪車やジャグリングなどを披露する出演者もお見事。
それにしても『ねずみの夜』から観始めたが、4作それぞれ味わいが違うとは、板垣さんってばポケットを沢山お持ちだこと。

カップルズ

カップルズ

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2012/01/27 (金) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度★★★★

純情
セクシャリティに関わらず、とかくに人の世は住みにくい、
といったところだろうか。
高木登はいい本屋だな。
リアリティと演劇、どちらにも寄り過ぎずに物語を描くスタンスは好みだ。
(これアフタートークの宍戸香那恵の受け売り)
杉木隆幸は好みの役者だ。
宍戸香那恵は女性として好みだ。
アフタートークは進行役がひとりいるだけで随分違うね。

ネタバレBOX

ザ・美人秘書の宍戸香那恵に惚れた。
宮嶋美子の夜の相手は務まらないなと思ってシュンとなった(笑)
シーザー真田

シーザー真田

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/01/21 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

好き
相変わらず丁寧に作り込まれた芝居が好印象。
特に何が起きるわけではないが、思わずクスクス笑ってしまう殿様ランチの世界観が好き。
タイトルの意味が笑った。

『渡り鳥の信号待ち』

『渡り鳥の信号待ち』

世田谷シルク

シアタートラム(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

初世田谷シルク
凄くセンスが良い印象を受けた。
ダンスも洗練されていてカッコイイ。
少々分かりにくいシーンもあったが、幻想的で独特の世界観が表現されていて引き込まれた。
次も観たい。

イエスタデイ

イエスタデイ

ブラジル

座・高円寺1(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

安定感
正直ストーリーは強引なところがあったが、役者さんが上手いので安心して観ていられる。
もう少ししっとりした芝居を期待したが、後半のドタバタも狙い通りなのかな。
とにかく、女優陣が舞台狭しと走り回るのが圧巻で楽しんだ。
家族のありがたみを再認識。

ある女

ある女

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/02/01 (水)公演終了

満足度★★★

菅原バージョン
ハイバイらしさは出ていたと思うが、いつものヒリヒリする感じがあまり無かった。
映像がとても凝った作りで、セットとともに印象的。
主役も女にしか見えず楽しめた。
いろんな商売があるものだと感心した。

火葬

火葬

らくだ工務店

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

「火葬」見届けました
あんな風に時折笑いながら観ていて良かったのか?
教師たちの秘密もさることながら、衝撃のラストシーンが
一夜明けた今でも頭から離れない。
もう一度落ち着いて検証しながら観たら
また違った物が見えるような気がする。
これ、世に溢れる「普通の善い人」全てに観て欲しい。

乱歩の恋文

乱歩の恋文

てがみ座

シアタートラム(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

引き込まれた
両サイドに立ち見が出るほど盛況だったが、期待を裏切らない内容だった。
飛び道具が飛び出す訳ではなく、比較的オーソドックス、静かな印象の劇団だが、何故か引き込まれてしまい、いつも観終わると満足感に充ちている。ストーリーや役者の演技・演出、舞台セットや小道具、音楽など、全ての要素が作品の中で美しく調和しているのが心地よい印象を与えている感じがする。

乱歩の恋文

乱歩の恋文

てがみ座

シアタートラム(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

頭の中を覗いてみたいと思える作家
もっと大きいサイズの劇場でも問題なく通用するスケールを持った舞台美術がまず素晴らしい。どうしてこの芝居が王子小劇場で納まったのか(初演)、興味がつきません。個人的には冒頭の見せ方があまり好みでなかった事もあり、イマイチ前半は乗り切れませんでした…が、後半は例によって長田育恵さんの描くセリフたちの力に圧倒されました。戯曲もさすが、役者さん達もさすが、です。演出的には、傀儡が出てくる事の魅力がもう一歩伝わるとさらに良かったように思うのですが…どうでしょうその辺??それにしても長田育恵さんは凄い人です。頭の中を覗いてみたい、と思う数少ない人の一人です。

白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★

もう一皮の脱皮を期待
南極を舞台にした物語をシアターグリーンのBTTで描くと聞いてなによりまず期待したのは、やはり南極という世界の、舞台での見せ方だ。…う~ん、感想としてはもうちょっとそこ力を入れて欲しかったなあ、と思う。あらすじにあるような「蛮勇を振るうブリザード、太陽の昇らない長い冬」は正直全くという程感じられなかった。そして「恋愛」。恋愛モノっていうからにはな~、もうちょっとドキドキさせてよ(笑)。気持ちが揺れ動く瞬間のようなモノがほとんど感じられず、恋愛がただの「設定」のようにも感じてしまった。ここ最近のバッコスさんは、良い言い方をすれば安定、悪い言い方をすれば停滞しているように感じる(…関係者の方々、ごめんなさい)。数年前の方が見る度に、確実に団体としての成長を感じた。役者さんの表現方法や劇中のポジショニングなどもお決まりになってしまっているように感じるのは僕だけだろうか?「おお!この劇団スゲェ伸びてる!」と感じさせてくれた頃の勢いを再び、勝手ながら期待いたします。

乱歩の恋文

乱歩の恋文

てがみ座

シアタートラム(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧巻
年明け早々から、将来性ありそうな素晴らしい劇団を見つけることができました。

センスを感じます。

このネクストジェネレーション、久々の大ヒットかな。

『The B.B.』

『The B.B.』

Q -codeblue&red-

萬劇場(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度★★★

切ない
素敵なシーンがありました。

ネタバレBOX

赤ちゃんの順番待ちのシーンが切なかったです。死にに行くのではなく、生きるために生まれていく、病気で死んでしまう赤ちゃんのことですが、みんなそうですね。

スタートシーンがあまりにも古臭く、すっと入り込めませんでした。いくら都会に憧れているからといって、50年前じゃないんだから。

急な会議に呼び出されたのに青い招待状を探すことになった男、会議に出られないことを連絡しないなんてあり得ません。

東京に出たときに会った女性、恋人のメグミ、ホームレスの女性、皆さん白っぽい服装で遠くから見ていると誰がダンスを踊っていたのかよく分かりませんでした。
27's

27's

THE TRICKTOPS

劇場MOMO(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

Side-2『オールドファッション』
怒って、吠えて、熱かった!

ネタバレBOX

27'sというロックバンドに心酔した社会正義に燃える女性を中心とした話がSide-2。

人に与えた勇気が、巡り巡っって自分のところ(27'sのボーカル)に戻ってくるところがいいですね。

それにしても、妊娠した女性に中絶しろという上司はいないと思うし、仮に言われたとしてもそれが不当なことくらいはあの先輩なら知っているはず、悩んでいることが何とも不思議でした。
乱雑天国のA·B·C

乱雑天国のA·B·C

乱雑天国

エビス駅前バー(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度★★★★

この距離でこの役者を観ることができる贅沢
シンプルな場を楽しむような2作、
私が見た「C」は、お得な2本立てでした。

作品のシンプルで味わいのある面白さに加えて
ごく近い距離で役者を観ることできる
贅沢さがありました。

ネタバレBOX

両作とも物語はそれほど複雑なものではありません。

でも、観ていて、
役者たちにお芝居をさせる場が
したたかに作られていて。

その、役者たちが、
場所の大きさにとまどったり
手を抜いたりすることなく
持ち前の大きい排気量を
その場所で生かしたお芝居を見せてくれる。

比較的大きな劇場とは異なる
しなやかな肌触りが個々の役者から伝わってくる。

前々から思っていたことですが
この作り手のお芝居には
恣意的な薄さと
その後に残る独特のペーソスがあって。
今回のお芝居では
その味わいが、役者の力で
さらに浸透力を増した感じ。

会社帰りにさっくりと観にいくことができて、
笑って、浸潤されて家路をたどる。

なにか、小さな贅沢をしたような気分になりました。



カップルズ

カップルズ

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2012/01/27 (金) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度★★★★

役者陣が魅せる、面白い!
個人的には、良い時間を過ごせた!
話はとても分かり易い。
常識的ではない世界観を描いた物語。
役者陣が上手い!魅せる魅せる、惹きこまれた。
上演時間90分。

ネタバレBOX

古い高層マンション35Fの一室が舞台。
このマンションはIT社長が所有。
既に奥さんとは別居関係にあり、実質的に夫婦としては終わっている。
ここで、様々な性が行われる。(夫婦交換、レズ等)
話の内容は違うが、あのIT会社を思い浮かべた(笑)。

<脚本・演出>
話が分かり易く、それでいてしっかりと魅せる。
個人的には好みの芝居。
暗転や音響も必要最低限で、効果的と思った。
最後の終わり方が少し唐突感があったように思えたのが、ちょっと残念。

<役者陣>
役者陣は皆さん好演されていた。
役柄の雰囲気が出ており、演技も上手く安心して観れた。
個人的には、社長の旧友池谷役の平山寛人さんと社長秘書中村役の宍戸香那恵さんが特に良かった。

<舞台美術>
大きなベッドが目立つシンプルなセットであるが、マンションの一室の
雰囲気が出ていた。
太陽は僕の敵

太陽は僕の敵

シベリア少女鉄道

座・高円寺1(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

お芝居を丸ごと一本を使って
組み上げられた表現の仕組みに
がっつりとやられました。

したたかだと思う・・。

開演前に目を通した当日パンフレットに始まり、
前半の語り口にうまく引っ張られ、
トリガーを仕込まれて。
後半から終盤に姿を現すものに
愕然とし、笑い、ぞくっとしました。

ネタバレBOX

そもそも、冒頭からの
秀逸な役者たちの薄っぺらい所作に
こりゃなにかあるなとは思っていたのですが・・・。
とはいっても、
前半の安物のアラビアンナイトみたいな世界でも、
物語自体もそれなりに展開していくし
原発問題のようなニュアンスも差し込まれるので
けっこう飽きたりじれたりすることなく
舞台に引っ張られてしまう。

キャラクターや、
巨大な鳥や魔法、さらには
物語自身や
洞窟の行き止まりの先にあるものが
どのような寓意をもって描かれているのか・・・。
展開の中には
それなりの波乱万丈さや
原発などの問題を感じさせるシーンも織り込まれ、
作り手の真意を追いつつ
なんだかんだと舞台の成行きを追いかけてしまう・・・。

それが、終盤近くに
洞窟の行き止まりが崩れて
舞台のもうひとつ外側が現れると、
作り手の企みが一気にほどけていくのです。

「演劇」の世界の振れや揺らぎ、
メソッドやスタイル、
そしてコンサバティブなものから
ラディカルなものまでの俯瞰
そして対立と融合・・・。

前方と後方のルーズな関係
様々なものが舞台をワラワラと動きまわる明の世界のミザンスや
光が消えたなかで澄まして語られる物語の続きが
舞台全体として
とてつもなく可笑しくて・・・。
そして、やがて、
作り手が見据える「演劇シーン」の
描きだし方の秀逸さに想いが至り愕然となる。
それまで、ストーリーを結構しっかり追っていただけに
終盤の世界が一層斬新で、
クリアで、露骨で、シニカルで、滑稽なものに思えて・・・。
ぐいぐい引き込まれ
さらには腹筋を揺らして笑いながら、
作り手の世界の切り口の鋭さと
ある種の遊び心の広がりの大きさに
ひたすら捉えられてしまうのです。

開演前には何気なく読んでいた当パンの、
「あけましておめでとうございます。
というあいさつに対するアンチテーゼのような公演になりました。・・・」
という文章、
終演後に読み返してみると
「舞台が」の隠し方が本当にしたたかでずるい(超褒め言葉)。
「年が・・・」の意だけではなかったのですね。
同じく、その詞が当パンに掲載され
あからさまに舞台上で歌われた曲も
終演後に思い返し、読み返すと
あからさまに、きちんと、
作品の解説になっていて。

作品のベースは
ある意味ワンアイデアだと思うのですが、
それをここまでがっつり作りこみ、
観る側をがちょーんとひっくりかえし、
さらに演劇自体への冷徹な視線を感じさせる、
作り手のセンスに圧倒されてしまいました。

この劇団、
次も是非に観に行きたく思ったことでした

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