満足度★★★★
観られて良かったと思う舞台でした
今日の2階席は、私の列以外は、全て、男子高校生の団体。
行った時には、あれ、大変な日に来ちゃった!と正直、思いました。
クラスの男子の名前を覚えてしまうくらい、開幕前は、大声で私語が飛び交っていました。後ろの子は、「ヘッドフォンで、音楽聴いてようかな」「うん、バレないんじゃん」とか言ってるし、どうなることかと思いました。
ところが、これが始まってみると、皆が集中して、舞台に見入っているんです。これには、ビックリ!
完全に、亜門さんの演出勝ちでしょう。
この手の演出舞台は、過去に何度か観ていますが、これだけの大きな舞台で、空間のあそびを感じさせずに、物語の進行を観客に無理なく浸透させた演出舞台には、たぶん初めて出会いました。
遙か昔の若かった時に読んだだけの記憶で、どこまで原作と同じで、違うか、よくわかりませんが、あの当時、よく理解できなかった主人公の想いが、この舞台のお陰で、体感として、感じることができました。
高岡蒼甫さんの存在感が、群を抜いていました。