最新の観てきた!クチコミ一覧

133081-133100件 / 190025件中
ジレンマジレンマ

ジレンマジレンマ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

人間だもの
神田っていいじゃない、神田の飲み屋さん大好き!

三つのバラバラと思われた調査・取り調べが進むにつれ次第に…

ネタバレBOX

事故調査委員会の聴き取り、地元米を売らない米屋の調査、大学生二人組の窃盗事件、これらの大元が原発事故と分かるに従って現実味が増幅していきました。

攻め方が上手く、実態を調べ尽くしました。しかし、最後の発表となると、国民にどのように届くのか良く分からない、本音と建前の使い分け素晴らしかったです!

官同士の調査は阿吽の呼吸で文章が纏まっていきますね。原発を監視する立場の人々が真っ先に避難したことについて真実をあぶり出しました。しかし、トイレのついでに廊下から眺めることを、近づけないが遠くから原発を気にしていたと報告書に記載する、決して嘘ではないですもんね。

地元の米が売れないから新潟産の米を売り始めた米屋を責める組合の図式かと思いきや、地元産の米を新潟産と称した偽装販売だったことが判明。

大学生二人組は車を使った単純な窃盗の容疑者かと思っていたら、原発事故で避難して住人のいなくなった地域を窃盗する醜悪な事件を犯した男たちだったということが判明。

今年は地元の米の出来が良かったとか、大学生の一人は台風で両親を亡くしていて、被害者の人数で援助に差がつく現状への義憤があったりして、一寸の虫にも五分の魂的なところもあり、少々心が痛みます。

官は馴れ合い、組合は他の組合員のことを考え、警察は取り調べ過程に問題があったかもしれないと言って、それぞれの調査結果どおりに行かないようです。

『ジレンマジレンマ』の最初のジレンマは調べられる側のジレンマ、次のジレンマは公表するに当たっての組織が抱えるジレンマ、ああ汚い現実を見せつけられた素晴らしい作品でした。
【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

GAIA_crew

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/06 (火)公演終了

満足度★★★★

面白かった!
個人的には、なかなか楽しめた!
シンプルな舞台美術、「情報屋、 暴力団、ギャング、警察」と
一見ありがちな設定であるが、グっと惹きこまれた。
上演時間2時間。

ネタバレBOX

舞台には何もないセットで、役者陣と脚本・演出で魅せる公演であった。

個人的には、卓馬役の田中優也さん、陣内役の三橋亮太さん、平井役の加東岳史さんが演技だけでなく雰囲気を醸し出しており良かった。

言霊使いの少女がラスト行った行為は、予想外のことで楽しめた。


OZ-オズ-

OZ-オズ-

Studio Life(劇団スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/12 (月)公演終了

満足度★★★★

見てきました。
おもしろかった。

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

当たりでした
どんなんだろーと思ってましたが、これは当たりでした。誰もが共感できる修学旅行の旅館でのボーイズ&ガールズ・トーク。コントのようでもあり、妙にシリアスでもあり、大いに楽しめました。

まあまあだったね。

まあまあだったね。

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/06 (火)公演終了

満足度★★★

いつも以上にダラダラと
喫煙所でダベる社員たちのしょーもない会話。安定の無意味さ。そばで聞くとはなしに聞いてクスクス笑っている感覚で、特に何かが残るわけではないが心地よい時間が過ごせた。

モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

Musiko

APOCシアター(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

演出の妙
みんなが知っている話をどう演じるのかの興味を抱いて見にいきました。
私同様に小劇団のお芝居に疎い知人と共に鑑賞いたしました。
ちょうど知人と「演出の巧みさが重要なのでは」という話をしつつ拝見しスピード感など演出の妙を実感しました。


熱演のあまり声が割れる演者は気になりましたが、それも含めて「熱」を実感しました。そこはこの物語には必須の部分だったかと思います。

おもしろかったです。

最後の炎

最後の炎

テラ・アーツ・ファクトリー

d-倉庫(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

惹き込まれます
ユニークで畳みかけるような演出や役者さん達の熱演には惹き込まれます。ただ、これは仕方のないことだけど、殺伐とした救いようのない話には滅入ってしまいました。

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN FESTIVAL 2012

JTAN(ジャパン・シアターアーツ・ネットワーク)

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/02/27 (月) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

結構楽しめました
長堀博物館1「紙風船」をお目当てに観劇。このスタンダードは何度も観てるけど、今回の演出もなかなかのモノ。女優さんいいなー。他の演目も思ったほど難解でなく、結構楽しめました。

シェルター

シェルター

ポムカンパニー

遊空間がざびぃ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

う~ん
人類最期の日って、こんなものかなー。ふわっとしたファンタジーのような感覚はいいのだけれど、緊張感や閉塞感はあまり感じず、ちょっと物足りなさが残りました。

CROSS BRAVE

CROSS BRAVE

劇団C2

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

かっこよい
お疲れ様です!
主役の二人(召喚士と竜)がカッコよかった!輝いてた!!
これからも輝き続けてください!!!

【3日(土)完売!】ハイパーアトラス

【3日(土)完売!】ハイパーアトラス

川崎インキュベーター

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

群像ヒーローモノ
役者の技量がデコボコなのはご愛嬌、分かりやすいSF物語で、ゲストにちなんだネタも良く出来ていました。
それぞれに見せ場を作るために仕方ないのかもしれませんが、あと30分短ければもっと良かったでしょうか。
美術、衣装、小道具などとっても凝っていて感心しました。
お祭り公演にふさわしい、情熱と勢いに満ちた舞台、楽しい時間を過ごしました。

あくびと風の威力

あくびと風の威力

第0楽章

相鉄本多劇場(神奈川県)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

再演だそうですが
思い出と心象風景が入り交じる、若者らしい作品でした。
やや冗長な場面がいくつかみられ、リズムを乱していたのは意図的なのかな?私はおしりがむずむずしました。
脚本、演出ともにさらなるブラッシュアップを期待したいです。

さよなららら、ニッポン

さよなららら、ニッポン

路地砂漠

こった創作空間(東京都)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

無題311(12-064)
19:00の回。18:45会場着、受付後中へ。19:07~20:40頃終演(だったと思います)。
舞台上..には何もなく中央に円形の試着室のようなもの...あとは舞台転換時にハコやテーブルが持ち込まれます。本作、なかなか波に乗るのが難しく、何がどうなっているのかよくわかりませんでした。笑いのツボが見つからないまま終演..というかんじです。その中でお二人だけ大笑いしていらっしゃる方..役者さんの後輩とのこと。観客の多くが笑っている中自分だけが笑えないことはよくあるので気にしませんが、一人も笑っていないのに会場内に聞こえまくるように笑っているのは、お芝居の笑いとは別のものと思いますし、少々興ざめに感じてしまいました。

鈴木さん「ジーパンズ」ご出演ですね、この劇団、過去2作品続けて(いずれもみゆき館)みているものの次回作は迷い中です。時間があえばみに行きましょう。

ネタバレBOX

短編集の装いですが、舞台転換はもう少しメリハリを、客席に背を向けた部分はやっぱり客席を向いて、コントならきちんとオチを、お話しならはっきりした筋道が欲しいところですし、中途半端な前説もどうかなと、また、タイトル、チラシイラストと公演内容が結びつかないのでもっとわかりやすいものを...まったくの個人的な感想です。
LOST & FOUND (ロストアンドファウンド)

LOST & FOUND (ロストアンドファウンド)

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

ラスト10分の温かさと真摯な演技に
いかにもこの劇団らしい後味の良さを感じますが、もう少しミステリーっぽい展開に仕立てたらもっと物語に厚みが出たのになぁ、と思いました。中盤にちょっと中だるみが出てくるのはみんながいい人になってくるから。最後の主人公の演技にはあちこちですすり泣きが起こっていました。終わり方もいいけれど、もう一ひねりあっても良かったかな。

ネタバレBOX

中盤からみんながそれなりに認知症のおばあさんを気遣い、財産目当てだけの人間ではないところを見せ始めるが、ここらあたりから逆に物語の先が読めてきてしまう。もうああいう終わり方しかないでしょう、という感じですね。主人公のあれほどのトラウマの原因も孤児というだけではちょっと弱いような気がします。
『THE BAKUMATSU PURE HEART CHRONICLES~てら版・幕末純情伝~』

『THE BAKUMATSU PURE HEART CHRONICLES~てら版・幕末純情伝~』

劇団裏長屋マンションズ

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

大幅にストーリーを改変した力作
2時間40分、キャスト総勢28名の長編であった。セットや衣装も本格的で、今回の公演に相当力を入れていたものと想像される。
お馴染みの幕末純情伝であったが、ストーリーは原作から大幅に改訂されていた。小説版にしかないシーンも入っていたし、服部半蔵や岡田以蔵も女であったという設定には奇抜なものがあった。単に女性が男役を演じたのではないのが、面白い。今後の展開が楽しみな劇団である。

クーザ

クーザ

CIRQUE DU SOLEIL

福岡・新ビッグトップ(筥崎宮外苑)(福岡県)

2012/02/09 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

生身のファンタジー
 公演ごとにタイトル、設定を変えて演じられる、シルク・ド・ソレイユの最新作。「クーザ」とは、少年イノセントがトリックスターに誘われてやって来た「不思議の国」の名前だ。
 登場してくるキャラクター一人一人に名前があり、彼らの至芸にイノセントは魅せられていく。もちろん観客もである。
 少年の名前が「イノセント(無垢)」であるように、私たちもまた心を無垢にして、クーザの人々が繰り広げるイリュージョンにただ純粋に感嘆の声を上げるばかりである。もしもそのイリュージョンが小手先のものでしかなかったら、誰も感動はしない。やはりシルク・ド・ソレイユのメンバーの芸が、我々の想像を超えて、まさしく一つのファンタジック・ワールドを構築し得ているからこそ、万雷の拍手も起きるのだ。
 演じているのは生身の人間であるから、本当のファンタジーの住人のように、空を飛んだり火を吐いたり変身したりはしない。しかし、空中ブランコも、ダンスも、アクロバットの数々も、人間の身体能力の限界に挑戦し、それらに匹敵するだけの鮮やかな幻想を見せてくれている。
 別れの時間は必ず訪れる。物語が幕を閉じたあと、どの観客の胸にも一抹の寂しさがよぎったことだろう。『オズの魔法使い』や『ナルニア国ものがたり』のように、クーザの世界もまたシリーズにならないかと、心に願ったのは、私だけではないはずだ。

ネタバレBOX

 そう大昔の話でもない。サーカスのイメージと言えば、その煌びやかさの影に何かしらの「闇」を内包していることが常であった。
 小説や映画にサーカスのシーンが登場する時、それはしばしば「逢魔が時」のイメージと重ねられる。『美しき天然』の調べとともに現れる素顔を隠したピエロは、主人公を迷宮に誘い込む魔性の使徒のように描かれることも少なくなかった。
 眉村卓『迷宮物語』のイメージはその代表的なものだが、これがわが国だけの特徴でないことは、トッド・ブラウニング『フリークス』や、『ダレン・シャン』のシルク・ド・フリークの例を見ても明らかだろう。
 サーカスを構成していた人々は、そもそも我々とは違う「異世界のマレビト」であったのである。

 しかし、シルク・ド・ソレイユにはそのような「暗さ」は微塵もない。「太陽のサーカス」と名乗る通り、暗闇の天蓋にあっても、クーザの住人たちはひたすら陽気で、孤独な少年イノセントの心を癒すことだけに腐心している。

 ひとりぽっちで凧揚げをしている少年。凧はいつまで経っても揚がらない。どこかで見たような風景だと思いながらも、舞台を見ている最中は気がつかなかったが、あれは漫画『PEANUTS』のチャーリー・プラウンの定番のシーンにそっくりだ。
 どんなに努力しても揚がらない凧。やることなすことうまくいかない、草野球でも一度も勝てない、そして友人たちからはちょっとバカにされている移民の子のチャーリー。誰も、彼の孤独な魂には気がつかない。
 イノセントの周りにも、友達は誰もいない。楽しいサーカスを観に来たはずなのに、私たちの前に最初に提示されるのは、どこまでも寂しく哀しい、少年の傷つきやすい心なのだ。

 クーザの住人たちがイノセントに与える「夢」は、いずれ効力が切れる魔法などではない。
 彼らはファンタジーの住人だが、彼らの見せる「芸」は、人間が肉体の限界に挑戦することで紡がれる夢だ。

 キングとそのお供の二人のクラウン。
 クーザの王でありながら、やってることはたいてい客いじり。舞台に出るたびにアナウンスで「舞台から離れなさい!」とお叱りを受ける。嫌がるお客さんを舞台に引きずり出して、消失マジックにかけるあたりまでは予測が付いたが、銃声一発、客席の一つが突然“せり上がって”、お客さんが晒し者になったのには驚いた。ちょっとしたドッキリカメラである。
 マッド・ドッグ。
 その名の通りのイカレた犬。もちろんぬいぐるみで本物の犬ではない。イノセントにまとわりついて離れないこともある。
 へイムロス。
 鉄カブト、ヨロイに身を包んだ地下の住人。なぜそこにいるのか何をしているのかよく分からないが、幕間の「休憩」時間を教えてくれる。
 ピックポケット。
 変装の名人で、狙った獲物は必ず頂く大泥棒。と言うかスリ。お客さんから本当にサイフやネクタイをすりまくっていたから、本業なのであろう(笑)。警官は彼を追うのに血眼だが、ところがこれが捕まらないんだな。でもイノセントからは何も盗まない。
 スケルトンたち。
 骸骨なんだが、顔はどっちかというとドクロと言うよりも『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のジャック・オ・ランタン。彼らがいるということは、クーザは死後の世界なのだろうか。
 そしてトリックスター。
 宝箱の中から忽然と現れて、イノセントをクーザの世界に連れてきた張本人。神出鬼没、彼が振るうステッキで、世界はいかようにも変化する。どうやら彼がクーザの世界の創造主らしいのだが、なぜイノセントを選んだのか、それは最後まで分からない。

 1.Charivari(シャリバリ)
  19名のダンサー、アクロバッターによるオープニング・パフォーマンス。
  中央の巨大な三層ステージの屋上から下のトランポリン目がけてダイブする(10メートルはあろうか)アクションで、いきなり客の度肝を抜く。
 2.Contortion(コントーション)
  三人の少女が、軟体動物のように体をくねらせ、えびぞったり積み重なったり。あれだ、往年のキング・アラジンの芸を思い出していただければ。
 3.Solo Trapeze(ソロ・トラピス)
  サーカスの花形、空中ブランコが早くも登場。あのブランコ、正式にはトラピスいう名前らしい。演じるのは女性1人だ。よくある2人組、3人組での空中タッチなどはないが、たった一人でも、バトンから手が離れるたびに、歓声と言うよりは悲鳴が起きる。喉が鳴ります、牡蠣殻と。
 4.Unicycle Duo(ユニサイクル・デュオ)
  一輪車に乗る二人組の男女。車上でダンスするだけでなく、男が女を軽々と持ち上げるのだから、 どれだけバランス感覚が凄いか。
 5.Double High Wire(ダブル・ハイ・ワイヤー)
  3人の男性による綱渡り。チャップリンの『サーカス』でもメインになった芸だが、今の観客はあの程度ではもう驚かない。綱の上でジャンプする、相手を飛び越える、椅子の上に乗る、肩車で立つ、縄跳びをする、自転車に乗る……。さほどふらつく様子も見せず、地上の動きと何ら変わりがないように見えることに驚嘆。
 6.Skeleton Dance(スケルトン・ダンス)
  豪華絢爛な骸骨たちのダンス。彼らを束ねる骸骨王は何者なのか? バックステージで踊るシンガーの歌声とダンスにも魅せられる。
 7.Wheel of Death(ホイール・オブ・デス)
  命綱もなければトランポリンもない。空中で回転する巨大な二つのホイールの上で、走り、ジャンプする二人。この眼で見ても、本当の出来事だとは思えないくらいに圧巻。観客の歓声が最も多く上がった、本ステージの白眉。
 8.Hoops Manipulation(フープ・マニピュレーション)
  アクロバチックなのにセクシー。女性の回すフープの数がどんどん増えていく。
 9.Hand to Hand(ハンド・トゥ・ハンド)
  男女の「愛」を二人の「バランス」で表現する。男性の周りを軽やかに動いて、時には肩や腰の上に足一本で立ってみせる。バランスが崩れれば愛も壊れるのだ。
 10.Balancing on Chairs(バランシング・オン・チェアー)
  椅子が1脚、また1脚と積み重ねられていき、その上でパフォーマンスを繰り広げる演者の男性。あれだけ危うい姿勢、片手だけでポーズを取っていて、なぜ椅子が崩れないのか、不思議としか言いようがない。
11.Teeterboard(ティーターボード)
  クライマックス。シーソーで空中に舞い上がる演者たち。空中できりもみ回転してトランポリンに着地、さらには他の演者の肩にすっくと立ってみせる。縁者たちはイノセントにもジャンプを促すが、彼は固持する。
  もう、別れの時が近づいていたのだ。

 波が引くように、ダンサーたちは舞台からいなくなる。
 トリックスターも、魔法のバトンをイノセントに渡して消える。
 舞台に残ったのは、イノセントとキングの二人だけ。
 どこかに飛んでいったはずの凧を返してもらい、イノセントはキングから王冠を手渡され、それを被る。それは、彼がクーザの世界にいたことの証だ。
 イノセントはまたひとりぼっちになる。
 けれども、以前のように、その心までが孤独ではなくなったことは間違いのないことだろう。それは、クーザの世界に触れた観客がやはり、胸いっぱいの幸せを噛みしめているからである。
TRAILS in concert

TRAILS in concert

オフィス・REN

SPACE107(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/28 (火)公演終了

満足度★★★★★

観客総立ち
コンサート形式のミュージカル。セットを作りこんでいないので程よい抽象感が出て、作品と想像の混成が見事な味わいとなる。千秋楽カーテンコールの挨拶で出演者の熱い思いが伝わってきて、総立ちのスタンディングオベーション、こんなに感動的なカーテンコールは初めて。

スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

バットとボール編
ただただ楽しい。2時間20分を長く感じない。女編は観ていないが、下ネタの面白さは男の方が上だろうと思う。

ワタシヲ サスラウ ウタ

ワタシヲ サスラウ ウタ

タバマ企画

象の鼻テラス(神奈川県)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

夜のタバマ
このダンサーは昼間の明るさの印象が強いが、今回は夜の雰囲気を味わせてもらった。リリバーシブルとうってかわって、コンテンポラリー風味たっぷり。伴奏がかなりうまい。

リリバーシブル

リリバーシブル

タバマ企画

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演・力作
舞台を挟んで両岸に配席。こまばと比べ大きい空間ながら、無理なく仕立てあがっている。

このページのQRコードです。

拡大