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東雲十六夜【ご来場誠にありがとうございました!!】

東雲十六夜【ご来場誠にありがとうございました!!】

ラフメーカー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/03/27 (火) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

もったいない
過剰気味なドタバタ演技とラストのしっとりしんみりな空気感がそぐわない印象をうけた。

各々のエピソードはいいが、ポイントとなる謎解きがイマイチでした。

下賤の天 ~白浪は蒼天に咲く~

下賤の天 ~白浪は蒼天に咲く~

カラスカ

TACCS1179(東京都)

2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

チャンバラエンタメ
コメディ時代劇なので殺陣アクションあり、丁度いいオチャラケ感もありで気軽に楽しめる作品でした。

キャラの住み分けがしっかりしてて人数多いわりに混乱なく観られるのがココの劇団のよいところかも?

物語が進むにつれて『ふむ、そうきたか!!』と思わせてくれるとこもいい。

問題のない私たち

問題のない私たち

“STRAYDOG”

座・高円寺1(東京都)

2012/04/06 (金) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題350(12-093)
14:00の回(晴)。高円寺には早目に到着、先日「古本道入門(岡崎武志著)」という本を読んだこともあって商店街の古本屋を3つのぞく。13:35会場着(指定席)、平日の観劇ができなくなったので5日間あきました。入場前にパンフを買うとビニール袋に入ったくじを引くように言われ…アタリ!?…わーい、サイン入りのパンフです。
入るといつものように(制服姿の)役者さんがいらして席まで案内をしてくれます。今日はちょうど真ん中くらい。ここは横幅があり、セットも大きくなっています。学校の教室、ガラス窓の向こう、廊下、マーシャルのGアンプ、ギター、キーボード、ドラムス(TAMA)、ベース、Bアンプ、今日もバンド演奏。舞台上、天井近くには大きく「STRAY GIRL  HIGH SCHOOL」。場内案内に加えてパンフの販売もしています、で、その場でサインももらえます。

前回2011/8(BONBON)、「女の子ものがたり」、3回目。Bチーム、14:07開演〜16:00終演、左右の出口でお見送り。お芝居もダンスも歌も、バンドも…何もかもが楽しい。

ネタバレBOX

河村さん、3作とも出演。よーくみていると、改めて姿勢がいいなぁと思う。背筋が伸びて安定している、腕の振りも切れがいいのでダンスで映える。マイケルのこの曲(ダンス)は、他の劇団でもみましたが、いいものです。マイケルは2回、Liveに行きました(横浜スタジアムと東京ドームだったか)、桁違いの才能、初めてそう思ったのはずいぶん前のこと。

また、いつも思うのは、大人数の舞台なのに、みなさんの演技は滑らかでとてもみやすい。あまり暗転しない、奥でバンドがスタンバイする様子も見える、役者は自分で椅子、ソファ、テーブルを片付ける。客席通路、舞台前も使う…ぐるっと回って出てくるのだろうが大変なものだ。
下手で行われたコントのような2人組のやりとりも面白い、ここでやっと住吉さん(個人的に…ファンなのです)が前方に。今日はバンドと一緒にバックボーカルのようでした。続く
名探偵・蘭光太郎シリーズ/「朝に別れのギムレットを2012」

名探偵・蘭光太郎シリーズ/「朝に別れのギムレットを2012」

劇団冒険倶楽部

青山円形劇場(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと魅力に欠ける
舞台であり、登場人物でした。こういうハチャメチャストーリーで大事なのはダンスの切れのよさや、動きの美しさ、台詞の明快さだと思うがそれが無い。無いのに何であんなにいっぱいダンスを入れたいんだろう。ダンスは素人にも一目でそのレベルが分かるものなのに。またエンターテイメント系の劇や映画では美男美女が出てくるのがお決まりだが、それも無い。こういったタイプの劇は無理なのでは?青山円形劇場とのミスマッチも気になった。あ、青山という場所柄、おしゃれに見えそうなダンスをいっぱい入れたということなのだろうか。

もしも、シ【ご来場いただいた皆様ありがとうございます!!】

もしも、シ【ご来場いただいた皆様ありがとうございます!!】

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

流れるような
あらすじから少し重いかと思いきやす―っと流れるようなお話だった。

少し全体つかみにくいがなんとなく心を広くしてくれるような
時間だった。

雰囲気がいい芝居。

ネタバレBOX

言葉の流れが心地いい。繰り返しもあるがまったく違和感感じないし、
場面ごとも切れ目なくつながっているのが心地いい。

逆にその分時間軸がすっとは入りにくかった。
ストーリーもちょっと分かりにくいかも。
一回だとお話全体の意味合いはまだ消化しきれてない。

ただ、いい役者さん達なのでほんとにいい雰囲気だった。
フルサトは、現世の人じゃない感が明確だし、
コールセンターの4人のオペレーターはキャラたっていて好きです。

貴方と私の演劇革命

貴方と私の演劇革命

月刊「根本宗子」

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/04/02 (月) ~ 2012/04/09 (月)公演終了

満足度★★★★

そういえば
あだ名のネタで思い出したんですが、
以前同僚が眼鏡をかけていて修士を持っていたので
「ハカセ」と呼ばれることになった時嫌がってたのを
自分が「自分も修士あるからハカセのあだ名もらって良い?
俺結構勉強家だよ?」
と言ったら、即座に周囲に却下されたのを思い出しました(苦笑
・・結局みんな見た目?

あだ名って難しいッスね(笑

・・なかなか面白かったです。

金曜夜の回は余裕あったけど、この回だけだったのかな・・?

あとでも少し書きます・・(汗

微か

微か

世田谷美術館

世田谷美術館(東京都)

2012/04/06 (金) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

桜と轟音
桜の季節。

青空の日などは特に、街中はいつもキラキラとした光が満ち溢れていて。
自分は、この季節になるといつも、
父親が死ぬ2年前、最初に病院に運び込まれた
日のことを思い出す。

そこは、この世田谷美術館ともわりと近い駒沢公園の隣の病院で、
満開に近い桜が咲いていた。

今思えば、死のスタートを切ったその日、病院のなかには
眩いばかりの春の光が溢れていた。

家から美術館まで向かうバスの中から、かつて通ったその病院の桜が見れない(苦笑
ただ、通り過ぎてから、街にあふれる光から、桜が満開であるのを知る。

バス亭から美術館までは、原宿のような人並み。
道路も渋滞していて、到着がだいぶ遅れるほど。

急いで走っても開演に間に合わず、
結局会場に入る前に5分ほど待つ間、
受付から会場までの、
光に溢れた回廊をちらりと見やると・・

そこに
          「静寂」   ・・があった。

桜の花びらが、落ちる途中で目の前で静止したら、
きっとこのような気持ちだろうか?(苦笑

まさに光の中で
宙に舞う何かが
静止したような・・

開演から5分間、
ボヴェ太郎氏は、
会場までの回廊を、ゆっくりと
ゆっくりと
移動していたのだ。
光の中を。









ボヴェ太郎氏が会場に入るのを見届けながら、
自分も、スタッフの方と一緒に
ボヴェ太郎氏のように・・・
音を立てずに(苦笑
キャットウォークでこっそりと会場に入りました。

会場に入ると、
外を行き交う人が見える180度見渡せる窓を前に
窓外のヒマラヤ杉たちと
花見客と
図面を持って歩き回る緑色のヘルメットを被った二人の工事関係者と
(こういう仕事で来てる人の動きも制限しないところが逆に素晴らしいと思った(笑)
遠目に見える満開の桜たちと、
芝生に照る光と、
(音は聞こえないけれど耳に残ったままの)街中の喧噪たちと
舞うように・・。

昨年の9月の伊丹での公演は、
飛行機の轟音や、ひっきりなしに外を行き交っているであろう
車のクラクションの中、
夕闇に包まれて舞っていたのを思い出していた。

光と、静寂(或いは桜と死)。

相反するようでいて、この二つが近接したとき、
極めて強い緊張感を生み出すことを知る。

自分は、会場に着くまでの間目にした人並みや、
街中の喧噪が、
この静寂のなかに収斂していくのを感じる。

ただ、そこには「死」というよりも萌え出るような生の息吹を、
ボヴェ太郎氏の指先からは感じるのだ。

切り詰めた末に行き着くのが、
死ではなく、生の萌え出るような・・。

死の先にあるのが生であるように。

アフタートークのなかで氏は、
この先も、このような、
劇場と違ってすべてをコントロールできない空間での舞を楽しみたいと
語っていた。

力強いコトバだと思った。

帰るまでの道すがら、
今度は公演の中の満開の桜の中をぶらぶらと歩きながら、
花見に来たちびっ子たちを眺める自分の心に、少し
余裕が生まれているのを感じながら(笑


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ちなみに、当日券で観れました。

夏嵐~げらん~

夏嵐~げらん~

激富/GEKITONG

ABCホール (大阪府)

2011/11/11 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

初激富
滝口ミラさん(ミラっちょ)が出演されるということで、観に行った舞台。
11月11日から13日までの全5公演すべて拝見いたしました。

生の舞台での殺陣とアクションの迫力はすごかった。
ミラっちょをはじめ、出演されている役者の皆さんが、
ほんとに魅力的でよかったです。

ネタバレBOX

ストーリーはいろいろ伏線を盛り込みすぎていて、
正直少しわかりにくいと思いました。
携帯電話開発していた人が、何で戦っちゃうのかとか。
木村と榎本が戦うシーンで、ミラっちょ扮するアヤの歌声が
はっきり聴こえなかったのは、今でも残念です。
ハイヤーズ・ハイ

ハイヤーズ・ハイ

劇団ガバメンツ

劇場HOPE(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

大阪から東京へ
滝口ミラさん(ミラっちょ)ゲスト出演を観に
大阪まで行って観た舞台が東京に。

ミラっちょと同じ事務所ホリプロ大阪所属の
神定まおちゃんが出演しているということも
観に行った理由のひとつですが、何よりも
作品の素晴らしさに魅せられたというのが
正直なところです。
東京公演は13日(木)~17日(月)までの
7公演だったのですが、最終日17日を除く
6公演観劇したというのは、ミラっちょ出演以外の
舞台では、初めてのことでした。

ハイヤーズ・ハイ

ハイヤーズ・ハイ

劇団ガバメンツ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/10/07 (金) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

ミラっちょゲスト
もともとは滝口ミラさん(ミラっちょ)が
ゲスト出演ということで、
大阪まで足を運んだ舞台。

ミラっちょが観れるだけで満足のつもりが、
とても素敵な作品に巡り合うことができました。

ばばあめし

ばばあめし

cineman

ワーサルシアター(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

しっとりと
定食屋「ばばあめし」を営む家族の物語。バラバラだった家族が心から一つになれるまでを綴った物語だった。一人ひとりが抱えている膿をとあるきっかけで消化されていく仕組みが絶妙。キャスト全員のバランスもよく、個人が押し出ることもなく物語の空気を乱さない演技力が秀逸。

We Love兄さん!!~ボクらの兄さん、イケてなくなくない?~

We Love兄さん!!~ボクらの兄さん、イケてなくなくない?~

る・ひまわり

ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/10 (火)公演終了

満足度★★★

ファンにはたまらない
センターステージ形式の舞台で、表現さわやかなどでもいつも面白い 佐藤貴史くんが初主役を張った舞台・・・・

胸をはる佐藤貴史は、いきなり「分不相応罪」で逮捕されてしまう…。

いゃあ、歌ありダンスあり、一発芸あり

どこからが演技で どこからがアドリブなのかわからない台本の台詞とも思えない佐藤に浴びせるキャストの暴言の数々。

笑い満載の お芝居は 何度もマジ笑いをしちゃいました。

芝居中に佐藤貴史は「原宿の交差点で、ナンパしてこい!」などなど、小林健一や加藤啓あたりに終始いじられっぱなしでした。

若手キャストも途中吹き出したりもしてなあ。
1時間45分ってことだったけど、2時間近くになってました。

ただ、佐藤君や若手キャストのファンなら 大満足だったかもしれないけど・・・

「作品」としては かなり軽いものだったので、純お芝居ファンは 物足りなかったかもしれませんね・・・


くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

嘘みたいに
行く途中小竹向原のまちを歩いていたら、
猫と遭遇しました(笑

青年猫(1歳にちょっと足りないくらい?)
で、目を見ただけで、素直そうな、
毛並みのきれいな・・(笑

感想はもう少しあとで書きます・・(汗

いつになっても

いつになっても

UMBRELLA

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/04/06 (金) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

真面目
なんだね。

ネタバレBOX

一番下の妹が地下アイドル歌手というぶっ飛んだ設定でしたが、それでも全体としてなんか真面目で、もう少し突き抜けてもいいような感じを受けました。

長女が病気で、みんなに発表するしないで悩んでいるシーンがありました。癌にでも罹っているのかと心配しましたが、発表された病気は不妊症でした。妊娠できないことが医学的に診断されたようで、夫婦にとって悲しいことだとは思いますが、それを病気と言うのでしょうか。ちょっと違和感を覚えました。

子供の頃をあえて今の俳優さんたちで演じたのはとても素敵でした。

父親が亡くなったばかりの、きょうだいだけになった段階の話でした。長男は父親替わりという気遣いで頑張っていましたが、自分自身が結婚して子供でも生まれたら次のステージに移ると思うので、またそういうのも見てみたいと思います。

作った陶器が花瓶と認められず、湯呑みで飲むーで終わっても良かったかなと思いました。
くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

4月6日(金)S
ダルカラードでポップであった。(笑)

たくらみと恋

たくらみと恋

雷ストレンジャーズ

劇場HOPE(東京都)

2012/04/05 (木) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

ああ悲劇!
美男美女、それにベテラン陣、皆さんちょっと硬かったかなという印象でした。

ネタバレBOX

そもそも父親の秘書ヴルムが娘のことを好きだったのでした。父親が自分の地位保全のために息子フェルディナントの結婚相手に選んだのがミルフォードで、彼女は領主のお妾さんでした。あらすじに記載されている夫人ですが、お妾さんを夫人と言うんでしょうか、それとも婦人なのでしょうか。

いずれにせよ、少し年配らしき婦人でもちょっとなのに、夫人が結婚相手では悲しすぎですね。

ミルフォードは恥じて国を去りましたが、それでも娘との結婚が許されず、最後はフェルディナントによる無理心中という形で終わりました。

ああ悲劇!

ところで、父親が最初に登場したときに服におしろいが付いていたのはちょっと残念でした。
【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

ロ字ック

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです
たいがい開演の30分前には着くようにしているのですが、これに限ってその前の予定が押してしまい、食事もせずに走って会場についたのが10分ちょっと前。
そのため、楽しいパーティータイムが半分くらいしかありませんでした。残念!お酒も1缶しか飲めなかった。30分前からいたら(そして、お昼食べてて空きっ腹でなかったら)、3缶は飲んだと思います。それくらい、開演前からテンション高かったです。

実際のお芝居も、ハイテンション。
好き嫌い別れるかもしれないけれど、私は好きです。

キツイ言葉のぶつけ合いも、バカ騒ぎも、その中に時々挿入されるせつない会話も、若いころを思い出して胸キュン(死語?)でした。

やりたいことはあるんだけれど、うまくいかない。
言いたいことがあるんだけれど、うまく伝えられない。

そんな、若者のもどかしさを感じました。

終演後の山田佳奈さん誕生パーティーも楽しかったです。ありがとうございました。

ネタバレBOX

あの募金用の焼酎の瓶は、底が抜けるようになっているのでしょうか。
毎回、お札を入れては出すのが大変なんじゃないかと妙なところが気になりました。

あと、私が座った席は(遅れていったからしょうがないのですが)、役者の後ろ姿しか見えなかったので、同じ姿勢での会話劇が続く場面は残念でした。
ほぼ全編で、前田昂一さんの顔しか見えなかったと言っても良いです。
はけてくる役者さんがよく見えました。
もう一度観る機会があったら、開場前について(パーティーをフルに楽しみ)正面席ゲットしたいです。

名探偵・蘭光太郎シリーズ/「朝に別れのギムレットを2012」

名探偵・蘭光太郎シリーズ/「朝に別れのギムレットを2012」

劇団冒険倶楽部

青山円形劇場(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

微妙に残念
他の方も書いていますが、小さな劇場で見たら面白く見られたと思います。
円形劇場がここまで大きく見えたのは初めてでした。
パンフレットに書いていましたが「大人の事情」があったのでしょうね。
脚本に無理があるのはドタバタ劇の御愛嬌だとしても、いろいろ冗長に感じてしまいました。もっとコンパクトにまとめてくれたら、もっと楽しめたと思います。
とは言え、ところどころにちりばめられたネタには何度か吹き出しました。
やっぱり、小劇場向きのお芝居だなと感じました。

ネタバレBOX

円形劇場で(通常の大きさの)スプーンを曲げたり、(通常の大きさの)トランプの数字を見せられてもなあ・・・・・・(笑)

あと、エヴァ・ブラウンの娘が実は蘭光太郎の娘とか言うエピソードって、必要なんでしょうか?ものすごく違和感ありました。
あのあたりから、私も周りの人も、時計を見る回数が増えた気がします。

やたらと古い選曲は、何か意味があったのでしょうか。
いくつかは懐かしく聞きましたが、私ですら「古!」と思ったり、知らなかったりと言う曲があり、若い人がどう聞いたのかが気になりました。
ガラスの動物園

ガラスの動物園

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/03/10 (土) ~ 2012/04/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

そのろうそくを吹き消してくれ
テネシー・ウィリアムズの出世作であり、そして最も愛されていると
いっても過言ではない代表作『ガラスの動物園』。

それを、数々の演出仕事でも高い評価を得てきた長塚氏が演出を
手がけると聞いては、思わず興奮してしまいます。

作者本人が最も思い入れを持っていたと思しき作品を、美しくも
意外とシンプルに魅せてくれました。原作では、シリアス一辺倒の
雰囲気を持っていた作品が、時にはユーモラスな顔も見せるなど
別の魅力も十分に私達に教えてくれたと思います。

ネタバレBOX

テネシー・ウィリアムズの作品って、どれも生々しいんですよね。
台詞も、人物造形も、またそうした人物達がどうなっていくのかも。
全部、腑に落ち過ぎる感じです。

『ガラスの動物園』にしても、あぁ、こういう人たちいるよなぁ、と何度
心の中で感じた事か。

母親の、口うるさいけど、家族を心配している様子とか、

娘の、人が怖いあまりに、全身が硬直してしまって、巧く
話せない様子とか、

息子の、多分に皮肉っぽいけど、自分の人生は自分で切り拓いてやる!
という、野心的で熱い部分とか、

会社の同僚の、いかにもビジネスパーソンな、自己啓発臭が全身から
匂うけど、そのくせ、自分の枠にとらわれかかっているんじゃないか、と
いうさまとか、

自分の周囲、そして自分の中にもひょいと顔を見せてくる要素なので
感情移入がとんでもない程度で襲ってきました。

個人的に一番心を動かされたのは、母親が「こんなに頑張って
きたのに…」と叫んで泣きじゃくるところですね。「貧困」の残酷な
ところは過剰でも過小でも無いところですよ。同じ程度で、じわじわ
襲いくるから、どんどん心の養分がやせていくんです。

そんな中、この一家は危うい均衡の上、十分に健気に、お互いを
守ってきたと感じる。それが、客席の私達にも十分伝わってくるから
それが時に悲しい、んです。耐えられないものを感じるんです。

母親役を演じた白石さんの存在感が一番高かったです。一家を
仕切ってきた一般庶民の図太さと、あ、母親はどこの国でも母親
だな、と感じさせられてしまう、子供たちを色んな形で心配してしまう
性質。自分の母親をふと思い出したりもしました。

演出は…美しいの一言につきますね。特に、舞台の背後に大きく
設けられた窓を使っての、光の演出には、目が覚める思いがしました。

逆に、ダンサーを使った要素は、舞台上の道具等の移動をスムーズに
した位にしか印象に残る部分が無かったかも。確か『タンゴ』の時も、
同じような演出がされていた気がするけど(登場人物以外が、舞台の
上に出てくる)、イマイチ成功してないような気が。健闘はしているのですが。

最後、暗闇の中で、トムが沈痛な声で、

「もうろうそくを吹き消してくれ…姉さん」
「そして…さようなら」

と、呟く中、静かにろうそくが吹き消されていき、完全な、静かな闇に
舞台が包まれていく瞬間は、切なく沈痛で、物悲しくもエモーショナルな
場面で、トムが作者テネシー自身の悔恨と諦念とに最もリンクした、と
強く感じました。痛みに溢れているけど、一枚の名画を目にしたような
想いを抱き、それは今この文章を書いていても、時々、胸に飛来して
私を涙ぐませたりもするのです。
ジョージ

ジョージ

HOP CLUB

タイニイアリス(東京都)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

HOP CLUB最後の舞台。。。
このあとHOP CLUBが解散卒業となるとは。。。
最後にすごい舞台をやってくれたメンバーと
作・演出の早川さん、スタッフの皆さんに感謝です。

HOP CLUBという名前がなくなっても、
いつかまた同じメンバーで何年後かに再演してほしい。

ずっと待ってます。

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