最新の観てきた!クチコミ一覧

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鬼姫

鬼姫

虚飾集団廻天百眼

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/04/19 (木) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

いろんな意味で「美しい」
「白装束、血に染めて」(=紅白なので「めでたやぁ」だし)な「視覚」、詩的な台詞の「聴覚」、さらにテーマの底に潜む「感覚」など各面において美しく、極めて耽美的。
なお、その美しさには「きたないはきれい」も含まれ(爆)、そういえばそれに似た台詞もあり、考えようによっては沙翁作品に通ずる部分があるようなないような…(笑)
(こじつければ血みどろなところは「マクベス」とか?)
さらに装置も初演(@タイニイアリス)から格段に進化して、これはもはや「再演」や「バージョンアップ」にとどまらず「グレードアップ」ではなかろうか。
あと、メタフィクション的な部分も好み。

ネタバレBOX

M0が山口百恵の謝肉祭で意外に思ったが、終盤の台詞に歌詞通り(かな?)なものがあり、「なるほどぉ」とも…。
Go To GOTO

Go To GOTO

いしくらけんしろうとかっぱ3兄弟

荻窪小劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

ゆる~いキャラと
いいテンポが上手くマッチしてとても楽しく見られました。なんだか不思議な魅力がありますね。もう一つテンポを速く、暗転なども短く取れば、ゆるキャラがもっと生きてきて絶妙のコメディになると思います。それと、こういう劇はもうちょっと全体にお洒落感があれば見ていて楽しい。せっかく背広を着ているのだから、派手なストライプのシャツとか、粋なネクタイとか、袖口からのぞくカフスとか、それなりに男性の魅力も欲しかったところ。美術ももう少し色だけでもポップにするとかできたんじゃないかな。キャッツアイの衣装は論外。なんとかして~(笑)

ネタバレBOX

お金を持って逃げちゃう役者さんの背広のベンツが、糸とじがついたままなのが気になりました。こんなところへも衣装へのこだわりの無さが出ていて残念。
極楽プリズン

極楽プリズン

ニコルソンズ

シアターD(東京都)

2012/04/21 (土) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★★

面白かった!
説明文のあらすじに興味を引かれて、今回初めて観劇しました。
全体的にはシリアス成分多めな展開でしたが、しっかり笑えて最後はすっきりで観劇後感が最高な作品でした。

ネタバレBOX

恋人の死を回避するため、何度も過去を繰り返すループ物。

何度選択を変えても悪い方向へと進んでしまい悲壮感の漂う柴田と、
オカマの小林、角刈り強面のとんぼちゃんの濃すぎるキャラ2人とのやり取りがたまらなく面白い。
個人的には、特に小林のキャラがツボでした。

肝心のストーリーも、最後のオチと伏線の回収がお見事でした。
「関西弁」の伏線から、囚人3人が繋がった瞬間はなるほど!と唸ってしまいました。
嵐が丘

嵐が丘

ナカゴー

あさくさ劇亭(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

阿鼻叫喚
ナカゴー流スペクタクルやね。
お馴染みというか得意のパターンなんだろうけど、
あの展開が気持ちいいんだよなぁ。
森桃子さん、お疲れ様でした。

ネタバレBOX

菊池明明の檀れいの物真似は意外に完成度高い(笑)
レッドアパート

レッドアパート

ネコ脱出

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハヤブサさん最高!
ホラーと聞いていましたが、ホラーの皮をかぶった痛快コメディ。ポスターのような恐怖感もありましたが、キャラもオチも話のすじも最高でした。

自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

遊び心と真面目さが目立った105分
舞台美術も作り方も松井周さんが好き勝手なおかつ遊び心でよくやったなあとおもいます。次回作(1月-2月初旬)にも期待。

オーラルメソッド

オーラルメソッド

シンクロ少女

若山美術館(東京都)

2012/04/17 (火) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★★★

みた
おなかいっぱい。性的人間の方は初見。
どちらもまたやって欲しい。立派なレパートリーに思う。ただその時は、平日のもう少し遅い時間でもできる会場を選んでもらえるとなお嬉しいし、人にも勧めやすい。
極私的エロスの方は、初演時にも感じたことだけれども、リーディングという形式を低く(甘く)見ている人に心から勧めたい。通常の舞台公演に比べて制約が多いから、衣装や照明に寄りかかるリーディングは多い。でもここの見せ方は非凡で、惹きつけられる。
どうかタイトルに怖気づかず。

のれ!ストレッチャー【無事終了いたしました!ご来場誠にありがとうございました!!】

のれ!ストレッチャー【無事終了いたしました!ご来場誠にありがとうございました!!】

KUUM17

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

老いるという事
穏やかな明るさと、優しさ。老いるというのは怖い事かもしれない、けれど実際の老いは決して無惨なことではないかもしれない、そんな気がしました。

春を忘るな ご来場ありがとうございました!!!

春を忘るな ご来場ありがとうございました!!!

ウンプテンプ・カンパニー

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/04/09 (月) ~ 2012/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

妖艶で切ない無常感漂う舞台でした。
前作「ベルナルダ・アルバの家」に引き続きウンプテンプの芝居を観ました。狭いスペースでどうやるのだろうと期待していましたが、空間の特性を生かした芝居作りはさすがの一言。二回観てその奥深さに引き込まれていきました。芝居の底流に流れる赤い血のような宿命が露見してから、朝日が昇るに従って浄化されていく下りは邪心が洗われる気がしました。一遍の文学の絵巻物でも観ているような芝居でした。これほど端正に作られた贅沢な芝居に触れられ幸いです。

嵐が丘

嵐が丘

ナカゴー

あさくさ劇亭(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

純露って久しぶりに聞いた
途中間延びする部分があるのだが、それも狙いなんだろうな、でも長い

SiN シン

SiN シン

本若

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2012/04/19 (木) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

高度な殺陣が圧巻
初めての本若本公演でした。
思ってた以上に舞台美術がしっかり造ってあって、衣裳も本格的で、すみません正直驚きました。

お話の筋的には、極めてベタ。
殺陣を際立たせるために、あえてそうしてるのかな?というくらい、ベタな展開に継ぐベタな展開。
でもそれがいやじゃない。むしろ胸が熱くなりました。
設定、展開、登場人物の情、それらが丁寧に作られていて説得力がある。
むしろ、老若男女関係なしに、みんなで一緒に笑って泣けて安心して観られる、ベタ転じて王道ドストライクな舞台でした。

やはり特筆すべきは、殺陣。
いやぁ~すごいですね!高度ですね!かっこいいですね!!
関西小劇場で、ここまでのものを観られるなんて。

本若さん、ハマりました。
次回公演も予定合わせてぜひともおうかがいしたいと思います!

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

グロポップ?
初見の劇団でした。おもったよりグロくもなく、ポップでもなく(照明がポップ?)とてもストレートな演劇という印象を受けました。普通に楽しめました。次回も観てみたいと思います。

桃源郷のスペクター

桃源郷のスペクター

化石オートバイ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ふしぎおとぎはなし
これでまだ二回目な化石オートバイさん。
今度の世界も、独特の雰囲気をもった独創的なお伽世界でした。
でも・・・こんな世界があれば、わたしもちょっと行って見たい♪
毎日がテーマパークですよね、探検したい!冒険したい!楽しそう☆
そして、けっこう重いことも、あまり重苦しくなく感じる不思議さも。

出演者数が極めて少ない。かなりの少数精鋭。
その少ない役者さんたちが、それぞれひとり何役もこなす。
しかも、役が代わるごとに衣裳もチェンジするという。
しかも、場面転換は割りと激しく、くるくるくるくる代わるのですが、その場面転換がぱっぱっとほとんどタイムラグなしで代わってゆく。
少人数で何役もこなすため、各自もう入れ替わり立ち代りで、着替える時間もわずかで。
よくこんなことしようと思ったな・・・と(笑)鬼演出!

しかしその少人数の役者さんたちが、み~んな関西小劇場を代表するような精鋭揃いなので。
なんてことない芝居とかでも、やりかたがめちゃんこうまい。
だもんで、1シーン1シーンの拡がりが大きく、質量が高くて。
とっても上質な舞台でした!

ネタバレBOX

冒頭しょっぱなのテーマソング、あれよかった~。
CDにならないのかな、贅沢生ライブでした♪

もうキャラがみんな濃ゆくて忘れられないキャラ目白押しでしたが。
行澤さんのフンドシキャラは・・・突き抜けてましたね(笑)
やばかった!!

そしていつも思うのですが。
赤星さんの声の通り方が、その身体のどこからそんな声量が・・・と、またやっぱり驚きました!
エゴイズムエコロジー

エゴイズムエコロジー

Oi-SCALE

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★

独特な世界観
独特な世界観で、謎ばかりが頭の中で錯綜します。
登場人物の交わす会話には、センスの良い笑いを誘う。
林灰二さんの舞台によく登場する如月さんという役者さんが、他にいない存在感を放つ。

シェイクスピア「十二夜」

シェイクスピア「十二夜」

チョコレートカンパニー改めディ・ショコラーデ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

期待を裏切ら…
良い意味で期待を裏切られました!シェイクスピア作品と言うことだけに注目していましたが、演技も演出も作り込んであり引き込まれとても楽しむことができました。
上手い下手がわかりやすい、シェイクスピア作品ですが、観劇後時間が経過した今でもおもしろかったと覚えているので、良くできていたと思います。

アンティゴネ/寝盗られ宗介

アンティゴネ/寝盗られ宗介

岡崎藝術座

STスポット(神奈川県)

2012/04/19 (木) ~ 2012/04/24 (火)公演終了

満足度★★

芸術なのか?
正直、理解しにくいお芝居であった。寝盗られはストーリーが分かっているのでまだしも、アンティゴネは原作も知らないため、理解できなかった。二本立てと言うよりも、二作を融合しているため、余計にややこしい。寝盗られの部分はテンポも良く、楽しく観ることが出来たが、アンティゴネの部分は冗長で、面白さが分からなかった。
時間的にもわずか一時間余りと短く、横浜まで出かけて行ったには、物足りなかった。
こう言うものを芸術と呼ぶとしたら、私は芸術は余り好きではない。

自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

代表作なので観劇した事は自慢出来るが・・・・。
ネタばれあり

ネタバレBOX

劇団・サンプルの【自慢の息子】を観劇。
今作は岸田戯曲賞を取った作品である。前々作の【ゲヘナにて】はとても観るに耐えられない芝居だったのだが、今作は劇団の代表作でもあるので再度挑戦をしてみた。

母親の自慢の息子・正はとある場所に王国を作っている。その王国では正の信奉者達で共同生活を行っている。正は神憑り的な存在なのか?その王国はジャングルの奥地か?カーツ大佐かアギーレか?などと勘ぐってしまうのだが、実はそこは単なるアパートで、正は引きこもっている中年オヤジである。その共同生活の風景を正の役を扮する・古館寛治を中心に描かれている。

前々作での耐えられない芝居も今作ではそれほどでもなかったのだが、やや同じ様な体感をした事は確かだ。今作はラストに向かって行くに従って、このような王国を作ってしまった?作ってしまう?に陥った理由のような物が観客にボンヤリと見えてきた点だ。ただそのような物語やテーマを疑問視して追求していく鑑賞法は間違いのようで、ただただ観客は舞台で行われている出来事を漠然と眺めていれば良いのかもしれない。観客に一切寄り添わない、近づかせない見せ方にこの劇団の面白さと魅力があるのかもしれない。明らかに小劇場ブームの頃の熱い演劇とは正反対だ。今の時代を語るにはこのような表現方法が一番正しいような気がする。でも自分自身が次回作を観るかは非常に疑問ではあるが・・・・。

あゆみ TOUR

あゆみ TOUR

ままごと

イムズホール(福岡県)

2012/04/19 (木) ~ 2012/04/20 (金)公演終了

満足度★★★★

内面世界の広さ深さを感じさせる
人の内面世界の広さ深さを垣間見せてれる舞台だ。
その内面世界へのアプローチが、「わが星」でのやり方と対照的だったのもおもしろかった。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」に書いています。
http://f-e-now.ciao.jp/20120407.html

自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

サンプル「自慢の息子」再演
面白かった~。初演よりも冷静に観ていられた。入り込まなかったゆえに、考えられた。依存と日常的に私たちがしている演技(コスプレ)について。

深海のカンパネルラ

深海のカンパネルラ

空想組曲

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/04/15 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

前半の作りこみががっつり効いて・・
前半部分が
粘り強く豊かに描きこまれていて・・・。
戯曲の構造に加えて
その世界を飽きさせずに
観る側に刻み込んでいく役者たちの秀逸なお芝居が
後半解けていく世界にしなやかに結実して・・・。

その世界が束ねられて
向こう側に
生まれた俯瞰に強く浸潤されました

ネタバレBOX

比較的長めの作品なのですが、
その前半が
主人公が組み上げる内心での物語の
執拗なスクラップ&ビルドの表現に
費やされていきます。
少しずつ外側の枠組みを、組み込み、時には刺し入れながら
その心に浮かぶものを具象していく。

「銀河鉄道の夜」を土台にして
時には恣意的に、
あるいは、逃げ込むように浮かび、
時には道を外れ、広がり、ビターに染まり、行き詰まり、フラッシュ音とともに崩されてしまう内心の物語たち。
サザンクロスにまでまっすぐに至ることない
寄り道や逸脱までが生まれる物語に
様々な風景が交錯して・・・。
原作に忠実に描かれる刹那、
時には箍が外れて戯画的に広がる世界、
あるいは耽美に、または暴力的に描き、重なり、
行き詰まり、刹那に崩れていく・・。

役者たちが、
世界を塗りこめてしまうことなく、
しなやかに、
シーンやキャラクターたちの実存感やトーンの濃淡で
空気の質感をコントロールし
心風景のテイストを生みだしていきます。
そこには観る側が受けとる寓意の
平易さと深さのしたたかな組み上がりがあって、
絶妙に変化しながら何度も重ねられていく物語の顛末を
飽くことなく追い続けてしまうのです。

そうして、形作られたボリューム感があるからこそ
執拗な組み上げと崩壊自体が
コンテンツたちにとどまらないニュアンスを持ち始める。
やがては、物語で覆い隠していた彼の内心の枠組みが現れ
観る側にさらに向こう側にある現実を
さらけ出していく。
引きこもる彼の姿と
そこから彼を引き出そうとする姉や周囲の姿と・・・。
痛みと苛立ちが観る側にまで浸み入ってきたその先。
視座が逆転して現れたエピソードの
なんてナチュラルなこと・・・。
天空と深海の寓意がそのチケットに集約されて、
でも、チケットを巡るシンプルな誤解が
それまでのシーンたちから受け取ったものと共振し始めたとき、
思いもかけず涙が溢れた。

冒頭に物語の土台として語られる、
「銀河鉄道の夜」が
再び語られる時、
それは主人公が、さらには人が生きることの
普遍への俯瞰となって・・・。
そのなかで前半のシーンも解け、
役者たちの献身的な演技が
その景色のなかに具象するものを
しなやかに編み込んでいたことにも
改めて思い当たって・・・。

作り手が描きだす世界と
昔々読んだ「銀河鉄道の夜」のあやしい記憶に
凛とした空気と、
そのなかに歩む感覚と
偶然に重ねられていく刹那の
広がりが重なって・・。
ダブルコールの終演後
劇場を離れても、、
さらに広がり心満たされていくものが
いくつも巡り降りてくる・・。

とても深く心を捉えられた舞台でありました

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