満足度★★★★★
妖艶で切ない無常感漂う舞台でした。前作「ベルナルダ・アルバの家」に引き続きウンプテンプの芝居を観ました。狭いスペースでどうやるのだろうと期待していましたが、空間の特性を生かした芝居作りはさすがの一言。二回観てその奥深さに引き込まれていきました。芝居の底流に流れる赤い血のような宿命が露見してから、朝日が昇るに従って浄化されていく下りは邪心が洗われる気がしました。一遍の文学の絵巻物でも観ているような芝居でした。これほど端正に作られた贅沢な芝居に触れられ幸いです。
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2012/04/21 19:25
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