最新の観てきた!クチコミ一覧

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insalata matta

insalata matta

tarassaco

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

無題379(12-122)
14:00の回(晴、暑い)。13:05早くついたので入ってみると受付けできるそうでお願いしました(チケットはありません)。みて歩くところがないのでそのまま待つことにします。13:30開場、舞台には2タイプの椅子、ビールケース(3つ、キリン、サントリー、FUJI)の上に板、周囲にはグレーの幕、パッチ。客席は(最前列)パイプ椅子、ベンチシート、パイプ椅子の配列。天井に、赤/黄の花。14:30開演〜15:13終演。第一回公演ということで観劇…あっけなく撃沈しました。

ネタバレBOX

終演直後の感想:すごく勘違いしている気がする。難解、訳語がこなれていない、題材になじみがない…世の中、いろんなわかりにくさがあるとして、芝居で、ほぼ100%わからなかったのは初めてです。もちろん、面白くなくて途中で放棄したものは除く。「うめる」「ガリバー」の2本だて。

「うめる」、途中で1年前に戻るが、つながりを見失ったようでわからなくなる。ここは何処で、彼女達は何者で(本妻+全員2号)、どういった動機で行動しているのか、等々。

5/14追記
木があり、その周りは(目立たないはずだった)菜園、柵もある。その下、地面の下には秘密基地があって、人が住んでいる。これはそこでのお話。①話:地上に「何か」が転がっている、頭が見え血が…死んでいる、埋めるしかないが4人の意見はなかなかまとまらない。②話:1年前。「おろす」「さばく」…なんとなく「処分」に関係するような会話で始まる、4人が出会うこととなった日。ある男(バラバラ…死んでいる)の妻と3人の愛人、男を殺した犯人が来るという連絡、送られてきたここの地図、それが共通点。男の思い出話が続く。拾った鯛、浜辺の鱈、ここに住もう!遺体は奥の部屋、ここは秘密基地。③話:時間は戻って。処分完了…冷凍、食べる…落ちていたのは「マグロ」だった(あまり自信ない)

お話の部分よりとりとめのない言葉のやりとりの方が多く、状況は曖昧なまま。

「ガリバー」と題しているので、原作(4編)にヒントがあるのか…こちらもさっぱりわからない(原作は読んでいないのです)。幕間にグレーから赤いものへ周囲の布が変わり、絵の具を撒き散らしたような模様。「すべて世はこともなし」と言われても困ってしまった…ブラウニングとも関係あるのか、「赤毛のアン」か。

世界観が掴めず、何をしようとしているかが明確でないので役者さんが見えてこない。動いているのは見えるけど、風に木々が揺れるのと何らかわりがない。個人的にはそういったお芝居でも構わないけど。

時々目を閉じ、セリフだけにしてみても同じでした。どこか伏線を拾い忘れたのか、大きく勘違いしているのかも。

4:44と聞こえたけど、4:48サイコシスではなさそう。
ハラナイ荘の人々

ハラナイ荘の人々

ちからわざ

ザ・スズナリ(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★

今日の目標
「面白い演劇を観る。」 達成出来ました。 若狭さん良かった。

パパ、アイ ラブ ユー!

パパ、アイ ラブ ユー!

タクトプレイ・プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2012/05/06 (日) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

物語は10時43分から
約2時間の大騒動を面白く観劇。物凄い展開ながらちょっとエロかったりして。男は何時も女性の手のひらの上で転がっている位が丁度好いのかも。

貯水池

貯水池

演劇集団 砂地

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

素人ですが
演劇については素人で、友人に紹介されて5年ぶりくらいに劇場に足を運びました。
なぜ、友人がこの演劇を見せてくれたのか(砂地のファンだそうです)よく分かりました。
このサイトに感想を投稿できると聞いて参りましたが、素人の感想ですので
それでもよろしければお読みください。

演劇を見ている最中は、なぜこのような張りつめた現実まがいのシーンを
連続して見せていくのか疑問でした。
(私が今まで見てきたのは、歌ったり踊ったりする演劇ばかりです)
しかし、途中で一つの概念に心をとらわれ、心臓がドキドキして目が離せなくなりました。
心を奪われたのだと思います。

ネタバレBOX

私は3.11の直後は本当に恐怖を感じ、会社に出勤するのもためらわれるほどでした。
恐怖の対象は、地震そのものではなく、原発の存在です。
しかし、今はそれを忘れて生活しているな、と。
私たちは慣れてしまった。
しかし、私たちの子供の世代に、安心して住める環境を残してやることが出来なかったのだということを忘れてはいけない、と改めて感じさせられました。

自分には子供が居りませんので、まったく感じておりませんでしたが、
このような社会状況で子供を授かった時には、安全して暮らすことも出来ない国・時代に連れてきてしまって申し訳ない、と思うかもしれません。

私は男ですが、子供が欲しいと望んでいますので(理由は口で説明できるようなものではありませんね)、そのような状況も含め、今後の人生の歩み方について、忘れてはいけない悩みを思い出させて頂けました。

来週末、もう一度見られたら、今度は反対側の席から見たいと思います。
ドリリズム

ドリリズム

イッパイアンテナ

元・立誠小学校(京都府)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

五感で鑑賞したい
舞台や役者を目で見る・台詞を耳で聞くだけではなくて、
その場で感じられる気温や、においや、その他もろもろを全部感じとって全部込みで芝居を見ないともったいない!と感じました。
ドタバタコメディではありますが、派手な笑いだけでなく会場全体に目を凝らすことでじわじわくることもしばしばです。
気軽に見に行ってももちろん楽しいはずです。

宇宙Remix   (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)

宇宙Remix (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇団エンターテイメント
まあ、ナンセンスだけど、楽しい約2時間。

で、宇宙の考え方は結構斬新かも。

これだけ、個性的でかついいバランスのとれたメンバーのポートフォリオは稀有かも。

少し、内輪ネタもあるがそれもご愛敬。

できるだけ前で観ることをお勧めする。

ネタバレBOX

今回は、衣装・小道具が凝っていたように思う。
それを観てるだけでも楽しい。

全体に、テンポよく進んでいく。時間がいったりきたりするが、特に違和感もなく、わかりやすく進んでいく。

ダンスや歌のパートはもっとたくさんあってもいいし、長くてもいい。

まあ、それにしてもこれだけの役者さんのチームは観ていて楽しい。
みなさん好きなのだか、満間さんの眼力、堀さんのクールさ、藤尾さんの自然な芝居が特に気に入ってます。

時折、出てくるモラルさんがとってもいいアクセントでした。
ダンス、亀甲縛り、メガネ喧嘩など。

ああ、クワイ食べたかった・・・。

あと、「コールドプレー」めちゃくちゃおもしろかったのだが、周りが笑っておらず、少し恥ずかしかった。コールドプレー最高でした。
宇宙Remix   (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)

宇宙Remix (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

旅立ち
旅立ちですね、感動

脳細胞がフレキシブル/流れ星でパレード

脳細胞がフレキシブル/流れ星でパレード

劇団エリザベス

東中野レンタルスペース(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

3日間とは短い
もっと長くやってもらいたい公演でした、再演希望

厨

演劇企画集団LondonPANDA

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぶらっと
行ってきました。

・・他の人のコメントを見て、まぁそこそこなのかな、と思ったのですが、
観ていて、これはなかなか、良いのではないかと思ってしまいました(笑

凄くどうしようもない人たちのハナシなのですが、
そういった人たちの弱さと逞しさがきっちりと描かれていて
素晴らしいな、と思いました。

ハッキリ言って観る人を選ぶというのか、
観客によっては結構時間が過ぎるのは苦痛なのかな?
という人も見受けられました(最近観察するようにしています

ただ、中途半端な人間描写に終始する物語が多い中、
この話は、非常に短く端的な表現(ここが特に素晴らしい
ながら、きっちりと人間が描かれていました。

自分は、そんなに難しい構成や斬新な演出などは正直求めていない
(そういうのは音楽のなかで十分足りているし、ポレシュを観た後ではすべてどこか退屈で・・
のですが、このように、なんかおかしな人たちが出てきても、
そこにどこかでみた様な人間たちのカケラがあれば、
それだけで星5つだと思います
(国分寺大人倶楽部にちょっと似てるな、とか思いました・・あっちのほうが地に足ついてましたが

何度も言いますが、観る人を選ぶので、おススメとかはしません。

ただ、目を凝らせばこんなにも素晴らしいものが溢れているのに(そういえば昨日のセルジャン・ガルシアは素晴らしかった・・
新しいものに目をキラキラすることを忘れてしまって、
自分の想像の世界の中だけで王様のようなカオをしている
ちびっ子たち(てほどの年でもないのか)を見て
暗い気持ちになったりする自分には、
なかなか珍しくて良かったのかな、と思いました。

↑ちなみにそういうのはこの舞台に出てくるような(ちょっとオタクな?)人たちだけではなく、
 学問文化問わずひとつのジャンルに閉じこもっている人たちに
 多く見られるようです・・(先にセルジャン・ガルシアを持ち上げたことでも分かる通り
 人生なんて過ぎ去ってみれば、きっと一瞬なのにねぇ・・

ネタバレBOX

あと、こういう主人公のような男に限って
(他の男たちも言ってるのかもしれないけど)
「・・それって言ったらちょっとマズくない?」
と思われるようなことを、よりによって最後の最後に言ってしまうものみたいです。

・・そういうのも含めて、とても良くできてるなぁと思いました。
『複合過去、あるいは幻想のマリアンヌ』『エリゼ・ビスマルクの長い人生』

『複合過去、あるいは幻想のマリアンヌ』『エリゼ・ビスマルクの長い人生』

ギィ・フォワシィ・シアター

シアターX(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

2作品とも「老い」がテーマ
シビアな物語でした。終わり方にも老人に追い討ちをかけるような・・。

ネタバレBOX

1つめは若かりし頃の幻想にいつまでも浸っている老人たち。
2つめは老人ホームに入所している主人公を職員が殺してしまう。2つめなどは、他殺された老人は何の疑惑も持たれずに処理されるような気がしてならない。まさにブラックでした。
百年の秘密

百年の秘密

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2012/04/22 (日) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃密な3時間半
ざっと100年の物語が行ったり来たりしながら語られるのですが、その順番が絶妙でした。
ティルダ12才の後、いきなり38才になったと思ったら、その次にはもう死んじゃってる。こんなに早く進んでいいの?と思ったらまた戻って、という流れの中で、伏線があり、秘密が生まれたり解き明かされたり。先の出来事を知っているから余計に切なく感じたり、と、すごく計算されたお芝居でした。

舞台は、回転することなく(笑)、庭と室内が同時に存在していて、場合によっては庭の人がいる目の前で前で室内の芝居が続けられるのですが、これまた違和感なく、別々の場所に見えるのがすごい。
最初から最後まで舞台の真中にどっしりと立つ楡の木、100年の秘密を呑み込んでいるさすがの存在感がありました。

役者さんたちもみんな魅力的で、場面によってその年齢にちゃんと見えるのも感動しました。
犬山イヌコさん、12才の少女も78才の老女もまったく違和感なかったです。すごい。
すごいすごいってばっかりでボキャブラリーなくて申し訳ないのですが、とにかく、すごいなあと思ったのでした。
観て良かったです。

思った以上に力を入れて観ていたみたいで、すごく面白かったのに、見終わった後は疲れました。まあ、100年の物語を3時間でみるのだから、仕方ないですよね。
濃密な時間をありがとうございました。

あっ、「たつことかつこ」でファンになっていた村岡希美さんも良かったです。カーテンコールでのお辞儀の仕方が接遇の講師のようでした。LOVE♪

ネタバレBOX

カレルとコナが何故結婚したのかというのが、いまひとつ不明。
特に、コナがなぜ?

まっとうな理由も考えられるけれど、うがって考えたら、
・ティルダは少女時代カレルが好きだった
・コナはティルダの夫のブラックウッドとも関係をもった
というあたりで、「ティルダの好きな人」をコナは好きになっている、もしくはつながりを持とうとしているのかなと。

女同士の友情物語に見せかけで、そんな裏設定があったとしたら、ケラさんやっぱり、女同士の友情は単純にはあり得ないって思っているのかな。
(考えすぎか・笑)

エソラゴト

エソラゴト

NICEPLAN

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

(20分遅刻してしまったので、断定的なことは言えませんが)
はじめに、この日は2つ掛け持ちで、こちらが後の部だったので、
前の部が終わり、移動して、途中で食事をしたり、空き時間をつぶすなどして、
時間的には十分余裕があって、遅刻するはずはないのだが、
結果的に20分も遅刻してしまった。
しかも、公演時間は50分。つまりは後半30分しか観ていないことになる。
そんなわけで、全部観ていないので☆の評価は空欄にしますが、
観た部分だけで言えば☆3つくらいでしょうか?
観た部分についてはネタバレにしますので、
ここではもう少し遅刻の話。

実は、時間をつぶし過ぎたのは確かだが、
それでも最寄りの江戸川橋には10分前には到着し、
普通に歩いても5分前には入れるはずだった。
頻繁にここに行っているわけではないが、初めての会場でもないし。

ところが、地下鉄の出口を間違えたようで、
地上に出ると見たこともない風景に・・・。
スマホの地図も出したりしたものの、
「絵空箱」でヒットした位置は、道路に面していないし、
どうもこれまで行った時の位置と違うようで・・・。

で、多分こちら、と思われる方向を目指したが見当たらず、
人に聞いても分からず、周囲をうろうろしても駄目で、
結局駅まで戻ることにしただ、駅の方向も分からなくなっていて、
駅まで戻って劇場にたどり着いた時には、すでに20分遅刻状態。
こういう経験は初めてで、目標物が無く分かりにくい場所にある劇場へ
行くときの怖さを思い知った次第。

ただ、たどり着いたときに分かったのが、
開演すると、ここの外の看板というか電気、消えているんですよね。
これまで遅刻したことなかったので、
それらしき看板が見つかると思っていて、それを頼りに探していたので、
近くまで来ていたものの見逃したらしい。

もちろん、迷って遅刻したのは自己責任ということにしても、
この界隈で電気を消されると非常に分かりにくいのも確かで、
その辺は再考をお願いしたい。

(以下ネタバレ)

ネタバレBOX

私が到着した時は、まだカップルが重い雰囲気になる前で、
ややひねくれた、しかし基本的に仲が良い状況であった。

その後、女性からの重い「告白」すなわち、
一度の「過ち」が語られる・・・。

そのあと、男性から、やはり重い台詞が語られるが、
「煩悩を踏み越えて」(でしたっけ?)で、突然女性が大笑いし出すのが、
どうも私には付いていけなくて・・・。

そして、鎌倉デートになって終わるのだが、
あくまで観た部分のみの話として言えば、
こういう舞台装置も振りもほとんどなく、
もっぱらセリフ中心でリーディングに近いとも言える作品では、
観る側の想像力をかき立てる内容の方が相応しいように思えた。
「遊園地」「過ち」「鎌倉」・・・もちろん、こちらも空想はできなくないが、
本当は、具体的な部分よりも、
もっと受け手の自由な空想をかき立てる内容の方が良かったかな?
というのが私の勝手な、かつ後半のみ観た者としての感想です
闇言

闇言

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

初見
薮の中で彷徨っているかのような観劇だった、半死半生のような不気味な感覚。近くにいるといろんなモンが飛んできたけど、こういう舞台もあっていい。
数珠つなぎで迷彩色な4作、4本目のあれの使い道場面は刺激強過ぎて直視出来んわw
印象に残っているのは1本作めと4作め。

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★★

普通であることの難しさ。
リアルといえばリアルな舞台だったのかもしれない。
開始序盤はまだエンジンがかかっていなかったのか、お芝居ごっこな雰囲気がありましたが、アダチヒロキさんがパニックになるあたりから自然に笑うことができました。

個性豊かな「他人たち」が織り成す優しくてちょっぴり刺激的な物語。

ネタバレBOX


台本の上ではそれぞれ魅力的でキャラのたった人物たちなのでしょうが、イマイチ「ふつうの人たち」の皮が剥がれてなかったかなぁと思いました。

これは決して御伽噺なんかではない現実に起こりうる話だとは思うけれど、コメディにしては突き抜けていないし、リアル系だとしたらファンタジーすぎる。
個人のエピソードに強弱が感じられずなんというか最初から最後までだらだらと続きもやもやと終了した感が否めません。
 ディレクターはもっと嫌らしい対象であるべきだし
 ADは葛藤をもっと葛藤を見せてほしかったし
 あずさはやるならもっとピリピリしたものを感じさせてほしかった

『本人たちにとってはドラマティックな日々だが傍観者にとっては小さな波風程度』的な世界観を狙っていたのでしたら 脱帽です。

文句ばかり書いてしまいましたが
見とれるほど達者な役者さんもいらっしゃいましたし、おおむね満足です。
ハラナイ荘の人々

ハラナイ荘の人々

ちからわざ

ザ・スズナリ(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★

さすが
演技の達者な役者達の舞台、内容もさすがです。

闇言

闇言

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

無題378(12-121)
20:00の回(曇 涼しい)。19:20着、5Fへ上がると吉水さんがいらしてすぐ受付してくださる。ここで整理番号札をいただくが「30番代」だったのでそんなに入るのか、と思いましたがそうではなく「31~」のようでした。19:35開場、座席はコの字型。左壁奥のほうに座りましたが、もう少し真ん中のほうが見やすかったかも。右側の壁に各話で使う椅子やテーブルが置かれています。入り口/奥は座席が2列で前列はミニ椅子、それでもお客さんは2列目から埋まってゆく。天井の照明は小さなものが30個弱。19:55前説、20:00開演~21:33終演

ネタバレBOX

猿田さん:時間堂。大塚さん:チョコレートケーキ、国分寺大人倶楽部。谷仲さん:643。菊地さん:ソテツトンネル...以前、観た方が多いので、個々の場面はおもしろいのですがどうも薄明かりのなかではっきりと(全体の)像が結びつかないというか、お話が拡がっているのか収斂してゆくのかよくわからないうちに終わってしまいました。場面転換に時間がかかるのは気にしませんが、なんとなくあっさり中断された感が残ってしまいました。

お話の構成などは、短編集として読んだらとてもおもしろいだろうなと思いました。妖しい「川」にはどす黒さが似合うのでエログロのほうが好きです。やけにSEXにこだわるなぁと感じさせて...取り出したものは...ナルホドー、でした。でも、もう少し狂気気味な雰囲気が漂ったらよかったと思いました。

静かなお芝居なので下の(お芝居)声が聞こえてきます。場面転換のとき、かなりいい感じの曲が流れていました(念仏ロックとでもいえばいいのか)。
Here we are

Here we are

Model Production 2012

世田谷区民会館(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

英語劇でミュージカル
ワイルダーの「わが町」はここ数年世界中で上演され、
震災後は特に“ふるさとと家族”を再認識する意味でも好まれるようになった。
結婚や、死さえも自然な出来事のひとつとして人々の暮らしが淡々と描かれていく。
2012年のMPは、それを生演奏をバックに歌うミュージカルにした。

狂言回しであるStage Manager役の英語がきれいでとても良かった。
最初は硬さがあったが次第に英語本来の抑揚が伸びやかになった。

両家の母親役は、共に無対象の演技が延々続く難しい役だが
動作がとても美しく、見ていて飽きない。

Emily役と彼女の母親役はとても歌が上手い。
古き良き時代のスタンダードナンバーを数曲取り入れていたが
こんなに上手な人がいるならもっとたくさん歌でつないでも良いと思う。

ストーリー自体に劇的な変化がなく、しみじみとした味わいの作品だから
若い人には難しい部分もあったと思う。
日本語で台詞を言うのも難しいのに、英語となればなおさら台詞より言語に気を取られる。
歌はそれらを補うのに効果的だし、若さと華やかさを活かせると思う。

出演者・スタッフ100人近くが参加したこのパフォーマンス、
最後のカーテンコールで全員が舞台に上がって歌とダンスを披露した。
ダイナミックなMPの活動を象徴する場面だった。

会場は学生で埋め尽くされていたが
演劇としてもっと一般の人も呼べるようになって欲しい。
今後の活躍に期待します。

B・B~bumpy buddy~

B・B~bumpy buddy~

大人の麦茶

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★

保田圭さんの歌
良かったです。

ネタバレBOX

ある男が轢き逃げされ、その犯人を刑事たちが追い詰めていく話。過去の轢き逃げ事件の被害者の身内たちが独自に探し出し復讐したものと分かるが、今回殺された男は身代わりで、実際に過去に轢き逃げしたのはクラブ歌手だったというもの。

体に触れると心の声が聞き取れる特殊な能力を持つ少女刑事と、犯人の一人である家政婦さん、どちらもBerryz工房メンバーで、そこそこでした。
ハラナイ荘の人々

ハラナイ荘の人々

ちからわざ

ザ・スズナリ(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

いろいろ抱え込む人々
はみだしっ子(®三原順)だらけのハラナイ荘。
常にいろんなモノを背負い込み、ある部分では怖さを感じた上で生きて暮らしている。
頑張りと踏ん張りと気遣いと大きなお世話のさじ加減のバランス、正解の見えない人生の葛藤や足掻き具合にどこか共感する部分が多々あり。
見ているとそれが苦くて辛くも感じたりする。
バンマスの最後の表情に思わずもらい泣きしそうに。

ふとした時につい思い出し笑いが出て、肩の力がいい感じに抜けているような印象。すんなりと心に入り込み、見終わった時には不思議と優しい顔つきになっていると思う。

ネタバレBOX

「今、しないヤツは一生しないよ、無理なんか」
キーワードにもなっているこの台詞が常に光って聞こえた。

当日パンフ登場順
・美人恐怖症の中島君
顔面紅潮の技、凄かった。終盤近くなり表情と性格が変化していくのが良かった。

・花粉症の神田さん
人前では粋がっているけど筆記類を見るとくしゃみ連発、文字を書こうにもある事を連想させる為、書く事すらままならず。それが生命をも脅かす羽目になるけど、吐露する場面は聞いてて物凄く辛かった。でも、言えない気持ちも理解出来る。中心的な役柄だと思ったけど、最後の登場の仕方にちょっと肩すかし感があった。彼女にとってはあれは苦い恋だったな‥。

・ハラナイ荘の管理人?バンマス(アル中気味)
ホワイトボードには「やさいかう」「禁酒(しない)」
住人を巻き込んで一悶着ある騒動が勃発した際、「頑張れ」の勢いが盛り上がる、その場のノリでつい言葉にしがち。それが彼にとってのトラウマの要因でもあるけど、その連呼を怒張する様は、昨年の震災直後の日本の雰囲気の状況をふと思い出したが。
ある事がキッカケで仕事も辞め、アルコールが手放せない事に。
師匠の最後の行動を見つめる眼差しとその表情に、思わずもらい泣きしそうになった。

・ニート?引きこもり?で揚げ足取りでちょっかい出しやすい韮山さん
個性的な発言や一挙手一投足が、今まで二郎さんが演じてきた役柄に重なって見えたのは自分の悪い癖!ヘアスタイルから米茄子に見えた、すみませぬ。
「凡百」という言葉を書いたけど、彼は一体なんの恐怖を抱いていたのだろう?星の形だったかな?思考がマイナス気味で、最初から最後まで見事なまでに変わらない負の安定降り、だからと言って不快にならず。不思議な人だった。

・通販で売ってるような顔面隠れるサンバイザー常時装着の音無さん
役柄上、発言は少なく根本的な原因はよくわからなかったけど、他者に見つめられる怖さや醜さへの恐怖は女性だったらどこかしらわかるのでは。顔を見せたけど化粧していたのは女性としてのたしなみによる行為だと思った。

・両手を上げられない師匠と呼ばれている子供女子
発言が大人びて達観し過ぎのある子供。腋臭が原因でイジメにあい、登校拒否。父親蒸発、母親死亡。だからといって人生経験値少ないうちから全てをわかったように思っちゃいけません。住人から見た希望の持てる行動で見ている方も救われた。

・近所のスーパーの二代目若社長の西丸さん
花粉ちゃんのパート先の若社長。この中では一番社会適応力のある人で、順調かと思いきや、そうでもなくて。弱さをさらけ出して集まっている住人を見てどこかで安心感も見え隠れする。それは見ている観客の自分達にも言える事ではないかなぁとぼんやり思えたり。
家業を引き継いだ重圧や恋人との別れ、そこから開き直って変貌していく様は年相応の一人の男だった。山中さんの振り幅の広さにドキドキした。

・倒置法が気になる教授の山崎さん
なんの教授なのか触れたっけ?
歯のブラッシング回数を毎回数えたりしている几帳面さ、倒置法の喋りが気になるが、なぜそこまで気になになるのか不明。英文法なんか読んでたらイライラしてしまうんじゃなかろうかw

役柄上の全部の話は回収してなくても、いい話でした。
ロミオとジュリエットのハムレット

ロミオとジュリエットのハムレット

る・ひまわり

博品館劇場(東京都)

2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白くてきちんと悲劇
二つのストーリーを進行させながら、こんな面白いものが作れるなんて驚きました。

ネタバレBOX

神父から読書感想文の提出を求められロミオが手にしていた本はハムレット、そしてロミオとジュリエットがデートしながらハムレットを読み進めていくような感じで両方の話がシンクロしながら上手い具合に進行していき、途中大いに笑わせ、凄いストリートダンスシーンがあり、次第に悲劇色が濃くなり、ハムレットの一族もロミオとジュリエットも死んでしまいました。笑いの要素から悲劇まで、そしてダンスも半端じゃありませんでしたし、グラフにするともの凄い高低差のあるエンターテイメント性の高い作品だと感心しました。

そして最後に劇団のオーディションに遅れて訪れた男が拾った本は、当然ハムレットだと思っていたら何とロミオとジュリエット、ここで意表を突かれました。そしてその場の男女はお互いにロミオとジュリエットの生まれ変わりと気付いてのハッピーエンド、あー最後の最後まで手抜きはありませんでした。

因みに、作品の執筆順を調べたら、ロミオとジュリエットの方が先で、ロミオがハムレットの読書感想文を書くことはそもそも不可能だったんですね。ここからして面白いです、やられました。

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