最新の観てきた!クチコミ一覧

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 ツレがウヨになりまして

 ツレがウヨになりまして

笑の内閣

京都大学吉田寮食堂(京都府)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★

観てきました
初日だったせいかしら。
ちょっとキレというか、期待していたはじけっぷりが観れなかったかんじ。

でも愛嬌があるのでなんだかこう、批判的な気持ちにならないというか。

思ったより、
ネトウヨさんのこととか、
日本とか右翼左翼とかの現実味は
あんまりぴんとこないかんじだったんですけど
いや、会場はとっても爆笑の渦だったんですが、
わたしは恋人関係の描写がやたらリアルやなと思いまして。
いや、社会への愛みたいなものはとても感じましたです。

ネタというかラブストーリー的にマジメにみてしまいました。。

こんなにちゃんと人間関係のあるある感が描ける人たちだとは思ってなかったというか。。

焼酎ステラさんがとってもよかったです。

由良真介さんがかっこよかったです。

キムチ焼きそばがうまくてやすかったです。

いや、なんかうーんってなるとこも多かったんですけど、、

なぜか愛さざるを得ないです。

なんなんでしょうか。

はい。

45°

45°

多少婦人

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題392(12-135)
18:00の回(晴)。17:10会場着、17:15受付(整理券あり)〜17:30開場で予定通り。1列目ベンチシート、2列目以降パイプ椅子。舞台上は暗く、四角い大きな台の上に円形の台、そこに小さな木製のテーブル、ワイン(yellow tail?)のボトル、ビール(淡麗)、酎ハイ(氷結)の空き缶、ツマミ(サラミはあったと劇中明らかに)の袋。横にはレジ袋があって何か残っている模様。テーブルの向こうと舞台手前両サイドに手造り風の椅子(木製)、各2脚…開演後にみると、照明の下、薄い緑色に塗られていました(ムラだらけ)。「おまんじゅう」以来なので約1年振り、2作目。社会的に注目を集める謝罪の記者会見はできるだけ見るようにしていて、誤り方に関するビジネス書も何冊か読みました。でも、今夜はそんな堅苦しい見方は忘れて、楽しく観劇できました。

ネタバレBOX

円形の台…が回った、人力駆動、ストッパー付。友人は怒っているようだが理由は…わからない…喪われた記憶(泥酔だもの)を取り戻すまでのドタバタ。記憶している時点からスタート、時間を辿り出入りしていたメンバーに問いかけてゆく、と突然舞台はそのシーンへとわかりやすい展開、映像を巻き戻してみているようで「謝るもの」探しですね。オチがもうちょっとかなと思いつつ、おじさんのキャラクターも面白い。

謝る/謝らない、お互い様/知ったことではない、私が責任をとる/アンタのせいだろう、いろんな関係がありますね。
夢!サイケデリック!!

夢!サイケデリック!!

範宙遊泳

アトリエ春風舎(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

空間の使い方が巧みな実験的要素の強い演劇
 くらげのようなテーブル、イス、バス停の看板など、天井から吊り下げられオブジェは現代アートのような鮮やかな存在感。照明器具そのものも装飾品のようでした。舞台奥の透明ビニールのカーテンも含め、空間の使い方が巧みだと思いました。奥の階段は当たる照明の色や具合で表情を変え、作品中の意味も変化していました(出入口、結界など)。

 アイデアやイメージは個性的だと思いましたし、役者さんも一人ひとりが魅力的でしたが、1時間30分のお芝居を“夢”という1つのテーマで突き進むのは難しかったんじゃないかと思いました。

ネタバレBOX

 夢だとわかって展開を追っていくので、血液が脱脂粉乳になった女が病院に行くとか、ピンポン球の成人式といった各エピソードにはあまり興味が持てませんでした。女以外の役者さんが冷蔵庫やトイレになるのは、現実と夢との接点だったのでしょうか。

 夢から現実に戻ったかと思わせて、実はまだ夢だったという仕掛けにわくわくできたのは、役者さんの演技が巧みだったからだと思います。大橋一輝さんのトイレに熊川ふみさんが座ったところが可笑しかったな~。
 2役を素早く演じ分けたり、物になったり、役者さんは自分に課された役割を十分以上に果たされていたと思います。何度も繰り返される華やかなアリアの尺に合わせた演技も、稽古のたまものだろうと思いました。

 大量のピンポン球が降ってきたのには興奮!しかも生きてると思って球を見るとゾクゾクしますね(笑)。踏まれてつぶれる度に「あ、死んだ!」と思ったり。
ワンサ

ワンサ

スクエア

ABCホール (大阪府)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

陽の当らない人生!?
え?日詰千榮さんの存在感ハンパなかった…!笑
濃すぎる困ったちゃん達がリアルすぎて本気でイライラしたりハラハラしたりキュンキュンしたり
あるあるネタというか、ああいるいるこんな人…って気づけば皆を応援したくなってる不思議
優しく厳しい?お話でした

チャンス夫妻の確認

チャンス夫妻の確認

コーヒーカップオーケストラ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★

「逆境ナイン」を思い出した
オーバーに描いてはいるけどピンチは現代社会そのもの。

それをコーヒーカップのテイストで仕上げてとにかく熱い!前田さんが熱い!!!
バカバカしく笑えて、たまにしんみりと人生の確信にせまる!

木村カローラ演じる長瀬みなみさん、可愛いだけでなく気合の入った土下座もいい!

どうしても地味

どうしても地味

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

たかが地味、されど地味
さすが箱庭というべきかかなり満足! 

序盤、ぬいぐるみハンター神戸さんの役名が舞台上で噂がされるだけで
客席から笑いが(笑) どれだけ有名人なのかうかがい知れる☆ 

今回はスタイリッシュだけど笑えて面白かった! 

みんな自分の世界だけで物事を考えてるけど、それは回りまわってどうしようもなく返ってくる、、、そんな因果を片田舎から地味に伝えてくれる。

最後は鳥肌がたってなにか泣けました。

DOWNTOWN FOLLIES DELUXE vol.8

DOWNTOWN FOLLIES DELUXE vol.8

Aux-Sables

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★

ん~。
6人でタップをやるには伸ばした手がぶつかりそうだし、せっかくの個々の表現や表情が うもれるし、舞台が狭そうにうつりました。そもそも4人用につくってあるのでは?早着替えには都合が良かったのかもしれませんが人数が増えたことで、全体的にごちゃごちゃしていたように思います。前にもやった内容ばかりで、しかも初見であった前のほうが断然良かった印象が(苦笑)特に実録・南太平洋のジョー・ケイブル中尉は香寿たつきさんのほうが断然男役に徹していて、真面目にやっているところが素敵にみえました。樹里さんが悪いわけではないのに、あれでは樹里さんが損をしてしまったかのようにうつって気の毒でした。 客層に年配者が多く、今はもう見かけない昔すぎるキャラは、それでも良かったのかもしれませんが、英語の歌メドレーだと歌詞がわからないと言うお客もいましたし、各所に興ざめするくらい下ネタがちりばめられていて、上品な筈のダウンタウンは何処へいったの?って感じもしました。若い客層には、知っているキャラは少なかったと思います。作り手の年齢と同じ世代にしかうけないのだとすると、そもそも若い客は対象外なのかしら。余談ですが、会場にもよるのでしょうけれど、ブラインドに映し出されるものは端の席からは見えませんし読めません。真ん中に座っている人限定で話が進む感じで、しかも2階席だと、前方の保護バー?のおかげで、1列にもかかわらず、舞台の一番良い景色は邪魔されて見えません。舞台を観に来ているのだから今後劇場や会館を建てるなら是非保護バーや板は透明にして欲しいですし、チケットを売る側が、ちゃんと実際に席に座って確かめて見切れ席を把握しておいて欲しいと思いました。 最後に一つだけ、良かった事をあげるなら、昨年夏に怪我をされた吉野さんが順調に回復されたようで、ガンガン踊っているのを観られた事が一番の救いでした。

光の帝国

光の帝国

teamりんくす

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

面白かった
社会人だけでやっている劇団であるが、かなり練習をしているようで、発音も聞き取りやすく、楽しめた。いろんな超能力を見れるかと思っていたのだが、そこは続編に期待したい。

マタイ【アンケート即日公開中!】

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劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★

現実ってこんなかなあ
善人でもなく悪人でもないのが現実の人間で、出来事にしても悪でもなく善でもなく表裏一体が現実で、そう思うと「世の中ってこんなもんかなあ」と感じさせるし、ある部分ではこの芝居は「現実を映し出して」もいるのでしょう。
ただ、私は、現実を見にいきたいわけじゃなく、芝居ならばこそもうちょっと劇的であって欲しいし、人物の輪郭もくっきりと描いて欲しく感じました。

ちょっと残念。

キャラの誰にも感情移入できないところがつらかったです。

ゴーゴリ病棟

ゴーゴリ病棟

柿喰う客

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

ゴーゴリを引っ掻いてみた、という舞台
ゴーゴリを引っ掻いてみた、という舞台だ。
4日間で作った舞台だと知っていて観ればそれなりに面白いが、ごく普通に観ればゴーゴリにはじき返されたという舞台で、作品の質としては物足りない。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

TEAM NACS

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

カーテンコール前からスタンディングオベーション
甘ったるい荒唐無稽な話を、徹底的なサービス精神で大真面目にやっているところが何とも楽しい、ものすごくわかりやすいエンターテインメント作品だ。
圧倒的に多い若い女性観客が、カーテンコール前からスタンディングオベーションする気持ちも、わからないでもない。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

最遊記

最遊記

劇団ひまわり

シアター代官山(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

初!劇団ひまわり
今回、初!劇団ひまわり&シアター代官山でした。

以前、別の団体の最遊記を観たことがありました。
劇場の大きさがあまりに違うので、今回シアター代官山で観たときは、舞台上をうまく使ってるな〜と感心しちゃいました。客席との距離も近いぶん、アクションに迫力たっぷり。それぞれのキャラクターも面白く、楽しかったです。

上演時間がそれほど長くないのもよかったです。

うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

架空の日本の物語が詩と踊りとともに沁み込んで来る
 いつもながら群舞が素晴らしかったです。選曲が個性的で飽きさせません。劇場のロフトを使い、奈落まで続く階段でシャープな空間をさらに広く見せた舞台美術でした。衣裳は一人ずつデザインが異なる現代服ですが、赤、青、緑、灰色と色を合わせることでスタイリッシュに見せていました。ただ、初日(プレビュー翌日)の仕上がりは一体感、緊張感、柔軟性などで今一歩。まだまだこれから成長する舞台だと思いました。

 不感症(痛みを感じない)の男と過敏症(何もかもにアレルギー反応)の女を軸に物語は進みますが、彼らを演じる役者さんはあくまでも“代役”で、男のセリフを複数の男優が語ったり、女は2人の女優さんが演じ続けるなど、特定のヒーロー&ヒロインの物語に固定させず、誰にでもあてはまる普遍性を保っていました。

 震災以降の空気も含め、日本という国を冷静に見つめる視点を持った社会派戯曲でもあり、演劇が持つ豊かな可能性を堂々と引き出す詩的なセリフも美しかったです。ひょっとこ乱舞の作品はそれほど多くは拝見していないのですが、戯曲は広田淳一さんの最高傑作ではないかと思いました。

ネタバレBOX

 お父様がくも膜下出血で倒れたために降板した、劇団員の女性の録音の挨拶から開幕(なぜかお風呂に入ってしゃべってました)。極々プライベートな内容なので驚きました。「ひょっとこ乱舞、大爆破」というセリフで始まるオープニングもいきなり過ぎて戸惑いましたが、ダンスが始まるとわくわくして、スムーズにお芝居の中に入って行けました。

 舞台は近未来の日本。テキトーに作った法案“アンカ”を例外なく絶対実行させるための暴力組織“オヨグサカナ”が編成され、「これが本当に日本なのか?」と疑うほどひどい政策が次々と実行される、信じがたい世の中になっています。アンカのせいで人生をめちゃくちゃにされた人もいるのですが、人々はそれが当たり前だと受け入れ、慣れてしまっています。その法案を誰が作ったのかは問われず、誰も責任を追求せず、誰も責任を取らず、ただ「そう決まっているから」となし崩し的に実行されるのは、お役所仕事や昨年の原発事故を連想させます。

 オヨグサカナのメンバーである男は、「強制お引越し法」なるアンカが適用された地域にたまたま住んでいた女と出会い、2人は恋に落ちます。男はエレベーターに閉じ込められ1週間後に奇跡の生還を果たして以来、不感症。女は幼いころに発症して以来、部屋から一歩も出られない過敏症でした。
 正反対の2人は徐々に変化して恋の奇跡を謳歌しますが、幸せは長く続きませんでした。「植物人間の臓器を入手する」というアンカが施行された時、女の母親がくも膜下出血で倒れ、植物人間になってしまったのです。男はオヨグサカナのメンバーとして女の母親の臓器を奪う使命を帯び、女は母が死ぬ時は自分も死ぬと固く決心しているので、2人は敵同士になってしまいます。

 ロミオとジュリエットのように引き裂かれた男女のエピソードと並行して、意識不明の重体である(と噂される)天皇にも例外なくアンカを実行すべきかどうかをめぐり、オヨグサカナ内で闘争が始まります。やがて政府が転覆させられ、オヨグサカナは解散。「植物人間の臓器を入手する」アンカが実行されてすぐのことでした。
 女を殺した男は不感症から過敏症になってしまいます。女を殺したことについて考え過ぎて過敏症になったのか、愛した女との同化を強く望んでそれが叶えられたのか、理由はわかりませんが、愛ゆえだと私は思いたいです。

 物語の顛末があらわされた後は、詩でした。「月と海がケンカしてる。その仲裁に入ろう。」
 そしてオープニングと同じ(と思われる)群舞がリプライズされました。踊るのは市井の人々、つまり私たちです。まるで細胞の運動のように見えました。収縮と弛緩、集合と離散を繰り返す生命の営みであり、宇宙と星々の関係のようでした。
 終演後、誰もいなくなった舞台を観て開演前のアナウンスを思い出しました。降板した劇団員の女性のお父様は、登場人物の母親と同じくも膜下出血で倒れられたのです。これは2012年2月の日本の話なのだと感じ、オヨグサカナも、過敏症の女も、詩も、踊りも、一気に沁み込むように体に入ってきました。
EgofiLterの授業

EgofiLterの授業

EgofiLter

MAREBITO(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

無題391(12-134)
13:00の回(晴、大変暑い)。初めての場所なので、周りを歩いてみました。スカイツリーが見えます。古いビルの5階へ狭い階段を上り少し待ちます。12:30受付、開場。部屋をぐるっと見渡し、統一感のなさ、普段使わないようなものばかり置いてある…。不揃いな椅子。白い部屋、床に白線が描かれ、1-3の番号。全て持ち込んだのでしょうか。小さな椅子が向かいあうかたちで2脚、丸椅子がひとつ。ボロいエアコン3機、天井扇、振子時計。白く塗られた木製(手造り?)の時計、衣装は黒/白。観劇中、全くわからず、移動時間を使ってネット検索。「不条理」劇というのか…これはあわない、どんな演出でも無理だろうと観念する。できの悪い生徒を殺す教授…でおしまいじゃないと思うのですが、申し訳ないですと悩みつつ東京駅まで木陰を歩く、丸善が見えたので寄ってみる。

ドリリズム

ドリリズム

イッパイアンテナ

元・立誠小学校(京都府)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

この場所にしてこのお芝居アリ
中庭でなにが見えるのかと楽しみにしてました。まさしく、この場所にしてこの芝居。学校設定と中庭を生かした、舞台に合わせて描かれた作品でした。
このメンバーがなぜ学校に集まってるのか、なぜ穴掘りしてるのかつかめないまま話が進んでましたが、ドタバタが楽しくて巻き込まれていきました。
たくさん笑いました!楽しかったです!

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

バナナ学園純情乙女組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

よかった、よかった
僕はもう見に行かなくて良いことがわかって、よかった。
だって見に行ってないと気になるじゃないですかぁ。

洗礼者の接吻 / センレイシャノキス

洗礼者の接吻 / センレイシャノキス

バンタムクラスステージ

ABCホール (大阪府)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

救いはあったのでしょうか
終始重く、シリアスな作品。人の欲、野望、傲慢さをまざまざと見せつけられました。
黒社会の話なので楽しいだけのものではないと覚悟しておりましたが、拷問シーンはやはり怖かったです
自分は人間の黒い部分を見せられるのは苦手なため、心に重くのしかかり、見終わった後は少し放心したようになりました。

渋谷天外さんの貫録には声も出ませんでした。さすが。

ガラ版地獄

ガラ版地獄

ガラ劇

明石スタジオ(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度

・・・
俳優のレベルが低い。
演出がダサイ。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

夢の中にいるよう。
席についた瞬間から、雰囲気が違う。
光と香りで次第に遠くへ誘われる感覚があり、おやっと思った瞬間に物語が始まる。
登場人物一人ひとりの描写が非常に丁寧で、柔らかな心情の変化を存分に感じられました。

語りの中で切なくなったり恐ろしく思ったり…
昔話であり、ファンタジーであり、日常でもあり
色々な要素がちりばめられた素敵な舞台でした。

機会があればまた観たいなと思います。

ネタバレBOX

福寿氏が演じる椿の心の強さ、全てを受け入れる母・光子の安心感、
紅子の激しさ
桃子のしたたかさとその執念。

形のさまざまな弱さや脆さを抱え狼狽えるばかりの男性陣と違い、はっきりとした守るもの・確固たる己の欲を持った女性陣の強いこと強いこと、恐ろしいこと。

何時の時代もどこの世界も男は弱く女は強いのだなぁと思ってしまった。
光の帝国

光の帝国

teamりんくす

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

ドラマチックな原作と脚本
恩田陸の「大きな引き出し」が原作、キャラメルボックスの脚本、
それにフライヤーの、うつむいた聡明そうな少年の横顔も魅力的だ。
まだ原作・脚本頼みな気もするが、ここからもっと入りこんで作り込んで
面白い作品にして欲しい。






ネタバレBOX

はるか昔から特殊な能力を持った一族が存在していた。
未来を予知したり、遠くで起こっていることを視たり、触れるもの全てを記憶したり…。
「常野(とこの)一族」は、それらの能力が世間に明らかになると
迫害されるのを怖れて転々と住まいを変えながらひっそりと暮らしている。
たまたまその噂を耳にした映画監督が、それを映画にしたいと考える。
15年前、不思議な力を使って映画監督と彼の父とのわだかまりを解いた姉弟が
その映画化を阻止しようとして訪ねて来る。
不思議な能力のことが世間に知られれば、一族は危険にさらされる。
実際彼らの両親は、迫害から逃れて逃げる途中死んでしまったのだった…。

「驚異的な記憶能力」を持つ少年や、狂言回し的な映画監督など、
説明を要する台詞量が多いのだが、声・滑舌が良くてとても判り易い。
姉役の柚木茉季さん、父親役のぽっちゃりイケメン川原圭さんに安定感がある。
全体的にはまだ台詞に気を取られていて、
表現方法を選びながら人物像を深めて行くにはもう少し時間がかかるかも。

ストーリーがドラマチックなので1時間を引っ張るけれど
ちょっと物足りない印象も受けた。
特殊な一族の能力について、実例とそれが引き起こした悲劇的な結末を
エピソードとして充実させ、常野一族の能力故の悲劇の歴史を強調したら
姉弟が映画監督を説得しようと必死になる理由がもっと納得できると思う。
両親が亡くなる場面の緊迫感も増したのではないか。
映画監督が長年温めて来たテーマを、姉弟の懇願を受けてあきらめる場面も
その無念さがより伝わってくるような気がする。

臨終前の医師がこれまで関わった人々と言葉を交わす場面や、
弟がその医師に触れただけで、彼の人生を記憶することが出来る場面などは
印象的でとても良かったと思う。
ところどころにはさまれた笑いネタも受けていて面白かった。

これで終わらせるのは勿体ないドラマチックな原作と脚本、
それにこの本を選んだteamのセンスは素晴らしいと思う。
ぜひ次に生かして看板作品にして欲しい。
「知ってるでしょ?僕は忘れませんよ」という光紀の台詞、
私も忘れませんよ。

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