最新の観てきた!クチコミ一覧

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人まがい

人まがい

カラーひよこ協会

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

まさに「両刃の剣」?
ストーリーの基本となる設定、全体の構成、5人の演出家の起用など発想がユニークで全般的に面白いが、エピソードが細切れで雑然とした感が無きにしも非ず。
が、それらが積み重なってのラストでもあるので、まさに「両刃の剣」か?

Lullaby

Lullaby

進戯団 夢命クラシックス

SPACE107(東京都)

2011/11/09 (水) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

娯楽アクション時代劇
群雄闊歩の戦国時代を台詞・擬闘などに現代的な要素も取り入れて描いた娯楽アクション時代劇。
前半は比較的史実に沿い、後半は思い切り大胆な展開にする二段構えの構成も含めて上出来。
ただ、OPクレジットがほとんど読めなかったのは残念。

業に向かって唾を吐く

業に向かって唾を吐く

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2011/11/09 (水) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

elePHANTMoonの真骨頂
不気味にして滑稽、オカしコワい、的な。
エセ宗教を皮肉る一方で宗教(あるいは心のよりどころ)とは何ぞや?な問いも投げかけ、さらに後の作品に繋がる表現もなどもあり、まさにelePHANTMoonの真骨頂な感じ。

いつも誰かのせいにする

いつも誰かのせいにする

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

新章突入?
出だしは従来通りの業界内幕覗き見系だが、次第にそのワクが外れて「ソコはドコ?」「いつのハナシ?」な時代・場所とも現実から遠く離れた異世界あるいは迷宮に引きずり込まれる、みたいな?
また、優れたデザインの装置と、それを上手く使ってのシーン転移も◎。

ウェディング・マーチ

ウェディング・マーチ

チーム1110 舞台美術部

ART THEATER かもめ座(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/07 (月)公演終了

満足度★★★★

泣かせ逃げとはズルい!
老(?)父の再婚の日、式場での親族・関係者の人間模様。
基本はコミカルながら、「あのテのネタ」で終盤に泣かせ、そのまま逃げるとはズルい!(笑)
また、冒頭で登場人物が興じているダウトも伏線として上手い。

説教強盗

説教強盗

劇団ダミアン

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2011/11/06 (日) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

がっちりした人間ドラマ、な感じ?
説教強盗を狂言回しあるいは背景とした昭和庶民(?)伝。
いくつかの文学作品の引用やメタ系など知的ゲームっぽい感覚はあるも勝手に思い描いていたほどアングラ臭は強くなく、がっちりした人間ドラマ、な感じ…と謀っておいてのいかにもアングラな終盤にニヤリ。
さらに、電車のガードを再現した装置のリアルなことといったら!

看板娘ホライゾン

看板娘ホライゾン

ホチキス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題395(12-138)
19:30の回(曇)。18:50会場着受付(整理番号券あり)、19:00開場。会議が入りそうで危なかったのですが、無事観劇。入って昭和っぽさにびっくり、予習していないので「まんじゅう屋」のお話とは知らず...。
ボーナストークに続いて2作目。舞台は閉店間近かともみえる店内..けど、小さなテーブルや座敷があったり、カウンターらしきところには旧型のレジとケース内に「商品?」、まねき猫。下手はガラス戸(下のほうはすりガラス)、上手は少し高くなった座敷、畳が擦れている、2階へ上がる階段があり、絵や書(なんて書いてあるか読めない)がかけてあります。毎日新聞やぴあなんかもさりげなく置いてあり、奥は廊下で下手側がまんじゅうをつくっている厨房。「金蝶堂饅頭百三十八円」。テニスラケットくらいの大きさのしゃもじ(休みだけど学校に行くと言って手にしたとき、ラケットが出てくると思った)「金蝶堂」の文字、入り口上にかけてあります。

谷仲さんが初めてみる情けないオヤジ役、いい味してます。西川さんは「ローヤの休日」以来。

19:33米山さんの前説~21:15終演。

ネタバレBOX

2つの家族、父と長女、母と次女。プロデューサーと傘地蔵。ハッカー。心に響くお話のはずなのに、アマゾンで買った「家庭用まんじゅうキット」でつくるのが一番おいしいとか、地蔵が鶴で「罰」だとか、おどろおどろしいながらあふれるB級テイスト。
冒頭の役者紹介、持っているボードを裏返すと公演タイトル、8人で8文字…お洒落!
恋して、働いて、守って...美の3要素ということですね。
じゃじゃ馬馴らし

じゃじゃ馬馴らし

公益財団法人日本舞台芸術振興会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/02 (土)公演終了

満足度★★★

ソリストが魅せるコミックバレエ
荒々しい女性を荒々しく扱って淑女にするという、シェイクスピアの喜劇をバレエ化した作品で、軽快な音楽に合わせたユーモラスな踊りが楽しかったです。

メインのキャタリーナとペトルーチオに関わるエピソード以外は省略や改変されている箇所が多く、ビアンカを巡っての変装や偽の父親をでっち上げる話も出てこないため、騙し合いによる面白さは薄れていましたが、原作よりも見通しが良くなっていました。

振付は基本的にクラシックバレエのスタイルですが、殴ったり蹴ったりする動作が含まれていたり、決めのポーズが羽交い締めだったりとコミカルで、終盤の2組のパ・ド・ドゥの優雅さが引き立っていました。
セットも衣装もブラウンを基調とした彩度の低い色合いで、派手な照明効果もなく、和やかな雰囲気でした。

キャタリーナを演じたスー・ジン・カンさんは荒々しい振る舞いと、その合間に見せるションボリした感じの対比がとても可愛らしく魅力的でした。
ペトルーチオを演じたフィリップ・バランキエヴィッチさんはワイルドな力強さがあり、圧倒的な迫力がありました。
群舞はズレが目立ち、あまり精密さは感じられませんでしたが、楽しげな雰囲気が伝わってきて良かったです。第1幕ラストで全員がドミノ倒しになり、そのままの状態でカーテンコールをしていたのがユーモラスでした。

新古典主義時代のストラヴィンスキーやプーランクのようなスタイルでスカルラッティの旋律をアレンジした音楽はキビキビとしたリズム感が心地良かったのですが、前半はオーケストラの演奏が少々ギクシャクしていたのが残念でした。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

むかしむかしの立ち位置から見えるもの
物語のフォーマットであるネオ昔話のようなものに
すっと心を開いてしまい、
だからこそ受け取ることができた
その世界に漉きこまれたものが
深くこころを染めていきました。

作り手が、作品の織り上げ方に
さらなる手法を手にいれたようにも感じました。

ネタバレBOX

語る態での導入がとても効果的で、
観る側を一旦現実からすっと切り離してくれる。

そこから次第に紡ぎあげる物語も
密度が拡散せずに
物語としての前提や骨格と
しっかりとした空気が
まっすぐに観る側に伝わってきます。
むかしばなし的なシンプルさと、
奇異なことをもそのままに観る側に受け入れさせてしまう包容力と
どこか滑稽な感じも、ちょっと哀れな風情も、
恐ろしげな場面も、
むかしばなしの枠組みの中に収まると、
そのまま観る側が受け取ってしまう。

しかも、役者たちそれぞれに、
むかしばなしを纏いつつ、
一方で舞台を平板にすることなく、
それぞれのロールの色をビビッドに作りだす力があって。
物語は単に筋書きをたどるにとどまらず、
その筋書きに繋がれた思いの重なりとして
観る側に組み上げていくのです。

まるで、子供のごとく、
ノーガードで物語をそのままに追わせ、
浸り込ませる力が
舞台にはあって・・・。

そこまでに観る側を捉えておいた上で
作り手は、物語に漉きこんだ観る側の今を
少しずつ露わにしていきます。
むかしばなしでは割に定番の
立ち入ってはいけない場所のタブー。
その中にフォーカスを緩めて包み込むからこそ
あからさまに浮かび上がり俯瞰されるものがある。
その場所の大昔にすっと観る側の今を重ね合わせて、
物語と観る側の過ごす今の間に
時間軸を描きだして。
物語の事象に観る側の今日との因果が現れて
むかしばなしの枠組への視野が
目を閉じることも、心を閉ざすこともできずに、
観る側の時間から眺める未来へと置き換わる。

キツネたちが絡み、人が人でありつづげることなく
やがて滅失していくような感覚、
それは、むかしばなしの態だからこその
やわらかで懐かしい肌触りとともに
観る側に深く沁み込んで。
やがて、今を生きることの
どこか底知れないおどろおどろしさを秘めた
リアリティが
物語に埋め込まれた、
その中でも変わることのない
人を想う気持ち、さらにはキツネたちに抱く
様々な普遍的な心の肌触りと共に降りてきて息を呑む。


美術もその場所の内の世界の密度と
外の広がりを、
むかしばなしのファンタジーの色と共に
観る側に届けてくれていて、
実に秀逸。

作り手は、これまでに持っていた引き出しのいくつかから
さらなる新しい引き出しを創り出したように思えて。
従前のリーディング公演などで見せた
イメージや表現の間口や独特のテイストが
さらなる引き出しを創り出していくような感じもあって
今後の作品の広がりが本当に楽しみになりました。
リリオム

リリオム

こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度

原作通り?
はっきり言えばとっても退屈だった。
演出家が何も仕事をしていない印象で、脚本通りの演出と割と自分のやりやすいようにやっている役者と云う感じ。

主役のリリオムが若すぎて、何か子供の我がままの芝居に見えてしまった。要するに深くない、から感情移入できない。

ネタバレBOX

冒頭のシーンから何故?オンパレードでした。客を置いていくならば置いていって欲しかったがそれすらもなかった。

特に死後の世界のシーンをもっと特異なものに見せられなかったのが残念。

演出の若さから今後に期待か?
看板娘ホライゾン

看板娘ホライゾン

ホチキス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

さすがのホチキス
最初はなんか展開も遅く,やはりホチキスの看板女優がいないと,笑いは随所に盛り込まれてはいるものの,アクセントはないなぁ,ストーリーもホチキスの色が薄いなぁなどと思っていたところですが,いやいや,後半の展開,弾けっぷりは,まったく予想を超えており,さすがホチキス,見事だ米山さんといったもの。これはいいですよ。お気楽にしっかりと芝居を楽しめます。おススメです。ただ,やはり,個人的にはホチキス=小玉さんというのがしっかりインプットされているので,ほんの少しだけ足りなさを思ってしまうところです。

ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

いろんなバージョンを観る楽しさも
女性2人バージョンの内ふた組を拝見。

それぞれの世界の完成度に加えて
バージョン感のテイストの異なりも面白くて。

作品の懐の深さを実感

ネタバレBOX

この作品は演劇形式でもリーディングでも何度も見て
内容もよく知っている作品なのですが
にもかかわらず、それぞれの役者たちが織りなす時間に、
観る側が既知の作品であることを忘れさせる
豊かなテイストがあって、
しっかりとその流れを追わせてくれる。

17時の回は冒頭からキャラクターがしっかりと作りこまれていて
観る側をあっという間に二人の時間に引き入れる力があって・・・。

二人がそれぞれに戯曲を読み込んでいて、
お互いの手の内に作品の流れが明確にあって
だからこそのしっかり見切った距離感や
阿吽の呼吸が生まれていて。
でも、そこに収まるという感じが役者に観られないのが凄く良い。
醸し出された膨らみから、
互いに踏み出し
さらに生みだされたビビッドな奥行きには
戯曲の行間をさらに超えた
ふたりの空間を感じて。

両方とも関西出身の役者さんなので、
個人的にそのキャラクターの染め方や
間のとり方にも、抜群の安定感があって、
しかも、空気が貫かれていても、
佇んだり澱んだり硬直することなく
しなやかに膨らんでいく。

ほんと、満ちたパフォーマンスでした。

20時の回、前回の公演と同じ役者での公演予定が
そのうちの一人が急病とのことで
急遽代役を立てての公演。
稽古も通常よりはるかに少ない状態での
本番だったそう。

でも、二人の役者たちは
焦ることなく、たがいに空気を探りながら
ゆっくりと自らのペースを撚り込んで
その場の物語を組み上げ、広げていく。
冒頭の数分には、
観る側にも息をつめて、
二人に現れるテイストを探る感じがあったのですが、
それが、戯曲に重なり始めると
これまでのどのバージョンにもなかった
初対面の場のリアリティに変わって・・・。

一旦物語が解け始めると
それぞれの役者たちが
自らの紡ぎあげる色を楽しむような風情が生まれ始める。
刹那にそれぞれが自らの世界を組み込み、
すると、それを受け取り自らにとり込んでの
色のふくらみが生まれていく。
そのシーンごとの空気が、
観る側を強く惹きつけてくれる。

本当に一瞬の空気の澱みや
投げっぱになった印象がなかったわけではないのですが、
それも含めて、場に現れてくるものに、
これまでのバージョンとは異なる
様々なフォーカスのビビッドなおもしろさがあって
気が付けば二人が互いに醸し出す世界に
すっかりと身を委ねてしまっていて。

前回観た、予定されていた役者の方でのバージョンも
非常に高い完成度があって
囚われてしまったのですが、
今回のバージョンには、
それと全く異なるベクトルの吸引力が生まれていて。

このフォーマットの懐に深さに舌を巻き、
さらにいろんな役者さんが、
そのパフォーマンスで生みだす世界を
観たいと強く思いました。



ごきげんよう

ごきげんよう

劇団 やんま

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/02 (土)公演終了

さようなら ではない
この芝居を観て、これはこれでいいと思ってしまうのは、平均年齢76才!の出演者に敬意を払うだけではない。話の展開にチョットびっくりしたけど想いがこもっている。

『まちづくりproject』6月

『まちづくりproject』6月

THE TRICKTOPS

ワーサルシアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★

作家性
 今回はオムニバス形式の作品が4本。作家は4人であった。かなり長期に亘って展開される、一種のプロジェクトのような作品群なので、未だ、評価するには早いかも知れないが、今回の4人の作家は若い人が多く、その分、燻し銀のような艶を出すには至らないし軽い作品が多かった。今後、作品数も増えると聞く。それらの作品も含めて相互に響き合い、深め合いながら、ある種のハーモニーのようなものが奏でられればと願う。また、良い意味で作家相互の競い合いの中でそれぞれの個性を伸ばしてほしい。

原始力~ゲシュタルト~ン・バボ!

原始力~ゲシュタルト~ン・バボ!

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

恐るべき喜劇
 祈りの言葉は「元気ですか、元気ですか、元気ですか? はん!」の不気味。グロテスク、アイロニーが、パロディーと巧みなシナリオ構成にユニソンされ心地よいテンポで進む。舞台は24000年後。元気石が信仰の対象になっている時代。鬼っ子が生まれると10日以内に集落の男のうち一人が犠牲として捧げられる。元気石に元気が無くなったからだ、という理屈が成り立つ世界の話だ。

ネタバレBOX

そこに現れる稀人(原始人なのだが、考古学、民俗学、社会学などの研究者でもあり、旅人として、異界の世界観を持ち込む。折口 信夫の民俗学を想起させる概念だ)は、長老と住人達、その信仰と風習、住人が有り難がる元気石の謎、そして崇拝構造を解明するが、彼は更なる探求の果てに死んでしまう。その後現れたのは商人。商売の何たるかを人々に告げ、その利便性を人々に理解させ、支配欲、権力欲、金銭欲などを煽り立てる。
喜劇的な体裁を保ったまま、単に笑いだけでなく、本質的な部分で、有り得べき我々の未来像の一つを提示し得た。そのことが、まぎれもない喜劇でありながら恐怖を感じさせるという稀有な効果を生んでいる。
 基本的に喜劇なのだが、この喜劇は怖い。その理由を挙げておこう。肝心な所で、物理的事実をベースにするような細かい配慮を払っている。例えば、何故24000年後の設定なのかは、プルトニウム239の半減期だからである。周知の如く、プルトニウムはこの地球上の自然界には存在しない。核融合を通じて初めて生じる核物質である。即ち、人工的な物質なのである。そして住民達が崇拝する元気石とは即ちプルトニウムであり、彼らの間や生活環境に生体異常が多々見られるのも無論、放射性核種の出す放射線に因る被曝の結果である。3.11以降、この国でも多くの人が核について詳しくなったので、この程度の知識は当然前提であろう。幕開きでロケットが発射される時のような轟音が轟くが、あれはこの舞台で話が展開する24000年前の核爆発である。そして、原始人とは、核爆発後に生き残った我々、ヒトの未来の姿だ。舞台上でも彼らの歴史、DNAについての話が出てくるが、長老の脱毛と喀血も無論、原爆症だ。(但し、この症状そのものは、γ線被曝の症状とも重なる。通常プルトニウムによる被曝はα線被曝である)
作家は、この物語で描かれたような情況を、現在の我々の生活に見ている訳だ。その上で発狂せずに、知的で冷静に振る舞おうとすれば、飽くまで喜劇として成立させるしかなかろう。この作品が高いメッセージ性を持つ所以である。
作品の中からいくつか最後に拾い上げておこうか。我々が今、この国で生きている本当の姿の一端を。長老に付き従う人物が明らかに防護服スタイルであること、本尊の入っている祠が90度傾いでしまような大地震が僅か1~2万年の間に起こっていること、一種の実験が行われているらしいことへの示唆等々、この深くグロテスクな事共が、実際、今、この国で行われている原子力村のあれやこれやであることなどは容易に察しがつく。

【満員御礼・次回は11月です!】インストォル

【満員御礼・次回は11月です!】インストォル

ソテツトンネル

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

評価
 分かれるだろう。作・演出が意図的にこのような作りにしたと解釈すれば、ある程度、高い評価をつけるだろうし、そうでなければ酷評されても仕方がない。その理由は明かである。通常の演劇作法を無視して作られているからである。終演後、作家を話した限りでは意図的に作ったわけではなさそうだ。むしろ、自分の好みに合わせて創ったらしい。いわば、アメーバが自分の捕食する対象を緩慢に包み込んで消化してゆくように。そしてそれだけであるように。作家の心の網目に偶々引っ掛かったイメージなのである。従ってこの作品には本質的に演劇性はない。所謂、演劇的なものに対する強烈なアンチテーゼやアイロニーもない。ただ、生理的な好みによってチョイスされた断片をコラージュするために利用されたストーリーの如きものが存在しただけだ。それが何を意味するのか、作家も意図していないようであるし、その曖昧な姿勢が作品に方向性と焦点w与えない、というよりぼかしてしまう。その結果良く言えば、一風変わったテイストを感じさせる作品になっている、ということが可能である。但し、演劇作法に則るならば、極めて評価は低くなるであろうことは、先ほども述べた通りである。もう一つの可能性は、将来、全く新しい世界の見方が提示されたときに、大化けする可能性は皆無ではない。

憧れと衝動

憧れと衝動

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

拝見しました
ありがとうございました。おつかれさまでした。

もしイタ~もしも高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら

もしイタ~もしも高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら

青森中央高校演劇部

青森中央高校第1体育館(青森県)

2011/10/16 (日) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動しました!

一列目でした。
真ん中でした。
体育座りか正座でした。


本当に涙が出ました。
終わった後も余韻で何度も涙が出てました。
沢山笑って、沢山泣いて。

同じ高校演劇人として、凄く尊敬しています!

バスに乗る前もいっぱい構ってくれてありがとうございます!
お疲れさまでした!

ネタバレBOX


決勝戦の相手校のエースかっこいいです…!

もしイタが始まる前から撃ち抜かれてました(笑)

私は宮城県の演劇部なのですが、東北大会でまた皆様に会えたらいいな、と思っています。
本当にお疲れさまでした!
㐂(よろこび)

㐂(よろこび)

ろりえ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

何十年
すごかったです。

ネタバレBOX

思い出すと、泣いてしまう。
誰か、月光 恐怖・ハト男

誰か、月光 恐怖・ハト男

劇団東京乾電池

本多劇場(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

再び三度(みたび)…
劇団東京乾電池公演の面白さは、毎回キャストが違う!ことにもあると思います。だから何度観ても違う事を発見できます。楽しめます。事実楽しめました!!

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