最新の観てきた!クチコミ一覧

129081-129100件 / 189765件中
憧れと衝動

憧れと衝動

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

前作とことごとく対照的
前作とは舞台設定も装置も物語の味わいもことごとく対照的だが、これはこれでまた面白い。
今回の主役はアラサー三人娘よりも彼女たちを悩ませる「憎まれ役」の面々ではあるまいか?
そのイヤらしさやダメっぷりが強烈であればあるほどラストが爽快なワケで。(まさに往年の東映任侠映画の系譜?(笑))
なお、ラストシーンの風のSEに「風に逆らう三姉妹」なんてフレーズを思い出したりも…(笑)

HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

HOLE(ご来場まことにありがとうございました)

田中明子・梶野春菜

Gallery + Cafe : tayuta(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

よかったです
魅力的な女優さんお二人の演技を楽しめました。正直ストーリーはよくわからないところもありましたが、いい雰囲気でしたね。次回作も期待します。

未来という名の昨日を連れて

未来という名の昨日を連れて

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
話自体はベタなタイムトラベルもので、陳腐なんだけど、オッサントリオのギャクは実に面白い。ダンスもよかったし。

未来という名の昨日を連れて

未来という名の昨日を連れて

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

げいをみた!
東京アンテナコンテナ初観劇。面白かった。未来から来ちゃったオッサン達には本物の芸をみせて頂きました。天晴!笑った。ダンサーさんたちもかっこいい!!ラストもちょっぴり泣きそうになりそうに…。イケメンから…まで、演劇ってすごいなぁ。

二十世紀の退屈男

二十世紀の退屈男

ぺーさん's13

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2012/06/02 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

手紙
お芝居の始まりは、暗転から徐々に明るくなると、舞台上手に16人ぐらいが山の様に、山吹色の蛍光の手袋をして、そしてダンスが始まります、何のイメージか分からなかったが、お芝居が終わって分かりました、人の山は、手紙

「昨年5月 前の人の手紙」 芝居の中で入るダンス、白い布への役者の影絵とプロジェクターを使った影絵、スマホの画面の明かりを使う とても綺麗でした。

 初めにいた男は殺された男の思いがそこにまだ残っている、後から来た男はその男が出した手がみで男の思いが込められている本人そのものか、後から来た家族は住んでいた家族への手紙

 風呂のシーン男優たちが9人が裸でタオル一枚で風呂のイメージ、ダンス、桶で隠して、“見せたらあかん 絶対出したら開かんぞ――”出てませんでしたよ!! 私男です、最前列で・・・引きますが、面白かった。

女の手紙を読む、女:やっぱり持って帰る 男:窓にかざして置いておくから。

古い言いまわしの形容、比喩が多いと感じました、最後まで分からないミステリーの為です、独特な雰囲気を出してます、 面白いお芝居でした。

未来という名の昨日を連れて

未来という名の昨日を連れて

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

楽しかったし、笑えたし、
様々なエンターテイメントもありお得な感じですが、なぜだろう?天井の高い吉祥寺シアターの舞台がいつも以上に広く、高く感じられた。脚本の弱さをアドリブで補うのは無理。最後は華やかなダンスか歌でにぎやかに終わって欲しかったですね。

ネタバレBOX

吉祥寺シアターは本当に実力ある役者さんとよく練られた脚本だと素晴らしい舞台になるが、何か一つでも欠けると途端に舞台がスカスカな感じになる。今回は残念だが後者でした。発声が悪い役者さんが何人かいて、もうそれだけで舞台に精彩が無くなる。たぶん役者泣かせのシアターなんでしょうね。アドリブは・・・・・う~ん、こんな情けないアドリブとは思わなかったです。
Get up 村!

Get up 村!

劇団犬鍋ネットワーク

ウイングフィールド(大阪府)

2012/05/03 (木) ~ 2012/05/04 (金)公演終了

満足度★★★★

村長 つらいなぁー
書き忘れてました、ごめんなさい  m(_ _)m   

怖い話をしている
重い荷物にワイヤー おじいさんの首に・・・こわ!!

村にお化け ユーチューブに載せた 退治をしたら一億円
若い村長が十音を咎めるために会いに来た

村長は 悪い奴らが来て、村が荒らされると、

悪そうな二人がやってきた おばけに塩をかける 効かない
こんな時は岩塩、でかい 物理的に痛いでしょう。
十音さんがおばけ狩りに合う、

・・・・話は進んで、
恐くない その話、 だめだし、
あいつはだれだ初めに居た奴は、居ないよそんな奴・・・・
うわーーーって!!

いつの間にか追い込まれる村長、
世の中の不条理、詭弁、を感じました 面白かったですよ。
缶バッチもゲット

㐂(よろこび)

㐂(よろこび)

ろりえ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題398(12-141)
16:30の回(晴)。15:45受付、16:01開場。16:25前説~16:33開演~18:07前半、18:13後半~19:21終演。すみません、時間がとれず...評価だけでも先に。

えーと、「松竹梅」なんですよね?

ネタバレBOX

「三鷹」からですので2作目。受付前、1階扉前で待ちます、予定時間を少し過ぎ5階に案内されるのですが、受付は並んでいた順にという指示がありました。結構、先入れ後出しになってしまうのですが本公演はちゃんと配慮されていました。舞台、白い床にオレンジ照明で公演タイトルが映されているだけ、質素なもの。大きな円は土俵。レトロなBGM、16:25前説、16:33雨の音?、スモークが薄く漂い床面のタイトル文字の上に円錐形を形作ります。

私、時間の長さは大丈夫。お尻が痛くなったり、座席の間隔が狭くて身動きできないということがなければ。

「三鷹」のときも、本作でも何故か懐かしさを感じました。小さな頃に聞かされた物語のような。

オペラでみたような「字幕」あり、紙相撲、相撲のタイコがRock'n'rollに聴こえる、熊は迫力があり、客席を使ったバケツリレーで後藤さん汗だく、よくタイミングがあうものです。

女優…うめふね…またみに行きましょう。そしていつか「女優(著:岡田茉莉子さん)」のような一代記をモノにしてください。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

美しく優しく、そして哀しく恐ろしく
芝居全体を顔に例えると眉目秀麗と言った感じで、本当に調和がとれていて美しく、細かい挙措だけでなく台詞の節々にまで気を使っているなあと感心する舞台でした。

話は、昔話や御伽噺が持つ所謂現代Jホラーの原点的要素である怪異、そして村社会の因習と家族関係を丁寧に織り交ぜて丹念に作りこんでるなあと感じました。

ただ一つ好みの問題ですが、昔話の持つもう一つのテーマ「嫉妬」がもっとクローズアップされても良かったのかなあと思いました。めでたしめでたしで締めるとなると、やっぱり皆仲良くと言う絵は必要なんですが、少しあの関係がほころびを見せて欲しかった気もあります。

ネタバレBOX

観ている時に気になっていた小ネタと言うには細かすぎるミリ単位の演出にはこちらの皆さんの観てきたコメントを読ませてもらって補っているものの、恐らくそれでも作者の意図を完全には理解していないんじゃないかと思います。
映画DVDの副音声ではないが、「この場面のこの動きは○○を表している」とか「ここの演出は意図的に○○をしたorしない」等の解説が入ったDVDが欲しいなあと思いました。
乙女ごころ三人姉妹【閉幕いたしました】

乙女ごころ三人姉妹【閉幕いたしました】

直子あんりタイタイ

CCAAアートプラザ ランプ坂ギャラリー ランプ3【四ツ谷】(東京都)

2012/06/02 (土) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

きらきらしてました。
実力と魅力を兼ね備えた3人の女優さん達が、教室を舞台にこれでもかというほどの生命力を放っていて、3人が3人とも午後の日の光にきらきらと輝いていた素敵な舞台でした。Ustreamではいっぱい観させてもらっているタイタイさん、恥ずかしながら初めて生の演技を拝見しましたが、こんなに可愛くて底力のある女優さんはあまり観たことがないのでその存在感に釘付け。もちろん直子さんあんりさんも素敵で素敵で。ゲストの堀越涼さん岡田あがささんも含め、この役者陣で2200円は安すぎ!!いいお芝居を見せていただきました、ありがとうございました。

ネタバレBOX

ゲストが楽しそうに三味線を教わる?場面では、どこからが演技でどこからが素なのかよく分からず、楽しかったことは楽しかったのですが、役者さん達のキャラクターが分かってないと入り込みにくいかななんて思いました。
分かってなかった身としてはそこでちょっと気後れしてしまい、なんとなく寂しい気持ちになっちゃったのも事実です。
でも客席みなさん楽しそうで、温かな素敵空間でした。
『ウェディング、ラン!』

『ウェディング、ラン!』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

劇場MOMO(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

こんな結婚式ありかも
あるかもしれないですね。
感想をかくともらえる、こばや紙もたまりません

未来という名の昨日を連れて

未来という名の昨日を連れて

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

未来を変えるのは今
この言葉にちょっとズキン。未来から来たおせっかいで汗っかき(余計なお世話か)なオッサンたちに言われるまでもなく、「今」自分が一生懸命に動けば未来は変わるのだ!笑わせながらメッセージ性もあり、歌あり、踊りありで、週の初めから楽しい夜を過ごさせてもらった。高い場所での芝居があるので、特にかぶりつきが好きという人以外は、後方の座席が(全席指定なので今から選べれば)おススメ。

ネタバレBOX

結局、ピアニカはどんな影響を木村に与えたの?お母さんはさらなる未来に連れて行って治療?(時間旅行の禁止事項でしょ)って、つっこんでもあの3人には無駄だな。アドリブの時間はあんまり他の人を困らせないように!
五線紙の上のジェーン

五線紙の上のジェーン

劇団たいしゅう小説家

あうるすぽっと(東京都)

2012/06/03 (日) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しくて奥が深い
とても良くできたストーリー。

ネタバレBOX

喫茶店ジェーンの人たちと、人が亡くなる前に記憶を回収して歩く記憶回収人たちの話。

記憶と現実が混濁する様は見物でした。友人がその父親に、はたまた若いころの友人に、そして本人の姿は現在のままのため、ハゲが髪をたくしあげたりして面白かったです。

銀色のスーツに顔には銀色の三角錐をすっぽり被り、あまりのキラキラさはシャボン玉の宇宙人か、記憶を操作して子供になりすますのは転校生かと思わせるほど。

記憶を操作されることが幸せなのか、不幸せなのか、母親は生まれてすぐ亡くなり、父親との関係が修復されたのは父親が亡くなった直後とは、何とも切ない話でした。
どうしても地味

どうしても地味

箱庭円舞曲

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/06/02 (土) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★

どうしても地味
思っていたよりも軽い仕上がり。暗転なしでもバシバシ場面転換しているのに、なぜか暗転を併用。ここぞ暗転、というときにはもはや暗転に麻痺してしまい、効果なし。暗転はここぞというとのものだと思います。好みに合いませんでした。残念でした。

そのなかでも神戸さんがすばらしかった。いい仕事をしました。

剥製の猿

剥製の猿

遊気舎

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★

羽曳野の伊藤さん⁈独特な世界観♪
前半は怪しい人や挙動不審の人が次々と現れて
会話中心に淡々と展開されます
それも静かな語りなので少し聞き取りにくい部分もあったり
笑わせる箇所もあるのですが皆さんの真面目な演技から繰り出されるので
笑うスイッチに切り替えれない…f^_^;)
例えるなら凄く真面目な人が冗談をいった時にこれは冗談なのか?と一瞬考えてしまう様な…

一人一人がどんな関係なのか気になり終始、興味をそそられて観てました♪

それにしても会話や雰囲気がなんとも独特な表現のファンタジー♪

音響や光は絶妙です♪
雷の効果音や歌など流れの中のアクセントとして効果的!惹き込まれます♪

異次元に行って、大事な人にどうしても会いたい気持ち
会った事で答えは見つからないかもしれないけど…
何か色々な想いの詰まった作品

人々が固まることが剥製と掛けているのか?
それとも猿の惑星と関係があるのか?
金環食?天狗?

見えそうで見えない部分があって見終わった後、何となくモヤモヤとした気持ちになってしまった…f^_^;)

今回は五部作なので段々と答えが見えてくるのかな⁈
全部観るか?分かりませんが⁈
一応、羽曳野の伊藤さんにスタンプ押して貰いました(^^)

西暦2222年2月22日の22時22分22秒

西暦2222年2月22日の22時22分22秒

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

前回とは異なる魅力を持ちながら
前回公演とは、質感の異なる肌触りでしたが、
ひとつの時間や場に観る側を惹きつけ取り込む力に
この劇団のベースにある安定した作劇力を感じて。

作り手たちにはさらにる引き出しがあるようにも思えて
次回公演も楽しみになりました。

ネタバレBOX

前回公演では、
ある意味恣意的なラフさから生まれたテイストが
舞台の勢いを作っていたような部分があったのですが、
今回は逆に舞台上のバリのようなものを排して
刹那そのものやその繋がりをしっかりと研いだ感じがあって。

物語のプロット自体が極めて斬新という感じはしないのですが、
エピソードたちの組み上げ方に、
投げっぱにされない丁寧さと、
そこから醸し出される広がりがあり、
舞台のテンションもぶれることなく育まれ
観る側に次を追わせ、
一歩ずつ着実に舞台に惹きこんでいく。
キャラクターたちにも、
表見に薄っぺらく見える部分を作りながら、
次第に現れる奥行きが仕込まれていて・・・。
コミカルな部分にしても、伝わってくる感情にしても、
前回公演とは別のベクトルでの
観る側を引き入れるもう半歩があって。

終盤には
ビターでくっきりとエッジをもった感覚に
しっかりと捉えられ、
観終わって、
作り手たちの底力のようなものを感じたことでした。

この劇団は2度目の観劇だったのですが、
異なる質感の作品であっても
観て面白いと言葉にできるものとは異なる、
無意識の領域を刺激するような
共通した不思議な魅力があって。

次もみたいなぁと素直に思ったり。
海辺のカフカ

海辺のカフカ

ホリプロ

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2012/05/03 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

(原作未読です)初舞台の柳楽優弥主演。終始、静かに穏やかにすすむ芝居と音楽が心地良い。
(原作未読です)
さすが蜷川さん、始まる前から面白い。
客入れの時間、舞台上には、大きなアクリルの壁に囲まれた「箱」に入った車やバスやベンチや木々が、幾つもならんでいる。
それらが開演と同時に生き物のように動き出す。
後ろで押している黒子さん達の手によって。
その中の一つの箱に、主演の柳楽くんが丸くなって寝ているところから始まる。

起き上った少年(15歳という設定の20歳になった柳楽くん)は、カラスを供に旅に出る。
ネコと話ができる老人は、ネコを袋に入れて集める男を追う。
別々に静かに進む物語は、いつしかシンクロしていき、意外な到達をみる。

終始、静かに穏やかにすすむ芝居と音楽。
シリアスでありながらも、着ぐるみの猫がしゃべったり、と思えば少しグロテスクになったり、と様々な表現がとられているのに、なぜか違和感を感じませんでした。
映画で大ブレイク、初舞台で主演の、あの柳楽優弥くん、中性的な長谷川博己さん、田中裕子さん、佐藤江梨子さん、そして木場勝己さんさえも静かで穏やか。
水の底に漂っているような感じがよかったです。

婚…活ぅ?【再】

婚…活ぅ?【再】

なゆたハムニダ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

楽日を観劇。
楽しくはあるのだけど、全体的にアニメ調な作りというか。アニメキャラを演じている(?)ような演技の人が多かったせいか、正直ちょっとリアリティに欠けてしまう。現実離れした内容であればそれも良いのだけど、今回のような身近に起こりうる話の場合は、演技もリアルに徹したほうが”観る側”もより共感出来るのではないかなぁと感じた。好みの分かれるところではあるけど‥。

客入れで流れる、ミニドラマ風の前説はなかなか良い感じでした♪

看板娘ホライゾン

看板娘ホライゾン

ホチキス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄くしっかりした本
ホチキスさんを観たのは初めて(ちなみにチケプレではありません・・
だったのですが、とても面白く楽しめました。

気楽に楽しんでもいいかな、
とも思ったのですが、
気のせいかコメントの前半と後半の評価が分かれてるのが気になって(苦笑
ちょっと観ながら
頭の中で分析したり、整理したりしながら観てみました。

結果としては・・
人にもよるのでしょうが、
自分の感覚としては、
前半の評価があってるのかな(☆5つ)
という気もしました。

ちょっと、他の人も書いている程度に自分も書きながら、
理由じみたものを書いてみます・・。

前半部を観ての感想は、
「凄くよくできた脚本」
でした。

それは、面白いというよりも、
登場人物を頭の中で整理しながら観てみると、
一見都合よくも見える物語の展開がありうるものとして納得できた、ということです。

展開としては、
ドラマなどではありがちながら、
実際に身の回りに置き換えてみると
非現実的にもなってしまう設定を、
登場人物の設定を駆使しながら、
巧妙に「あってもおかしくない話」として、
まったく破綻なく組み上げていくのです。

もちろんその中で
さまざまのハテナ?が湧き上がっては来るのですが、
それらの処理の仕方がまた、見事としか言いようがなかったのです・・
(以下、ネタバレへ(笑

ネタバレBOX

わりと分かりやすいハテナ?として浮かび上がるもの・・たとえば、
看板娘プロデューサーの言動が妙に非人間的なキャラクターであること、
(藤子不二雄の異色短編漫画などに出てきそう・・というか、そこらへんをイメージしてるのでは?と思うとすべてが納得できる気が・・
和菓子屋の奥さんが異様に疑り深いこと、
長女の引きこもりの理由・・・などなど。


その一方で、観劇後に改めて思い返してみると、
そうした分かりやすいハテナ?とは別に、
物語を観ている最中には思わずちょっと笑ってしまったりもしたのですが、
直感的に感じられるハテナ?・・というか、
登場人物の愛すべき点、というか、
それがそのまま物語のキーになっていた
いくつかの「・・・をっ!」が、別に存在したことに気づきました。

まず、四面楚歌のような状態でまったくめげない
和菓子屋のオヤジを見ながら、
「コイツ只者ぢゃねぇ!」
と感じたり、
マジメなようで妙にズレた次女の
意外にも人を見る目がある
(次女のその後は描かれないが、理屈ではなく直感的に人を見る目があるのが伝わるため、物語の後もたぶん幸せになるのではないかと想像できる(笑
ことに感心したり・・。

全く血がつながってないにもかかわらず、
地味なようでいて、物語の中で妙に存在感のあることでは似通ったこの2人の父娘が、
じつは後半部のキーマンになっていた。

最初の方で挙げた(ほんとはもっとあるのだけど(笑
数々のハテナ?の解明の口火を切ったのは、
このオヤジの暴露からで(これが斜め30度てやつ?(笑
物語を最後にシメたのは真っ直ぐな次女の大技だった。

実は前半部を観てるうちは、
良くできていながらもまだパンチの欠けていた物語を見ながら、
「この物語は役者(特に男優)の面白さを引き出すために書かれた、「小劇場っぽい」舞台ではないのかと思っていた(苦笑

ところが後半の怒涛の展開と、
描き出される数々の意表を突いた真実に、
観劇後は逆に、
物語の前半と後半とで全く変わる女優陣のキャラクターにすっかり感服してしまった(笑

特に「変化」という面では豹変に近い残りの二人の女優に比べると地味ながらも、
物語の進行につれて表情に生気が漲ってくる次女と、
最初は少し奇矯に見えながらも、
最後にはすっかり愛すべきコケシ型お地蔵さんキャラを確立する
看板娘プロデューサーの演技は、
物語の面白さとも相まって
見事だったように思いました。

ちなみに、ミスター味っ子的な漫画群を読んでいれば、
舞台がより一層楽しめるかもしれません。

・・ある意味、この舞台は、
そういった漫画を元ネタとして勝手に解釈しつつ楽しめるか、
意味不明な不自然さとして、
物語の吟味にかえって支障をきたしてしまうか(苦笑
で、わりと最初の一歩で
人によっては大きく差がついてしまうかもしれませんが、
そうしたハードルを乗り越えさえすれば、
物語のあちこちに楽しめる要素を豊富に隠しこんだ
「宝島」みたいな舞台なのではないカナ、
とも思ったりもするのです。

自分、評価が甘いつもりはないんですけど、
いろいろ分析しながらきちんと観てみたつもりになって考えてみると、
これだけ面白さが詰まった作品を
「☆ひとつふたつ足りない作品」
として評価するのは難しいかな、とも思って(苦笑

血と汗の沁みこんだことが伝わってくる作品たちに
あえて順序を付ける必要はないと感じてしまうのです。

・・王子の舞台は特に、一見B級に見えるものほど侮れない気がします。
アゴラで上演したことのある3劇団が岸田賞を受賞したので
駒場の撒いた芽が出つつある気もしますが、王子も負けてないのではないカナ、と・・別にどっちを贔屓しているとかのつもりもないですが(笑
DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

エビス駅前バープロデュース

新宿ライブハウス&イベントスペースLEFKADA(レフカダ)(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

(゚ロ゚)新鮮でした。
(゚ロ゚)会場の真ん中にドンとお砂場。異様な光景。ギッシリ詰まった意表をつく展開。楽しめました。

このページのQRコードです。

拡大