最新の観てきた!クチコミ一覧

128421-128440件 / 189759件中
10年目のペンギン

10年目のペンギン

はらぺこペンギン!

ザ・ポケット(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しませてもらいました
祝10周年。これは劇団誕生秘話かな?とにかく一生懸命で、バカバカしくて、大いに楽しませてもらいました。主宰とザンさんのアフターショーも素敵です。

リンダリンダ

リンダリンダ

サードステージ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★

ロックと反抗
ブルーハーツの沢山の名曲を劇中歌として用いた、大人になっても夢を捨てきれず、反抗する人達を描いた作品で、笑い、恋愛、裏切り、アクション等が盛り込まれ、エンターテインメント系の王道を行く作りでした。
8年振りの再演とのことで初演は観ていないのですが、今の社会状況を反映した設定になっていたので、初演版そのままではなくて改訂したのだと思います。

メジャーデビューを目指しながらも上手く行かないバンドが崩壊の危機に陥り、社会的に間違った方向へヒートアップしていく話に、2つの三角関係が絡み、苦々しい終焉を迎える物語でした。
舞台の異なる場所で別のシーンを次々に繋いで行くスピード感のある演出で飽きさせませんでした。物語とブルーハーツの曲の歌詞が巧みにリンクさせてあって興味深かったです。子供っぽいベタな感じの笑いが多用され、古臭さを感じました。話の展開上、仕方がないのですが、頻繁に携帯電話の呼び出し音が鳴るのは不快でした。

原発問題、在日朝鮮人、過激派、警察の隠蔽体質といった社会的なトピックが多く盛り込まれていましたが、表面的に描かれるだけで、物語の展開においてあまり関わりのない要素もあり、ただのエンターテインメント作品ではなく社会のことも考えているとのポーズを取っているだけに見えて興ざめしました。

出演者はオリジナルの甲本ヒロトさんのヴォーカルとは異なる洗練された歌い方で、それはそれで楽しめましたがしたが、原曲の荒々しい魅力が損なわれているように感じました。
丸尾丸一郎さんは他の出演者達に比べて一般的な意味での歌唱力が圧倒的に低かったのですが、それが役柄にも合っていて、演技も含めて一番魅力的に感じました。

マグダライブ!!

マグダライブ!!

ネルケプランニング

SHIBUYA-AX(東京都)

2012/06/18 (月) ~ 2012/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった。
2日目と3日目を見に行ってきました。

第一弾~第四弾までの出演者がレギュラーや日替わりゲストで出演して、懐かしい歌を聴くことができました。
オールスタンディングでなかったら、1日目も見に行って岡田さんの歌を聞きたかった。

ライブなのでペンライトOK。
出演者もお客も騒いでお祭りのようでとても楽しかったです。


このライブのDVD発売や第五弾の新作舞台も発表になり、11月末が楽しみになりました。

『ザ・ベストハウス123 on Stage!!』~おかしなおかしな探偵物語!…は、コレだ!!~

『ザ・ベストハウス123 on Stage!!』~おかしなおかしな探偵物語!…は、コレだ!!~

フジテレビジョン

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/06/23 (土)公演終了

満足度

大きい声では言えないんですが
ビックリするほど面白くなかったです。
本当に、言葉がないほど……

帰りのエレベーターで一緒になった女性二人がものすごく怒っていました。
見ず知らずの私に「面白かったですか?!」と詰め寄ってきたほど。

ある意味、貴重な経験をさせていただきました。

登場する芸能人(芸人)の誰かの熱烈なファンとかでない限り、楽しめないと思います。

ネタバレBOX

お芝居や舞台というよりは、「ファンクラブの集い」みたいな感じです。
クイズあり、歌合戦(←マイクハウリングひどかった)あり、似てないモノマネあり、あまり面白くない内輪ネタあり。

そういう意味では、さすが戦国鍋舞台の穴吹さん(脚本)ですね。
人斬り海峡

人斬り海峡

タイガー

OFF OFFシアター(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ラストそー来るか!
作者が愛する『仁義なき戦い』の
“一度やってみたいシーン”をみんなでやってみた感じのヤクザもの。
これが笑ってるうちにびっくりの結末で、客席が一瞬シーンとなった。
やっぱり『仁義なき戦い』だ・・・。

ネタバレBOX

裏切りだの内通だのといったお決まりの出来事に加えて
まー、おかしなキャラがいっぱい並んだこと。
組長(亀岡孝洋)が貫禄あって(頭も)本物みたい。
血気にはやる組員山崎(野仲真司)、下ネタ込みの活躍に勢いがあって
指を詰める所なんかとても面白かった。(血が出なかったけど)
インドから来た刺客・ラジャライオン(宮本正也)、
なぜか鳥取から呼ばれたらしいがクールな天然で、いでたちからして可笑しい。

それにしても「例のブツ」って何よ?
チャイナ・マフィアだからひょっとしてパンダかと思ったが
あのアタッシェケースには入らないな。
中から光り輝いてたし。
あの盛り上がり方、私も後ろへ回ってのぞき込みたくなった。

最後まで「例のブツ」を引っ張ったのが良かった。
そして何と言ってもラスト。
そーかそーか、そー来るか。
客席マジで一瞬シーンとなった。

下ネタ結構だが、田舎へ帰ってカタギになるのに“天狗”はまずいと思う。
シリアスなヤクザもいけそうなキャラだからこそ、あの外さない笑いが起こるのだろう。
とっても面白かった。
水無月の云々

水無月の云々

中津留章仁Lovers

タイニイアリス(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしいという以外になし
 初見の舞台であった。劇場はタイニイアリス。良い劇場だが、ホントに小さい。そして、最近、改善されたものの、長時間の公演はお尻が痛くなる、という小劇場特有の事情もある。2時間半の上演とアナウンスで聞いて、珍しいな、と思う。この劇場は随分通っているが、休憩を5分挟むとは言え、2時間半の公演に出会うのは、自分がこの劇場に通って初だ。但し、舞台上のセットを見ると、これも、凄い。世界的な演出家である、李 潤澤氏が引き連れて来た“コリペ”の“屋根裏の床を掻き毟る男達”の舞台セットの素晴らしさに拮抗する物を感じたのは自分だけではあるまい。
 この感覚は裏切られなかった。舞台は、実に他愛ない引っ越しシーンから始まる。と言っても、普通の引っ越しとは若干違う所が味噌だ。段々、この家族が、とても良い雰囲気なのによそと違うことが明らかにされてゆく。

空の記憶

空の記憶

演劇集団阿吽

スタジオAR(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

泣かないアンネ・フランク
「アンネの日記」を書いたアンネンフランクは
隠れ家から強制収容所に連れて行かれ、7ヵ月後にその生涯を閉じた。
そして父オットー・フランクは91歳まで生きている。
物語は、91歳になったオットーが
アンネ終焉の地ベルゲン・ベルゼンを訪れるところから始まる。
相変わらずのど元過ぎればきれいに忘れるダメダメな日本人を
痛烈に批判する鋭い視線をもった舞台だった。

ネタバレBOX

冒頭ひとりの男(蓮池龍三)が登場して語り始める。
「ここはベルゲン・ベルゼン、無数の命が奪われた場所・・・」
ベルゲン・ベルゼンというあまりなじみのなかった地名が
抑制の効いたトーンだがリフレインの度に痛切な響きを増していく。
声と言葉に人類の忘れかけた“失敗”を呼び起こす力があって一気にひき込まれる。

91歳のオットー・フランクはようやくこの地へ足を踏み入れた。
アンネとマルゴー、二人の娘が最期を迎えた場所。
一人生き残って「アンネの日記」を出版し、これを広く世界に訴えるため
精力的に講演活動などして来たが、やっとここへ足を向ける気持ちになったのだ。

そこへ白い衣装のアンネが現われる。
15歳で亡くなったアンネは、50歳になっている。
化粧っ気を排して少女がそのまま中年になったようなアンネ(熊谷ニーナ)。

隠れ家でのこと、「アンネの日記」が世界中で読まれていることなど
二人の思い出話は尽きないが、アンネの言葉は次第に核心に迫って行く。

「私たちを乗せた長い長い列車は砂漠の中を走ったのではない。
 ベルゲン・ベルゼンへ行くまで町中を通って大勢の人がそれを見ている。
 だからきっと誰かが助ける準備をしているはずだと信じていた──」

「収容所でお母さんは私の為にパンを盗んだのよ。
 私の為に、あのお母さんが!
 そして痩せこけた顔で笑ったのよ」

「100人以上の子どもたちが外で待たされている。
 ガス室がいっぱいで入りきらないから、順番を待っているの。
 これは一体何?
 ちゃんと見なさい!見るのよ、この事実を!」

そしてアンネの素朴な一言が胸を突く。
「せっかく生まれて来たのに・・・。
 大人になれないうちに死ぬなんて」

“泣かせどころ”などという陳腐な山場などないのに、観客は終始誰かしら泣いている。
しかしアンネ役の熊谷ニーナさん、この人はこの舞台で泣かない。
この設定でこの台詞なら誰が考えても泣くのは簡単なのに
「世界よ、私の声を聴け!」とばかりに決然として立っている。
こんなのおかしい、泣いている場合か!と収容所で己を叱咤し続けた
15歳のアンネ・フランクが今も疑問と怒りにまみれてそこにいる。

作者の浜祥子さんの台詞には、取材を重ねた事実ならではの説得力がある。
アンネがその怒りと無念さをぶつける相手として
生き永らえて戦後再婚もした91歳の父親という設定が良い。
父に対する尊敬と甘えを帯びて全てをぶつける娘、
家族を一人も救えなかったのに新たな家族を得たという、痛恨の思いを抱く父。

オットー(側見民雄)が若々しくどう見ても60代くらいで91歳に見えないのが残念。
父親の“生きているうちにこの地へ”という思いが伝わりにくい気がする。

前半、アンネの台詞が少し抑え気味で単調に感じた。
もっと少女らしい振れの大きさがあればメリハリがついたかと思う。
後半話がシリアスになり台詞も大きくなるが、そこへ行くまでが長く感じられる。

タイトル「空の記憶」が若干弱くて勿体ない。
舞台を見れば、この“見ていたのは空だけだった”歴史の哀しみが理解できるが
“もうひとつのアンネの日記”や“ベルゲン・ベルゼンのアンネ・フランク”を
史実と結びつけて訴えかけるようなタイトルがあったら
もっと多くの人を惹きつけるような気がするがどうだろうか。

あの悲劇は、一人の独裁者の狂気によって引き起こされたのではない。
世界中があれを放置したのだという鋭い批判。
目を見開いたまま死んでいく者たち。
その目にベルゲン・ベルゼンの空が映る。
泣かない少女が、射るような目でこちらを見ながら裸足で立っている。
ハンドダウンキッチン

ハンドダウンキッチン

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

蓬莱さんのセリフ、問いかけるものは、いちいち凄い。そして、終始、静かで少し重いものが残った。
郊外の人気有名レストランに、また一人、新たなコックが加わることになった。
しかし、そこで見たものは、外から見たイメージとは異なるものだった。
地味でも本当に「おいしいものをお客様に提供する」という、これまで当たり前と考えていたことに、疑問符が投げかけられる。
料理の値段は適当に決められ、毎日の特別メニューは、味ではなく、見た目のインパクトや派手さが重視される。
本当においしいものは何なのか。
客は、何を求めてここに来るのか。
矛盾や問題を突き付ける蓬莱さんのセリフは、重く、いちいち納得、考えさせられてしまいます。

やさぐれた感じの仲村トオルさんの静かな迫力、
こちらも静かで独特の雰囲気のYOUさん、
江守徹さんは、終始穏やかに語る。死別した妻のスープを再現しようと色々試すのですが…。
いつもはおっとりした感じの柄本佑さんは、ひとり、一番普通の常識人を演じる。

ベテランぞろいの面子も面白く、見た後、何か、ずしりとしたものが残された気がしました。

ネジ工場

ネジ工場

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

生活する「人類」へのまなざし
初めて観た前回公演では、客席で大笑いしつつ痛い涙が流れたタカハ劇団。
こういう作品も作れるのね、とビックリ。

中盤まで、いかにも舞台演劇!なテンションの芝居に若干ひいてしまったものの、細やかな人物描写の光る脚本に次第に惹きこまれていった感じ。
単なる社会批判に終わらない、「(一人ひとり「生活」を抱えた人間の総体としての)人類」への普遍的なまなざしの鋭さをさりげなく感じさせる作劇はお見事。

不満点は演技テンション以外だと、暗転が多かったのが気になっちゃったとかだなあ。
もうちょっとスムーズな場面転換が見たかったかも。
脚本面で欲を言うのであれば、前作で見られたような「作家の渾身の一撃」的な印象に残るセリフ/描写が、今回もそれなりにほしかったかなあ、と。
 

最後に。
客入れの音楽が印象的、なんてミュージシャンのなんて曲なのか情報求む。

ネタバレBOX

客出しでたまの「さよなら人類」流したのは心憎い演出だなあと。
スピリチュアルな1日

スピリチュアルな1日

アミューズ

あうるすぽっと(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

イヨッ!千両役者!!
凄くよかった!とってもおもしろかった!!

また観たい! ・・・ま、観るんだけど(笑)

脚本は・・・ベタなのかなあ。ベタな感じに見せて、新しい構成を混ぜ込んでる感じもするんだけど。とにかくバッチリコミカル&キュンとなります。

お笑いのNONSTYLE石田明さん。

最高。

漫才の腕だけじゃなく、役者としても抜群です。
声もすごく良い。きっと舞台の世界でも「石田明」の名前で客が呼べるようになるじゃないかなあ。

須藤理彩さん&片桐仁さんの「有名どころ」は、さすがの安定した演技。

強烈におもしろかったのは、吉本菜穂子さん。
冒頭は、若干ウザい感じの役だったんだけど・・・途中から、おもしろいのなんの!!!
ほかの舞台では、どういう演技をしてるんだろう。。。そもそも、吉本さんご自身がどういう人なんだろう。。。こういう気持ちになるって久しぶりな気がする(月に一度は、そんなことを思いを抱いている気もするが 笑)

ラストは笑いながら泣く、泣きながら笑うという感じ・・・もう最高!!!

グリーンベンチ

グリーンベンチ

ビーオネスト

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

再観の価値はある。
救いのない家族像・・・と言えば、それで事足りてしまうのだろうか?

舞台上に描かれた家族の「闇」は、既視感のあるものだし、舞台上で繰り広げられる展開は予想通りのもの。

観劇後の率直な感想は「ありがちな脚本を、演出家と役者が技術&情熱で芸術作品にもっていった」という感じ。

ただ、今思い返すと・・・自分の人生と比較して考えると・・・思いがあふれてくるにはくる。

ま、あまりにも「柳美里」な作品なので、比較しうる対象ではないのかもしれないけど。
学生時代になんとなく顔を出していたゼミで繰り広げられていた「ジェンダー論」「家族論」に対するボクの違和感というか空虚感を思い出すなあ。「だからなんなの?」ってやつ。

テーマがテーマだけに、重苦しいし、眉間に皺寄せて観ることになるんだけど・・・「ま、こういう人もいるんだろうな」という見方も有りなんだと思う。

もちろん、「優しさと冷たさ、親身と軽薄の表裏一体について」「家族間の役割とは、演じるものなのか?本能的に身に付くものなのか?」「現実逃避と淫乱の関連性について」「現実の家族を目の当たりにした時、理想の家族観とどう折り合わせるのか?」「精神を病んだ知り合いとどう接するか?」等々、深く考えてみるのも良いんだろうし。

そういう意味では、リピートする価値のある芝居だと思います。

なんといっても演技・演出(衣装、メイクを含む)がとても良いです。

藪原検校

藪原検校

こまつ座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/06/12 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

こまつ座メインでは初見
以前コクーンの蜷川演出・古田出演を見た。
コクーン版のテーマソングが未だに口ずさめるけど、今回のギター演奏もいい。シナリオは同じなので主に役者さんばかり見ていたけど、いぶし銀のようなずっしり感覚で見応えあり。
でも灰汁の強さではコクーン版の方がインパクトあったような気がした。
なんというか、悪いものを一回浄化させて、また汚してみたって印象。

ネタバレBOX

杉の市が人殺しを行う度に赤い綱が増えていく。因業から極悪非道に至るけど、不思議と「悪」人の顔には見えなかった。背負ってるものにどっか下衆さがないというか‥萬斎氏のキャラクターによるものなのかな?
10年目のペンギン

10年目のペンギン

はらぺこペンギン!

ザ・ポケット(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

いや~、とても楽しめた!
とても楽しめるコメディーだった!
それだけでなく、10周年公演としてメッセージを込めた内容に思えた。
芝居観て仕事の疲れがふっとんだ!心が元気になった!
上演時間2時間。
本日はオマケのアフターショー3分。

ネタバレBOX

いろんな個性的なキャラクター満載。
一世を風靡した元子役のなれの果てキャラ、滑舌の悪いキャラ、ドSキャラ、お色気キャラ、実はホモだったキャラ、ダンスの上手い給食オバサン、キャラの薄い着ぐるみペンギン等。役者陣はみな上手かった!
でも、やっぱり元宝塚キャラのザンヨウコさんの存在感はさすが!
オマケのアフターショーのダンスも良かった!

物語は、ある女性教師が新任時代から10年務めた高校を
辞めると決意した話を軸として展開。
いいところの全くないと思えた彼女だが、周りの教師たちが
教師としての彼女の10年で良かった思い出を探し、
それをみなで芝居として、彼女の前で演じる。
そして、彼女は教師を続けることを再決意する。

「10年間やってむだなことはない」。この芝居のテーマである。
劇団も10年の間に、色々あったんだろうなあと
この芝居をみて感慨深い気持ちになった。
(映像で出演した人たちは、過去に劇団に関わった人たちかな?)

劇の終盤で教師たちがみなで歌った「翼を下さい」は良かったなあ。
はじめバラバラだった皆の歌声を、女性教師が指揮でまとめる姿は、
劇団を1つにまとめる主宰の姿に感じてしまった。

仕事や人としての評価は、他人が決めること。
自分の人生の満足度は自分が決めること。
やらなくて後悔するより、やって後悔する方がずっと幸せ。
遠まわしにそんなことを言っているような気がした。
南部高速道路

南部高速道路

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2012/06/04 (月) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

渋滞からのコミュニケーション
日常が非日常になり、何時の間にか日常に変化して時間が経過しているようで、まさに見ている行為が渋滞と連携して白昼夢のような感覚だった。

ネタバレBOX

昨年の震災で被災地を彷彿させるエピソードあり。そんな中の怒り、共同、和解、別離、友情、親愛、新しい命が上手い事絡み合って話が流れていくが、どこで終るのか全く予想つかず、このまま渋滞の先頭が見えないまま話も終わらなんじゃないか、と思ってしまった。(さすがにそんなことはないけど)
クリスマスが近づいたある日のプレゼント交換シーンに思わず気が緩んだ。閉塞の最中で起きたいい場面だった。

miniの彼女の時計が見つかり、時が動き出す。
渋滞は解消され、いつの間にか連帯感を持ったコミュニティは崩壊する。
バスの運転手はあのまま、彷徨い続けるんだろうか。
不思議で面白かった。
笑の神様【連日満員御礼!ご来場誠に有難う御座いました!】

笑の神様【連日満員御礼!ご来場誠に有難う御座いました!】

江古田のガールズ

シアター711(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/06/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

笑えない。
笑いを期待していたのに見事に裏切られました。はっきり云って怖いです。そして役者さんの演技がハンパ無いです。最初は笑えてましたが、後半はもう!?★シリアスというかホラーというかサスペンスというか。久しぶりの衝撃作です。

THAT FACE~その顔

THAT FACE~その顔

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2012/06/14 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台美術
舞台美術がかなり良い、かなり。
☆はおまけで4つ。

南部高速道路

南部高速道路

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2012/06/04 (月) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

もっと完成度を
おもしろかった。原作も面白いのだろうし、世田谷パブリックシアターのバックアップでワークショップも繰り返したのだろう。ただ完成度ではかなり劣る。
私が応援しているシアターモーメンツに劣る。ままごとに劣る。マームとジプシーに劣る。バナナ学園に劣る。長塚圭史まだまだこれから。
ガラスの動物園の時も、プロジェクト大山の使い方は大失敗だと思っている。

ねこと魔法使い

ねこと魔法使い

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

大学のとは思えない面白さ
脚本演出が初めてと聞きましたが、不思議なキャラクターたちにも違和感を感じず、大学の劇とは思えない質で楽しめました。

THAT FACE~その顔

THAT FACE~その顔

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2012/06/14 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇作品としては秀作
たまたま先日観たサスペンデッズの芝居と被る部分のあるストーリーですが、舞台が全く日本とは違う社会環境だから、どんなに、役者さんが熱演されて、壮絶なシーンの連続でも、心のどこかで、対岸の火事を見るような気持ちの余裕がありました。

新劇の劇団は、ともすると、ご老齢のベテランばかりが健闘して、ちっとも若い人材が育たず、行く末が心配になる団体が多いのですが、青年座は、その点、全く心配無用な気がしました。

ミア役の尾身さん、ヘンリー役の宇宙さんの、役者としての目覚しい成長ぶりに目を細めました。

那須さんは、期待通りの好演ですが、酩酊状態の時の動作に、役になりきった動作ではなく、女優としての防御本能が勝った躊躇いを感じる場面が何度か目につき、その点だけはやや残念に思いました。

ただ、これは映像と違い、毎日、無事公演を務めなければならない柵もあるので、那須さんの役者としての責任感の表れでもあるわけで、こういう壮絶なシーンを演じる舞台役者さんの匙加減はきっとさぞ大変だろうとは察して余りあるものがあるので、難しい注文だとは、自覚しています。

演技力のある役者さんばかりだったせいか、イジィ役の女優さんだけ、ちょっと芝居っぽさが過剰に感じられ、惜しい気がしました。

ネタバレBOX

作家が、10代の時に発表した作品とのこと。

その筆力の鮮やかさにまず驚嘆します。

家族それぞれの心情が細やかに、台詞過多にならずに、的確に表現されていて、これは、日本の若手劇作家には是非テキストにして頂きたい戯曲だと感じました。

ただ、これは、ロンドンの過呼吸だなと、日本の過呼吸体験豊富な私は、感じました。

冒頭の、寄宿舎での、女子学生間の、儀式めいたイジメにしても、マーサのヘンリーに対する、依存と言い、日本の風土ではあまり想像できない部分が多いのです。

だから、結構似たような壮絶体験のある自分にも、落ち着いて、演劇作品として、楽しめた芝居だったのだと思いました。

マーサが、最後に、自分の意思で病院に向かう場面は、本当に秀逸で、名画を観るような気持ちになりました。

いつか、那須さんの演じるブランチを観たくなりました。

母が、病院に行った後、一人残されたヘンリーは、また母と同じように、過呼吸になり、やがてアルコール依存になるのかもしれませんね。

ヘンリーに、ユトリロの悲劇を重ね合わせてしまいました。
サプライズにもほどがある

サプライズにもほどがある

トツゲキ倶楽部

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/06/15 (金) ~ 2012/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★

縁結び屋
いいですね!!思ったほどのサプライズはなかったですが....面白かったです。ただ、メインのストーリーの他にいくつかのサブストーリーがあるのですが、いまひとついきてなかったように感じました。

このページのQRコードです。

拡大