
10年目のペンギン
はらぺこペンギン!
ザ・ポケット(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しませてもらいました
祝10周年。これは劇団誕生秘話かな?とにかく一生懸命で、バカバカしくて、大いに楽しませてもらいました。主宰とザンさんのアフターショーも素敵です。

リンダリンダ
サードステージ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
満足度★★
ロックと反抗
ブルーハーツの沢山の名曲を劇中歌として用いた、大人になっても夢を捨てきれず、反抗する人達を描いた作品で、笑い、恋愛、裏切り、アクション等が盛り込まれ、エンターテインメント系の王道を行く作りでした。
8年振りの再演とのことで初演は観ていないのですが、今の社会状況を反映した設定になっていたので、初演版そのままではなくて改訂したのだと思います。
メジャーデビューを目指しながらも上手く行かないバンドが崩壊の危機に陥り、社会的に間違った方向へヒートアップしていく話に、2つの三角関係が絡み、苦々しい終焉を迎える物語でした。
舞台の異なる場所で別のシーンを次々に繋いで行くスピード感のある演出で飽きさせませんでした。物語とブルーハーツの曲の歌詞が巧みにリンクさせてあって興味深かったです。子供っぽいベタな感じの笑いが多用され、古臭さを感じました。話の展開上、仕方がないのですが、頻繁に携帯電話の呼び出し音が鳴るのは不快でした。
原発問題、在日朝鮮人、過激派、警察の隠蔽体質といった社会的なトピックが多く盛り込まれていましたが、表面的に描かれるだけで、物語の展開においてあまり関わりのない要素もあり、ただのエンターテインメント作品ではなく社会のことも考えているとのポーズを取っているだけに見えて興ざめしました。
出演者はオリジナルの甲本ヒロトさんのヴォーカルとは異なる洗練された歌い方で、それはそれで楽しめましたがしたが、原曲の荒々しい魅力が損なわれているように感じました。
丸尾丸一郎さんは他の出演者達に比べて一般的な意味での歌唱力が圧倒的に低かったのですが、それが役柄にも合っていて、演技も含めて一番魅力的に感じました。

マグダライブ!!
ネルケプランニング
SHIBUYA-AX(東京都)
2012/06/18 (月) ~ 2012/06/20 (水)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった。
2日目と3日目を見に行ってきました。
第一弾~第四弾までの出演者がレギュラーや日替わりゲストで出演して、懐かしい歌を聴くことができました。
オールスタンディングでなかったら、1日目も見に行って岡田さんの歌を聞きたかった。
ライブなのでペンライトOK。
出演者もお客も騒いでお祭りのようでとても楽しかったです。
このライブのDVD発売や第五弾の新作舞台も発表になり、11月末が楽しみになりました。

『ザ・ベストハウス123 on Stage!!』~おかしなおかしな探偵物語!…は、コレだ!!~
フジテレビジョン
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/06/23 (土)公演終了
満足度★
大きい声では言えないんですが
ビックリするほど面白くなかったです。
本当に、言葉がないほど……
帰りのエレベーターで一緒になった女性二人がものすごく怒っていました。
見ず知らずの私に「面白かったですか?!」と詰め寄ってきたほど。
ある意味、貴重な経験をさせていただきました。
登場する芸能人(芸人)の誰かの熱烈なファンとかでない限り、楽しめないと思います。

人斬り海峡
タイガー
OFF OFFシアター(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ラストそー来るか!
作者が愛する『仁義なき戦い』の
“一度やってみたいシーン”をみんなでやってみた感じのヤクザもの。
これが笑ってるうちにびっくりの結末で、客席が一瞬シーンとなった。
やっぱり『仁義なき戦い』だ・・・。

水無月の云々
中津留章仁Lovers
タイニイアリス(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしいという以外になし
初見の舞台であった。劇場はタイニイアリス。良い劇場だが、ホントに小さい。そして、最近、改善されたものの、長時間の公演はお尻が痛くなる、という小劇場特有の事情もある。2時間半の上演とアナウンスで聞いて、珍しいな、と思う。この劇場は随分通っているが、休憩を5分挟むとは言え、2時間半の公演に出会うのは、自分がこの劇場に通って初だ。但し、舞台上のセットを見ると、これも、凄い。世界的な演出家である、李 潤澤氏が引き連れて来た“コリペ”の“屋根裏の床を掻き毟る男達”の舞台セットの素晴らしさに拮抗する物を感じたのは自分だけではあるまい。
この感覚は裏切られなかった。舞台は、実に他愛ない引っ越しシーンから始まる。と言っても、普通の引っ越しとは若干違う所が味噌だ。段々、この家族が、とても良い雰囲気なのによそと違うことが明らかにされてゆく。

空の記憶
演劇集団阿吽
スタジオAR(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
泣かないアンネ・フランク
「アンネの日記」を書いたアンネンフランクは
隠れ家から強制収容所に連れて行かれ、7ヵ月後にその生涯を閉じた。
そして父オットー・フランクは91歳まで生きている。
物語は、91歳になったオットーが
アンネ終焉の地ベルゲン・ベルゼンを訪れるところから始まる。
相変わらずのど元過ぎればきれいに忘れるダメダメな日本人を
痛烈に批判する鋭い視線をもった舞台だった。

ハンドダウンキッチン
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2012/05/12 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
蓬莱さんのセリフ、問いかけるものは、いちいち凄い。そして、終始、静かで少し重いものが残った。
郊外の人気有名レストランに、また一人、新たなコックが加わることになった。
しかし、そこで見たものは、外から見たイメージとは異なるものだった。
地味でも本当に「おいしいものをお客様に提供する」という、これまで当たり前と考えていたことに、疑問符が投げかけられる。
料理の値段は適当に決められ、毎日の特別メニューは、味ではなく、見た目のインパクトや派手さが重視される。
本当においしいものは何なのか。
客は、何を求めてここに来るのか。
矛盾や問題を突き付ける蓬莱さんのセリフは、重く、いちいち納得、考えさせられてしまいます。
やさぐれた感じの仲村トオルさんの静かな迫力、
こちらも静かで独特の雰囲気のYOUさん、
江守徹さんは、終始穏やかに語る。死別した妻のスープを再現しようと色々試すのですが…。
いつもはおっとりした感じの柄本佑さんは、ひとり、一番普通の常識人を演じる。
ベテランぞろいの面子も面白く、見た後、何か、ずしりとしたものが残された気がしました。

ネジ工場
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
生活する「人類」へのまなざし
初めて観た前回公演では、客席で大笑いしつつ痛い涙が流れたタカハ劇団。
こういう作品も作れるのね、とビックリ。
中盤まで、いかにも舞台演劇!なテンションの芝居に若干ひいてしまったものの、細やかな人物描写の光る脚本に次第に惹きこまれていった感じ。
単なる社会批判に終わらない、「(一人ひとり「生活」を抱えた人間の総体としての)人類」への普遍的なまなざしの鋭さをさりげなく感じさせる作劇はお見事。
不満点は演技テンション以外だと、暗転が多かったのが気になっちゃったとかだなあ。
もうちょっとスムーズな場面転換が見たかったかも。
脚本面で欲を言うのであれば、前作で見られたような「作家の渾身の一撃」的な印象に残るセリフ/描写が、今回もそれなりにほしかったかなあ、と。
最後に。
客入れの音楽が印象的、なんてミュージシャンのなんて曲なのか情報求む。

スピリチュアルな1日
アミューズ
あうるすぽっと(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
イヨッ!千両役者!!
凄くよかった!とってもおもしろかった!!
また観たい! ・・・ま、観るんだけど(笑)
脚本は・・・ベタなのかなあ。ベタな感じに見せて、新しい構成を混ぜ込んでる感じもするんだけど。とにかくバッチリコミカル&キュンとなります。
お笑いのNONSTYLE石田明さん。
最高。
漫才の腕だけじゃなく、役者としても抜群です。
声もすごく良い。きっと舞台の世界でも「石田明」の名前で客が呼べるようになるじゃないかなあ。
須藤理彩さん&片桐仁さんの「有名どころ」は、さすがの安定した演技。
強烈におもしろかったのは、吉本菜穂子さん。
冒頭は、若干ウザい感じの役だったんだけど・・・途中から、おもしろいのなんの!!!
ほかの舞台では、どういう演技をしてるんだろう。。。そもそも、吉本さんご自身がどういう人なんだろう。。。こういう気持ちになるって久しぶりな気がする(月に一度は、そんなことを思いを抱いている気もするが 笑)
ラストは笑いながら泣く、泣きながら笑うという感じ・・・もう最高!!!

グリーンベンチ
ビーオネスト
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
再観の価値はある。
救いのない家族像・・・と言えば、それで事足りてしまうのだろうか?
舞台上に描かれた家族の「闇」は、既視感のあるものだし、舞台上で繰り広げられる展開は予想通りのもの。
観劇後の率直な感想は「ありがちな脚本を、演出家と役者が技術&情熱で芸術作品にもっていった」という感じ。
ただ、今思い返すと・・・自分の人生と比較して考えると・・・思いがあふれてくるにはくる。
ま、あまりにも「柳美里」な作品なので、比較しうる対象ではないのかもしれないけど。
学生時代になんとなく顔を出していたゼミで繰り広げられていた「ジェンダー論」「家族論」に対するボクの違和感というか空虚感を思い出すなあ。「だからなんなの?」ってやつ。
テーマがテーマだけに、重苦しいし、眉間に皺寄せて観ることになるんだけど・・・「ま、こういう人もいるんだろうな」という見方も有りなんだと思う。
もちろん、「優しさと冷たさ、親身と軽薄の表裏一体について」「家族間の役割とは、演じるものなのか?本能的に身に付くものなのか?」「現実逃避と淫乱の関連性について」「現実の家族を目の当たりにした時、理想の家族観とどう折り合わせるのか?」「精神を病んだ知り合いとどう接するか?」等々、深く考えてみるのも良いんだろうし。
そういう意味では、リピートする価値のある芝居だと思います。
なんといっても演技・演出(衣装、メイクを含む)がとても良いです。

藪原検校
こまつ座
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/06/12 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★
こまつ座メインでは初見
以前コクーンの蜷川演出・古田出演を見た。
コクーン版のテーマソングが未だに口ずさめるけど、今回のギター演奏もいい。シナリオは同じなので主に役者さんばかり見ていたけど、いぶし銀のようなずっしり感覚で見応えあり。
でも灰汁の強さではコクーン版の方がインパクトあったような気がした。
なんというか、悪いものを一回浄化させて、また汚してみたって印象。

10年目のペンギン
はらぺこペンギン!
ザ・ポケット(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
いや~、とても楽しめた!
とても楽しめるコメディーだった!
それだけでなく、10周年公演としてメッセージを込めた内容に思えた。
芝居観て仕事の疲れがふっとんだ!心が元気になった!
上演時間2時間。
本日はオマケのアフターショー3分。

南部高速道路
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2012/06/04 (月) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
渋滞からのコミュニケーション
日常が非日常になり、何時の間にか日常に変化して時間が経過しているようで、まさに見ている行為が渋滞と連携して白昼夢のような感覚だった。

笑の神様【連日満員御礼!ご来場誠に有難う御座いました!】
江古田のガールズ
シアター711(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
笑えない。
笑いを期待していたのに見事に裏切られました。はっきり云って怖いです。そして役者さんの演技がハンパ無いです。最初は笑えてましたが、後半はもう!?★シリアスというかホラーというかサスペンスというか。久しぶりの衝撃作です。

THAT FACE~その顔
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2012/06/14 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

南部高速道路
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2012/06/04 (月) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
もっと完成度を
おもしろかった。原作も面白いのだろうし、世田谷パブリックシアターのバックアップでワークショップも繰り返したのだろう。ただ完成度ではかなり劣る。
私が応援しているシアターモーメンツに劣る。ままごとに劣る。マームとジプシーに劣る。バナナ学園に劣る。長塚圭史まだまだこれから。
ガラスの動物園の時も、プロジェクト大山の使い方は大失敗だと思っている。

ねこと魔法使い
立教大学演劇研究会
立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
大学のとは思えない面白さ
脚本演出が初めてと聞きましたが、不思議なキャラクターたちにも違和感を感じず、大学の劇とは思えない質で楽しめました。

THAT FACE~その顔
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2012/06/14 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇作品としては秀作
たまたま先日観たサスペンデッズの芝居と被る部分のあるストーリーですが、舞台が全く日本とは違う社会環境だから、どんなに、役者さんが熱演されて、壮絶なシーンの連続でも、心のどこかで、対岸の火事を見るような気持ちの余裕がありました。
新劇の劇団は、ともすると、ご老齢のベテランばかりが健闘して、ちっとも若い人材が育たず、行く末が心配になる団体が多いのですが、青年座は、その点、全く心配無用な気がしました。
ミア役の尾身さん、ヘンリー役の宇宙さんの、役者としての目覚しい成長ぶりに目を細めました。
那須さんは、期待通りの好演ですが、酩酊状態の時の動作に、役になりきった動作ではなく、女優としての防御本能が勝った躊躇いを感じる場面が何度か目につき、その点だけはやや残念に思いました。
ただ、これは映像と違い、毎日、無事公演を務めなければならない柵もあるので、那須さんの役者としての責任感の表れでもあるわけで、こういう壮絶なシーンを演じる舞台役者さんの匙加減はきっとさぞ大変だろうとは察して余りあるものがあるので、難しい注文だとは、自覚しています。
演技力のある役者さんばかりだったせいか、イジィ役の女優さんだけ、ちょっと芝居っぽさが過剰に感じられ、惜しい気がしました。

サプライズにもほどがある
トツゲキ倶楽部
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
縁結び屋
いいですね!!思ったほどのサプライズはなかったですが....面白かったです。ただ、メインのストーリーの他にいくつかのサブストーリーがあるのですが、いまひとついきてなかったように感じました。