
第93話「お文の影」 第94話「ばんば憑き」
メジャーリーグ
THEATRE1010(東京都)
2012/06/17 (日) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
宮部みゆきの江戸怪談は、可笑しく、悲しく、怖い。白石さんは現代の「語りべ」。
先日の第三十夜『新宿鮫「毒猿」』に続き、
『白石加代子「百物語」シリーズ 第二十九夜』
会場は、昨日「容疑者Xの献身」大千秋楽を観たシアター1010です。
お題は、宮部みゆき作の江戸怪談。
前述の「新宿鮫」も良かったですが、時代物、怪談物は、まさに白石さんの語りの真骨頂が楽しめました。
その語りと表情、表現は堅苦しくもなく、素晴らしく、大昔から語り次がれてきた物語の「語りべ」を思わせます。
第93話「お文の影」長屋の道端、影踏みをしている子供たち。
でも影が一人分多いことに気がついた。
その長屋の場所には、悲しい事件があった…。
親分の捕り物話をすべて覚えているという「おでこ」の表情をする白石さんの顔は
可笑しくて、影踏みの女の子の話にホロっとくる、世代や性別を選ばない
いつの時代にも必要な、だれでも楽しめて泣ける、いい話です。
第94話「ばんば憑き」
小間物商の若夫婦は、湯治の旅を終え戸塚宿に逗留していた。
雨で足止めになった宿で相部屋となった老女は、
深夜、50年前の恐ろしい出来事を語り始めた…。
恐ろしい「ばんば憑き」の話と、ぞっとする結末。
若夫婦の妻のかんしゃくは、最初はよくある多少は微笑ましかったのに、
怖い結末に向かうにつれて、その妻の態度すらだんだんとシリアスに
暗めになってくるのも、ありきたりではない何かを感じます。

黄昏のジャーマン・スープレックス・ホールド
グレコローマンスタイル
西鉄ホール(福岡県)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
プロレス×芝居
こんなに衝撃的だったのはなかなかない。
まさに,ザ・エンターテイメント。
プロレスの迫力と,役者の良さ。筑前さんが本人役で出てるのも見所だった!
プロレスも演劇も客層を新規開拓出来ただろうし,歴史に残る作品になるのでは。

工場S
飛ぶ劇場
旧サッポロビール醸造棟(門司赤煉瓦プレイス)(福岡県)
2011/11/18 (金) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★
工場S
この場所じゃないと出来なかった芝居だと思った。迫力,臨場感凄かった。過去に働いてた方の話も良かった!工場見学行けなかったのが心残りです。

たすけて!青春ピンチヒッター!!
WET BLANKET
ぽんプラザホール(福岡県)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
青ピン
殺陣あり,歌あり,踊りありの青春ものなんて反則だと思うくらい楽しめた作品。全国の三枚目の方々や自分に後ろめたい感情を持ってる方には是非観て欲しい作品です。

水無月の云々
中津留章仁Lovers
タイニイアリス(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★
長過ぎ
上演時間3時間、終演22:30。この会場の座席ではとてもつらい。良作の片鱗はうかがえたので、欲張らずにもっとすっきりと仕上げてほしい。

ピラカタ・ノート
ニットキャップシアター
ぽんプラザホール(福岡県)
2012/06/23 (土) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★★★
なんだかんだ言っても
ごまのはえさんは若い。
わたしの年代の郷愁とは違う流れの世界観を持っていると感じた。
団塊の世代は決して最強ではなかった。
つくづく感じた。

Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

黄昏のジャーマン・スープレックス・ホールド
グレコローマンスタイル
西鉄ホール(福岡県)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
痛たたたた。。。
いやいや、筑前さんの演技の上手さはさすがパフォーマー!!
話の流れはこないだの熊本賛歌と近いものがあって、
田舎者の私にはとても感銘。でもあの方言は解読不可能でしたわw
わかったのは「わー=私」だけ^^;
プロレスで体は痛めつけられてもココロを痛めつけられるよりなんぼか
ましなんですよね。。ほんと。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい
アマヤドリ
STスポット(神奈川県)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★
物語の濃密度増す
今回の公演に改訂してるのもあると思うが、小さめのスペースで上演する事により物語の濃密さがあがってた。
面白かった。ただ上演時間(公称1時間45分)があと一割程度短いとさらによかったかも。

葡萄酒いろのミストラル
シアターキューブリック
ザ・ポケット(東京都)
2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★
物語があまり入ってこない
面白くは感じたが、物語があまり入ってこなかったな。
とは言え約二時間の上演時間はあっという間に感じたので、物語の世界には入り込めたということか。

どうしても地味
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
派手さなさはないが
派手さなさはないが、台詞のやり取りやタイミング、間などが素晴らしく、濃密さもは今回も健在。
主人公が何がしたいのかがつかみにくかったと感じたが、面白かった。

フィッシュストーリー
東京ハートブレイカーズ
テアトルBONBON(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
アツイゼ!首藤さんの熱い思いに集まった小劇団の個性派俳優さんたち!
「僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない…」
売れないパンク・バンド最後のレコーディング曲の間奏に、怒りと存在の証として残した、突然の「1分間の無音部分」。
車で曲を聞いている最中、無音のときに、「周囲の声が聞こえたこと」で、起きた”奇跡”は、
30年以上の時を越えて、世界滅亡から人類を救うかもしれない!
劇中の曲は出演者が生演奏、首藤さんがヴォーカルを担当し、冒頭のフィッシュストーリーはじめ何曲かを生演奏、
アンコールもあって、ライブ感が素晴らしい!
その首藤さんの熱気に共感した小劇団の、これだけの個性派俳優さんたちが、あの狭いBONBONに勢ぞろい。
キャラメルの西川さん岡田さん、ナイロンの みのすけ さん、℃)、林修司さん(ルドビコ★)、
クロムモリブデンの久保貫太郎さん、柿喰う客の永島敬三さん、紅一点の競泳水着・細野今日子さん…これはすごい。
セットも、ほとんどなしの、手作り感満載の熱い芝居、よかった!

Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★★★
良かったです
登場人物がそれぞれ存在感があり、楽しめました。ラストは、舞台がレストランだけにスパイスがきいてたら良かったかも。次回講演も期待です。

容疑者χの献身
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2012/05/12 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
人力で回る舞台の上、今日も繰り返される人の営みは、それだけで、ある時は人の命を救うことがある。
3年ぶりの再演。前回、石神をキャラメルボックスの西川浩幸が好演していましたが、
今回は同劇団出身の近江谷さんにバトンタッチ。
西川さんは、地味で寡黙だけれども善人そうな研究者、
近江谷さんは、地味で寡黙で狂気を隠していそうな研究者、という印象。
さらに近江谷さんは、ポスターやチラシの撮影後に、髪を短く(五分刈りくらい)切っていたので
見ようによっては、刑務所の受刑者のようにも見えて、少し怖い。
初演を観て、映画をDVDで観て、さらに今回観て最も感じたのは、当然ながら決して許せない石神の独善的な振る舞い。
純愛?献身?などとは決して思えない。
石神のしたことによって、結果としてより一層彼女を苦しめることになる。
(映画版では、映画の内容でも、宣伝でも、評判でも、静かな純愛を讃えているように感じて、あくまで自分が感じただけかもしれないが、許せなかった)
また、「人は生活しているだけで、誰かを救うことがあるのだ」というところ。
この話の中で、数少ない「救い」であり、暖かくて、何度観ても泣けてしまう。
出演者による手押しの回り舞台は、物語を人間が動かしている感じも良くて、
派手さはないのですがピンスポットが効果的な照明や、
また、さらに、ピアノと弦楽器による音楽が素晴らしい。
初演時には、劇場で迷わずCDを買いました。
静かで優しい。力強い。人間らしい…。
今も繰り返し、聞いてます。

狐狗狸狐狸九九二錠の1/2
mimimal
新宿眼科画廊(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題410(12-153)
19:30の回(曇)。ちょうど着いたのが19:00で、そのまま受付開場。会場は長い辺に客席(対面)、真ん中に何か敷いてあると思ってみると衛星写真ですかね。舞台周辺を白い紙で作った小さな街並みと電飾が囲っています。四角いビル、三角の屋根、なぜかポットやカップラーメン、女性の下着…。奥に大きなスクリーン、テキストが映っています。その前に、白い百葉箱のようなものを被った女性(暑いのか脱いでみたり)、中央では女生徒が顔を伏せて横たわり(側に、靴、眼鏡、携帯)、入口近くでは、二人の女生徒がお喋り。ビデオカメラ。第一回公演をみているので2作目、今回はハマリました、この会場はこういった作品があってる19:32開演~21:23終演。あしたもみにいく...

金の卵1960~あすなろう~
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/06/27 (水)公演終了
満足度★★★★
いや~、面白かったです!拍手
1960年代のめまぐるしく移り変わる社会背景を舞台に、若い人々の成長を描いたお芝居で、とっても面白かったです。時代を示すエピソードがいいですね!若い劇団員の溌剌とした演技もとっても好感が持てました。あすなろう、と人々がまだまだ貧しいながらも希望を胸に持っていた時代の雰囲気がとてもよく出ていて、爽やかな感動がありました。エルガーの「愛の挨拶」が泣かせる。この曲によって私たちがこの時代をどんな風に捉えているか、まるで自らの少年時代を語る老人のような視点が浮かび上がってきて、やさしく、懐かしく、センチメンタルな気分に浸れました。けれん味の無い演出も良かったです。大団円だけれど、決して軽いお芝居ではない。日本が苦しみの中からやっと摑んだ幸福な時代だったんだなぁ、と改めて思いました。

ミュージカル 湖の白鳥
劇団あおきりみかん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
もう面白過ぎ
振り返ってみると実は相当にイタイお話で,真剣に考えると自分にも思い当たる点がちらほらあったりしてへこみかねないが,観劇中はそんな思いは感じさせない,いたる所に笑いの要素が満載で,とてもとても楽しく拝見させていただきました。これまでも思ったことですが,あおきりみかんの芝居は噛めば噛むほど味が出てくる(奥が深いのか?)ようで,鹿目さんにはとても感心させられます。あと,舞台セットもいつも工夫されており,これも毎回の楽しみです。

ディーラーズチョイス
ウォーキング・スタッフ
シアター711(東京都)
2012/06/10 (日) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
時間が経てば経つほど・・・
5回拝見しましたが、また拝見したい!
でもそれはかなわぬことですよね。
満足度に☆10個はつけたいくらいです。
それくらい感動しました。
楽しく、素敵な時間をありがとうございました。

狐狗狸狐狸九九二錠の1/2
mimimal
新宿眼科画廊(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/27 (水)公演終了

容疑者χの献身
演劇集団キャラメルボックス
THEATRE1010(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/16 (土)公演終了