
ゴドーを待たせつつ
踊れ場
ひつじ座(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

忘れな草
柴崎正道プロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/06/26 (火) ~ 2012/06/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり岸田理生作品は素晴らしい・・
戯曲、役者とも素晴らしかったように思いました。
瑠々と言うと・・・・
自分は、ヴェデキント云々というよりかは、
森茉莉の「マドゥモァゼル・ルウルウ」
(少女趣味な感じがして自分はこの人の作品をほとんど持ってないのですが、
この宇野亜喜良画の薔薇十字社版を底本とした河出の本だけは、
凝った装丁が面白かったこともあり、持っているので
を思い出すのですが、
こういった岸田理生作品の天衣無縫で幻想的なファム・ファタル像は、
やはり時代を経てもなお素晴らしいと思います・・。
この作品の上演は26年間まったく無いこともあり(自分も初演を観てません
今回の公演はかなり貴重な機会なのではないかな、と。

挫折と思いやりと連続殺人
G-フォレスタ
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
新しい体験のサスペンス♪
最大の特徴は観客参加型演劇だと言う事!
観客がストーリーを決める!犯人を決める?
初体験だったのでどういう事なのか期待感を持って観劇!
もう固定のファンがいらっしゃるのか?ほぼ満席!
セットもサスペンスが似合いそうに作り込んでます!
この舞台はナビゲーター役の人が進行します
(世にも奇妙なタモリさん役みたいな)
始まってすぐに最初の選択が⁈
その離島に一人の人物が降り立った!
その人物は男か女か⁈お客さんが挙手による多数決♪
この回は女性に決定!
終演後に分かったのですが選ばれたなかった男の役者さんは出番なし…
なんともシビアだなぁ(^_^;)
出演されている役者さんも普段見かけない人ばかりなのですが
しっかりとした大人の演技をされるなぁ~と感心♪
話しは会話が中心の展開ですが上手な演技が舞台に惹きこませて
サスペンスの緊張感も高めます!
お客さんが選択する演出を巧妙に使ってバッドチョイスした時の展開などかなり盛り上げてくれます(^^)
全体的に話しが説明的な部分が多かったのが少し気になりましたが…(^_^;)
ナビゲーター役の人がいいアクセントになっていて、お客さんのワクワク感を高めてくれます!
ラストはそうきましたか~♪
選択によって色々なエンディングが用意されているらしい(^^)
他の選択も気になりますね~♪
新しい体験型のじっくりとサスペンスを愉しめる大人のお芝居でした♪

Utrobne ~ 虚舟 ~ うつろぶね
横浜赤レンガ倉庫1号館
国分寺市立いずみホール(東京都)
2012/06/26 (火) ~ 2012/06/26 (火)公演終了
満足度★★★★★
天上
前半は女性陣が彫刻のようで美術的、後半はダンス的でモーツァルト絶筆のレイクエム・ラクリモーサ以降。死を笑い飛ばす陽性なものがある。観客の反応は熱いカーテンコールの通りで、海外遠征は胸を張っていってほしい。

Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★★★
さりげない会話で、いつもの日常にちょっとしたいい予感を見せてくれる
そんな作品。
とてもオシャレな感じに仕上がったレストランのセット。
そこで、大げさなことではない、日常にある、ちょっとしたいい予感をさせ、心をほっとさせてくれるような、そんな人間関係が繰り広げられる。

狐狗狸狐狸九九二錠の1/2
mimimal
新宿眼科画廊(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題410(12-153)-2
19:30の回(曇)。昨日に続き2夜め。同じく19:00着、受付開場、入って右(先夜と反対)。なんと女学生のお喋りにはちゃんと台本があって、スクリーンに映っていました。昨日だって見えているのに気がつかなかったとは…。2種あり、日本語として通じる会話、単語が並んでいるだけの会話。最初「1/2」が映っている。劇中の(スクリーンの中)街はたまたま?個人的には昨夜の位置のほうがみやすかったです。同じお話ですが面白かったですし、役者さんたちがよかったのも大きいようです。印象深い作品に出会えてよかったです。

シレンとラギ
劇団☆新感線
青山劇場(東京都)
2012/05/24 (木) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★★
マンネリ気味?手抜き感が否めない
殊更、どこがどう悪いという印象はないけれど、昔の新感線には必ずあった、お客を楽しませようという気概が感じられないと言うか、劇団の意気込み不足と言うか、何だか停滞感がいっぱいな空気がありました。
少なくても、中島かずき作品の場合は、ワクワクする高揚感が楽しみでならなかったのに…。
キャスト陣に、輝く宝石の原石的な人材がいなかったのも、ワクワクしない原因かもしれません。
騙し、騙されたり、裏切りや、隠された秘密なども、今や、現実社会の仕組みの方がずっと手が込んでいて、もはや、ストーリー展開に、何の意外性も感じないし…。
味付けが好きで通うレストランの料理がイマイチと思ったら、いつものコックさんがお休みだった的に、何となく、満足感が得られず、とても残念に思いました。
しかし、じゅんさんは、いつでも素晴らしいエンターティナー。役者は常にこうでなきゃというお手本のような方だと感服します。
高橋克実さんの凄みは一見の価値あり。
北村有起哉さんは、配役表見るまで、気づかず、それだけ、役になりきって演じていらしたことに瞠目しました。
ミサギ役の石橋杏奈さんは、演技的にはまだ未知数ながら、清楚で可憐な立ち姿が印象的でした。
お名前はわからないのですが、高田さん演じるモンレイの娘役の女優さんの、度胸のいい艶技には、大いに好感が持てました。また拝見するのが楽しみな女優さんです。

ヒーロー ア ゴーゴー!
劇団東京都鈴木区
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑いあり、涙あり
手をたたいて笑えて、時々涙して、そして見終わった後は気持ちがほっこり暖かくなる。そんな舞台でした。
登場人物一人ひとりにしっかりとした個性があって、それがすごくバランスよくて、見終わったあとはみんな大好きになっていました。
何度でも見たくなる、なんだったらDVDもほしくなる劇でした。再演希望!

ミュージカル 湖の白鳥
劇団あおきりみかん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
サービス満点
何回でも見たくなるような、楽しいことを全部凝縮したようなステキなミュージカルでした。あっと驚く演出は、手品みたいな、サーカスみたいな、紅白歌合戦みたいな、キラキラとワクワクの詰まった舞台空間でした。

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
確かに「異色作」
60年代のモノクロ日本映画(それも東映や日活ではなく大映か東宝?)的なニオイで進行しつつ、結末は70年代アメリカン・ニューシネマ風。
混乱期をとにかく生き抜こうとする=生きるためには手段を選ばない人々のザラリとした物語が次第に悲劇に転じて行く切なさよ。
初演に比べてややマイルドにしたというラストもイイ感じ。

Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

笑の神様【連日満員御礼!ご来場誠に有難う御座いました!】
江古田のガールズ
シアター711(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/06/25 (月)公演終了

頗りたい-スコブリタイ-
ウラダイコク
RAFT(東京都)
2012/06/23 (土) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
頗る芝居
絶対に万人受けはしませんが、私は満足しました
もやもやっとした気持ちを今回も受け取りました
「頗る」芝居でした
もう少し作品内容をかみ砕くのに、時間がかかりそうですが…
おそらく「頗りたい」という気持ちは、作・演出の如月さんの気持ちをそのまま出しているのかなと
今後もご活躍を楽しみにしています

R・P・G!!
UNITレンカノ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

挫折と思いやりと連続殺人
G-フォレスタ
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
よかった&おもしろかった!
相当睡眠不足でしたが全く眠くならない展開だった。
途中の客席選択が舞台の流れを止めなかった。
別の展開は?ととても興味深くて予定がなければ翌日も観に行きたかっ た。
終演後に時計を見て、もうこんな時間だったのと驚いたほど短く感じた。
観客を惹きつける演出に拍手!
公演内容とは関係ないですが、会場も見やすくてステージとの一体感が持てる雰囲気でよかったです。

教室短編集
劇団「14歳」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★
バジリコⒻバジオ & DULL-COLOREDPOP 演出作品
強烈な御評価か続いていて・・・「その御評価、ごもっとも!」なんだけど、とりあえず他の2本も観ておこうと、グニャグニャで脂ベチャな吉野家のうな丼を食べてから、シアターグリーンへ。
まずは、バジリコⒻバジオの佐々木充郭さん演出の『山に登る』。
内容は、題名のまんま「中学生が遠足で山に登る、までの話」。
演技レベルは、『チェリーボンボン』『春の日』より、ワンランク上(ただし、前2本は初日に観たので、公平な比較ではないだろうけど。てか、公平でないことを願うけど)。
脚本もそれなりにイイ。「大泣き」のタイミング・必然性もイイな、と。
ラストの大演説は、14歳の幼さ・輝き、そして自立の芽生えをヒシと感じたなあ。とても良かった。
DULL-COLORED POP谷賢一さん演出の『リボン』。
この作品が、4作品では一番好き。
内容は、「中2の夏休みに仲良しグループでどこに遊びに行くか?」ってだけ・・・のように思われて、途中でガラっと様相が変わって・・・ボクのようなD.T.感度バリバリの中年の胸がキュンキュンする展開となるんだよねー。
坪田さん、ズルイよ(笑)
「どこに行くか?」の会議(?)も、ベタといやぁベタなんだけど、楽しいです。
思わず「富士急ハイランドにしようぜっ!」って言いたくなっちゃったもん(笑)
演技のレベルも、4グループで一番良かった(もちろん、現時点で)。
キャッキャキャッキャの騒ぎ方も、きちんと演技されてたし。
「騒ぐのはいっつも教室でやってるから、いつもの通りで」って感じでやると、観てらんないくらいにわざとらしくなっちゃうのに、きちんと演技をして「騒ぐ」と「おー!中学高の頃の女子ってこんなんだったよなー」と素直に受け入れられる・・・演技するってオモシロイナ。
セックスん時の「声」も同じようなものなのかもな!笑
日曜日まで公演は続くとのこと。
『山に登る』『リボン』のステージで、甘酸っぱくなっちまうのも、梅雨の過ごし方として悪くないと思います(笑)

ステキなチェックメイト
円盤ライダー
HOTEL SHERWOOD(東京都)
2012/06/14 (木) ~ 2012/07/03 (火)公演終了
満足度★★★★
最後に
笑いだけで終わるのかと思いきや、ラストにホロリとさせる隠し球が!!劇場以外での公演、何度か観させてもらいましたが、距離感が違いますね!?観ているだけなのだけれど、ちょっと参加してるように錯覚してしまいます!!次回はどこでどんな話なのか楽しみです。

『木馬の鼻』
劇団唐ゼミ☆
浅草花やしき裏特設テント劇場(東京都)
2012/06/23 (土) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
惚れ惚れ
初日のステージを観てきました。上演時間は、2時間足らずくらいでした。
唐さんの唐ゼミ☆への初の書き下ろし新作をいち早く観ようと、たくさんの唐十郎ファン・唐ゼミ☆ファンの方々がいらしていました。
役者さんたちの放つ熱量に、惚れ惚れしてしまいました。
すっごい、エネルギーを感じます。
それを観て、自分自身も演者としてもっとがんばらなくては!と思いました。
毎度のことながら、一幕と二幕のセットの全入れ替えは見事です。
仕掛けがとても気になる。
舞台が全部幕で隠され、10~15分くらいの休憩の間に、かなづちとドリルの音が鳴り響き渡ります!
舞台美術も細かいところまで丁寧に凝っていて、舞台から目がずっと離せませんでした(^^)
あと6ステ、千秋楽までにどんな化学変化が起きるのかとっても楽しみです。
会場の花やしき裏の特設テントまで、雷門・浅草仲見世通り・浅草寺・花やしき通りを通って行きます。お店でお菓子を買って食べたり、お寺にお参りをしたりと、浅草観光も楽しめました♪
あと、私は行けなかったのですが、本公演のチケットの提示で、浅草花やしきに無料で入園できるそうです!
夜、終演後会場から見えるライトアップされたスカイツリーがすごくきれいでした。帰り道の浅草寺境内も、とても雰囲気があって良かったです❤

かもめ或いは寺山修司の少女論
Project Nyx
芝居砦・満天星(東京都)
2012/06/16 (土) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
キラキラ
私は以前、国分寺のアンティークカフェでリーディング劇として上演された
『「少女論」寺山修司とルイスキャロル』を観ました。
その舞台の主な展開は、寺山修司作「かもめ」でした。
なので、今回の舞台は「かもめ」の二度目の観劇でした。
以前も、カフェのもともとのインテリアや雰囲気がとても合っていて良かったのですが、今回は劇場ということで、より広い舞台で、たくさんの照明や大がかりなセットや装置を使うことができ、「かもめ」の世界をより現実味のあるものとして表現できたと思います。
寺山修司さんの生前からの友であり仲間である、宇野亜喜良さんの手による美術は、毎度のことながらやはり美しいです。
二クスさんの舞台は、美術や衣装などが視覚的に美しいものがとても多くて、絵になります。それは観ていて観客を飽きさせないし、楽しむことができます。あと、なんだかとってもキラキラしたものを感じます。
キャストに関しては、
役の一人一人のキャラクターの個性がとっても濃いので、面白いです。
セクシーだったり、好青年だったり、絵本の主人工のアノ女の子だったり(笑)
今回4つのチーム(花・鳥・風・月)で演出が異なるということで、
私は花組を観て来たのですが、他のチームも観てみたかったです涙
公演は、本日千秋楽らしいです。
アングラや寺山修司さん、宇野亜喜良さんが好きな方だけでなく、
美しい舞台美術やキラキラしたものが好きな人は、ぜひ観に行ってみるといいと思います☆

教室短編集
劇団「14歳」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★
ダイヤ&スペード
ダイヤは「山に登る」をテーマにした作品。シナリオの良さに、ストイックな演技が効果的に組み合わされていて、驚いた。演出の技量も高いのだろう。特に、少女たちのべシャリの無い時の表情には、大人には出せない真剣さがあって好感を持った。
スペードでは、女子同士の憧れ・疑似恋愛をタイトルの「りぼん」やボタンなどの授受で象徴し、女子校ならではの微妙な心理の綾を描いていたが、こちらは、ダイヤほどの完成度は感じなかった。然し、ストーリーの運びなどに関してはちゃんと落とし所も拵えてあり、一定の成功を収めているといえよう。