最新の観てきた!クチコミ一覧

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温室

温室

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/06/26 (火) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

異常さと、ある意味健全かもと
3月のダム・ウェイター(料理用エレベーターのこと)に続くピンター作品。

回転スピードに緩急をつけた回り舞台、人間性を無視した施設内の不思議な話でしたが楽しめました。

ネタバレBOX

何かの施設、一般職の人たちは収容されている人たちのお世話をしたり施設を掃除したりする人たちで、専門職の人たちは収容されている人たちを調べたり観察したりする人たちのようです。

施設内の鍵を管理する係に着任したばかりの男に対する電気ショックを与えるような性格判断の実験を見ても、被験者への行為は過酷なものがあったと思われます。所長に仕えていたギブスの報告によると、最終的には専門職の人たちはギブスを除いて全員が収容されている人たちの暴動によって殺されてしまったそうです。ギブスの策略のようにも思えますが真相は分かりません。

そして、殺された所長もそうでしたが、今度はギブスが所長に昇格することになりました。

変な話ですが、内部昇格があることがある意味健全なような気がしました。日本じゃ責任者は本省から新たに天下りで派遣されて来るでしょうからね。

最後に少しだけ登場した半海一晃さんの、東海林太郎が足を悪くしたような本省の役人振りが印象に残りました。鍵の管理者の行方を探せという適格なアドバイスをする一方で、見つかろうが見つかるまいがどうでもいい、施設に秩序が戻ればそれでいい、報告書を綴り込めばお終いという役人らしさがよく出ていました。
ある日、ぼくらは夢の中で出会う

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

ネルケプランニング

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★

それほどでも
内容は普通で、とくに図抜けて面白いとは思わない。それより男性も含め、若い客がなんと多いこと!そのほとんどが(推測なのでたぶん、だと思うが)養成所とか、広い意味で演劇関係、つまり同じ業界の人間ではないかと思われた。開場しているのに、入り口近辺の混雑振りはひどかった。狭い場所なのに、チケットは持っているが、友人が来ないため入場できずに平気で通路をふさいでいるのだ。これはあきらかにマナー違反。こんなに他人に気使いができない人間が演劇を目指しても、結局はたいした役者にはならないことだろう。

水無月の云々

水無月の云々

中津留章仁Lovers

タイニイアリス(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

面白かったです!
とっても人間味のある考えさせられるお芝居でした!

アグレソの石

アグレソの石

Blue Print

SPACE107(東京都)

2012/06/14 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

今更ですが、
観に行きました!大竹さんが役者さんとしてもダンサーさんとしても素晴らしすぎました!!

ミラかな姉妹

ミラかな姉妹

Limited_Spice

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2012/06/16 (土) ~ 2012/06/16 (土)公演終了

満足度★★★★★

今回は一人芝居
観てきたコメント忘れてました。
今回の見どころは、ジャムコントだけではなく、
ミラっちょの一人芝居「別れるには惜しい夜」

HOPCLUB「ジョージ」を観た人は、
思わずクスッとしてしまう内容。
一部と二部でエンディングが変わるという、
通しで観ても楽しめる内容で、
さすが早川さんですね。

ネタバレBOX

あんまり絶賛しすぎてもあれなので、
ちょっとだけダメ出し。

最初「段田さん」っていうのが
「だんなさん」に聞こえてしまって、
???ってなりました。

あとから台本で読むと普通なんですけど、
実際に発音するとちょっと
わかりにくい名前なのかなと思います。

満足度は期待度も含めての満点!
『(諸事情により)よろず相談始めました。人間科学隙間研究所』~お陰さまで全日程終了致しました。次回作も御期待下さい。

『(諸事情により)よろず相談始めました。人間科学隙間研究所』~お陰さまで全日程終了致しました。次回作も御期待下さい。

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2012/06/29 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

隙間とは・・・
初見ですが、結構クセのある作品でしたね。彼らの活動に関する云々は、観ていて楽しかったり変に深く考えたりで、自分は好きです。
せっかくの感激システムなので、是非もう一度拝見しようと思います。また後ほど。

ネタバレBOX

主題とは別に、個人的には29回公演が気になるところ。
実現してしまったりするのでしょうか。
逃げ去る恋2012

逃げ去る恋2012

MODE

上野ストアハウス(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/09 (月)公演終了

満足度★★★

初日観劇
はて、三人姉妹ってこんなんだったけ?
昨今の日本の恋愛中毒を反映したような想像を掻き立てるような話だけど、肩苦しくない、ウイットに富んだ笑いもある舞台だった。上演時間約2時間。

ネタバレBOX

登場人物名は全てチェーホフの作品のままだけど、純和風の冠婚葬祭と現代恋愛産業と恋愛事情を絡ませ、雑談アドリブのような丁々発止会話の内容にさもありなん、と思ったり。

舞台奥に小窓のような空間、木製の長椅子が一つ置いてあるだけの舞台。
長女:オーリガ、28歳、婚活したいが怪しい婚活サイトにハマるのを危惧している。
次女:マーシャ、26歳、18歳でクルイギンと結婚。表立っての夫婦仲は良い。しかし、手首斬ったり首斬ったりとよく自殺未遂起こす奥さんを持つヴェルシーニンとダブル不倫中。そんなクルイギンはマーシャを振り返らす事に努力している?
三女:イリーナ、20歳、電話交換手だったっけ?事ある毎に歌うソリョーヌイとちょっと頼りにならないトゥーゼンバフに求愛されまくり。
三人の唯一の男兄弟:アンドレイとその妻:自由な気ままな発言ばかりするナターシャの結婚披露宴から話は始まる。
三人姉妹と対極にある現代のガーリー三人娘、世田谷のユダヤ人には笑えました、てか三人とも良い。
チェプトキン:60歳を越えて独身。ためになる事を言っているようだけど、んん?と思うような情けなさも見えたりして。

夫とは違う男性への気持ちの揺れと、自分の世界観を合わせ持った表情、時折ドスを利かせる占部さん良い。
不器用だけど恋に溺れたい女の一面を見せた西田さん、そんな女の人実際いそう。
二人の男に言いよられて、毅然と対応するのかと思ったらそうでもなく、どーしよーかなーと迷ったあげく、選んだ男は後に死んでしまい‥。若さ故の痛々しい姿が切なーい!
女の人が元気だと、男性陣は人生の力加減が弱くなるのが見える気がした。
昔よく見た結婚式の親類とご祝儀風景から始まり、お葬式の風景で終る。雪景色や喪服姿で全員が一斉に台詞を喋る場面は迫力あり。

途中、小窓と舞台に登場したヒゲ面の男性はチェーホフ?だったのかな‥?


温室

温室

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/06/26 (火) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

奇妙な感覚
赤と黒を強調して、場面によって廻り舞台の速度が速かったり遅くなったり。
小島聖さんは益々色っぽい。
常に笑顔が張り付いているがそれが次第に不気味に見えるギブス。
時折出てくる愛嬌と凶暴さのバランスが良いラッシュさんとか、良かった。
この出演者、ここで終わるの?って終わらす手法を最近よく目にする気が。久々に不穏な面白さのある舞台でした。

ネタバレBOX

冒頭から、所長と職員=権力を持った者による官僚的な発言の数々。
所長と職員の愛人、人体実験、閉鎖的な施設内での出産による父親=犯人探し、閉鎖的な施設内の環境は、秩序の崩壊した現在の国の内情にも見えたのかも。
舞台が回る事によって、見ている迷宮感覚が深まる。
朝がある

朝がある

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2012/06/29 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧巻の70分!
WSでみた世界を、観ながら思い出し、素敵すぎる空間に、ぐいぐい引き寄せられて、食い入るように観てしまってました。70分の一人芝居も圧巻でした。ずっと一人で70分舞台に出ずっぱりで、あの膨大な台詞をサラサラ自分の中から発するって、ほんとにスゴい!
わぁ~ってワクワクしながら観られたし、そんな感覚に陥る舞台って、そうそうないから、ほんとに素晴らしくいい作品だと思いました。

May's frontview Vol.32 ファンタスマゴリー

May's frontview Vol.32 ファンタスマゴリー

May

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

痛いけど優しい
劇団MAYさんの新作観てきました。MAYさんの舞台は心にチクリ痛いけれども根底に人類に向けた普遍的で大きな優しさがあるので大好きです。痛いのにホロリです。3.11後、色んな演劇作品を観てきましたが、今作は一番心にしっくりときました。色々葛藤はありますがただ受け入ればいいんだと。また、子役がナチュラルでこんなに引っ張る舞台は珍しい。子役とそれを囲む役者陣、演出、全体の力量ですね。観に行って良かった♪ありがとうございました。

ミュージカル「ひめゆり」

ミュージカル「ひめゆり」

ミュージカル座

THEATRE1010(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/10 (火)公演終了

ひめゆり
とてもよかったです。最初、「ひめゆり学徒隊」の悲劇をミュージカル?と思ったのですが、最後、感動しました。みなさんの歌も気持ちが伝わってきました。神田沙也加さんの唄声もすごく自然に感情を入れながら歌っていてとてもよかったです。

ウィンドミル・ベイビー

ウィンドミル・ベイビー

演劇企画集団・楽天団

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/06 (金)公演終了

満足度★★★★★

チャーミング!!
メイメイがかわいい。愛おしい。会場の雰囲気も一緒になって作品ができている。こういうのが演劇なんだよね、なんて改めて考えなおしたりもした作品でした。

温風

温風

ねねむ

調布市せんがわ劇場(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

気楽に楽しめる
軽音楽ならぬ軽ダンス→舞踏みたい→コミカルムーブメント。トロンボーンの多彩な奏法もある。いろいろな要素があるが小難しくなくリラックスして楽しんだ。

錯惑の機序、或いはn質点系の自由度 The Slight Light Like Sleight of Hand.

錯惑の機序、或いはn質点系の自由度 The Slight Light Like Sleight of Hand.

まごころ18番勝負

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

上質なエンターテイメント!
脚本演出を担当する待山佳成の作品構成力に恐れいる。開演からラストまでワクワクドキドキの連続。お見事!

ゴドーを待たせつつ

ゴドーを待たせつつ

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

いずれ元ネタも観なくては
原典は未見だが「あのあたりは原典だろう」などと思いながら観るのもまた楽しからずや。
また、他にも「待つ人」がいたり、メインの2人が冒頭と立場が入れ代わったところで終わったりするのは創作か原典準拠かなどと思いを巡らせながら楽しむ。
いずれ元ネタも観なくちゃなぁ…。

真夏の夜の夢

真夏の夜の夢

㈱メディアゲート舞台制作部

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★

前作には及ばず
沙翁の原典からはパックと惚れ薬を持ち込んだ程度の引用で、あとは副題に重点を置いたほぼオリジナル。
「迷いの森」での有名キャラ達による複数のBL騒動を女性アイドル(とその予備軍?)で演ずるという二重倒錯がキモで、アニメの名台詞引用は楽しい。
がしかし、小川・上田演出が前作『ハムレッツ!』と比べてオーソドックスだったのは残念。
また、演者も前作の方が概して巧みだったような…。

レミングス【終了いたしました。ありがとうございました!】

レミングス【終了いたしました。ありがとうございました!】

PAI福岡

西鉄ホール(福岡県)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/04 (水)公演終了

満足度★★★★

美しい
足の先から頭のてっぺんまできれい。
自分と同じ人間の動きとは思えない。
バラエティにとんだ構成で飽きさせなかった。

髪をかきあげる

髪をかきあげる

Moratorium Pants(モラパン)

千本桜ホール(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

シーンごとの様々な密度と息遣い
シーンごとのニュアンスがキャッチィで
時間を感じることなくその重なりを楽しむことができました。

戯曲も強かだと思うのですが、
それを空気として舞台に編み上げ積んでいく
作り手や役者達にもシーンを見続けさせる魅力がありました。

ネタバレBOX

いくつかのシーンがルーズに撚り合わさっていくのですが
それぞれの断片の歩みが
恣意的に貫きを減じたような部分があって。

シーンの色も統一感があるわけではなく、
時にクリアで、あるときには汗臭く、
ドキドキさせたり、まったりしたり、
やわらかくときめいたり、鈍く深くビターだったり。
それらがシーンが重なる中で
毎日を生きる肌合いのなかに束ねられていく。

場の揺らぎが
空気のボディと透明感の比率で
絶妙にコントロールされていて、
シーンの切り取り方や
ちょっとした感覚へのデフォルメも
場ごとの感覚に肌合いを作り出して。

ルーズであいまいな変化が
役者の息遣いや心のほどけ方に染められて
映える。
次第に
舫を解かれたような昂揚や寂寥が
シーンのつながりからかもし出されて。
さらにはそのどの感覚にも染められない
空白が浮かび上がって。

戯曲の仕組みによって
組み上げられた時間ではあると思うのです。
でも、台詞や物語のデザインから
さらに立ち上がる役者達の醸しだす刹那ごとの感性が
尖ったり急いだりことなくシーンに満ちていて
ふっと観る側が内側に引き入れられるような感じがあって。

初日の時点では、シーンの重なりに
すこしだけ互いの色が映えない部分や
逆に不要なメリハリが生まれていましたが
公演を重ねていけば、
役者達がそれぞれのシーンに編み上げるものが
さらなる肌触りを生み出す予感もあって。

公演の後半に
作品の質感がどこにまでに至るのか
確かめたい誘惑に駆られてしまいました。

首吊り台から歌ってみせる

首吊り台から歌ってみせる

メガロザ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/09 (月)公演終了

満足度★★★★

「変テコリン」な芝居
うまい具合に力が抜けている感じ?
所謂「脱力系」ではなく程よい抜け具合で、それでいて終盤にさり気なく…どころか無造作に(!)イイ場面や台詞(ネタバレBOX参照)を置いて、良い意味で(好みによっては悪い意味にもなるかも?)「変テコリン」な芝居。
賛否は両極端かと思われるので、初心者は避けた方がイイかもなぁ…どころか誰にでも勧めるワケには行かないなぁ(爆)。
あと、歌詞や有名フレーズがチョコチョコ引用されているのも好み。

ネタバレBOX

子供たちの結婚の真似事や傘を使ったダンス、「じゃあ、キミはなぜ、生きるのをやめないの?」「笑っていられるからかな」というやりとりなどステキ。
血みどろ君

血みどろ君

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

君が主役じゃない
ゴタゴタとバタバタとしながらも段々と話の流れが展開し、ハチャメチャだけどなんだか可笑しい。藤吉みわさんがすごくイイ!で、他の役者さんたちの台詞回しや間が小気味良くて惹きこまれました。(ネタバレへ)

ネタバレBOX

セリフを被せ合ったり、コントのノリで生き返っては殺されを繰り返し...これもリズム=音楽みたい...(完全ではないようですが)役名が俳優名と同じということは、お気に入りの役者さんたちを集めて(バンド)...で好きな曲(脚本)を演ってる。2本を見て何となく共通点が....そういえば開場前にはラップが激しく鳴っていた。都合でもう一本を見逃してしまった...残念。

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