最新の観てきた!クチコミ一覧

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雷神 -RAIJIN-

雷神 -RAIJIN-

CORNFLAKES

俳優座劇場(東京都)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★★

初日行ってきました!
殺陣が凄い!
少し世界観が難しかったです(>_<)
なんであらすじを読んでから見た方が分かりやすいかも!
でも、ラストは鳥肌でした
もう1回落ち着いて観に行きたいです!

さんさんロード

さんさんロード

劇団C2

萬劇場(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

コメディというよりも
後半は人情劇になっていました。コメディの部分ではもうちょっと笑わせて欲しかった。全体的には楽しめた。

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

サイバー∴サイコロジック

駅前劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度

なんか面白くなかった
雑に作られた印象。ひとつひとつのセリフが軽かった、ってわけで印象に残らなかった。残念です。

しみじみ日本・乃木大将

しみじみ日本・乃木大将

こまつ座

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

風間さん、お疲れでしょうか?
予備知識なく行ったので、まずこういう設定のお話だったのかと、ちょっと驚きました。

アイデアがいいですね。

縦横無尽な吉田さんの快演ぶりに比べ、主役の風間さんが、お疲れなのか、台詞をとちったり、動きが鈍かったりで、ちょっと心配になりました。

元宝塚の朝海さん、香寿さんには、愉快な見せ場が用意されていて、ファンの方には嬉しい場面だと思いました。

出演者の年齢も高く、題材も題材だけに、還暦間近のこの私が、最年少かと思うような客層には、ちょっと残念感がいっぱいでした。

囃し歌など、ちょっと長過ぎるようにも感じましたが、作者が亡くなってしまったのですから、もっと短くというのは無理な注文ですね。


ネタバレBOX

乃木大将と夫人が退場した後、3頭の馬の中から、6人のベテラン俳優さんが次々と顔出しした時には、ビックリしました。そして、その中に、乃木大将だった風間さんもいらしたから…。してやられたりの快感あり!

馬の前足と後ろ足が、それぞれ、自己主張したり、違う馬と徒党を組んだり、面白おかしく見せながら、徐々に、この芝居の本質に気づかせて行く、井上さんの構成とアイデアに唸ります。

風間さんは、ちょっとお疲れ気味でしたが、その他の役者さんが、それぞれ、楽しげに、役を演じていらして、それを拝見しているだけで、幸せな気持ちになれました。

特に、吉田さん、山崎さん、大石さん、根岸さんが、与野本町から、テイクアウトしたいくらい、素敵な演技を見せて下さいました。

7、千田少尉の報告場面の、朝海さんの児玉源太郎、香寿さんの山県有朋は、宝塚男役様式で演じれらるので、塚ファンの方には、ご馳走場面だったと思います。
9、将軍たちのお茶の会のシーンでも、お二人の宝塚演技は、大ウケします。
朝海さんは、退団されてからの女性役しか存じ上げなかったのですが、意外にも男役の方がキャラ立ちされる方なんだと認識しました。

最初はぞんざいに扱われていた連隊旗が、天皇の分身として、崇められる対象に変容して行く様は、喜劇タッチでありながら、深く考えさせられる問題をたくさん含んでいたように思います。

改めて、こういう難しいテーマを、笑いに転じて、観客に提示できる稀有な劇作家が他界されてしまったことが、心から無念に思えてなりませんでした。
銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

からふる

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

透明感
透明感のある幻想的な雰囲気と音楽に、外の猛暑を忘れさせてくれるような舞台でした。ただ、台詞をもっと子ども向けにした方がよかったかも、と思いました。

ルドルフ ザ・ラスト・キス

ルドルフ ザ・ラスト・キス

東宝

帝国劇場(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

カーテンにほれぼれ
ルヴォー演出…凄いっ!!迫る壁と揺れるカーテンのコンビネーションだけでも、観に行った価値がありました。おすすめしてくださった皆様ありがとうございました。

ネタバレBOX

最期にベッドが出てきた時は、ちょっとがっかり。
ドン・キホーテの大冒険

ドン・キホーテの大冒険

人形劇団ポポロ

セシオン杉並(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

良かったです。
人形が可愛らしく、見ているだけでも笑顔になれるようでした。また、ストーリーも面白いだけではなく、とても深いテーマがあると思います。子供達には、きっと伝わったのでは・・と思います。大人である私も、改めて考えさせられました。役者さんも、とても良かったですが、特に主役の方が良かったです。老人役なので、老人の声なのですが、マスクを取った時に、若い方なので驚きでした。これからも、子供達に夢を与え続けてほしいです。

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

サイバー∴サイコロジック

駅前劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★

うーん
もっさりした芝居だったなぁ。
これじゃあ飽きちゃうよ。
ところで、正木英恵とんと出ないね。

ネタバレBOX

細井ひさよの子供っぷりには癒された。
MY SWEET BOOTLEG(ご来場ありがとうございました!御感想お待ちしています!次回は10月上旬、同劇場にて)

MY SWEET BOOTLEG(ご来場ありがとうございました!御感想お待ちしています!次回は10月上旬、同劇場にて)

MU

BAR COREDO(東京都)

2012/07/23 (月) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

完成度の高い芝居
本物の漫画家と偽物のパクリ同人誌オタクとの攻防にカフェのマスターも関わり始め…

ネタバレBOX

それほど売れていない漫画が同人誌オタクの少女たちに気に入られてしまいヤオイ漫画にされてしまった。しかも漫画家はオタク少女の妹に好意を持ってしまった。オリジナル作者とパクリ(二次)創作者との攻防に、実はゲイのカフェのマスターも関わり…と、予想を気持ちよく外していく展開がとても楽しめました。舞台のあと脚本を読んでまた楽しめました。
40ちょいすぎまだまだチェリーボーイズ

40ちょいすぎまだまだチェリーボーイズ

劇団サードクォーター

テアトルBONBON(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

等身大
ちょい悪オヤジにはなれそうもない40過ぎのモテナイ男たちの話。あまりかっこつけてないのは好感がもてる。女性に対する幻想(妄想)を捨てて、現実的にならないとね。加藤茶みたいな超若い子をゲットする一発逆転なんてよほどのお金持ちでないと起こらないよ~

いつか青空

いつか青空

空間製作社

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/24 (火)公演終了

満足度★★★

龍馬の亡霊に振り回される人々
もちろん亡霊といっても幽霊ではない。そういうしっかりした話の軸があったにもかかわらずその軸を取り巻く話がまとまっていない感じだった。出演者の演技力に大きな差がある。配役にも問題あり。例えばおりょうの上の妹役の人は瓦版屋をやっている時の方が生き生きしていてよかった。歌唱力はある人が多かったようだが、歌詞が全部聞き取れるほどでもない。歌はよかったが、ミュージカルとしても芝居としても中途半端に終わった。

義経千本桜

義経千本桜

木ノ下歌舞伎

京都芸術劇場(京都芸術大学) 春秋座(京都府)

2012/07/07 (土) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★

義経千本桜
すみません。正直しんどくて少々寝てしまった。4時間半以上の上演時間ということもあるのですが。
1『渡海屋』『大物浦』:選曲がひどい。せめて選曲のラインは揃えてほしい。作品の良さを楽しむ前に音でげんなりとさせられた。作品にたどり着けず。
2『椎の木』『小金吾討ち死』『鮨屋』:素直に楽しめる。選曲も作品にリズムを添えてよかった。
3『吉野山』『河連法眼館[通称|四の切]』:鼓の効果音がすかしていてげんなり。もうこの辺になると意識が朦朧としてそんなときにこの演出はつらい。通称四の切はもう学芸会のようで蚊帳の外に置かれてしまったような感覚で、しかも時間がとても長く感じた。。
この小生の長たらしい文を読むことはつらいですよね。だから作品もしゃきっと適切な尺でお願いします。

アリスのいる部屋

アリスのいる部屋

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/07/07 (土) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

やられました
ミステリー調に進んでいく展開、時間軸の仕掛け、前作同様に、現世のすぐ隣に潜む世界の話、すばらしかったです。

葡萄酒いろのミストラル

葡萄酒いろのミストラル

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

今もなお、これからもずっと心の中に生き続ける賢治の夢
公演から二ヶ月を過ぎてなお、心の中に虹のように浮かんでは感動を蘇らせ、

その度に新しい何かに気づかせてくれる、

この世界に生きる上で、大切なものを教えてくれる、

人間として生きている喜びをわき上がらせてくれる、

どんなに辛いことにも、負けることなく立ち向かう勇気をくれる、

愛することの本当の意味と向き合わせてくれる、

自分が、人を幸せにするための一歩、一歩を踏み出させてくれる、

命ある限り、心に描いた美しい夢を追い求めながら生きる誓いを立てさせてくれる、

果てしない時を超えて輝く星々に、人との繋がりの奇跡を教えられ、

宇宙の荘厳の中に存在する小さな自分を大切に想う心に目覚めさせてくれる、
一言では表せないほど、
いくらでもこの感動を連ねることができるほど、

素晴らしい舞台に出会えたことを、深く感謝しています。

宮沢賢治は、その魂は、生きています。

この世界を、「夢」として想い描こうと試みて、
倒れても、傷ついても、病もうとも、何度でも起きあがって、

美しい本当のこの世界を、夢見続ける覚悟ある者の心の中に、

生き続けているのですね。

本当に永遠なる美しいテーマを表現してくださって、ありがとうございました。

この作品は、この宇宙の大いなる者の御前にて上演されるべき、
尊いものだと想います。

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
ずっとクスクス笑ってみていたのですが、笑いながらも二人の小学生とその家族が切なく愛しく感じられました。
津川父も、ダメ男だけれど好きです。


しかし、一番感動したのはアフタートークで、岩井さんが府中の生涯学習センターで演劇講座を受けていたという事実です。(そこかい)
私も府中生涯学習センター利用しています。

ネタバレBOX

「観客の察する力を育てる芝居」って橋本さんの台詞、名言だと思いました。
今度から、そういう芝居に当たった時は、観客として察する力を試されているんだと思うようにします。

浮遊するfitしない者達

浮遊するfitしない者達

劇団TEAM-ODAC

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

心が痛くなりました。
昨日、初日公演を見に行ってきました。
劇団TEAM-ODACさんの舞台は初めてです。
HPで紹介されているあらすじが
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浮遊する。
今日も闇雲に選んだ雑居ビルの屋上に佇むツバサ。
天使が囁く…「早く楽になろうよ」
悪魔が…「きっとこの先いい事もあるよ」
天使と悪魔の声は、どちらともfitしない。
家族、友人、知人、他人…そして自分。
合わない事で済ませる者達の心の裏腹は今もそこにある。
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でしたので、ふだん見に行っている舞台とは違う傾向のお芝居でしたが、とてもすてきな舞台でした。

ネタバレBOX

とても、良いお話ですが、痛い。見ていて心がすごく痛い…
家族の問題、いじめ、ひきこもり、自殺…
心の中の天使と悪魔の戦いに、分裂したもう一人の自分…

台詞が私にとっては痛すぎて、泣いちゃいそうなところもあったのですが、(涙は滲んじゃいましたが …)普段みたいに号泣する感じにはならなかったです。

途中途中は、明るいシーンも多いし、ラストは明るく前向きに終わるので(現実ではなかなかこうはいかないけど…こうなって欲しいな…)救われました。

天使と悪魔や自分と自分、家族、お仕事、友人関係・・・色々じぶんにも思い当たる事が多くて、引き込まれて2時間あっという間でした。
「僕と彼の彼女達」

「僕と彼の彼女達」

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

魅力的な人間群像・・・この中に自分もいる?!
リズミカルに流れてゆく会話がとても自然で、心地よく聞いているうちに、
すっかり自分もこの家族の一員になってしまったかのような錯覚に陥り、
気がつくと親身にここに起きているトラブルの解決に乗り出していました。

舞台の設定や兄弟姉妹の繋がりがとても懐かしく、親しみを感じ、

この部屋に集まる様々な事情を抱えた女性たちも
とても生き生きと魅力的に描かれているので、
あっという間に感情移入してしまい、
心の中でいろいろな登場人物を応援していました。

舞台に乗らない人物にまで、肩入れしてしまう始末!

素晴らしい脚本と、それを表現された俳優の皆様に心から拍手を贈ります!

どこの家庭にも、人に話せぬミラクルミステリーがある。

それにしても、この家庭に起きたミラクルは
なんて不思議で、優しくて、健気で、胸を打たれたことでしょう!

人間ってやっぱり、魅力的で美しい存在ですね。
 
素敵なストーリーをありがとうございました。


【公演終了】薄倖の女はスクリーンに夢を見る。【ありがとうございました】

【公演終了】薄倖の女はスクリーンに夢を見る。【ありがとうございました】

映像・舞台企画集団ハルベリー

シアター711(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

まだ感想は言っちゃいけないんですけど・・・
これから観る方へ、結構いいですよ。
後は観てのおたのしみ!

千に砕け散る空の星

千に砕け散る空の星

ゴーチ・ブラザーズ

シアタートラム(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★

奇妙な質感の5代に渡る家族劇
イギリスの3人の劇作家が共同執筆した作品で、分かり易いドラマがあるわけでもなく、かといって難解で抽象的というわけでもない独特の雰囲気があり、キャッチ―な要素がなく地味なのに退屈さを感じませんでした。

地球が破滅するまで残り3週間と判明した状況において、癌で余命わずかな長男の元に集まる家族を描いていて、お互いストレートに感情を表に出すことがないアンビバレンツな感じが印象的でした。
全裸、セックス、同性愛、残虐性(非リアルに表現されていて血生臭さはありませんでした)等、ヨーロッパの演劇界では、このような要素を入れないと評価されないのかと感じさせる要素が多く、少々辟易したところもありますが、描かれる内容としては古典的だったと思います。
シリアスなシーンの中に急に話が逸れて行く、瓢々としたユーモアのセンスが楽しかったです。

台詞のテンポが早過ぎるように感じられ、10分の休憩込みで3時間近くあるやや長めの作品でしたが、寧ろ間があっても良いように思いました。演技のスタイルに統一感がなくて前半は気になりましたが、次第に違和感がなくなって行きました。

年齢や見た目の設定に合ったキャスティングにはなっていなかったのが残念でしたが、悩みを抱えつつ強気に振る舞う母親を演じた倉野章子さんが素晴らしかったです。

上村聡史さんは転換に見せ方にこだわりがある演出家だと思うのですが、シーンの転換で完全に暗くせず椅子や小道具を運ぶ役者の姿を見せる今回の演出はスマートさが感じられず、そうする意図が掴めませんでした。
空間的な広がりを感じさせ、アンビエントな音を鳴らし続けることで静寂を引き立てていた音響が素晴らしかったです。

「20世紀少年少女唱歌集」

「20世紀少年少女唱歌集」

椿組

花園神社(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

テント芝居の面白さ
後半からの感情のほとばしり。
テント芝居ならではの、薄布一枚だけの現実との距離感。

ネタバレBOX

前半のつまらなさにガッカリしたが、後半からぐんぐん良くなっていく。

前半の、笑えなくて、面白っぽいだろ? 的なやりとりに少々辟易した。
たぶん、それは戯曲にあるのではなく、演出でプラスした部分ではないだろうか。
例えば、何回かある役者の実年齢のことなど。おかまも頑張りすぎて逆に引いてしまったし。
おかま役の辻親八さんは、何もしなくても存在感が十分なのだから、全シーンで力まなくてもいいのではないのだろうか。
「ここぞ」というところだけを熱くしてくれるだけで、全体にピリっとした刺激を与えてくれるのではないかと思うのだ。
それを演出で力ませすぎて、逆に平板にしてしまったのではないかと思うのだ。
つまり、全般的に演出には、「?」という感覚が残ってしまった。

しかし、休憩後の後半からは、感情が舞台の上から猛烈にほとばしり、俄然面白くなってくる。
「熱さ」がある。
テント芝居の良さを肌に感じる。

ビールとかを片手に(私は呑まないけど)、入口で渡された団扇を扇ぎながら、時々蚊とも戦いながら観劇するというのは、涼しい劇場の椅子に畏まって観るのとは明らかに違う。
ナマの芝居という以上に、テントという「場」の持つ、薄布一枚だけしか隔てられていない「現実」とのギャップ、距離感、その境界線が面白いのだ。
テント芝居ならではの感覚だろう。
それは、テントだから、「外にいる」ということの「音」や「暑さ」という物理的な意味合いだけではない面白さがある。体験しなくてはわからない面白さ。

ラストは「テント芝居のお決まりの演出」だ。
ほぼ、テント芝居のラストはこれになる、と言ってもいいだろう(この前観た、唐組『海星~ひとで』もそうだったし)。
だけど「待ってました!」な感じはある。

物語で見せていく、夢と現実の落差、現実との折り合いというのは、確かにそうなのだが、その部分においては、今ひとつ納得できなかった。
現実を突き付ければいいのではないのだから。そんなことぐらい誰だってわかってると思う。
だから、ラストの展開が来るのだろうと思うのだが、それが何か現実逃避な意味合いに響いてしまったのだ。これは受け取り側としての、私の問題であるかもしれないのだが。

この舞台、焼肉ドラゴンと共通点が多すぎて、それと比べてしまうと、ガチャガチャしすぎ。ただし、それを「(生きていることの)情熱」ともとらえることはできるのだが。でもピンポイントで違う顔も見せてほしかった。全体的に雑然のままなので。テント芝居だから、外の音が聞こえるから、ということではなく、そうだからこそ、そうではない部分がほしいと思ったのだ。

ブレーク的な要素で出て来るのと思うのだが、しつこいわりに、3人のサラリーマンの位置づけがわかりにくい。ちょっともったいない気がした。

それと、懐かしの歌の数々が聞けたが、その「歌」がもっと内容に絡んでくるかと思った。タイトルにもあるのだから。

役者としては、中心となる四姉妹(水野あやさん、福島まりこさん、井上カオリさん、李峰仙さん)がとてもよかった。うまい。

終演後、「毎日打ち上げ」ってのは面白いなー。

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