最新の観てきた!クチコミ一覧

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月参り

月参り

劇団アシデマトイ

STAGE+PLUS(大阪府)

2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

自分自身とキネ、そして故郷への思い
ステージプラス 初めての劇場です、場所が分からず、携帯で案内してもらいました。50人位の会場でしょうか、満員 60人位入っておりました。学生がほとんどで、ぽつぽつと50代 60代 でした。

 オープニンング おかまのムーチョさん 元イケメン と 向かいのオサムくん(向井理)元女性、掴みの前説でしょう、ちょっと・・・・ですが、心の強さが、うかがえました。 その辺がとてもおかしかった。

 キネは、村の昔からの多くの人たちの信仰から生まれた物でしょうか、人の心で、醜くも、美しくもなれる物でしょう。オボロが観た大切な物、恐ろしい物は、誰でも持っている自分自身。 自分自身とキネ、そして故郷への思い。 面白いお芝居でした。

ネタバレBOX

ステージプラス 初めての劇場です、場所が分からず、携帯で案内してもらいました。50人位の会場でしょうか、満員 60人位入っておりました。学生がほとんどで、ぽつぽつと50代 60代 でした。

 オープニンング おかまのムーチョさん 元イケメン と 向かいのオサムくん(向井理)元女性、掴みの前説でしょう、ちょっと・・・・ですが、心の強さが、うかがえました。 その辺がとてもおかしかった。

  物語が始まります、ダムに沈む村、そこの青年、オボロは、少し暗い おとなしい青年、村の外の女性 カスミ を案内 毎年村を調査している先生と同じように調べたい事が有る。月まいり、真月に村のお寺にお参りをすれば、想いがまなう。月参りは大切な物が現れるが、おそろしい物がでる。 村の少年ハヤセは、外の観ん元が全て嫌い、ダムで村を沈める人たちと決めてかかる、キネ(人間ではない何か)は、ハヤセに月まいりを進める。 ダムから救いたい為に、ハヤセは月まいりを決意する。 カスミは、月参りを聞き込みむ、カスミは死んだ弟と会いたい為に月まいりをしたい。 10年前おぼろとカグラは月まいりをした、カグラは人気者で運動も上手い、オボロは、すぐに転ぶ カグラの姉マイコ、カグラは、月参りの翌日に死体で発見された、この事件を、オボロとマイコは、引きずっている そこのあらわれる キネ 

 ハヤセとカスミは月参りを実行する、オボロが追いかけて、3人の月参りが行われる。
お寺に先に着いた ハヤセ お寺にはキネがいた、なぜ? キネはオボロにだいじょうぶ、あの子は連れて行かない。オボロ私を葬らないで、薄めても良いわ、だから葬らないで、10年前の月参りがオボロの中でよみがえる、大切な物は、カグラとの友情、おそろしい物は、カグラを妬む心、 オボロは、今回の月参りで乗り越える事が出来た。

 キネは、村の昔からの多くの人たちの信仰から生まれた物でしょうか、人の心で、醜くも、美しくもなれる物でしょう。オボロが観た大切な物、恐ろしい物は、誰でも持っている自分自身。 自分自身とキネ、そして故郷への思い。 面白いお芝居でした。
落ちる紫陽花

落ちる紫陽花

張ち切れパンダ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★

ギリギリ感はお見事
一言で言うと、「雨降って地固まる」かな。
今回もなかなかに重かった。が、これ以上描くと嫌悪感が勝ってしまう感じのギリギリの描き感はお見事。
ただ、キャラの心情を描ききれてない部分もあったように感じ、特に婚約者を何故好きなのかはもう少し描いてもよかったかな(個人的には、なんでなの?の方が強かったので)

飛龍伝〜革命という名の愛のために〜【全公演終了いたしました。ご来場ご声援ありがとうございました】

飛龍伝〜革命という名の愛のために〜【全公演終了いたしました。ご来場ご声援ありがとうございました】

演劇サムライナンバーナイン

タイニイアリス(東京都)

2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

よかった
少しセリフが聞き取りにくい箇所はあったが、終わってみれば世界観にガッツリ引き込まれてました。
紅一点(厳密には違うが)の山岸彩子も男性キャストに埋もれる、いや逆に引っ張っていく素晴らしい演技でした。なかなかによかったです。

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

物足りなさはあったが
最初の展開から、ラストあんなにキャラが死んでしまうと思わなかった。
ただあらすじからは、引かれ合う2人がドデカイ事件を起こすのかなと思ってたので、あのような展開になったのは、ちょっと物足りなさが残る。
とは言え、ラストにはガッツリ世界観に引き込まれてましたが。面白かったです。

進化とみなしていいでしょう

進化とみなしていいでしょう

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★

進化
タイトルの「みなしていいでしょう」ってとこがいいニュアンス。

ネタバレBOX

父を殺されて感動がなくなった秋男(奥田ワレタ)が、ニセ村上春樹(久保貫太郎)のアドヴァイスで小説を書く話。毒ガスを撒いた犯罪者・沖田九六(花戸)とそれを匿う女・一花(佐藤みゆき)が大家・新堂(武子)から逃げる話。無感動な刑事・草壁(森下亮)と中條(幸田尚子)を従える強引に事件を解決する後藤田(手塚けだま)とその被害者・麦山(小林)の話。精神疾患で頭の中で後藤田らが事件を解決しているという二木弓(とかげ)となんちゃって精神科医・鶉女(金沢)の話。

秋男のフィクションと思わせて、リアルとフィクションが交差する構成が自然。音響と照明も上手くからんでたし、舞台上の目隠し?を使ったアクションもまとまりがあった。
ラストのダンス(というか拳法)からかぶりもの→剥いで開放感のある表情って一連の流れは○。進化=克服というところかしら。もっと大きなものも感じるけど。
場面転換の振りがおとなしめだったけど、最後の力強さはやはり惹かれるものがある。
キャラは、心に傷を負ったふうな刑事・草壁と中條が好き。イントネーションのおかさしさと嘘つき、空気読めないといったわかりやすくてツボを抑えた要素で、舞台でも冴えてた。あと、後藤田もいい。銃をぶっぱなした草壁に、冷静に「裁判とかあるだろ」とつっこむとことかね。いいトリオだった。

中盤でみせた、音楽にのせてのバトルシーンも好み。ちょこちょこいいとことがあるのが嬉しい。
IST-イスト-

IST-イスト-

nitrock

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

無題430(12-173)
15:00の回(晴、猛暑)。ブロードウェイをざっとみて会場へ。初めてなので少し早目に。もう何人かいらして受付は始まっていました。整理券を受け取り、周辺の探索へ…が、猛烈に(もはや、暑い、ではなく)熱い。コンビニでカラダを冷やし、新井薬師に行ってみるとお祭りの準備中でした。

14:30開場、番号順に中へ、適当に座ろうと座席の上にあるチラシを手にすると…?…何か手ごたえが….CDがありました。Lucky!久保さんのアルバム、席にランダムに置いてあったそうです。

舞台は白黒の市松模様、フェルメールが描く床みたいで、下手の衝立て、歪んだ時計が3つ、上手はこれも歪んだ♡のような図柄、正面に扉、左右にf字型の取っ手、その左、照明が3段のラックに設置してあり、その上では「白雪姫」が調子外れのお芝居、そして右、階段。

座席はパイプ椅子に厚めのクッション(good!)。客入れ中、気になったのは、舞台と客席の間に置いてある照明、かなりの確率でお客さんが足を引っ掛ける、スタッフの方は、右側の劇場の階段下で誘導...そこで注意を促しても、お客さんは客席をみながら歩くので引っ掛ける。機材も大切ですけど、お客さんが怪我をしないようにすることのほうが優先されるのでは...初日からこうだったのではないかと思いながら、しばらくしたらスタッフの方、照明の横に移動。続く

第13回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ  「ドン・キホーテ」 全2幕 

第13回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ 「ドン・キホーテ」 全2幕 

公益財団法人日本舞台芸術振興会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2012/07/29 (日) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

すさまじい
旬の2人が繰り出す圧倒的な大技のオンパレード。具体的にはあちこちに書かれると思うので割愛。自席の前方にマラーホフ他が観劇していて、ワシーリエフの大技が出ると、マラーホフが隣の上野水香に観たかよ今の、という感じで見ていたのが面白かった。東バでは後藤晴雄が大健闘、二階堂結依が強く印象に残った。この作品でこの主役となれば相当な期待があるが、それを上回るできだった。待ちに待ったトリエンナーレが開幕、これからの3週間が楽しみ。

『孤独の惑星 (コドクのホシ)』ご来場ありがとうございました。

『孤独の惑星 (コドクのホシ)』ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

劇場HOPE(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

原作を読んでみたくなりました。
特にSF好きということではないのですが、観劇最中に「ああ、原作を読んでみたい。というか、読んでから観たらまた違う楽しみ方ができたかも。残念。」と感じました。
観劇前は、内容が難しそうだったので理解できるかな…と思って構えていましたが、私にはわかりやすかったです。
役者、照明、音響、舞台、演出すべてが一体となって、つくりあげられたSFの世界。次はまた別の世界も見てみたいです。

暗いところからやってくる

暗いところからやってくる

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2012/07/26 (木) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

間違いないです。
感想もなにも、こんなに素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。

さんさんロード

さんさんロード

劇団C2

萬劇場(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ラストが残念!
ドタバタ、ドタバタの繰り返しがテンポ良く面白かったですが、ラストは古臭い感じになってしまいました。

ネタバレBOX

地方の旅館を巡るテレビ取材のドタバタ、地元有力者の浮気騒動、料理長家族の修復劇が一緒になったコメディ。

ラストの15分、特に最後の10分ぐらいが残念でした。

キター!の声で離れから戻ってくる有力者のおじさん、キター!の度にヒーヒー言いながら走ってきて、その度に少しずつ浴衣がはだけていくのが面白くて笑ってしまいますが、笑いの余韻に浸りながら次のキター!で大笑いしようと待っているのに、料理長の話が一区切りつくまでキター!が無いのでクスクスが収まってしまいます。あそこは間髪いれずに、料理長のしんみりした話をぶち切るようにキター!を持ってくれば大爆笑になっていたと思いました。

それでもテンポ良く進んでいたコメディでしたが、最後の料理長家族のシーンは冗長で、何かありふれた古臭い人情喜劇になっていました。ドッカーンドッカーンと行って、どさくさの中で料理長家族がまとまっていく、そんなスピード感がほしかったです。
招待されなかった客「ご来場誠にありがとうございました!」

招待されなかった客「ご来場誠にありがとうございました!」

劇団東京乾電池

アトリエ乾電池(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/04 (土)公演終了

満足度★★★★

ベテランの味
ベンガルさん神父のつぶやきやセリフの間と、マイペースキャラの角替さん魔女の会話劇、可笑しく楽しかった。 期待通り!

シニガミと蝋燭

シニガミと蝋燭

ミジンコターボ

ABCホール (大阪府)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

可愛いシニガミ♪
ABCの舞台が何ともパステル調の優しい色の鮮やかなセットに一部分がモノクロの書斎!

いつもの様に舞台との色彩を考えたお洒落な衣装や小物♪
帽子を二枚重ねで被るなんてセンス抜群!
私が被れば誰かに注意されかねない…f^_^;)
衣装を観てるだけでも楽しい気持ちにさせてくれます♪

漫画での配役紹介の映像やダンスを盛り込んだオープニングのこだわりも大好きです!

いつもですが色々なキャラクターになりきる演者さんはイキイキと弾けて演じています♪
中でも急遽配役変更になったにも関わらず、シニガミ役の竜崎だいちさんは流石です!
見事に演じきって可愛いかった♪
あんなシニガミならいつでも憑いて欲しいなぁ~♪

いつもと変わらぬミジンコの早い展開でテンポもいいエンターテイメントなファンタジーの世界だったのですが
私には全体的にゴチャゴチャした印象で話しを整理するので精一杯で
最後まで感情移入ができずにいました…f^_^;)

観劇後の口コミなどを観てると女子にはかなり好評♪
オジサンでもこれからも観続けますよ~~!!

PS:グッズのTシャツもイラストをあしらって可愛い感じ♪
私には似合わなさそうなので諦めました…f^_^;)

黛(まゆずみ)さん、現る!

黛(まゆずみ)さん、現る!

ナカゴー

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

好きです。
やっぱり面白いナカゴー!
面白すぎてツボすぎて、もう何も言う事は無い。
念願のTシャツ購入!!

カメラ・オブスキュラ

カメラ・オブスキュラ

芸術集団れんこんきすた

川崎H&Bシアター(神奈川県)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

芸術作品
れんこんきすたさん初見です。

初めから終わりまでとても芸術的な作品でした。夕暮れのような照明と淡々と織りなす会話劇、そして謎の女性。
美しい空間というのが第一印象です。

ただ、全編通して静かな作品なので1時間45分よりも長く感じてしまって集中力を保つのが少し大変でした。

個人的にですが映像作品として観てみたいなと思いました。

ローザ【全国ツアー!!】

ローザ【全国ツアー!!】

時間堂

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった!!!
まったく情報を入れずに行ったの正解。
想像だにしなかったドイツ革命が背景にあった。
いろんな人がローザをやることでよりくっきりと浮かび上がってきた
彼女の考えや憤り。舞台や衣装もシンプルでとても良かった。

ネタバレBOX

会場がえらく寒くて最後のあたりで集中がとぎれかけてしまったのが
残念。
「宇宙みそ汁」 「無秩序な小さな水のコメディー」

「宇宙みそ汁」 「無秩序な小さな水のコメディー」

燐光群

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/28 (土)公演終了

詩の持つリズム感
「宇宙みそ汁」には圧倒された。
そのまま読めば朗読で終わるのだろうが、テンポ良く次から次と繰り出される言葉の数々が、情景を想像させる演出の良さが出ていると思った。
「無秩序な小さな水のコメディー」の中の、バーテンダーと女性客の二人芝居「利き水」、二人の会話から浮かび上がる福島の悲劇と明日への希望は胸を打つ。 

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

重くて痛いけれど
がつんと衝撃を受けました。大体の予想はついていたはずなのですが、息苦しくて正視にたえませんでした。
原作にあるような物質的な暴力性とは異なり、現代社会を舞台とした本作で展開されるのは、もっぱら精神的な暴力です。一見、正しいように思える主張を論理的にぶつけられれば、当てられたほうは恐縮するしかない。論理力という力関係において弱者となる人間は、次第に弾圧されてゆく。恐ろしいと思うと同時に、ではなにが間違っていたのか、なにが正しいのか、ひどく考えさせられました。

ネタバレBOX

ゴールディング『蝿の王』の舞台を現代の会社組織に置き換えた作品ですが、まったく違う内容のようであり、要所要所で『蝿の王』の内容をしっかり取り込んでいたり、原作を知っているとまた違った楽しみがあります。集団の秩序がだんだんと保てなくなっていくさまを、ただ傍で見ているもどかしさ、焦燥感は、原作に通じるものがあると思います。氷室さんも、末期になるまえにフォローしておけばよかったのにね・・・あんな状態になってからホラ貝持ち出しても遅いんですよね・・・。予想していたとはいえ、後味の悪いラストには打ちのめされました。

演出面では、効果的に持ち出される豚の面や、他の方も指摘されている「ムーブ」が印象的です。「動き」の効果が素晴らしいと感じました。設定・舞台を変えたという以上に、この「動き」があることで、劇の内容が現代的・スタイリッシュに表現され、原作『蝿の王』との違いが際立っているように思いました。「ムーブ」をスタイリッシュと表現しましたが、同時に一部のムーブは非常に不気味で、壊れた世界観をうまく表していると思います。

ところで、あまり注目するところではないと思いますが、冒頭にあった氷室さんの小木さんに対する「抑えて~」のアクション、いいですね。観劇中、思うところがいろいろあって胸がつかえたようになっていたのですが、あの「抑えて~」を思い浮かべて気持ちを静めていました(笑) 今後、またなにかもやもやするときには活用させていただこうと思います。ありがとうございます。
【シアターグリーン学生芸術祭vol.6】に捧げる演劇儀式 (ご来場ありがとうございました!!!!!)

【シアターグリーン学生芸術祭vol.6】に捧げる演劇儀式 (ご来場ありがとうございました!!!!!)

宗教劇団ピャー! !

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

若者の悩み
 若者とは即ち老人
 絶対音感で作ってゆくクラシックの作曲にした所で、その原点を、モーツアルトが定めたわけではない。リルケの詩を若い頃に読んで、自分と同じことを考えている人がいたことに安心した経緯がある。精神世界の末端に位置する者にとって、その位置は、当に老人のそれである。結果、自ら単語の一つすら発明せず、新たな規則、規制や法則に則って生起する世界の秩序を証明したわけでもない。そんな知性が、身の回りの習慣やセオリーにがんじがらめになるのは、必然である。閉鎖系にあることでは、ちょうど、今の日本の閉塞状況のようだ。
 一方、若さの持つエネルギーポテンシャルの高さと、彼らの社会的位置が、本来ならば、爆発力で情況に対峙し変容を迫ったはずだが、現下の日本ではそれも望めまい。寧ろ、このような閉塞的情況が、彼らの辺縁系での存在、そして、そのレゾンデートルを規定している。表現者太郎とする彼らは、それ故に、我々の存在の根源に、食、性、眠りを通じて迫ろうとしたのだ。つまり辺縁系からカオスの中へ入り込もうと欲したのである。結果、彼らの体験するカオス的状況内で、辛うじて、詩的な言語を紡ぎだそうとすることにより、また、その尖鋭な感覚によって、境界領域を時々は、掬いあげることに成功している。無論、所謂、演劇論や学校で教えられる行儀のよいノウハウに立てば、いくらでも突っ込みどころはある。然し、演者、スタッフなどの関係者が求めたのは其処ではあるまい。何より、何が、自分達の周りで起こっており、それが、自分達のムーブメントに如何に作用し、自分達はいかなるアクションを起こして対応すれば正しいのかが、分からない。その分からなさ、その展望の無さに対して、いかなるアプローチが可能なのか分からない。それで、信じてもいない儀式というホルダーに自分達を投げ込んで見た、ということではないか? そして、必然的に瓦解した。この点は分かっていたはずであるにも拘らず、諸般の事情を理由に突っ走って、臍が見えてしまった。その責任を誰が取るのか? といった既定の価値観でしか自分達を縛ることができなかった点に、現在の彼らの位置があり、その限界もあるのだ。だが、我ら生き物は、そのようにして、我らの存在領域を広げて来た。実際には、他の多くの生き物との共生を実現することによって。情況に対する適応力を増して来たのだ。正解など無いかも知れぬ。そのような解は在り得る。だが、それが分かれば、他を試せばよいのだ
一つだけ具体例を挙げておこう。現在、ヒトに対応できないことが明らかな事実は、核の塵である。百万年から数百億年という長期にわたれば話は別だが。というような問題を客体化し得た時、ヒトは、自由を得る。その時初めて、ヒトは、ヒトの歴史に新たな1ページを付け加える可能性を持つのである。我々に関わる問題としての核については、以上の説明で明らかなように、合理的な解決が不可能と分かった時点で、その技術は捨て去るのが正しい。といった具合だ。

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

サイバー∴サイコロジック

駅前劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

初観劇
此方の劇団は今回が初観劇でした。
率直な感想としては、もう少し緊張感のある芝居を想像していました。
学生運動をテーマにしたという事で、彼らの絶望感等がどう表現されているかが非常に興味をひかれたからです。
ところが、いざ観劇してみたら想像とはちょっと違っていました。設定その物は面白いので、これはこれで良いと思いました。
只、初めに書いた通り緊張感のある芝居を観たかっただけに、今回の公演はちょっと肩透かしを食った感じでした。
この肩透かし感がこの劇団の本当の魅力(面白さ)に繋がるかどうか、次回以降の公演を観て判断したいと思います。

ネタバレBOX

面白い設定の芝居ですね。チラシを見てこの公演を拝見したいと思いましたが、まさか地獄をああいう設定にするとは思いもしませんでした。地獄の獄卒の就活なんて設定も面白いと思いました。(閻魔大王が亡くなっていたという設定も然り。)只、チラシからはもっと緊張感のある芝居を想像していました(学生運動における彼らの絶望感等)ので、そこが残念と言えば残念でした。この奇抜さがこの劇団の本当の魅力(面白さ)かどうか、次回以降の公演も観て判断したいと思います。
クリンドルクラックス!

クリンドルクラックス!

石井光三オフィス

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★

微妙な感じ
ROLLYさんが相変わらず細くて、弾けた演技で異彩を放っていました。
カーテンコールで、ギターを披露してくれたのもうれしかったです。

しかしながら、脚本には魅力を感じませんでした。
おとなの台詞のところどころにいやらしさも感じました。それが狙いとも思えないのですが。
俳優の皆さんがんばっていらっしゃってましたが、なにぶんお話が微妙、と思った次第です。

クリンドルクラックスの登場シーンは、雨合羽や傘の小道具が効いていて良かったです。

ネタバレBOX

ラスキンママがラスキンに、「私にも昔はスターになりたいって夢があったのよ」と語るシーン、本当ならここでジーンとしたかったのですが……
「ケイブさんにプロポーズされて私もイエスと言ってお互い大喜び」だったのに、ラスキンパパにもプロポーズされ、ラスキンパパがハリウッドで飼育部長になるって言うから「ハリウッドに行ける!」ってラスキンパパのプロポーズを受けたという話。
そりゃ、ひどいだろ~。そりゃ、ケイブの息子にガラス何枚割られても、文句言えないわ~と思いました。

ケイブの息子は別にそのことを知ってガラスを割りまくっているわけじゃないですがね。
彼とラスキンの最後の仲直りシーンも唐突過ぎて、こそばゆかったです。

子ども向けにしてはわかりづらく、大人が見るには底が浅いと感じました。


なんだか酷評になってしまいましたが、この日昼の部、私のすぐ後ろにいた男性が遅れて来たくせにすぐ寝てしまい、そして、芝居の間中ずうっと大イビキをかいていたのです。それが気になって気になって、イライラしていたのも敗因かもしれません。

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