進化とみなしていいでしょう 公演情報 クロムモリブデン「進化とみなしていいでしょう」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    進化
    タイトルの「みなしていいでしょう」ってとこがいいニュアンス。

    ネタバレBOX

    父を殺されて感動がなくなった秋男(奥田ワレタ)が、ニセ村上春樹(久保貫太郎)のアドヴァイスで小説を書く話。毒ガスを撒いた犯罪者・沖田九六(花戸)とそれを匿う女・一花(佐藤みゆき)が大家・新堂(武子)から逃げる話。無感動な刑事・草壁(森下亮)と中條(幸田尚子)を従える強引に事件を解決する後藤田(手塚けだま)とその被害者・麦山(小林)の話。精神疾患で頭の中で後藤田らが事件を解決しているという二木弓(とかげ)となんちゃって精神科医・鶉女(金沢)の話。

    秋男のフィクションと思わせて、リアルとフィクションが交差する構成が自然。音響と照明も上手くからんでたし、舞台上の目隠し?を使ったアクションもまとまりがあった。
    ラストのダンス(というか拳法)からかぶりもの→剥いで開放感のある表情って一連の流れは○。進化=克服というところかしら。もっと大きなものも感じるけど。
    場面転換の振りがおとなしめだったけど、最後の力強さはやはり惹かれるものがある。
    キャラは、心に傷を負ったふうな刑事・草壁と中條が好き。イントネーションのおかさしさと嘘つき、空気読めないといったわかりやすくてツボを抑えた要素で、舞台でも冴えてた。あと、後藤田もいい。銃をぶっぱなした草壁に、冷静に「裁判とかあるだろ」とつっこむとことかね。いいトリオだった。

    中盤でみせた、音楽にのせてのバトルシーンも好み。ちょこちょこいいとことがあるのが嬉しい。

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    2012/07/31 00:14

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