最新の観てきた!クチコミ一覧

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マクベス

マクベス

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★★

無題530(12-273)
13:00の回(晴天…のどかだ)。12:00受付整理番号券あり、12:30開場。場内、暗めで床の中央は赤、奥に一段あり、扉、その枠にも赤が使われ、模様(何かの記号?)が描かれ、左右の壁は深紫、両の床は黒。風が鳴り響き不安に陥れる。12:45前説(1時間20分)、この回、子どもさんが多くその中のあるグループの方々、早めに来たからか、一度外へ出たようで、それがまた開演時間に遅れる…戻ってきてもしばらくざわついて…そんなもんかと思いました。12:58スモーク濃いめ、13:07開演〜14:33終演。マクベスは読んだことがない。その前にシェイクスピアを読まないのですが、ちょっと前、オセロをみて少し方向転換をしました。(お話はつまらなくとも)どんな表現をするんだろう…と。で、みにきて正解、面白かったです。

ネタバレBOX

能のすり足でいいのでしょうか(能は「道成寺」しかみたことがない)、少し前かがみの姿勢、「魔女」の異様さ(魔女はマイクで声を拾っていたので)、闇の深さが、また、「手先」の動きは地を這うようであり従うものらしさが出ていました。

ひとつ不満点をあげると、男性陣はもう一つ。どんなお芝居でもそうだし、ましてやシェイクスピアでセリフを噛んだりとちっちゃ…。それに声が通らないのと、特に長ゼリフになると棒読みに近くなって悲劇らしさが喪われている(と、個人的に感じました)。

黒い鴉のような衣装、鍋、動き、間合い、セリフ…魔女たちは新鮮でした。衣装替でのStand by Meはどこから思いついたのだろう。みんな揃ってのパフォーマンスも好き。
ロックミュージカル『Marionnette〜マリオネット〜』

ロックミュージカル『Marionnette〜マリオネット〜』

ショーGEKI

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

ヒーハーに愛
面白かったです。歌や踊りは怪しい雰囲気が沢山漂っており、おバカさだけでなく不気味でした。しかし人間の弱さ汚さ、愛の尊さにも触れており深みもある話だったと思う。設定不足や細かく気になるところもあり、尺が長過ぎるので眠気とも戦うことにも。以下

ネタバレBOX

ショーGEKIメンバーのスキル、もといクレイジーっぷりは見ていて飽きないものがあり、楽しかったです。みんな良いキャラだったけど、特に内堀さんのマダムかな。飛ばしてましたね。ボッチの人は良い声していた。ダンスの放つパワーがとても良かったです。相当練習を積んだのか、会場に満ちるという感じだった。逆にメインの人だけでなく、アンサンブル的な方々は逆に脚光を浴びて欲しかったのもあります。長いのでもっと凝縮して欲しい。ゲームのところとかは繰り返しすぎではないかと思った。休憩入れずに2時間弱くらいの方が集中して観れます。
別の方のコメントにもあるように、BBBが何故くるのかなど、逆襲なんだし説明や設定ゆるい気がしました。ヒロインがよくある話なのか妻子持ちに初体験奪われたエピソードは、観せ方がよいのか良い意味でか、気持ち悪くなった。エディプスコンプレックスみたいな親子愛の歪み、不信感、それでも信じようとする心。BBBさんの喧しさも超える愛など。そういうのは想像してなくて嬉しい裏切りでした。またS特別席のお客さん達は、近い割には観づらそうな分、芝居を横に向けてサービスしてあげても良かったんじゃないかなーと僕は思いました。
好きな劇団さんなので、好みもあるけど細かい修正をしていけば、更にハイグレードなミュージカルになると思います。気になるところは色々ありましたが、楽しかった。
傭兵ども!砂漠を走れ! -サバンナ&オアシス-

傭兵ども!砂漠を走れ! -サバンナ&オアシス-

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

シリアス
オアシス編、コメディというか、私はシリアスに楽しみました。空間の使い方が素敵。

行方不明

行方不明

ブラジル

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

ひっぱりこまれた
不気味というより、見知らぬ感じにいつのまにか包まれた。練れた脚本。手慣れた演出。ドキドキしました。

ご無沙汰してます。

ご無沙汰してます。

ホントに、月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2012/11/10 (土) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

Aは観てないけど…
チームB推し←言いたいだけ。
たぶんAとは大分趣きが違うんじゃないかと思う。
いつか月9の脚本を書いて欲しいものです。

ネタバレBOX

ジブリネタばかりでトレンディドラマ(?)という感じ。
まさみもTBSだしなぁ。
方言娘は可愛かばい。
世界は僕のCUBEで造られる

世界は僕のCUBEで造られる

ACTOR’S TRASH ASSH

吉祥寺シアター(東京都)

2012/11/20 (火) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

凄く好みの舞台
物語そのものに登場するキャラクターの数々はカラーが際立っており楽しく拝見出来ました。人間の中を垣間見るものでしたが、現実味を帯びていました。ストーリーはファンタジーに溢れていながらも、僕の心を表現する物語でした。広い舞台の隅から隅まで使って余すことなく、世界観を表現していました。
構成も申し分なく見応え充分で秀逸な舞台だったと感じました。
また、役者さんが言うアドリブも素晴らしく楽しく拝見出来ました。

ロックミュージカル『Marionnette〜マリオネット〜』

ロックミュージカル『Marionnette〜マリオネット〜』

ショーGEKI

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった!
賑やかで楽しい舞台でした♪
時間などチェックしないでいったので、休憩込みで3時間という長さにびっくりしたけど、長さを感じさせない面白さだったので、楽しかったです。
あと、客入れからユニークで面白い演出だなーと思いました。
そして、歌が頭から離れない・・・

胎内

胎内

空茶本舗

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

壮絶、無残、達観
ちょっと古臭い言葉に戦後を聞きながら、まさかこんな話に展開していくとはと感じ入りました。

ネタバレBOX

単純に世間から隠れる話かと思っていましたが、閉じ込められ、死を目前にしての話にまでなろうとは思ってもみませんでした。

せっかく戦争で死なずに生き残ってきたのに何ということでしょうか。助けが来たと錯覚したり、洞窟内では使えない札束に執着したり、子供を残したいと願ってみたり、そして飢えと酸欠で死んでいくのでしょう。世間に助けを求めようとしても繋がることができずに死んでいく未練が心に沁みます。

洞窟内で死ぬのも冒険、外で死ぬのも冒険、どうせあと数十年で死ぬのは同じ、と達観はできませんが、多かれ少なかれ誰にでもそういうことはあるのかもしれません。
オシャレ紳士と梅棒のシャレード・ビフォア・クリスマス

オシャレ紳士と梅棒のシャレード・ビフォア・クリスマス

おしゃれ紳士

青山円形劇場(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/21 (水)公演終了

満足度★★★★

ブラボー♪♪♪
よくまぁ1曲の中にドラマを創ること!
歌詞のある「歌」を使い、中のフレーズをキめ台詞的に使ったり、内容から膨らませて創ったドラマを言葉ではなく身体表現で語る上に巧みに笑いも織り込むなんてステキ。
他に某大物アーティストのライブのMCを流して「あて振り」でなりきるネタ(?)などのアイデアもイイし、何より演じている側も思いっきり楽しそうなのがイイ。
ブラボー♪♪♪

マクベス

マクベス

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

観劇!
演出・構想が良かった!
俳優がもう少し頑張らばいといけない!

4 four

4 four

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2012/11/05 (月) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

臨場感が凄い。セリフ、役者さんが素晴らしい。会場の工夫が面白い。リピートできなかったのが残念!
当日、チケットと交換に、座席番号の書かれたカードを渡され(わたしは0100)、
会場に入ると、普段ある観客席と舞台が取り払われて、
全面、撮影スタジオのような床、中央に正方形のライン(中央の舞台の領域)、
上から絞首刑のロープが1本下がっている。
その周辺には床に直に、席番号が並ばずにランダムに書かれている。
自分の番号部分に立つと、案内の人が「箱馬」(演劇やテレビ、舞台などで汎用的
に使う木箱)2個を持ってきてくれて入り口でもらった座布団を置いて座る。
天井も壁面もおそらく劇場のむき出しのまま。

俳優さんと同じ床面で、中央に舞台エリアはあれど、俳優さんは客席内を自由に動き回る。
セリフをしゃべりながら、すぐ横を通ったりする臨場感がある。
(ちなみに劇中では私の肩越しの陰に、池田さんが隠れたりしてました。)

手元のカードの裏には、裁判員、法務大臣、刑務官、未決囚と書かれ、
そのうち一つに赤丸が書かれている。(わたしは未決囚)
これは実際に何かをするわけではなかったが、
これも、これまで数々あった観客がドキドキする仕掛けの一つ。

なお、こういった仕掛けだけでなく、肝心の俳優さんたちでは
普段コメディが多い池田鉄洋さんは力強く、
須賀貴匡さんは、きりっとした佇まいがいい。
前説的な役割もした野間口徹さんは、狂気を内に秘めた静かな外見が特色。
わたしの好きな高橋一生さんの巧みさには毎回感心させられる。
今回一番良かったと思ったのは、田山涼成さん!
コミカルな役が多い田山さんですが、今回は常にシリアス。
とうとうとセリフを語る様が素晴らしい。

白井晃さんの作品は難解なイメージがあって、最近は敬遠してましたが、
本作の演出は適格と思いました。

何より、素晴らしいかったのは「セリフの言葉」。
モノローグ、ダイアローグの可能性を追求するワークショップ、リーディングを経て
生まれたと聞きましたが、「死刑」「加害者/被害者」など重いテーマでありながら
いちいち聞き惚れてしまうようなセリフの波を心地よく味わいました。

これはもう一回、ぜひ観たいと思いましたが、千秋楽間近だったので叶わず、
それが唯一残念でした!

明るい家族、楽しいプロレス!

明るい家族、楽しいプロレス!

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

ウィー!!
一部を除いてフツーの家族のフツーの日常、観終わって爽やかでした。

ネタバレBOX

プロレス好きの小6の弟、吹奏楽部の中学生のお姉ちゃん、近所に住むおじいちゃん、長期入院中のおばあちゃん、週何日かパートしているお母さん、家で寝泊まりせず時々顔を出すお父さん…、最後だけ特殊ですが、そげなこともあるがの家族の日常でした。

弟はプロレスの雑誌やプロレスのビデオばかり見ていて、そうそう子供は同じ物を何回見ても同じところで感動するんだとか、きょうだいは喧嘩ばかりするもんだとか、息子が母親の見舞いに行きたがらないのはどこも同じなのかなとか、家族の風景を眺めていました。

みんな役柄にぴったりでした。そして、『エキスポ』でもそうでしたが、宮崎の家族の中心にはお母さんがいました。

おじいちゃんの言葉「そげなこともあるが」…、いいことも悪いことも折り合いをつけながら生きていく生き方は爽やかでした。

お父さんですが、他に女でも作ったのかと思っていましたがそうでもなく、おじいちゃんから土建会社の社長を引き継いだ後の運営方針を巡ってお父さんとおじいちゃんの間には確執があり、それもあって家に帰れないようになっているようです。久し振りの親子一緒の食事がきっかけになればいいですね。

子供が親を超えていたら、今頃世界はどんな理想郷になっていることやらと思います。超えたり超えなかったりです。違いを出そうとしがちですが、肩肘張りなさんなと言いたいです。
水をめぐる2/水をめぐる3

水をめぐる2/水をめぐる3

劇団こふく劇場

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

聴き心地がいいんです!
楽器委が奏でる音もありますが・・・床の音、話し方、音楽を聴いているように、聴き心地がいいんです。
出演者の方々にまた会えた!と喜んでしまいました。
どっちも、また再演して頂きたいです。

ネタバレBOX

水をめぐる2は2回目。2年経つと話の流れを忘れているところも・・・。
そうだった!と思いながら観る記憶力の悪さ。
でも、「行ってきます」のセリフに「ただいま」で終わるんだったなぁ~。
「人は誰かを弔うために生まれてくるのです」
と、1回目に観たときの感動が甦ってきたり。
こんなに笑える場面があったっけ?と思ったり。

この作品を観たとき、「この世に二人だけ」という歌を思い出す。
「二人だけこの世に残し・・・・それでもあなたは私を選ばない」


水をめぐる3は初めて。
川の源を探したら、命の源だった・・・。
生と死の境目は、とてもあいまいに感じられ、「死」とは恐怖ではなく常にそこに在るもののように思えてしまう。
だからこそ、「生」を大切に生きたいと思わせてくれる。
最低でも、もう一回は見たいです!


雲。家。

雲。家。

重力/Note

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/24 (土)公演終了

満足度★★★★

無題529(12-272)
14:30の回(曇)。受付が少し遅れ13:40、14:00開場。客席は3列目からで左右の一部の席は除外されています。受付から上がると女性がおひとり鼻歌でしょうか...立っていらっしゃるのでこういった演出かと思いながら会場に入ると数人の方が座っていました。ずっとそこにいるのではなく歩き回り、舞台へあがり、また客席を回ってみたり、小声で何かを呟いたり..別れの曲..?。舞台、黒い床面、黒い椅子が8脚、下手にひとつだけ紅色のもの、上手には譜面台があって乗っているのは台本でしょうか。奥には白い敷物4枚が一見洗濯物のように掛けられています、これは雲なのかというやりとりがアフタークークでありました。天井には蛍光灯が2列、客席のほうまで吊らされ劇中、点いたり消えたり。四方に支柱がありコの字型にロープ、舞台そでには仕切るものはなく、床の一部が緑色になっている(芝生?)だけであとはみんな見えています(サンプルの舞台でもこのような設定がありました)。時々、ブザー音が鳴りますが、開演のお知らせではないようです。

14:32扉が閉り、14:33前説(場内アナウンス 100分)、14:36ブザー、6人は客席に背を向け椅子に~16:23終演~16:53トーク終了。劇中、少し寒かったです。

やはりワカラン...「4時48分サイコシス」と並びワカランですが、もしまたどこかでどこかの劇団が上演すればみに行くでしょう...とりいそぎ。

ネタバレBOX

セリフの中に散りばめられているという引用そのものは意味を持たず。なので「物語」ではなく、時間もない、ただ、動きとトーン、物の配置、照明、これらの変化だけが舞台に集中できるかどうかの要素。

それぞれに作家と演出家、役者の意図なりがあるとしても、残念ながら私には届かない領域のことのようです…いかんせん遠すぎる。
苦情★真に受けTV

苦情★真に受けTV

妹尾Pファクトリー

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

現場
テレビ番組が本当にああいう人たちによって制作されているのかどうかはわかりませんが、濃い〜キャラが多数登場して終始楽しく笑える2時間でした。うるさい系の人が多い中、口数の少ないメイクさんが美しくも妖しい神秘的な雰囲気を醸し出す異色の存在として気になって仕方なかったです。

真に受けて欲しい苦情:ロビーに喫煙所があると、客席の方にまで汚い空気が入って来て、ノドの調子が悪くなります。鑑賞の邪魔です。

明るい家族、楽しいプロレス!

明るい家族、楽しいプロレス!

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★★

役者の圧倒的な描写力を映えさせるリング
古き良き時代(といってよいのかわからないけれど)の家族の話。
そこに編み上げられる時間のふくよかさと
役者たちの力が描き出す人物の実存感に
息を呑みました。

ネタバレBOX

食堂と居間の舞台、
テレビとビデオが下手におかれて・・。
そんなに貧しい感じもなく、
むしろどちらかといえば豊かな家庭なのだと思う。

物語としては、恣意的に複雑さを避け、
その家族と訪れる人々のその場での風景を
切り取って見せたような感じ。
でも、脚本の秀逸は、その風景のあるがごとくのままにして、
登場人物たちがの抱えるものや心情を描き出していきます。

そして、そこに置かれた役者たちの表現力に目を瞠る。

その家の姉弟たち、弟の小学生には
子供の放埓さと無垢さが絶妙な力加減で編み込まれていて。
役者から伝わってくるもののすべてが、
まるで魔法のように一人の少年のものとして
観る側に刻み込まれていく。
姉の中学生の不機嫌さもしかり、
思春期の自らがコントロールしえないような感覚が、
少女の微かな危うさをまじえて組み上がってくる。
母親の、母としての包容力と、
その年代の女性としての歳を重ねる心情には
観る側をふっと取り込むような奥行きがあり、
その友人の女性の、
子供を愛する心情も、そのキャラクターや
一人の女性の歩み続ける時間をしなやかに取り込んで
紡ぎ出されて。

姉が恋心を描く同級生には、
少しだけ姉からの見え方を意識したようなデフォルメがあって。
以前に観た非常に狭いスペースでのお芝居でも
想いの現し方に感心した役者さんですが、
今回のお芝居にも
デフォルメの切先から引きだされた思春期的な生々しさがありました。
喘息持ちの親戚のおにいさんの突っ張り方にも
可笑しさに加えて、ちゃんと裏側を垣間見せるニュアンスがあって。

父親には、男としてのカリスマ的な実存感があって。
親としてだけではなく、夫として、社長としての顔が
男としての生き様を編み上げて
その一つずつの態に華がある。
妻が離婚を踏みとどまる理がしっかりと作り上げられていて感心。
また、父の友人の醸し出す、
胡散臭さにも心を惹かれて・・・。

しかし、何よりも凄かったのはお爺さん、
これまでも、いろんな舞台で、
役者のお芝居の秀逸さは見知っていましたが、
今回の演技は更に突き抜けて藝術的ですらありました。
一瞬出落ちかと思わせるようなインパクトも下地に過ぎず、
そこに重ねていく老人の描写に息を呑む。
視線の動かし方で老いを表現しつつ時間を紡ぎ、
言葉の枯れを操って場の空気をすっと染める。
そこまでのリアリティに自転車の変速機ネタを
てんどんでのせていくのが、 もうたまらなくおかしくて。

役者たちの力が鮮やかに引きだされ、
解き放たれ、さらにそこから踏み込んで、
それが、ある時代の家庭の風景として
きちんと観る側に収まっていく。
そして、その場にあって、その時代の当たり前の時間を過ごす、
家族とそれを取り巻く人々の一人ずつが
とてもいとおしく思えてくるのです。

美術や照明なども、とてもオーソドックスでシンプルなのですが、
織り込まれたプロレスネタやひょうきん族の音声などが
場をその時代に染めてくれる。
また、シンプルであるがゆえに、作りこまれた役者たちの演技が
リングのプロレスラーの如く映えたりもして。

観終わって、良質の喜劇を観たような感触も残りつつ、
でも、少し時間が過ぎると、
それだけではない、
ゆっくりと降りてくるもう一段深い部分のペーソスがあって
深く染められてしまいました。
苦情★真に受けTV

苦情★真に受けTV

妹尾Pファクトリー

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
芸人さんと声優さんで占められたキャストでのお芝居。期待以上に面白かったです。TVはあまり見ない方なんで,鳥居みゆき以外には知らないのだけれども(だから若干ギャグにもついていけない部分はあったけれど),真っ当な芝居で,十分見入ってしまいました。それにしても,鳥居みゆきって美人ですね,「ヒットエンドラーン」のイメージしかなかったのでびっくりしました。

十年希望〜俳優養成所編

十年希望〜俳優養成所編

ザ・モンキーフライ・プロジェクト

上野ストアハウス(東京都)

2012/11/13 (火) ~ 2012/11/19 (月)公演終了

無題528(12-271)
20:00の回(晴)。19:23開場着、受付(整理券あり)、19:30開場。イス席(クッション厚め)、19:51前説、20:02開演~22:18終演。「No Rain, No Rainbow」をみているので2作目。どうも「繰り返す」ことがすぐにわかってしまう、それも一人ずつ少なくなっていくんだろうなということまでなので、お話そのものから牽引力を削いでしまったのではないかと思い、舞台が遠くに感じられてしまいました。同じ曲が繰り返されるのも苦手。
時の経過が視覚的にもわかるような仕掛があれば良かったかな。

ネタバレBOX

罪を犯した仲間を簡単に(そう見えたので)赦すのは如何なものか…。もしかして、この場所はずっとそのままだったのかな、取壊しとか誰かが使うとか、空きのまま?
ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2012/11/15 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

生態観察
1つの部屋に一緒に暮らす荒んだ若者達の酷い生活のある1日を台詞無しで描いた作品で、過激な性表現が多いながらもユーモラスな場面も多く、想像していた程には殺伐としていなくて、意外と楽しんで観ることが出来ました。

ゴミや衣服が散乱する中でテレビを見たりゲームをし、食べ、セックスをし、寝るだけの生活が大きな出来事も起こらずに描かれていましたが、次第にこの人物達もこのような人生を望んでいたわけではないように感じられて来て、少し共感しました。

だらしない姿勢や緩慢な動きといったリアリズムではないデフォルメされた演技と、ダイジェスト的に進行する時間の流れから、生々しさが中和されていて、描かれる対象との客観的な距離感を保っているように見えました。
冒頭からタイトル映像が流れるまでは、舞台と客席の間にベランダと窓があり、外から人間ではない動物の生態を覗き見るかのようでした。最後にまた同じ設えとなり、舞台上を暗くすることによって、観客達の姿が窓に反射して見える演出が居心地の悪さを感じさせて印象的でした。

高橋ギロチン

高橋ギロチン

劇団鋼鉄村松

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

食べ過ぎで満腹
ラーメンの世界だと、いわゆる「全部のっけ」というやつか。ついでに「替え玉」も頼んじゃったというか。この舞台をラーメンでたとえる意味はないが…。

ホントに凄いと思った。

踏み出すことのない場所へ、「敢えて」一歩踏み入れて、「嫌悪の中」でしか描くことのできなかった、「仄暗い何か」を両手ですくって見せたのではないか。

どこが「マシュマロ感覚ドリーミングギロチン」だよっ!

ネタバレBOX

もの凄いな、と正直思った。
「何のかんのと言ったって、結局はコメディじゃねえの」という態度で観ていると足元をすくわれる。トラックでバーンとなる。バーン、と。

今回の舞台の、深みと痛み、それらがキツく突き刺さる。

小劇場系の劇団というのは、(ひょっとしたら失礼な言い方なのかもしれないが)自分の発したいコトを思い切ってできるところにあると思う。だから、「今日的」だったり「リアル」だったということがナマで登場することが多いと思う。
ひっとこ乱舞(現・アマヤドリ)やジエン社などは、その最右翼に位置するのではないかと思っているのだが、鋼鉄村松も、この作品での方向性は彼らと同じではないか、と思ったぐらいだ。
その2つの劇団が好きならば、この舞台を観て、感じるところもあったのではないかと思う。

「死」「殺人」「他者によって訪れる死」「死刑」という(たぶん)最初のキーワードから溢れ出した世界が舞台の上を埋め尽くす。それはお世辞にもきれいな世界ではないし、秩序だった世界でもない。混沌として、結論の出ない世界。
混沌、カオスを撒き散らしながらも、笑いにさらりとくるんでみたりする。

しかも、踏み込むのをためらう場所へズカズカと笑いを浮かべつつ踏み込んでいく。
ヤバイところを笑いながらこじ開けていく感じだ。

「死」から始まるキーワードの世界から、「人の存在」まで無理矢理広げていき、理屈だったり、屁理屈だったりする、重厚な台詞がポンポンと勢い良く役者の口から飛び出す。その台詞の濃さに、「おっ!」っ一瞬なるのだが、舞台の上では観客を待ってはくれない。凄い台詞の応酬だったりする。そしてそれらの台詞が絡み合い、仄暗い何かを見せてくれる。

その「仄暗い何か」は、作のボスさんも、はっきりと手につかんでいるものではないだろう。つかめないから、例えば、水面に映った月をつかもうとして、両手で水を掬うようにして「これだ」と見せることしかできないような、そんな感じではないだろうか。

それを見せるために、敢えて、今なお生々しいアキバでの無差別殺人や、敢えて、その犯人らしき男が「自分が知ってしまったことを見せに行く」と言わせて、敢えて、それによって殺された少女と父親の関係を設定したのではないだろうか。
踏み出すことのない場所へ、「敢えて」一歩踏み入れて、「嫌悪の中」でしか描くことのできなかった、「水面に写る月」を両手ですくって見せたのではないかと思うのだ。

「こういう題材を扱うのはいかがなものか」という声は織り込み済みで。

物語っていうのは、広げていったものをラストに向けて、回収していくときに快感が生まれる。しかし、この舞台では、回収する気もないし、それが「答え」なのだと言ってるようだ。あらゆる角度からの視点を取り込むために、広げていく、そんな印象を持った。

ホントに凄いと思った。

役者は、ムラマツベスさんのいつもの感じが良かった。また、グルグルメガネの後藤のどかさんはぐいぐい物語を引っ張っていく感じがナイス!、父親役の村松かずおさんの吐露のシーンの、熱く語れば語るほど暗く黒い世界が滲む感じもいい。普通に父親が娘を想って語っているような演技と内容のギャップがうまいというか。
多田無情さんは本物の職人にしか見えなく、また、工事開始前の朝礼などの無闇なリアルさはたまらないものがあった。工事関係者がいるんじゃないかな。
高橋役の菅山望さんの、いかにもいそうな頼りない現場監督がもの凄くいい味。

公演終了後は、8割世界の鈴木さんが、初見のこの舞台にダメ出しをし、さらに演出し直すというイベントがあった。
ボスさんにしろ、引き受けた鈴木さんにしろ、勇気のある(笑)イベントだと思った。村松中華丼さん汗だくだった(笑)。
冒頭のシーンで鈴木さんが引っかかったところを演出し直していたのは、ボスさんもそう言っていたが、私も「なんだかなー」と思ったシーン(失礼・笑)なので、「おお! さすが!」と思った(上から目線・笑)。ここは、有りモノのギャグを敢えて使うことで、笑いをとるというよりは台詞の勢いを見せるところなので、鈴木さんの演出が正解だと思った(またまた、お前何様だよ、の上から目線・笑)。もの凄く面白かったので、次は8割世界のアフターイベントにボスさんが登場して欲しいと思ったりした。

次回の作は、バブルムラマツさんの順番のはずなのだが、どうやらボスさんが担当するようだ。今回の路線をパワーアップさせるのか?

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