最新の観てきた!クチコミ一覧

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否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

選択肢
抱えている事情、問題など察しているのに、あるいは察してほしいのにどこかズルズルと引きずってしまう感覚。相手が答えらしい答えを言い出すのを待っている狡さみたいなところなど思わず苦笑しながら観劇。

Fire and Fight,SUMIDAAA!

Fire and Fight,SUMIDAAA!

シアターキューブリック

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/10/28 (日) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ゆかたキャストっっ!!!
第一部は11年後のキューピッドガールズ達…いやむしろ下町の商店街を描いた芝居(約60分)。
そんな未来でも「下町の人情」的なものは変わらず、「逆レトロフューチャー」な感覚。
落としどころとそれに伴う「アレ」もイイ。
第二部は墨田の戦後から現在そして未来までを歌と共に綴るバラエティショウ的な25分。
元歌を知っているだけに替え歌がより愉快で、コント風の部分に往年の人気番組「シャボン玉ホリデー」を思い出したりも。
また、上演前後、会場内で縁日が開催され、DJが流れるという趣向も賑やかで楽しい♪
そんなあたりは下町に根付いたこの団体ならではか?

Fire and Fight,SUMIDAAA!

Fire and Fight,SUMIDAAA!

シアターキューブリック

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/10/28 (日) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★

物語が入ってこない
寂れてしまった商店街をどうにか活性化させようとする物語でしたが、あまり、ズシン!と心に響くものはなく、好みではなかった。過去の評価が良かったので期待が大きすぎたのかも。


ネムノキノシタニ

ネムノキノシタニ

サンハロンシアター

Geki地下Liberty(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★

木霊
劇団初見!
オープニングで上手く物語りに入り込めた感じ。掴みは好い。
どんな「死」 どんな「葬式」くらいは考えたことあるけど「墓」となるとそうでもないかなあ。
夫婦、家族の事情などやや重くなりがちだけどツアーガイドで笑わせたりして楽しく観劇できた。

ネタバレBOX

「植木職人」を木霊、精霊と捉えるか、ただの見えてはいけない人と観るか。
ここは好き嫌いあるかも。
迷いアゲハ

迷いアゲハ

海市工房

「劇」小劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/05 (月)公演終了

満足度★★★

観劇した感想です.
最初のシーンはとても良かった!音楽も!
期待して見始めるのだが...
新興宗教の勧誘シーンとかくすっと笑えました。
でも最終的には、誰も救われていない感じで,そういう悲劇を表現したかったのでしょうか。

ネタバレBOX

誰もがろくでなしすぎて,人間的な成長とか,犯罪を犯してもそれなりの訳があったとか,そういう描写がなかったので,後味が悪いです,
主人公の人の背筋は最後まで伸びることがありませんでした.なにか希望の光が欲しかったです.
否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ときわ荘のような
マンガ家が暮らす家での出来事。タイトルの否定されたくて、、、はマンガ家と担当編集者との会話で表現される。物語としてはマンガ家の苦悩のようなものは想定内でした。大きな動きや、チャート的ブレはなかったけれど、不思議に惹かれる舞台でした。

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱狂!
スゲー!!ッといいたくなる迫力。まさにあの政治家が、いま目の前に現れたかのような錯覚を覚えた。演説で人の心を掴むってのは、できるんだなぁ。主役の演じた人、あの調子で選挙に出れば、当選は確実かも?(笑)。とりあえず今度の都知事選なんて、狙い目では?。ただし、早口すぎて聞き取れない箇所があったので、選挙カーの上から喋るときはもう少しカツゼツを意識したほうがいいだろう。

恋愛漫画~バンカラ編~

恋愛漫画~バンカラ編~

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/10/25 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★

粒ぞろいの劇中劇が楽しめる
それはここの劇団の持ち味が余すところなく活かされている構成となっているので、面白い。

だけど、ここの劇団の持ち味が仇になってることもあるのかもしれないな、と。
素人考えだけど、そんなことも少し感じた。

ネタバレBOX

ライオン・パーマの面白さ、特徴は、1人の役者が複数の役をこなすことにあるのではないだろうか。
それだけだとどこの劇団でもやっているのだが、ここはそれが少しだけ違う。
それは早替えのようなスピードで、衣装も替えて(微妙なものもあるが・笑)、まったく違った役でドンドン出てくるところだったりする。キャラがきちんと変わっているのだ。ほかの劇団の場合、衣装は替えても雰囲気があまり変わっていなかったり、というのはよくある。
しかしここは、どの役もそれぞれぴたっとはまって見えるうまさがある。

今回も、劇中劇があるということで、1人平均何役やってんだろう、と思うぐらいドンドン変わって出てくる。

それぞれの役の成り切り方がいい。
役の違いの幅をあまり大きくしないところでの、別の役というのは難しいのではないだろうか、それを見事にこなしていく。

同じ役者だけど別の役なのだろう、と思っていると、本屋のおじさんとマンガの編集者は実は同じ人だった、なんていうのもちょっと面白かったりする。

物語はマンガ家の話。
なので、マンガ家たちが描く内容が劇中劇でドンドン出てくる。
冒頭の「えっ何??」となるエピソードも含め、つかみはOK。

それぞれの劇中劇自体が、どれもシュールネタのオンパレードなのだが、とても面白い。
個人的には、ハズレなし、というところだ。

……ん? ひょっとしたら劇中劇となっている個々のショートストーリーをつなげて見せるための物語ではないのかな、これは、と思うほど。

とは言え、あまりにも劇中劇がしっかりとしているのと、数が多いので、全体的には少々中だるみのようなものも感じないわけではない。

それには、ひょっとしたら、ここの劇団の持ち味が関係しているのかもしれないと思い当たる。

前に見たときもなんとなく感じていたのだが、作品全体を締めるタガのような役割、背骨のような役割がいないということ。
つまり、ここの持ち味である、1人何役もこなしているということで、逆に作品の軸、中心のようなものが見えにくくなっているかもしれない。

それを解消するには、(あくまでも素人考えではあるが)主人公となる人物については、他の役をさせずに、どっしりとさせ、中心、軸を担わせていたほうが、全体が締まり、中だるみや脇道感を感じないのではないだろうか。

それには、もちろんそれだけの「オーラ」を持った、「主役」ができる「役者」が必要であることは言うまでもない。

どの役者もうまいのだから、変化させていくことではなく、今度はじっくりと自分の役に向き合うような役を、「主役」としてさせてみるのはどうであろうか。
変化とは違うスキルが必要だと思うので、それをきちんと育てることが必要かもしれない。
今までのライオンパーマとは違った役者の姿かもしれないが、ひっとしたらこれから、それが必要になってくるのではないかと思った。

ストーリー的には、ラストで「恋愛漫画」ということなので、ほとんどの観客が火山火山夫婦のエピソードが出てくるだろうと予測したであろう。実際そうであった。

観客の予想がつくラストならば、途中で火山の妻が語るエピソードにプラスして、うまくまとめる、さらなるエピソードが欲しかったところだ。
確かに、雨上がり、ベンチでもたれ合って眠る2人の姿というのは美しいのだが、それだけではもうひとつインパクトに欠けたような気がする。
劇中劇であれだけ面白い展開が描けたのだから、ここはひとつ、もっと感動的で美しいラストエピソードが描けたのではないかと思う。そこが少し残念だ。

…しかし、これって「バンカラ編」ってあるのだけど、続編もあるのかな??
今回の作のチャー・アズナブルさん以外の誰かが引き継いで続編書いたりして(笑)。
イントレランスの祭

イントレランスの祭

サードステージ

シアターサンモール(東京都)

2012/10/30 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

素直に面白かったです。
これだけ辛口のコメントが並ぶのは、鴻上尚史さんという方の名前が偉大すぎるのと、その演劇への期待が大きいからなんでしょうね。第三舞台を知らない身としては(解散公演だけは観ましたが)、古いと言われる表現も個性であると思って楽しめますし、ともするととてつもない悲劇をここまで明るく表現できることにある種の救いを感じます。テーマである差別については、物語で発せられたメッセージに激しく同意してますので特別重くは考えていませんが、それは私が渡辺さんの演じたホタルの恋人と同じで「差別されたこともないし、大きな差別もしたことがない」からなのかなぁ、と。しかしこの物語での一番の差別は、富山さんと晶ちゃんのスカートの中が違うことだと思う!(笑)

ネタバレBOX

初日は、富山さんと晶ちゃんの演技がリンクせずに、同じ人間(いや、宇宙人か)に思えなかったことが気にかかりましたが、3日後に2回目を観たときは富山さんの演技がぐっと良くなっていて王女としての威厳も垣間見えたので良かったな、と。

小沢くんの演じたドSプロデューサーの目や口元の演技がツボに入りまくりで、いつになくセクシーな小沢くんが観られて、この点に関しては鴻上さんに土下座してお礼を言いたいくらい(笑)

最後には隔離地域に宇宙人を住まわせる方向で落ち着きましたが、これが解決には全く繋がらないということは鴻上さん自身分かってて書いてるんだなという印象。でもこうして模索しながらいろいろな形での「共存」を目指す、それは社会で生きる人間達の永遠のテーマなんだろうなと思います。

それにしても、ラストに花束でホタルが殴られるシーンは、物語を飛び越えて心臓にキてしまいました。お花は生き物ですから・・・そういう演出だと分かっていても、悲しかったです。女性に「豚」と言うセリフもですが、私には笑えないです・・・。この辺は良し悪しではなく、単純に創り手と観客の感性の違いだと思ってます。
【終演しました!】母をたずねて三人で

【終演しました!】母をたずねて三人で

ふつつかもの

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

独特な不思議感覚
一言で表現すれば「独特な不思議感覚」?
すっトボけていたり、虚無的であったり、不条理であったりいろんな要素が練り込まれていて、さらに見せ方も「アレをソレにしますか!」とかがあって…。他に類を見ないスタイルかも?
終わり方も「あぁ、そういうものかも知れないなぁ」と思わせる妙な説得力があり、これまた独特?
また、ある部分にムソルグスキー「展覧会の絵」の「プロムナード」を連想。

【終演しました!】母をたずねて三人で

【終演しました!】母をたずねて三人で

ふつつかもの

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★

へんてこな
ナンセンスな展開でした。

ネタバレBOX

最初に本当にあった話ですと言われても、これはお芝居だし必ずしも本当にあったかどうかなんて分かりようもありませんが、最後にお母さんが新興宗教を興して出て行ったことが分かると、そんな人もいるかもしれないと納得しました。

でもそうだったら、風の噂にも聞こえていただろうし、別に探しに行かないかもしれないなと思いました。

売り子さんが交通事故で死んだり、列車の座り方を見ると長男の気持ちが前向きに変化したようですが、とってつけたようで訳分かりませんでした。
こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

ハズレ無し!
面白いシーンではしっかりと笑わせていただき、しんみりしたシーンはウルウルっとさせられました。
話の内容もわかりやすく、役者陣のレベルも高いので安心して飽きずに観れます。次回作も期待しております!!

Re-miniscence(レミニッセンス)

Re-miniscence(レミニッセンス)

Stylish shine!!

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★

平田裕香いい
平田裕香を観に行っているのでその意味では十分楽しめる。ただ、再演を重ねている作品の割には結構隙間があって間延び。若い俳優向けエンターテイメント作品として意図的にそうしているのかな。シナリオ、音響、照明、正直もう少し何とかなるのではないかと思う部分があって作品に引き込まれない。話の落ちが相当早く読めるのだが、意図的な倒叙とも思われず。波長が合わなかったのは残念。

【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】

【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】

Minami Produce

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

16:00の回がオススメ。
とはいえ、もう公演が終わってしまうのが口惜しいです。開演時はまだ明るい日差し、温かい気温。物語が進むに連れて日が落ちて徐々に暗くなっていき、肌寒くなっていく様が実に良い演出効果。自然を、いや、地球をここまで味方につけた公演は観たことがありません。ラスト付近は心臓がキューっとして、とてつもなく幻想的なミステリー空間にいる悦びに震えました。役者さんも実力者揃いで、立ち位置のバランス感に常に驚きつつ観入ってしまって。中でも石井舞さんの存在感が圧倒的で、アイドルもこなす表現者としての振り幅に感嘆。素敵でした。

ネタバレBOX

安田友加ちゃんの猫がとても愛らしかったです。目の前に来てじっと見つめられると、思わず手を出して撫でたくなるくらい。猫を演じた役者さん達は今まで何人も観てきましたが、ここまでリアルに猫の動きを再現した演出は初めて。その要求を見事にこなし、ともすると他の役者さんたちを喰ってしまう魅力にすっかり参ってしまいました。(他の女優さん達の演技より目を引いてしまう、という辺はちょっと抑える必要もあるのかも知れませんが(^-^;))

最近目が離せない笹木皓太くんは、時代をスタイリッシュに感じさせる黒基調のファッションで、本当にRPGから出てきたかのようなクール&フェティッシュ感が素晴らしかったです。なんのきっかけもなく信如から作家へと人格がスイッチする様には戦慄。女性目線で語られてきたロリコン作家に一気に血が通い、その人生に思いを馳せた瞬間に、ああ私はこの役者さんのこういう演技が観たかったんだなと実感。いやマジで天才ですこの方。将来が楽しみです。
イントレランスの祭

イントレランスの祭

サードステージ

シアターサンモール(東京都)

2012/10/30 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

色々と考えさせる作品
「不寛容」「差別」の問題を正面から扱うなら、いろいろ意見が
あると思うけど、この位が限界なのではないかと思います。
これ以上やってしまうと、陰惨でかつ重い、エグい作品に
なってしまう危険性があるので…。

入場時に配っていた、鴻上氏の、英国留学体験を交えた
挨拶文、恐ろしくリアルで、本作に対する見方が変わるほどです。

ネタバレBOX

ラスト直前で、「宇宙人を殺せ!」コールと共に、ケンゴが
花束でホタルを殴りつけるシーン、結構辛くて正視に
たえなかったんですが、これ以上にリアルにすると
後味が悪すぎますよね…。

本作『イントレランスの祭』ですが、

地球人と宇宙人、見かけ、そして立場の違いから生まれる、
区別、差別、「不寛容」―イントレランスを扱った作品で、

宇宙人と地球人の区別を気にしないケンゴが、安心を得て
太ってしまったホタルの姿をなかなか受け入れようとしない。

逆に宇宙人にとっては人物の痩せ太りはさほど気にならない
問題なのが、ホタルの皇位継承権第9位という立場は自分達の
統合のために何が何でも必要なもので、

そのためにはケンゴの「路上アーティスト」という肩書は釣合が
取れない、抹殺すべきもののように映る。

ある場面では区別・差別されるものが別の場面では区別・差別し、
区別・差別するものが、またある場面では区別・差別される立場に
変わる。

自分が重く区別・差別される立場でありながら、敢えて差別集団
ジャパレンジャー」に肩入れし、自分たちへの差別感情をよそへ
持っていこうとするテレビディレクターの男の姿に、ただの正義では
割り切れない、この問題の複雑さをひしひしと感じさせました。

威勢のいいことを言っていた「ジャパレンジャー」の隊長が、自分が
想っていた弁当屋のバイトの娘が宇宙人のホタルと気が付いてからの
狼狽えようが笑えるけど、悲しい。そして、見えない敵と闘っている、
この手の存在の滑稽さが、こうして客観的に見せられると痛々しい。

ラストは爽やかに終わったと思いきや、結構、人物たちの言葉の
端々から、それでいいのか!? という思いを募らせられる、なかなかに
苦い物語になっていました。

今、思ったけど、花束で殴っていたのは、この後の永遠の別れを
想ってのことだったのかな? そうだとすると悲恋の話でもありますね。。

演出は…正直、ちょっと古い感じがする。でも、その古さ、いなたさが
逆にいい味を出していた場面もあるので、一概にはいえないですね。

結構、殺陣のシーンなんかは楽しめたくちです。あれだけ激しい動きを
綺麗に見せられる劇団員はやっぱり凄いな、と思いますね。次回作にも
歌と踊りは入れてほしいと思ってます。
否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

YESでもNOでもなく
タイトルとフライヤーから想像していたよりもずっとわかりやすく面白いお話でした。
「あるあるある」とうなづいたり、笑ったり、そんな中で心のノートに書き留めたくなる言葉が、ときたまあったり。

観終わった後に、不思議と幸せな気持ちになりました。
「これでいいのだ」と言いたくなるような。

個人的にはなんでも白黒はっきりつけたい性格なのですが、世の中には答えの出せない、あえて出さないことも正解のような問題もいっぱいありますね。

ネタバレBOX

羽生泰治名言は、色紙に書かれて物販で売られていたらノリで買ったと思います。200円くらいで。
あと、江橋編集者の主張が、10年くらい前に受けた成功哲学セミナーで「売れる秘訣はTTP(徹底的にパクれ)だ!」と叫んだ講師にそっくりで、懐かしかったです。
ゼロから何かを作り出すって大変ですよね。演劇にも言えると思います。みなさんすごいですよね。
これからも楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』

アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/11/02 (金) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

イランを覆う閉塞感の片鱗を垣間見る
映画『ペルシャ猫を誰も知らない』、『これは映画ではない』からも
その一端が分かる、現イランの生活全般にわたる、目に見える・
見えない形で行われる抑圧。

本作は、その抑圧が一気に強まった2009年の大統領選挙前後の
イランの空気を、実験的な手法で見事に表現したものです。その
閉塞感はもしかしたら、現在の日本にも通じるものかもしれません。

ネタバレBOX

『1月8日、君はどこにいたのか?』は、兵役からの休暇で
戻ってきた恋人が不用意に持ち出した銃を盗み出した
女性たちが電話でやり取りする、その模様を舞台化した
なかなか実験的な作品になっています。

最初、銃を盗み出した理由が分からない上、次々に電話を介して
登場人物や場所が移っていくのについていけず戸惑いましたが、

徐々に会話から伝わる、銃を盗むに至った理由が判明すると
ともに、イラン社会の封鎖性と閉鎖性、保守性がよその国の
私たちにもひしひしと伝わる内容となっています。

基本的に、男は権威的で、すぐに逆上して怒り出すくせに
真実を衝かれると、すぐに怯えてしまうような、情けない
存在として描かれています。さながら、権力をまとった、
張り子の虎のよう。

その男たちが動かす、イランの国家も、見せかけだけの
中身が伴わない存在と指弾しているかのようでもあります。

登場人物たちは、目の前に対する暴力的な抑圧に対して、
抵抗するすべを持たない。例え、銃を手にしても、それで
戦おうという意思は希薄で、手にした武器でますます
自分の壁を高くして閉じこもってしまう、

そんな絶望的な、何もできない、閉塞感すらじわじわと
伝わってくる、そんな作品でした。

若い芸術家、サラが銃を手にして何をするか、と問われた
ときに、自分の血を使って作っている作品に向かって、
血液を入れた袋を銃で撃って撒き散らしたら真に迫るでしょ、と
答えた時、私は限りない切なさを思わず感じてしまいました。

そういうやり方でしか、抵抗を示せない状況下におかれているのかと。
でも、彼女は芸術を通して、自分の意見を開陳できる力を少なくとも
備えているわけで、その背後には、数え切れないほどの声なき声を
持つ女性たちの存在があると思うと、なんだか、ね。

最後、偶然、銃を手にすることになった、不法占拠した
土地に住む明らかに弱い立場の若者は、観客に向かって、
自分の家が取り壊されようとしていることを告げ、言う。

「家の塀を乗り越えてきたら、これを見せて、家を
壊したかったら、まず自分を殺してからにしろと言うんだ」
「家を潰したかったら、自分も一緒に潰してしまえばいい」

劇は、この若者が最後の電話を誰かにかける場面で
終わるのですが、鳴り響く呼び出し音が到底、最後の
脱出口になりえない、それどころか破局へのトリガーにすら
聞こえ、衝撃的な作品を観た、という気持ちを覚えましたね。
WAR Revolution

WAR Revolution

劇団EOE

池袋GEKIBA(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

無題503(12-246)
15:00の回(晴)。池袋駅、地上に出てみると西口公園ではイベント中、鮮やかな色の衣装で踊る人たち。14:45会場着、受付していただき中へ、舞台には役者さん、全席椅子席。

「WAR3(千本桜)」からで...たぶん7回目。メンバーが大幅に変わったのとお話が今までのエピソードを織り込んでいるので初見の方がどのくらい入り込めるのかなと思いました。私自身は、「ああ」「そうだったよ!」懐かしさもあり楽しめました。

でも、欲を言わせていただくと...集大成的なものではなく、もっと新しい展開があったらなと思いました。

【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】

【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】

Minami Produce

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題502(12-245)
12:00の回(晴)。少し早く着き、隅田川の方へ行ってみました。左手にはスカイツリーが大きく見える。会場はそこだけ時間がとまっているようなたたずまい。門をくぐり玄関へ進むとスタッフの方がいらっしゃる。靴を脱ぎ廊下の先に受付、開場まで1階で待ちます。天井は低く、木の色に懐かしさをおぼえる。大きな木製テーブルと椅子。11:30開場、かなり急な階段を2階へ、板の間で外の風景がみえる。座席はL字型、ザブトン席。入って右(こちらに1列椅子席あり)と奥(川を背にする位置)、奥に座る。飴色の床、柱、雨戸、障子。大きなガラス窓から外光が入り、音も聞こえてくる。覗いてみるとバルコニーがある。風にあたり眼下の流れを眺めるひとときのことを思う。

「とても個人的な~」からで「Minami Produce」は4作品目。先日、リジッターのお芝居で真嶋さん(よーく確認すると「タマコロ」「あゆみTOUR」)みたので、南さん+会場+真嶋さん、とどきどき感は高まるのでした。

待っている間、キョロキョロと眺めます、狭いながらも小さなところに装飾が施されています。廊下のやや薄暗いところなどなんとも言えない風情。手すりにつかまって上がったり下がったりする階段、パッと視界が広がる2階。今日は少し寒いけど、穏やかな日、風と陽が入り込むこの部屋で微睡めたらなんて思う。

そんな場所でみるお芝居。ゲームは苦手だし、「たけくらべ」は読んだことないし...。でも、すごくよかった。

12:02南さんの前説..の最中にピンクの猫が出てくる、首に鈴~14:00終演。終演後、真嶋さんに声をかけ、玄関でスタッフの方(いろんな劇場でよくお会いする)にも声をかけ、川の風を背に駅まで歩く。

ネタバレBOX

当パンにゲームのルールが載っていて読み始めるもののやっぱり無理。座っているとテーブルの上で展開されているゲームの様子(手さばき)は見えないのだけど、カードをめくるシーンではセリフ通りの数字だったように見えました。ということは、ちゃんと順に並べられていた…。

相続権を争うメンバー4人、ゲームの進行役兼審判1名、これにストーリーの中の人物が絡み、交差した時間世界で芝居が繰り広げられます。

過去3作品もひとつの時間軸ではありまでんでした。

これに「水仙」が重なってくることは「たけくらべ」を知らなかったので気がつきませんでした。「水仙」は始めから部屋の片隅にあったのに。

いつも終わった後、原作のあら筋くらいは知っておいた方がいいかなと思うのでした。
ピエロの涙とボクの羽根

ピエロの涙とボクの羽根

東京カンカンブラザーズ

テアトルBONBON(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
面白かったです☆ 笑わせ所ではしっかりと笑わせて、泣かせ所ではしっかり感動させてもらった。 終演後に、代表・脚本・演出・出演の川口さんとお話しできで、いろいろ伺えた。この劇なら、大舞台で、途中休憩を入れて前半・後半と分けて上演しても遜色ないくらいの、仕上がってる劇でした。ブログにも観劇記録を書きました。

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